上 下
34 / 39
アナザーストーリー・もし紫の周りがロリだらけだったら

あさごはん。

しおりを挟む
俺はデニッシュサンドイッチを用意した。
朝。
姫は牛乳を飲んでいる。
桜はフルーツを盛り付けている。
翠は…ハンバーガーを頬張っていた。
「うまうま」
姫。
「おいしいか?」
俺。
「うむ」
姫。
「眠い」
翠が言う。
「起きたばっかりだろ」
俺。
「最近寝不足」
翠は確かにそうだ。
「早く寝すぎなんだよ、お前」
「だって、暇だし…」
「田舎ですからね」
桜がコーヒーを入れる。
俺達はあさごはんを食べたあと、皿洗いをして、ラジオ体操をした。
姫は相変わらずラジオ体操が苦手なようだ。
俺は姫のボンバーヘアを治したあと、翠の髪を括ってあげた。
「ほら、できたよ」
俺は言う。
「ありがとう」
翠。
翠と、洗濯物を干した。
そよ風が揺れる。
「はあ~いい天気」
翠は言う。
「うん」
俺。
「ねえ、姫ーーーー!!!」
翠が元気よく縁側にいる可憐に話しかけた。
「なんじゃ?」
姫。
「私も紫さんのお嫁さんになってもいいー?」
「いいぞよ」
あっさりと、OKサインを出す可憐に、むしろ俺がびっくり。
「やったー」
翠。
「おいおい」
俺に翠が抱きつく。
「よし、今日から私は、紫の第二夫人ー!!」
翠が言う。
「あはは…」
苦笑いする俺。
「よかったのう」
可憐。
「いいのか、可憐…」
悩む俺。
「みんな仲良しが、一番いいのじゃ」
姫は笑顔で言った。
「嫌じゃない?」
「全然」
姫。
「むしろ、紫殿はひとりの女ではもったいない男だからのう」
「うん♪」
翠。
「あはは…」
俺。
「大丈夫じゃ。わらわも二次元キャラで浮気しとるからの」
姫。
おい。



昼ごはんの時間になった。
「今日は、きつねうどんだよ」
姫が言う。
「わーい」
翠。
「翠さん、ご結婚おめでとうございます」
桜が言う。
「はい♪」
翠。
「あはは…」
妻がふたりに増えてしまった。
ピンチ。
「おいしいー」
翠。
「ああ…」
俺。
食後、桜が紅茶オレをいれてくれた。
「ありがとう」
俺。
「どういたしまして」
桜。
「もう、いっそ、桜ちゃんも紫ちゃんのお嫁さんになっちゃったら?」
姫が、とんでもない事を言う。
「え…」
照れる桜。
「おいおい」
そんな付け焼き刃な。
「あの…ちょっと考えさせてください」
桜。
あれ?
「お、悪くない感じ」
翠。
「そうじゃのう」
姫。
「…考えるのか?」
「はい」
頬を朱に染める桜。
「恋人から、よろしくお願い致します」
友達から、ではなく。
なんだこのハーレムフラグはーーー!?

しおりを挟む

処理中です...