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アナザーストーリー・もし紫の周りがロリだらけだったら

ハンバーグ。

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その日。
俺達の夕飯は、ハンバーグだった。
そして、きのこのごはんと、もやしとアスパラガスの味噌汁と、糸こんにゃくと薄揚げの和物だった。
「わーい、ハンバーグだ」
姫が喜ぶ。
「しっかり食べるんだぞー」
俺。
「はぁい」
翠。
「ハンバーグやわらかーい」
翠。
「私が捏ねたんですよ」
桜。
俺は糸こんにゃくを食べる。
「そういえばさー今日コーヒー飲んでないのう」
姫がたわいない会話をする。
翠の味噌汁を啜る音が聞こえる。
「ごはんおかわり!」
桜。
「はいはい」
俺。
食後。
茶を飲みながら、四人で談笑した。
「あーすっかり秋だねぇ」
翠。
「そうじゃの」
姫。
「やきいも、また食べたい…」
桜。



俺達は市場でアクセサリーをみていた。
「翠ちゃんはお洒落しないの?」
桜。
「興味ない…」
翠。
俺はたこ焼きを食べていた。
「あーラーメンたべたいのう」
姫が言う。
「お前、またか」
俺。
「ラ王たべたいなぁ」
翠。
「はいはい、買いますよ」
俺。



俺達はみかんを食べた。
「あーおいち」
姫。
「こたつはまだ早いから出せないね」
翠。
「ねえねえ、サッポロ一番塩ラーメン食べようよ~」
桜。
「はいはい」
俺は湯を沸かす。
四人でラーメンを食べた。
「うむむ」
姫が麺を啜る。
「やはりラーメンはやめられませんな」
翠。
少女達はラーメン好きである。
「こんど袋麺買うか。袋麺のが安いからな」
俺。
「そだね」
翠。



食後、俺は麦茶を沸かした。
やかんが火を吹く。
「あー体が鈍るな」
俺。
「冒険にでもでるぅ?」
姫。
「勘弁してくれよ」
俺。
「私も嫌だ」
翠。
剣を持つといろいろややこしい。
「んーさき風呂に入るね」
翠。
「わかった」
俺。
「入浴剤いれてもいい?」
翠。
「花の香りにしてくれよのう」
姫。



「あー暇だからオセロばっかりしてたら手が痛いです」
桜。
「機械だからってあまり無理するなよ」
大体、電化製品は生物より寿命が短い。
一見長そうに見えるが、ちゃんとメンテナンスしないと駄目だ。
「風呂上がったよー」
翠。
「入るぞよ」
姫。
「ねむい…」
桜。
「まだ寝るにははやいぞ」
俺。
俺は皿洗いをした。
手の豆が染みて痛い。
畑も順調な気がする。
男手が俺一人だけなので、大変だが。
そもそも、姫が思いつきで「畑をやろう!」と言ったのがはじまりで。
俺達も、大分長いよな。
翠が9歳の時から一緒にいるんだから。


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