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柚香の再修行の巻
第274話 ダンジョンらしくない朝
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アラームが鳴って、私はパッと目を覚ました。
部屋の中の全員――私とママ、彩花ちゃんに颯姫さんが一斉に起きてるのが凄い。冒険者だなあって感じがする。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい、ダンジョンの中とは思えないくらい快適に!」
伸びをする私と彩花ちゃんに颯姫さんが尋ねてきたから、元気よく答える。
昨日のお風呂は本当に壁がVRかってくらい森の中投影してて、凄かったなあ。森の中に露天風呂で風呂桶があって、謎の場所に蛇口とシャワー付いてますって感じだった。
人がダンジョンに続けて潜れないのはいくつか理由があるけど、そのうちのひとつが「閉塞感に耐えられないこと」なんだよね。安達先生なんか確実にこれ。
隠し部屋があればそこは安全地帯だけど、やっぱり「完全に安全といえるのか」って不安は拭いきれないし、そんなところで何泊もできるのは相当神経が太くないといけない。
多分、聖弥くんやあいちゃん、彩花ちゃん辺りは平気だけど、蓮は日に日にげっそりしそうだよね。寧々ちゃん……はどうだろう。意外に図太いところがあるからなあ。
その辺の閉塞感や安全性に対する不安感、そういったものがこのダンジョンではこの部屋ひとつで解決している。これは本当に凄いことだよ。
敢えて部屋の天井が高いのも、妙に家具がゴージャスなのも、「ダンジョンの中」って思わせないという効果がありそう。
颯姫さん自身は100円ショップで食器をまとめ買いする人だから、そういう設定をしたとは思えない。だから基本デザインは上野さんのはずなんだよね。
……愛だな。むしろ愛じゃなかったらなんだろう。あ、罪悪感ってこともあるか。
「今日は、みんなが戦ってる間私が掃除洗濯食事の準備をしておくから、洗濯物は出しておいて」
洗面所が渋滞してみんなが集まってるところで颯姫さんがそんなこと言うから、蓮と聖弥くんは「げっ!!」てあからさまに慌ててた。
私もびっくりだよ、もしかしてライトニング・グロウで潜ってるときって、颯姫さんが家族でもないのに他のメンバーのものも一緒に洗ってるの!?
と思ったら、にやりと笑った颯姫さんがその先を続けた。
「と、言うところだったけど、夜中に女性陣のものは洗っておいたから、今から男性陣のものは洗っておいてね。お昼に一度戻ってくるときには乾燥機も止まってるでしょ」
「ああああ、焦った」
「さすがに……家族以外に洗濯してもらうのはねえ」
蓮と聖弥くんが心底ほっとした顔をしていて、バス屋さんにからかわれている。……まあ、私もタイムさんとかに「ゆ~かちゃんの下着とか洗っておいたよ」って言われたら「変態!」って殴っちゃうだろうしね。
洗濯機がゴンゴンと唸りを上げ始めた頃、聖弥くんがちょいちょいと私の袖を引いた。蓮はまだ洗顔中で――すっごいモコモコ泡立てて念入りに洗顔してるなあ――なんだろうと思って付いていくと、リビングまで連れて行かれた。
「僕と蓮ってふたり部屋じゃない? 昨日蓮に言ったんだよね。『せっかくクリスマスなんだから、ふたりっきりで柚香ちゃんと話したら』ってさ。そしたら、『なんかそういうの、今弱ってる柚香に付け込むみたいで嫌だ』って断られたよ」
嬉しそうに……すっごい良い笑顔で言うなあ……。きっと聖弥くんは、そういう蓮のことが好きなんだね。
「そうなんだ……私としても、蓮がそういう風に気を遣ってくれたことはありがたいかな。強がってはいるけど、やっぱり凄いダメージになってるからさ」
「逆に僕だったら、そういう隙は逃さずにその隙間に入っちゃえとか思うけど――あいたっ!」
「だーかーらー、聖弥は腹黒って言われるんだよ」
いつの間にか聖弥くんの後ろに来てた蓮が、聖弥くんの頭にチョップを入れていた。そしてそのまま足を掛けて聖弥くんを転ばせると、ぽいっと放り投げて私に向き合う。おおお、いつの間にそんな体術を身に付けてたの!? やるじゃん!
「今聖弥が言ったとおりだからさ。今俺たちは、ヤマトを助けるために全力注ごうぜ。で、ヤマトが戻ってきたらこの前のドッグランにまた行こう。そしたら、また弁当作ってくれる?」
ヤマトが戻ってきて、当たり前の日常がやってきたら――うん、「悲しんでる私を慰める」じゃなくて「明るい未来を見せてくれる」って凄く蓮らしいね。
「うん! その時は、前の日から準備してママ直伝の玉子焼き作るから!」
「マジ? 凄え楽しみ。パラライズ」
蓮が振り向きざまに唱えた呪文は、私は範囲に入らなかったらしい。なんだなんだと思ったら、私たちの様子を伺うように廊下に人が寿司詰めになっていた。全員抵抗に失敗して麻痺状態で固まってる。
「はいはい、俺たちを数少ない娯楽扱いするのはやめてくださいね-。でないと、顔に油性ペンで落書きしますよ」
スリープじゃなくてパラライズなのがみそだね……。見えるし聞こえるけど声は出せない状況。
蓮がパラライズをキュアで解除して、颯姫さんとママが朝ご飯を作り始める。その間に私たちは簡単にミーティングだ。
「とりあえず俺が暫定リーダーって事で指示を取らせてもらうから。今日の予定は50層から行けるところまで。その戦いのスムーズさを判断して、明日の予定は変更もありうる」
ソファとかダイニングチェアとか思い思いの場所に座っている私たちに、ライトさんが立ち上がって説明を始めた。
ライトさんって、やっぱり片桐先生に似てるなあ。安定感が半端ないというか、凄く落ち着いている。それは強さからくるものでもあるだろうし、元の性格も大きいだろうけど。
「俺とタイムさんとバス屋で片っ端からダメージを入れていくから、Y quartetと果穂さん、長谷部さんはどんどん手近な敵から倒して欲しい。1層毎に通常のダンジョンと同じ休憩を入れながら、12時まで戦う。ダメージを受けたら自己申告して早めに蓮くんにヒールを掛けてもらって。ダンジョンアプリが使えないから、HPがどのくらい減ってるかが可視化されないからな」
ライトさんの説明は手慣れてる。今までもこうやってパワーレベリングをしてきたのがよくわかるね。
「颯姫さんは? 戦わないんですか?」
「うん、姫はさっきは冗談で言ってたけど、今回は人数も多いししばらくは家事に回るってさ。まだ俺たちに経験値が入る段階じゃないし」
お、おう……50層でこの自信! ライトニング・グロウ、伊達に高LVじゃないね。
朝ご飯は冒険者の定番ともいえる、和食でお味噌汁が付いたものだった。お弁当用の冷凍食品とか活用してて、「とりあえず朝だから好きなものたくさん食べとけ!」って感じに並んでる。
「みんなの好みがわからないので、自分の好みにしました」
「俺、アネーゴの味噌汁好きだよ」
バス屋さんは嬉しそうにお味噌汁飲んでるけど、この人はなんでも美味しいって言いそうだよね。山盛りご飯をパクッと綺麗に口に入れて食べてるところがマジックみたいだ。
赤だしで、豆腐とワカメとお麩がちょっと浮いたシンプルなお味噌汁は、うちでは馴染みないやつだね。たまにはこういうのも美味しいなー。
「塩分大事よ。って、あんたたちも学校で散々言われてるのよね」
ママがお味噌汁を飲みながら高校生組を見渡すと、全員が同時に頷いた。
思い出すなあ、夏合宿。「味噌汁飲め」は毎朝の先生の口癖みたいだった。
「極論だけどさー、うちって朝はパンの事が多いから、朝からお味噌汁だと『戦闘準備』って感じする」
「彩花ちゃん、どんだけ物騒なの……戦闘民族すぎるわ」
「だから極論って言ったじゃんー!」
「さすはせ」
「さすはせ」
「あの前世ならしょうがない気もする」
古墳時代の大英雄、古代の人物の中でも個人的武勇でいえば知名度トップクラスの日本武尊だもんね。
「日本武尊と野見宿禰、ガチで戦ったらどっちが強かったのかしら……」
そんな中ママは、またマニアックなことを呟いて考え込んでいた。
「え、武器のリーチの分、トーゼンボクが勝ちますけど?」
彩花ちゃんも当たり前に返すし! いやああ、相手の腰骨蹴り折って殺せちゃう人にそんな強気発言できちゃうんだ!
「なんか……ダンジョンの中にいるって感じしねーな」
「ほんとそれ、いろんな意味でいつも通り過ぎてね」
「逆に長谷部さんと朝ご飯を食べてるという状況が異常だから、僕としては非日常感が凄いけど」
ママと彩花ちゃんが古代物騒トークで盛り上がってる間、私と蓮と聖弥くんはぼそぼそとしゃべりあった。
部屋の中の全員――私とママ、彩花ちゃんに颯姫さんが一斉に起きてるのが凄い。冒険者だなあって感じがする。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい、ダンジョンの中とは思えないくらい快適に!」
伸びをする私と彩花ちゃんに颯姫さんが尋ねてきたから、元気よく答える。
昨日のお風呂は本当に壁がVRかってくらい森の中投影してて、凄かったなあ。森の中に露天風呂で風呂桶があって、謎の場所に蛇口とシャワー付いてますって感じだった。
人がダンジョンに続けて潜れないのはいくつか理由があるけど、そのうちのひとつが「閉塞感に耐えられないこと」なんだよね。安達先生なんか確実にこれ。
隠し部屋があればそこは安全地帯だけど、やっぱり「完全に安全といえるのか」って不安は拭いきれないし、そんなところで何泊もできるのは相当神経が太くないといけない。
多分、聖弥くんやあいちゃん、彩花ちゃん辺りは平気だけど、蓮は日に日にげっそりしそうだよね。寧々ちゃん……はどうだろう。意外に図太いところがあるからなあ。
その辺の閉塞感や安全性に対する不安感、そういったものがこのダンジョンではこの部屋ひとつで解決している。これは本当に凄いことだよ。
敢えて部屋の天井が高いのも、妙に家具がゴージャスなのも、「ダンジョンの中」って思わせないという効果がありそう。
颯姫さん自身は100円ショップで食器をまとめ買いする人だから、そういう設定をしたとは思えない。だから基本デザインは上野さんのはずなんだよね。
……愛だな。むしろ愛じゃなかったらなんだろう。あ、罪悪感ってこともあるか。
「今日は、みんなが戦ってる間私が掃除洗濯食事の準備をしておくから、洗濯物は出しておいて」
洗面所が渋滞してみんなが集まってるところで颯姫さんがそんなこと言うから、蓮と聖弥くんは「げっ!!」てあからさまに慌ててた。
私もびっくりだよ、もしかしてライトニング・グロウで潜ってるときって、颯姫さんが家族でもないのに他のメンバーのものも一緒に洗ってるの!?
と思ったら、にやりと笑った颯姫さんがその先を続けた。
「と、言うところだったけど、夜中に女性陣のものは洗っておいたから、今から男性陣のものは洗っておいてね。お昼に一度戻ってくるときには乾燥機も止まってるでしょ」
「ああああ、焦った」
「さすがに……家族以外に洗濯してもらうのはねえ」
蓮と聖弥くんが心底ほっとした顔をしていて、バス屋さんにからかわれている。……まあ、私もタイムさんとかに「ゆ~かちゃんの下着とか洗っておいたよ」って言われたら「変態!」って殴っちゃうだろうしね。
洗濯機がゴンゴンと唸りを上げ始めた頃、聖弥くんがちょいちょいと私の袖を引いた。蓮はまだ洗顔中で――すっごいモコモコ泡立てて念入りに洗顔してるなあ――なんだろうと思って付いていくと、リビングまで連れて行かれた。
「僕と蓮ってふたり部屋じゃない? 昨日蓮に言ったんだよね。『せっかくクリスマスなんだから、ふたりっきりで柚香ちゃんと話したら』ってさ。そしたら、『なんかそういうの、今弱ってる柚香に付け込むみたいで嫌だ』って断られたよ」
嬉しそうに……すっごい良い笑顔で言うなあ……。きっと聖弥くんは、そういう蓮のことが好きなんだね。
「そうなんだ……私としても、蓮がそういう風に気を遣ってくれたことはありがたいかな。強がってはいるけど、やっぱり凄いダメージになってるからさ」
「逆に僕だったら、そういう隙は逃さずにその隙間に入っちゃえとか思うけど――あいたっ!」
「だーかーらー、聖弥は腹黒って言われるんだよ」
いつの間にか聖弥くんの後ろに来てた蓮が、聖弥くんの頭にチョップを入れていた。そしてそのまま足を掛けて聖弥くんを転ばせると、ぽいっと放り投げて私に向き合う。おおお、いつの間にそんな体術を身に付けてたの!? やるじゃん!
「今聖弥が言ったとおりだからさ。今俺たちは、ヤマトを助けるために全力注ごうぜ。で、ヤマトが戻ってきたらこの前のドッグランにまた行こう。そしたら、また弁当作ってくれる?」
ヤマトが戻ってきて、当たり前の日常がやってきたら――うん、「悲しんでる私を慰める」じゃなくて「明るい未来を見せてくれる」って凄く蓮らしいね。
「うん! その時は、前の日から準備してママ直伝の玉子焼き作るから!」
「マジ? 凄え楽しみ。パラライズ」
蓮が振り向きざまに唱えた呪文は、私は範囲に入らなかったらしい。なんだなんだと思ったら、私たちの様子を伺うように廊下に人が寿司詰めになっていた。全員抵抗に失敗して麻痺状態で固まってる。
「はいはい、俺たちを数少ない娯楽扱いするのはやめてくださいね-。でないと、顔に油性ペンで落書きしますよ」
スリープじゃなくてパラライズなのがみそだね……。見えるし聞こえるけど声は出せない状況。
蓮がパラライズをキュアで解除して、颯姫さんとママが朝ご飯を作り始める。その間に私たちは簡単にミーティングだ。
「とりあえず俺が暫定リーダーって事で指示を取らせてもらうから。今日の予定は50層から行けるところまで。その戦いのスムーズさを判断して、明日の予定は変更もありうる」
ソファとかダイニングチェアとか思い思いの場所に座っている私たちに、ライトさんが立ち上がって説明を始めた。
ライトさんって、やっぱり片桐先生に似てるなあ。安定感が半端ないというか、凄く落ち着いている。それは強さからくるものでもあるだろうし、元の性格も大きいだろうけど。
「俺とタイムさんとバス屋で片っ端からダメージを入れていくから、Y quartetと果穂さん、長谷部さんはどんどん手近な敵から倒して欲しい。1層毎に通常のダンジョンと同じ休憩を入れながら、12時まで戦う。ダメージを受けたら自己申告して早めに蓮くんにヒールを掛けてもらって。ダンジョンアプリが使えないから、HPがどのくらい減ってるかが可視化されないからな」
ライトさんの説明は手慣れてる。今までもこうやってパワーレベリングをしてきたのがよくわかるね。
「颯姫さんは? 戦わないんですか?」
「うん、姫はさっきは冗談で言ってたけど、今回は人数も多いししばらくは家事に回るってさ。まだ俺たちに経験値が入る段階じゃないし」
お、おう……50層でこの自信! ライトニング・グロウ、伊達に高LVじゃないね。
朝ご飯は冒険者の定番ともいえる、和食でお味噌汁が付いたものだった。お弁当用の冷凍食品とか活用してて、「とりあえず朝だから好きなものたくさん食べとけ!」って感じに並んでる。
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「俺、アネーゴの味噌汁好きだよ」
バス屋さんは嬉しそうにお味噌汁飲んでるけど、この人はなんでも美味しいって言いそうだよね。山盛りご飯をパクッと綺麗に口に入れて食べてるところがマジックみたいだ。
赤だしで、豆腐とワカメとお麩がちょっと浮いたシンプルなお味噌汁は、うちでは馴染みないやつだね。たまにはこういうのも美味しいなー。
「塩分大事よ。って、あんたたちも学校で散々言われてるのよね」
ママがお味噌汁を飲みながら高校生組を見渡すと、全員が同時に頷いた。
思い出すなあ、夏合宿。「味噌汁飲め」は毎朝の先生の口癖みたいだった。
「極論だけどさー、うちって朝はパンの事が多いから、朝からお味噌汁だと『戦闘準備』って感じする」
「彩花ちゃん、どんだけ物騒なの……戦闘民族すぎるわ」
「だから極論って言ったじゃんー!」
「さすはせ」
「さすはせ」
「あの前世ならしょうがない気もする」
古墳時代の大英雄、古代の人物の中でも個人的武勇でいえば知名度トップクラスの日本武尊だもんね。
「日本武尊と野見宿禰、ガチで戦ったらどっちが強かったのかしら……」
そんな中ママは、またマニアックなことを呟いて考え込んでいた。
「え、武器のリーチの分、トーゼンボクが勝ちますけど?」
彩花ちゃんも当たり前に返すし! いやああ、相手の腰骨蹴り折って殺せちゃう人にそんな強気発言できちゃうんだ!
「なんか……ダンジョンの中にいるって感じしねーな」
「ほんとそれ、いろんな意味でいつも通り過ぎてね」
「逆に長谷部さんと朝ご飯を食べてるという状況が異常だから、僕としては非日常感が凄いけど」
ママと彩花ちゃんが古代物騒トークで盛り上がってる間、私と蓮と聖弥くんはぼそぼそとしゃべりあった。
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