上 下
27 / 39
アナザーストーリー・もし紫の周りがロリだらけだったら

12歳の同居人。

しおりを挟む
田園風景が広がる田舎町で、俺は桜・翠・可憐と暮らしていた。
「今日のあさごはんは、クロワッサンですよー」
桜が言う。
小柄な身長のわりに、発育のいい胸をしている。いわゆる、ロリ巨乳だ。
「うむ。朝はやはりパンだな」
翠は、ポニーテールに、眼帯、オッドアイの金毛九尾の狐だ。
「パンはやはりおいしいのう~」
そして、つややかな黒髪に、赤いドレスの姫。
俺はこの三人と暮らしている。
ヒロインたちの見た目は、12歳くらいである。
俺は17歳だが……。
「はふ~」
桜が朝ごはんの牛乳を飲む。
どういう訳か俺、田舎でロリ達と暮らしています。
いや、ひとりロリババアがいるが。
「わるかったのう、ババアで」
姫。
「他は実年齢=見た目なんだが……」
「ふん」
怒る姫。 
まあ、そんなこんなで。



俺と姫らは、ポテトチップスうすしお味を食べながら、時を過ごしていた。
「はあ、眠い」
翠が、うとうとした様子で、俺の肩に持たれる。
「あーよしよし」
俺は翠の頭をなでた。
「翠ちゃん、昨日、夜遅くまでゲームしてたからのう」
姫。
「そうだな」
俺。
「ふふふ。羊さんを数えるのを、忘れちゃったんですかね?」
桜が言う。
桜、かわいい事を言うな……。
「しばらくこうしとくか」
俺。
「そうじゃな」
姫。



俺は幼女達と釣りに行った。
「あーやはり釣りはいいな」
翠が言う。
「そうだな」
俺。
「わらわは退屈じゃがのう」
姫。
「ほら、みなさん、お昼ごはんのおにぎりですよー」
桜が言う。
四人で、お昼ごはんを食べた。
「あ。おかかじゃ」
姫。
「梅干しすっぱー」
翠。
「うん」
桜。
完全に小学校のピクニック状態だ……。
俺達はしばらく釣りをしてから、帰った。
「田んぼ、いつ見ても同じ光景じゃのう」
姫。
「そうだな」
四季によって大分違うが。
「紫、あとでラーメンくいにいこうぜ」
翠が言う。
「はいはい」
俺。
「うふふ」
桜。



その日の、ラーメン屋は混んでいた。
「店長、梅塩ラーメンひとつ」
「はぁい」
チャイナドレスが言う。
「あースタミナラーメンうまうま」
姫が言う。
「餃子、パリパリで美味しい」
翠。
「そうですね」
桜。
四人で食べると、随分と賑やかだ。
「ほら、キムチ」
俺は姫にキムチをやる。
「ありがとうじゃ」
姫。
俺達はラーメンを食べたあと、家に帰った。
「ただいま!」
と俺が誰もいない家に向かっていうと、
「おかえり!!」
と三人のヒロイン達が言う。
「あはは」
俺は笑った。
「くすくす」
三人娘が笑う。
しおりを挟む

処理中です...