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序章
2 一般的に知られているシンデレラと言う童話 Ⅱ
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エラが皮肉にもシンデレラと言う名に慣れてきたとある日の事でした。
お城よりこの国に住まう全ての未婚の女性達に、王子の妃候補として舞踏会へ出席するようにとのお触れが出されたのです。
その招待状を見た意地悪な二人の義姉ドリゼラとアナスタシアは、我先にと言わんばかりにトレメイン夫人へドレスを仕立てたいと言い出します。
その様子にトレメイン夫人は何時になく幸せそうに微笑み、自身の娘が未来の王妃になる事を信じ、早速三人で舞踏会の準備を始めました。
しかしそんなお祭り騒ぎの中、何を隠そうシンデレラも未婚の女性なのです。
ましてや王さまの命令にもある様に、シンデレラもまた舞踏会へ出席しなければなりません。
何しろ王命ですからね。
でもトレメイン夫人は義娘であるシンデレラの存在をなかった事にしているのです。
考え抜いた末にシンデレラは、亡き母が残してくれていたドレスをリメイクする事にしました。
そうして舞踏会当日、シンデレラは仕事をテキパキとこなし、勿論三人の支度さえ一言も文句を言わずに進んで手伝いました。
その結果三人の仕度は予定よりも早く済み、お城へ行くまで少し時間が出来た頃……。
シンデレラはこの少しの時間を上手に遣い、素敵に仕上がったドレスを纏うと美しい金色の髪を結いあげ、そして薄らと化粧を施しました。
支度の終え美しくなったシンデレラは、玄関先で今まさに出掛けようとするトレメイン夫人達の許へと駆け寄ります。
「私も連れて行って下さいっ、私も王さまの仰る通り未婚の娘です。舞踏会へ出席せねばならないのです」
トレメイン夫人は切れ長の瞳を糸の様に細めると同時に冷たい溜息を一つ吐き出し、身に纏っているだろう温度を一気に氷点下まで落とします。
そう、それ程までにトレメイン夫人の前に現れたシンデレラは美しかったのです――――がしかし……。
「あら、これは私のレースよ」
「まあこれは昔使っていた私のリボンだわ」
「ほらこれもそうよ」
「やだ、返しなさいよっっ」
「何時の間に……変ね。本当よ、誰もあげるとは言ってはいないわっっ」
「じゃあ何と言ったのですドリゼラ」
「えぇお母様、私はこれをゴミとして捨てて頂戴と言ったのよ」
「そう、ゴミとして……そうね、譬えゴミでもこれは人のものであって、当然お前のものではないのよシンデレラ」
そうしてシンデレラの美しさに嫉妬するドリゼラとアナスタシアによって、見る間にドレスの飾りとして使用していたリボンやレースが手荒く破かれてしまいました。
そしてそれと一緒に元のドレスも所々無残にも引き裂かれてしまったのです。
「おやおやこの姿では流石にお城へは連れていけないわ。幾ら王様のご命令でも……ね。流石にお優しい王様と言え、浮浪者の如き姿の者までも……とは仰ってはおられないでしょう。本当に可哀想なシンデレラ。ちゃんと理解出来たのならわかるわね、私達が帰ってくるまでにそのゴミは処理をし、家中ピカピカになるまで磨き上げなさい。さあグズグズしないでさっさとお始めなさい!!」
「は……い、分かり……ました」
惨めな姿のシンデレラへ侮蔑と嘲笑を向けると屋敷を後にし、何もなかったかのように三人は優雅に馬車へと乗り込みお城へと向かいました。
たった一人屋敷に残されたシンデレラは、ポトリポトリと大粒の涙を流しながらブラシを手に持ち、床を磨くしかないのです。
「おや、貴女はお城の舞踏会へ出掛けないの?」
目の前には優しげな笑みを湛え、くりくりとした大きな瞳でシンデレラを興味深げに様子を見ています。
ふっくらとした体型に柔らかそうな生地のドレスと裾の長いローブを身に纏う、上品で初老の女性が傍近くで立っていました。
「あ、貴女はどなた?」
「私は妖精女王よ、あぁそんな事よりも貴女は王子様の舞踏会へ行かなくていいの?」
そう妖精女王に問い掛けられたシンデレラは、またはらはらと大粒の涙を流して泣き出しました。
何故なら意地悪な義母と義姉達によって舞踏会へ着ていくドレスも、お城へ行く為の馬車もないと、だからどんなに行きたくとも、舞踏会にはいけないのだとシンデレラは妖精女王へ訴えました。
「あらまぁそんな事、だとしたら私に任せなさい。さあ私の力の見せ所ね」
妖精女王は鼻歌交じりに機嫌良く呪文を唱えながら南瓜を馬車に、鼠を御者へ、そうして最後にシンデレラは彼女の持つ青い瞳と同じ色のふわりとした妖精の羽の様に軽く、とても美しいドレスを身に纏っていました。
そこにはもう何時もの灰だらけの娘は何処にもいません。
何処から、きっと誰が見ても灰塗れのエラだと気付かないくらい輝くばかりの美しさを放つお姫様です。
「さあ早くお城へお行きなさい。あぁでも一つだけ約束して」
「約束?」
「そう、真夜中の12時の鐘が鳴り終わるまでに必ずこの屋敷へ帰る事」
「もし帰らなかったら?」
「最後の鐘が鳴り終えれば、貴女に掛けられた全ての魔法が解けてしまうの。いいわね、ちゃんと約束を守るのよ。そしてこれは私からのプレゼントよ」
シンデレラの足にはキラキラと七色に輝くガラスの靴。
そうして促されるままシンデレラは南瓜の馬車へと乗り込み一路お城へと向かいました。
お城に到着するとそこは国中の娘達で一杯でしたが、でもシンデレラは引き寄せられる様に王子の目に留まり、乞われるままにダンスを踊っていました。
何曲も、時間を忘れてシンデレラは王子と踊っていました。
しかし楽しい時間は突然終わりを告げます。
シンデレラが気が付いた時にはもう12時の鐘が1/3も鳴り終えていたのです。
その時になって妖精女王との約束を思い出したシンデレラは王子の手を払い除け、急いで城の外へ向かって走り出しました。
勿論王子は突如逃げ出したシンデレラを追い掛けます。
それでもシンデレラは城の外へと続く長い階段を振り返る事無く降りて行きましたが、後もう少し出と言う所で左足のガラスの靴が脱げてしまったのです。
拾わなくては――――っっ!?
でも階段を戻ろうにも時間はなく、王子もそこまで追い付いてきたのです。
結局シンデレラは片方のガラスの靴を諦めました。
そうして屋敷へ帰る途中魔法は全て解けてしまいましたが、不思議な事に片方のガラスの靴だけは消えずにシンデレラの手許へと残ったのでした。
お城よりこの国に住まう全ての未婚の女性達に、王子の妃候補として舞踏会へ出席するようにとのお触れが出されたのです。
その招待状を見た意地悪な二人の義姉ドリゼラとアナスタシアは、我先にと言わんばかりにトレメイン夫人へドレスを仕立てたいと言い出します。
その様子にトレメイン夫人は何時になく幸せそうに微笑み、自身の娘が未来の王妃になる事を信じ、早速三人で舞踏会の準備を始めました。
しかしそんなお祭り騒ぎの中、何を隠そうシンデレラも未婚の女性なのです。
ましてや王さまの命令にもある様に、シンデレラもまた舞踏会へ出席しなければなりません。
何しろ王命ですからね。
でもトレメイン夫人は義娘であるシンデレラの存在をなかった事にしているのです。
考え抜いた末にシンデレラは、亡き母が残してくれていたドレスをリメイクする事にしました。
そうして舞踏会当日、シンデレラは仕事をテキパキとこなし、勿論三人の支度さえ一言も文句を言わずに進んで手伝いました。
その結果三人の仕度は予定よりも早く済み、お城へ行くまで少し時間が出来た頃……。
シンデレラはこの少しの時間を上手に遣い、素敵に仕上がったドレスを纏うと美しい金色の髪を結いあげ、そして薄らと化粧を施しました。
支度の終え美しくなったシンデレラは、玄関先で今まさに出掛けようとするトレメイン夫人達の許へと駆け寄ります。
「私も連れて行って下さいっ、私も王さまの仰る通り未婚の娘です。舞踏会へ出席せねばならないのです」
トレメイン夫人は切れ長の瞳を糸の様に細めると同時に冷たい溜息を一つ吐き出し、身に纏っているだろう温度を一気に氷点下まで落とします。
そう、それ程までにトレメイン夫人の前に現れたシンデレラは美しかったのです――――がしかし……。
「あら、これは私のレースよ」
「まあこれは昔使っていた私のリボンだわ」
「ほらこれもそうよ」
「やだ、返しなさいよっっ」
「何時の間に……変ね。本当よ、誰もあげるとは言ってはいないわっっ」
「じゃあ何と言ったのですドリゼラ」
「えぇお母様、私はこれをゴミとして捨てて頂戴と言ったのよ」
「そう、ゴミとして……そうね、譬えゴミでもこれは人のものであって、当然お前のものではないのよシンデレラ」
そうしてシンデレラの美しさに嫉妬するドリゼラとアナスタシアによって、見る間にドレスの飾りとして使用していたリボンやレースが手荒く破かれてしまいました。
そしてそれと一緒に元のドレスも所々無残にも引き裂かれてしまったのです。
「おやおやこの姿では流石にお城へは連れていけないわ。幾ら王様のご命令でも……ね。流石にお優しい王様と言え、浮浪者の如き姿の者までも……とは仰ってはおられないでしょう。本当に可哀想なシンデレラ。ちゃんと理解出来たのならわかるわね、私達が帰ってくるまでにそのゴミは処理をし、家中ピカピカになるまで磨き上げなさい。さあグズグズしないでさっさとお始めなさい!!」
「は……い、分かり……ました」
惨めな姿のシンデレラへ侮蔑と嘲笑を向けると屋敷を後にし、何もなかったかのように三人は優雅に馬車へと乗り込みお城へと向かいました。
たった一人屋敷に残されたシンデレラは、ポトリポトリと大粒の涙を流しながらブラシを手に持ち、床を磨くしかないのです。
「おや、貴女はお城の舞踏会へ出掛けないの?」
目の前には優しげな笑みを湛え、くりくりとした大きな瞳でシンデレラを興味深げに様子を見ています。
ふっくらとした体型に柔らかそうな生地のドレスと裾の長いローブを身に纏う、上品で初老の女性が傍近くで立っていました。
「あ、貴女はどなた?」
「私は妖精女王よ、あぁそんな事よりも貴女は王子様の舞踏会へ行かなくていいの?」
そう妖精女王に問い掛けられたシンデレラは、またはらはらと大粒の涙を流して泣き出しました。
何故なら意地悪な義母と義姉達によって舞踏会へ着ていくドレスも、お城へ行く為の馬車もないと、だからどんなに行きたくとも、舞踏会にはいけないのだとシンデレラは妖精女王へ訴えました。
「あらまぁそんな事、だとしたら私に任せなさい。さあ私の力の見せ所ね」
妖精女王は鼻歌交じりに機嫌良く呪文を唱えながら南瓜を馬車に、鼠を御者へ、そうして最後にシンデレラは彼女の持つ青い瞳と同じ色のふわりとした妖精の羽の様に軽く、とても美しいドレスを身に纏っていました。
そこにはもう何時もの灰だらけの娘は何処にもいません。
何処から、きっと誰が見ても灰塗れのエラだと気付かないくらい輝くばかりの美しさを放つお姫様です。
「さあ早くお城へお行きなさい。あぁでも一つだけ約束して」
「約束?」
「そう、真夜中の12時の鐘が鳴り終わるまでに必ずこの屋敷へ帰る事」
「もし帰らなかったら?」
「最後の鐘が鳴り終えれば、貴女に掛けられた全ての魔法が解けてしまうの。いいわね、ちゃんと約束を守るのよ。そしてこれは私からのプレゼントよ」
シンデレラの足にはキラキラと七色に輝くガラスの靴。
そうして促されるままシンデレラは南瓜の馬車へと乗り込み一路お城へと向かいました。
お城に到着するとそこは国中の娘達で一杯でしたが、でもシンデレラは引き寄せられる様に王子の目に留まり、乞われるままにダンスを踊っていました。
何曲も、時間を忘れてシンデレラは王子と踊っていました。
しかし楽しい時間は突然終わりを告げます。
シンデレラが気が付いた時にはもう12時の鐘が1/3も鳴り終えていたのです。
その時になって妖精女王との約束を思い出したシンデレラは王子の手を払い除け、急いで城の外へ向かって走り出しました。
勿論王子は突如逃げ出したシンデレラを追い掛けます。
それでもシンデレラは城の外へと続く長い階段を振り返る事無く降りて行きましたが、後もう少し出と言う所で左足のガラスの靴が脱げてしまったのです。
拾わなくては――――っっ!?
でも階段を戻ろうにも時間はなく、王子もそこまで追い付いてきたのです。
結局シンデレラは片方のガラスの靴を諦めました。
そうして屋敷へ帰る途中魔法は全て解けてしまいましたが、不思議な事に片方のガラスの靴だけは消えずにシンデレラの手許へと残ったのでした。
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