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第一話 もしかしなくてもここはとある異世界と言うものなのでしょうか??? 前篇
そしてここは私の世界じゃありませんでした。
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私は声のする方へと視線を向ける。
逆光でよくはわからないけれど、丁度この建物の入口に立っている人は姿形から言ってごく普通の人間だった。
私は思わず涙が滲み出てきそう……いやちょちょ切れそうなくらい、めっちゃ心がホッとしてしまった。
確かに昔から涙腺は緩い方だけれど、でも何かほら、人間だ~って分かった瞬間――――半泣きになるなんてどうかしてるというか、この状況がどうかしているんだもん。
そして私は干し草と花のサラダの中より這い出る様にして、その声の方へと行こうとしたら……。
『何モ知ラズニ行クデナイ、オ前ハコノ世界ヲ知ラナイダロウ?』
不意に頭の上の方から雪の様に真っ白なドラゴンが話し掛けてきた。
そうなのだ。
ここで一つわかった事がある。
このドラゴン達、どう軽く見ても体長は約10mはあるわね。
とても巨大、そして私の首は見上げてばかりだから……色々辛い。
「でも、じゃあここは何処なんですか? ほら、あの人に聞けば何かわかるのかも」
『オ前ハ何モ知ラナイ、少シハ大人シクスルトイイ』
『マァ、アストリッドッテバコンナ変ナノガ好ミナノ?』
『静カニシロ、ルイーザ』
アストリっドという名の雪の様に白いドラゴンは、隣にいる赤いドラゴンのルイ―ザを窘める。
そしてドタドタと大きな足音を立ててサラダ山にいる私を隠す様に、扉の所にいる人間の前へと出る。
「今日は騒がしいな。公爵様が久しぶりに来られたんだから少しは大人しくしろ、お前達も元は王族の候補竜だったんだからさ、まぁ王子に選ばれたのはそこにいるルーズベルトだ。本来ならお前達は問答無用で庶民に払い下げられる所を、公爵様がここで世話して下さっているんだから、もうちょっとは大人しくしろって言っても、お前達にはわかんないんだろうな。まぁな、くれぐれも問題は起こすなよ、でないと世話役の俺がクビになっちまう」
そう言って男は頭をポリポリと掻きながら、この建物よりさっさと出て行った。
私がここにいるコトも気づかずに……。
それと何となくこの会話からみて思ったコトがある。
ここはもしかしなくっても、そうめっちゃ信じがたいけれども、小説や漫画で言う異世界と言う所なのでは?
そしてあの男の所へ馬鹿みたいに走って行かなくて良かったかもしれないってコトと、それともしかしなくてもあの人には彼らの声は理解出来てないのかと言うコト。
何れにしても兎に角アストリッドさんにはこの場を護って貰ったのだから、ちゃんとお礼は言っておこう。
「ありがとです、アストリッドさん」
アストリッドは別に……と言った風な感じで特に返事はしなかったけれど、その変わりルイ―ザのマシンガントークが始まった。
『何? アノ態度ッテバ気ニ入ラナイッタラナイジャナイッッ!! ソリャア私達ハ候補竜ダッタケレド……今モチャントシタ地位ガアルワヨッッ!! 大体アンナ人間ニ如何シテ私達ガ大人シクシテイナイトイケナイノ?』
『ダヨナ、コノ世界デハ俺達ッテ聖獣ノ仲間ダッタモンナ』
小太りの緑色のドラゴンもぶちぶちとぼやいている。
ドラゴントーク、これはこれで中々にシュールな光景だ。
でも……。
「あのぉ、ところで皆さんはあのさっきの人とはお話出来ないのですか?」
この一言を放った瞬間――――5頭のドラゴンは一斉に私を凝視したっっ!!
あのぅ私、何かやらかしましたかぁ?
途端に涙目になりかける、いやもうこの状態で涙腺緩いのは仕方ないでしょう。
するとアストリッドさんがこれまた不思議そうに私を見るではないですか?
『普通ハ、我ラト人間ハ会話出来ナイ』
はい?
会話出来ないって今しているじゃないっっ???
『ソウ、心カラ気持チヲ通ワセレバ――――心話ハ出来ルガナ、言葉ヲ交ワス事ハコノ世界デハ皇子ト公爵クライダケダ。ダカラオ前サンノ心ハ、最初カラワシ達全員読ミ取ッテイタシ、オ前サンガコノ世界ノ住人デハナイ事クライワカッテオッタヨ』
それじゃあやっぱりここは私のいる世界じゃないんだ――――って、悲劇のヒロインならここで泣きたくなる。
当然私はヒロインでなくとも、今十分に泣きたいわっっ!!
泣きたいどころじゃない、思いっきり叫びたいけれど、如何して私はここにいるの?
どうやってこの世界に来て、何故ここにいるの?
あの決まり文句。
私は誰、ここは何処じゃあるまいし……。
まさかと思ったけれど自分が小説のヒロインみたいな現状になってしまうなんて誰が思う?
そしておまけに――――。
私は地球という星の住人で、その星にある日本っていう国で生まれ育った17歳の女子高生。
ちゃんと家族の顔や家の場所は覚えていても、ちょっと待って、えーっと数時間前なのか、数日……なのかは分からないけれど―――――その前後の記憶がないっっ!?
そうよ、ここに至るまでの経緯が全くわからないっっ。
何かさ、そう何か理由はあると思うんだけれど、譬えば大きな穴に落っこちて気がついたらここでした―、何てみたいな……?
う~ん漫画じゃないんだし譬え仮にそうだとして、ちょっと自分自身を確認してみても怪我一つないよね?
じゃあ穴ぼこ説ではない……。
何と言いますか理由がわからないと言うか、何にも記憶がないってコトがこんなにも辛く悲しいコトだなんて想像もしなかったよ。
でも何も思い出さなければ家にさえ帰る手立てもないってコトだよね。
ほんと泣いて済むならいっそのコト思いっきり泣いてしまいたい。
あ゛あ゛〰∼〰〰〰〰私の記憶、何処へ行ってしまったのか。
そして今日、いやいやこれから私はどうすればいいんだろう?
警察署へ行っておまわりさん……って、ここにそういうシステムがあるのかさえもわからない。
あらら、なんだかめっちゃ落ち込んでしまう。
ほんとにもう、こんな変なトコ嫌だよっっ。
お父さんお母さん…お姉ちゃんに会いたいっっ!!
早くお家に帰りたいよぉっっ!!
こんなワケわかんないトコ……もうヤダ!!。
ドラゴンさん達は優しいけれど、でも何も分かんない。
私はまたもや涙腺が緩み掛けそうになる。
今まさに泣きますって時に真黒な、漆黒の闇の色の様なドラゴンさんが声を掛けてきた。
『ソノ様ニ泣クナ、オ前ハコノ世界ニ理由ガアッテ呼バレタ者ダロウ。ソノ証拠ニ我ラト会話ガ出来ル。呼バレタ理由ガワカレバ、失ッタ記憶モ戻ルダロウ。コレカラノ事ハ、我ラガ主人ガ何トカシテクレルカラ心配スルナ。デ、名前ハ何ト言ウ?』
「私の名前? 私は愛美……朝倉 愛美って言います」
『デハ愛美、我ラガ主人ハモウヤッテクル』
来る?
来るって主人って何??
そう真黒なドラゴンさんがそう言ってから本当に直ぐ――――だった。
そのドラゴンさんをまるで人型にしたのかと思うくらい、漆黒の長い髪に氷河の中で流れる様な澄み切った、それでいて吸い込まれる様な青身がかった銀色の瞳に整った顔立ちは、私の世界じゃちょっと見かけないくらいゾクゾクする程のイケメンだ。
そしてすらりとした長身だけど然るべき所には筋肉もついている。
ちゃんと洋服越しからでもわかるくらいにね。
そう日本人男性にはない、洋服越しでもめっちゃ綺麗な身体のラインだ。
だから思わず怯んでしまう、私めっちゃこの男性の前に出る資格なしって感じだもの。
この17年、平平凡凡と生きてきたツケ……かもしれない。
そしてそのお綺麗な男性が私へ向かって声を掛ける。
「君か、ルーズベルトの言っていたペットとは?」
逆光でよくはわからないけれど、丁度この建物の入口に立っている人は姿形から言ってごく普通の人間だった。
私は思わず涙が滲み出てきそう……いやちょちょ切れそうなくらい、めっちゃ心がホッとしてしまった。
確かに昔から涙腺は緩い方だけれど、でも何かほら、人間だ~って分かった瞬間――――半泣きになるなんてどうかしてるというか、この状況がどうかしているんだもん。
そして私は干し草と花のサラダの中より這い出る様にして、その声の方へと行こうとしたら……。
『何モ知ラズニ行クデナイ、オ前ハコノ世界ヲ知ラナイダロウ?』
不意に頭の上の方から雪の様に真っ白なドラゴンが話し掛けてきた。
そうなのだ。
ここで一つわかった事がある。
このドラゴン達、どう軽く見ても体長は約10mはあるわね。
とても巨大、そして私の首は見上げてばかりだから……色々辛い。
「でも、じゃあここは何処なんですか? ほら、あの人に聞けば何かわかるのかも」
『オ前ハ何モ知ラナイ、少シハ大人シクスルトイイ』
『マァ、アストリッドッテバコンナ変ナノガ好ミナノ?』
『静カニシロ、ルイーザ』
アストリっドという名の雪の様に白いドラゴンは、隣にいる赤いドラゴンのルイ―ザを窘める。
そしてドタドタと大きな足音を立ててサラダ山にいる私を隠す様に、扉の所にいる人間の前へと出る。
「今日は騒がしいな。公爵様が久しぶりに来られたんだから少しは大人しくしろ、お前達も元は王族の候補竜だったんだからさ、まぁ王子に選ばれたのはそこにいるルーズベルトだ。本来ならお前達は問答無用で庶民に払い下げられる所を、公爵様がここで世話して下さっているんだから、もうちょっとは大人しくしろって言っても、お前達にはわかんないんだろうな。まぁな、くれぐれも問題は起こすなよ、でないと世話役の俺がクビになっちまう」
そう言って男は頭をポリポリと掻きながら、この建物よりさっさと出て行った。
私がここにいるコトも気づかずに……。
それと何となくこの会話からみて思ったコトがある。
ここはもしかしなくっても、そうめっちゃ信じがたいけれども、小説や漫画で言う異世界と言う所なのでは?
そしてあの男の所へ馬鹿みたいに走って行かなくて良かったかもしれないってコトと、それともしかしなくてもあの人には彼らの声は理解出来てないのかと言うコト。
何れにしても兎に角アストリッドさんにはこの場を護って貰ったのだから、ちゃんとお礼は言っておこう。
「ありがとです、アストリッドさん」
アストリッドは別に……と言った風な感じで特に返事はしなかったけれど、その変わりルイ―ザのマシンガントークが始まった。
『何? アノ態度ッテバ気ニ入ラナイッタラナイジャナイッッ!! ソリャア私達ハ候補竜ダッタケレド……今モチャントシタ地位ガアルワヨッッ!! 大体アンナ人間ニ如何シテ私達ガ大人シクシテイナイトイケナイノ?』
『ダヨナ、コノ世界デハ俺達ッテ聖獣ノ仲間ダッタモンナ』
小太りの緑色のドラゴンもぶちぶちとぼやいている。
ドラゴントーク、これはこれで中々にシュールな光景だ。
でも……。
「あのぉ、ところで皆さんはあのさっきの人とはお話出来ないのですか?」
この一言を放った瞬間――――5頭のドラゴンは一斉に私を凝視したっっ!!
あのぅ私、何かやらかしましたかぁ?
途端に涙目になりかける、いやもうこの状態で涙腺緩いのは仕方ないでしょう。
するとアストリッドさんがこれまた不思議そうに私を見るではないですか?
『普通ハ、我ラト人間ハ会話出来ナイ』
はい?
会話出来ないって今しているじゃないっっ???
『ソウ、心カラ気持チヲ通ワセレバ――――心話ハ出来ルガナ、言葉ヲ交ワス事ハコノ世界デハ皇子ト公爵クライダケダ。ダカラオ前サンノ心ハ、最初カラワシ達全員読ミ取ッテイタシ、オ前サンガコノ世界ノ住人デハナイ事クライワカッテオッタヨ』
それじゃあやっぱりここは私のいる世界じゃないんだ――――って、悲劇のヒロインならここで泣きたくなる。
当然私はヒロインでなくとも、今十分に泣きたいわっっ!!
泣きたいどころじゃない、思いっきり叫びたいけれど、如何して私はここにいるの?
どうやってこの世界に来て、何故ここにいるの?
あの決まり文句。
私は誰、ここは何処じゃあるまいし……。
まさかと思ったけれど自分が小説のヒロインみたいな現状になってしまうなんて誰が思う?
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私は地球という星の住人で、その星にある日本っていう国で生まれ育った17歳の女子高生。
ちゃんと家族の顔や家の場所は覚えていても、ちょっと待って、えーっと数時間前なのか、数日……なのかは分からないけれど―――――その前後の記憶がないっっ!?
そうよ、ここに至るまでの経緯が全くわからないっっ。
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でも何も思い出さなければ家にさえ帰る手立てもないってコトだよね。
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あ゛あ゛〰∼〰〰〰〰私の記憶、何処へ行ってしまったのか。
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ドラゴンさん達は優しいけれど、でも何も分かんない。
私はまたもや涙腺が緩み掛けそうになる。
今まさに泣きますって時に真黒な、漆黒の闇の色の様なドラゴンさんが声を掛けてきた。
『ソノ様ニ泣クナ、オ前ハコノ世界ニ理由ガアッテ呼バレタ者ダロウ。ソノ証拠ニ我ラト会話ガ出来ル。呼バレタ理由ガワカレバ、失ッタ記憶モ戻ルダロウ。コレカラノ事ハ、我ラガ主人ガ何トカシテクレルカラ心配スルナ。デ、名前ハ何ト言ウ?』
「私の名前? 私は愛美……朝倉 愛美って言います」
『デハ愛美、我ラガ主人ハモウヤッテクル』
来る?
来るって主人って何??
そう真黒なドラゴンさんがそう言ってから本当に直ぐ――――だった。
そのドラゴンさんをまるで人型にしたのかと思うくらい、漆黒の長い髪に氷河の中で流れる様な澄み切った、それでいて吸い込まれる様な青身がかった銀色の瞳に整った顔立ちは、私の世界じゃちょっと見かけないくらいゾクゾクする程のイケメンだ。
そしてすらりとした長身だけど然るべき所には筋肉もついている。
ちゃんと洋服越しからでもわかるくらいにね。
そう日本人男性にはない、洋服越しでもめっちゃ綺麗な身体のラインだ。
だから思わず怯んでしまう、私めっちゃこの男性の前に出る資格なしって感じだもの。
この17年、平平凡凡と生きてきたツケ……かもしれない。
そしてそのお綺麗な男性が私へ向かって声を掛ける。
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