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神を殺す武器の巻
第253話 リセット
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従魔の項目が消えた。
――私とヤマトを繋いでいたものが、本当に断ち切られた。
「ヤマト……ヤマトぉー!!」
座り込んだままの私は絶叫するしかなかった。
目の前にヤマトがいない。ヤマトを消し去った撫子ももういないから、問い詰めることもできない。
私のヤマトが、唯一の相棒が、最悪の形でいなくなってしまうなんて!
「ヤマト、ヤマトがいないよう……うっ……ひぐっ」
スマホを放り出して泣きじゃくる私の周りにみんなが集まっている。
「ゆ~かちゃん、どうなってたの!?」
しっかりしろとばかりに強い声で颯姫さんが私に迫る。そして、私が投げ出したスマホを拾った聖弥くんがステータス画面を見て息を飲んだ。
「こんなことって、あり得るんですか? ……ゆ~かちゃんのLVが1になって、ジョブもなくなってるし、ジョブもないからもちろん従魔の項目もありません」
「ヤマトがどうなってるのかわからないのか! チクショウ!」
蓮が悔しげに拳で階段の壁を叩く。普段絶対しないような彼の行動に、私は蓮もヤマトが消えたことを悔しく思っていることを知った。
「とりあえず1層に上がろう。できればダンジョンから出た方がいい」
比較的落ち着いたライトさんの声が私たちを動かした。私は彩花ちゃんに支えられてふらつきながらもなんとか立ち、泣きながらダンジョンの外へと向かう。
「ゆずっち……ごめん、間に合わなかった、止められなかった。私がもっと早く動けてれば、ゆずっちもヤマトも守れたはずなのに!」
血を吐くような後悔に満ちた彩花ちゃんの言葉に、私はただ首を横に振るしかできない。
「私たちが『今回で全て終わらせる』と決意していた裏で、撫子もまた『奥の手を使ってでもヤマトを取り戻す』って決めてたんだ」
噛みしめるように彩花ちゃんが呟く。
撫子は今までのように説得や私に危害を加えることで、ヤマトを翻意させようと思っている。そう思っていたことを心から悔やむようにぎりり、と歯を食いしばる音がした。
「だって、あの撫子がヤマトを傷つけたんだから。撫子はヤマトの使い女だよ、ヤマトがボクやゆずっちに抱いているような忠心を、撫子もヤマトに向けて持ってるんだよ」
それは……彩花ちゃんの言うとおりだ。ヤマトが大事という一点に於いては、私と撫子は鏡写しのようだった。
「俺、考えたんだけどさ。柚香が刺された時、傷を負っただけじゃなくて何らかの状態異常になったはず。状態異常でなければグレートヒールの後でもあんなに動けなかったのは説明が付かないし、不滅の指輪を付けた後は動けるようになってるのが何よりの証拠だよな。
……だったら、ヤマトも同じ状態異常を負っているんだ。傷は俺のグレートヒールで治ったはずだけど、多分さっきの柚香みたいに身動きが取れない状態になっていると思う」
ショックで頭が回らない私の代わりに、彩花ちゃんや蓮が自分の得意とする分野から状況を推測してくれている。私は、ただそれを聞いていることしかできなかった。
「度々すみません。今までゆ~かちゃんとヤマトを狙っていた敵は、特殊な武器を使って倒しました。……でも、ヤマトが消えるのを僕たちは止められなかったし、相手の攻撃のせいかゆ~かちゃんのLVが1に戻って初期化されているという異常事態です。
今日も最後までダンジョン配信をできなくて、苦しい結果のまま終わって、見ていてくれたみなさんにはなんて言ったらいいかわかりません。
今後どうするかについて、一度僕たちの間で考える時間をください。X‘sや動画でまたお知らせします」
ダンジョンから出たところで、珍しく怒りを堪えたような重い声で聖弥くんが淡々とカメラに向かってしゃべり、配信を終了させた。
なかなか泣きやめない私を、蓮と彩花ちゃんが必死に宥めてくれている。
「……ゆ~かちゃん、こんな時だけど聞いて欲しい。ヤマトは生きてるし居場所の目星も付いてる」
私の目の前に立って告げたタイムさんの言葉に、私は思わず息を詰まらせた。
目を見開いて、なんでそんなことが言えるのかとタイムさんを凝視する。驚きすぎて、止まらないんじゃないかと思ってた涙は止まった。
「泣きやめたね? じゃあ、とりあえずダンジョンハウスに移動しよう。今の状況を整理したい」
「状況が整理できてないのに、なんでヤマトが生きてるし場所もわかるって言えたんですか!?」
腹黒タイムさんのことだから、私を泣き止ませるためにでまかせを言ったのかも。そんな怒りが急に湧いてきて、私は険しい顔で大きな声を出した。
けれどそんな私を見て、タイムさんと颯姫さんとライトさんは何故か安堵したような顔をしていた。バス屋さんだけが、おろおろとしている。
「大丈夫、根拠はあるから。それをきちんと説明するために、散らかっているピースを整理したいってことだよ」
「ゆ~かちゃん、タイムさんは遠回しに人を陥れることはあるけど、直接的に嘘をついたりする人じゃないから。それだけは信じて大丈夫だから」
きっぱりとした声で颯姫さんが言い切る。……確かに、聖弥くんもそうだ。腹黒ってそういう人たちだよね。
一度怒ったせいなのか、逆に私は少しだけ冷静さを取り戻していた。ヤマトを失ったことを考えたら今でも叫びだしそうになるし、LVがリセットされたことについても呆然とするしかないけど……でも、タイムさんの言葉を信じるならヤマトは生きてる。
ダンジョンハウスの小部屋を借りて、私はまず温かいお茶を飲まされた。飲みなさいって命令形で颯姫さんに指示されて、味もよくわかってなかったけどとにかく喉から胃に温かい物が流れていくのを感じていた。
「今回の計画は半分は成功で半分は失敗。成功はもちろん撫子を倒せたこと。失敗はゆ~かちゃんとヤマトを守り切れずにヤマトを失い、ゆ~かちゃんのステータスをリセットされたこと。横須賀ダンジョンでの行動で、撫子に実質的な攻撃手段がないって思い込んでた僕たちの痛恨のミスだった」
感情を表さない平坦な声で、指を組んでタイムさんが説明する。
「私たちは何が起きたかは見られなかったから、説明してくれる?」
「はい。颯姫さんの警告で僕たちは階段に留まってました。階段は安全地帯だと思ってたから、少なくとも僕や攻撃していた蓮の意識は完全にフロアの方に向いていたと思います」
颯姫さんに尋ねられ、沈んだ声で聖弥くんがこちらの状況を説明した。
聖弥くんも、「階段を安全地帯だと思ってたこと」が私たちの致命的なミスだと気づいている。
「私は……フロアを見てヤマトに攻撃指示を出すかどうか迷いました。でも私とヤマトが離れることは撫子にとって思うつぼかも知れないと迷ってるうちに、突然目の前に現れた撫子に刺されて」
「撫子はフロアから出現して、階段を登ってきたんです。由井聖弥の言うとおり、階段が安全地帯だっていう思い込みは愚かだった。撫子はフロアにしか出現できなくても、他のモンスターと違って階段を登る知性があったんだから」
私の隣に座る彩花ちゃんが、私の言葉を補足しながら自分の手をぎゅっと握りしめた。血の気が失せて白くなるほど、きつくきつく握りしめられた手は何より雄弁に彼女の後悔を表している。
「なるほど……それで不意を突かれてゆ~かちゃんが刺された、と」
「傷自体は俺がグレートヒールですぐ治せたはずです。それでも柚香が動けないから聖弥がグレートキュアをって指示を出してきて、それでもダメでコメントで『不滅の指輪を使え』って言われたから聖弥がすぐ対応して。……俺、冒険者としては魔法しか取り柄がないから、魔法関係は凄く勉強してるつもりだったんです。でも、グレートキュアで治らない状態異常は知らなかった。俺の努力が足りなかった! あそこで柚香がまともに動けたら何か変わったかもしれないのに!」
彩花ちゃんの反対側の私の隣に座ってる蓮が、悔しそうに自分の膝を拳で叩く。それが痛々しくて、私は思わず手を伸ばして蓮の手に重ねた。
「蓮はできることをやってくれたよ。もちろん彩花ちゃんも。私たちも必死だったけど、撫子も必死だった。ヤマトを私から奪い返すために。……わかるんだ、私も撫子も、本当にヤマトのことを大事に思ってたからこそ、お互い戦うしかなかったんだって」
「柚香……」
蓮の目にじわりと涙が浮かぶ。わかってるよ、ありがとうという気持ちを込めて、私は彼に向かって頷いた。
「LVはなんとでもなるのよ、ぶっちゃけね。――その上で、問題はやっぱりヤマトだよね。で、タイムさん、そろそろゆ~かちゃんにわかりやすいように説明してあげて」
椅子が足りないから立ったままで腕を組んで、颯姫さんがタイムさんに視線を投げかける。妙に落ち着いたその様子は、タイムさんと同じく「ヤマトが生きていて、居場所に心当たりがある」ことをわかってるみたいだ。
――私とヤマトを繋いでいたものが、本当に断ち切られた。
「ヤマト……ヤマトぉー!!」
座り込んだままの私は絶叫するしかなかった。
目の前にヤマトがいない。ヤマトを消し去った撫子ももういないから、問い詰めることもできない。
私のヤマトが、唯一の相棒が、最悪の形でいなくなってしまうなんて!
「ヤマト、ヤマトがいないよう……うっ……ひぐっ」
スマホを放り出して泣きじゃくる私の周りにみんなが集まっている。
「ゆ~かちゃん、どうなってたの!?」
しっかりしろとばかりに強い声で颯姫さんが私に迫る。そして、私が投げ出したスマホを拾った聖弥くんがステータス画面を見て息を飲んだ。
「こんなことって、あり得るんですか? ……ゆ~かちゃんのLVが1になって、ジョブもなくなってるし、ジョブもないからもちろん従魔の項目もありません」
「ヤマトがどうなってるのかわからないのか! チクショウ!」
蓮が悔しげに拳で階段の壁を叩く。普段絶対しないような彼の行動に、私は蓮もヤマトが消えたことを悔しく思っていることを知った。
「とりあえず1層に上がろう。できればダンジョンから出た方がいい」
比較的落ち着いたライトさんの声が私たちを動かした。私は彩花ちゃんに支えられてふらつきながらもなんとか立ち、泣きながらダンジョンの外へと向かう。
「ゆずっち……ごめん、間に合わなかった、止められなかった。私がもっと早く動けてれば、ゆずっちもヤマトも守れたはずなのに!」
血を吐くような後悔に満ちた彩花ちゃんの言葉に、私はただ首を横に振るしかできない。
「私たちが『今回で全て終わらせる』と決意していた裏で、撫子もまた『奥の手を使ってでもヤマトを取り戻す』って決めてたんだ」
噛みしめるように彩花ちゃんが呟く。
撫子は今までのように説得や私に危害を加えることで、ヤマトを翻意させようと思っている。そう思っていたことを心から悔やむようにぎりり、と歯を食いしばる音がした。
「だって、あの撫子がヤマトを傷つけたんだから。撫子はヤマトの使い女だよ、ヤマトがボクやゆずっちに抱いているような忠心を、撫子もヤマトに向けて持ってるんだよ」
それは……彩花ちゃんの言うとおりだ。ヤマトが大事という一点に於いては、私と撫子は鏡写しのようだった。
「俺、考えたんだけどさ。柚香が刺された時、傷を負っただけじゃなくて何らかの状態異常になったはず。状態異常でなければグレートヒールの後でもあんなに動けなかったのは説明が付かないし、不滅の指輪を付けた後は動けるようになってるのが何よりの証拠だよな。
……だったら、ヤマトも同じ状態異常を負っているんだ。傷は俺のグレートヒールで治ったはずだけど、多分さっきの柚香みたいに身動きが取れない状態になっていると思う」
ショックで頭が回らない私の代わりに、彩花ちゃんや蓮が自分の得意とする分野から状況を推測してくれている。私は、ただそれを聞いていることしかできなかった。
「度々すみません。今までゆ~かちゃんとヤマトを狙っていた敵は、特殊な武器を使って倒しました。……でも、ヤマトが消えるのを僕たちは止められなかったし、相手の攻撃のせいかゆ~かちゃんのLVが1に戻って初期化されているという異常事態です。
今日も最後までダンジョン配信をできなくて、苦しい結果のまま終わって、見ていてくれたみなさんにはなんて言ったらいいかわかりません。
今後どうするかについて、一度僕たちの間で考える時間をください。X‘sや動画でまたお知らせします」
ダンジョンから出たところで、珍しく怒りを堪えたような重い声で聖弥くんが淡々とカメラに向かってしゃべり、配信を終了させた。
なかなか泣きやめない私を、蓮と彩花ちゃんが必死に宥めてくれている。
「……ゆ~かちゃん、こんな時だけど聞いて欲しい。ヤマトは生きてるし居場所の目星も付いてる」
私の目の前に立って告げたタイムさんの言葉に、私は思わず息を詰まらせた。
目を見開いて、なんでそんなことが言えるのかとタイムさんを凝視する。驚きすぎて、止まらないんじゃないかと思ってた涙は止まった。
「泣きやめたね? じゃあ、とりあえずダンジョンハウスに移動しよう。今の状況を整理したい」
「状況が整理できてないのに、なんでヤマトが生きてるし場所もわかるって言えたんですか!?」
腹黒タイムさんのことだから、私を泣き止ませるためにでまかせを言ったのかも。そんな怒りが急に湧いてきて、私は険しい顔で大きな声を出した。
けれどそんな私を見て、タイムさんと颯姫さんとライトさんは何故か安堵したような顔をしていた。バス屋さんだけが、おろおろとしている。
「大丈夫、根拠はあるから。それをきちんと説明するために、散らかっているピースを整理したいってことだよ」
「ゆ~かちゃん、タイムさんは遠回しに人を陥れることはあるけど、直接的に嘘をついたりする人じゃないから。それだけは信じて大丈夫だから」
きっぱりとした声で颯姫さんが言い切る。……確かに、聖弥くんもそうだ。腹黒ってそういう人たちだよね。
一度怒ったせいなのか、逆に私は少しだけ冷静さを取り戻していた。ヤマトを失ったことを考えたら今でも叫びだしそうになるし、LVがリセットされたことについても呆然とするしかないけど……でも、タイムさんの言葉を信じるならヤマトは生きてる。
ダンジョンハウスの小部屋を借りて、私はまず温かいお茶を飲まされた。飲みなさいって命令形で颯姫さんに指示されて、味もよくわかってなかったけどとにかく喉から胃に温かい物が流れていくのを感じていた。
「今回の計画は半分は成功で半分は失敗。成功はもちろん撫子を倒せたこと。失敗はゆ~かちゃんとヤマトを守り切れずにヤマトを失い、ゆ~かちゃんのステータスをリセットされたこと。横須賀ダンジョンでの行動で、撫子に実質的な攻撃手段がないって思い込んでた僕たちの痛恨のミスだった」
感情を表さない平坦な声で、指を組んでタイムさんが説明する。
「私たちは何が起きたかは見られなかったから、説明してくれる?」
「はい。颯姫さんの警告で僕たちは階段に留まってました。階段は安全地帯だと思ってたから、少なくとも僕や攻撃していた蓮の意識は完全にフロアの方に向いていたと思います」
颯姫さんに尋ねられ、沈んだ声で聖弥くんがこちらの状況を説明した。
聖弥くんも、「階段を安全地帯だと思ってたこと」が私たちの致命的なミスだと気づいている。
「私は……フロアを見てヤマトに攻撃指示を出すかどうか迷いました。でも私とヤマトが離れることは撫子にとって思うつぼかも知れないと迷ってるうちに、突然目の前に現れた撫子に刺されて」
「撫子はフロアから出現して、階段を登ってきたんです。由井聖弥の言うとおり、階段が安全地帯だっていう思い込みは愚かだった。撫子はフロアにしか出現できなくても、他のモンスターと違って階段を登る知性があったんだから」
私の隣に座る彩花ちゃんが、私の言葉を補足しながら自分の手をぎゅっと握りしめた。血の気が失せて白くなるほど、きつくきつく握りしめられた手は何より雄弁に彼女の後悔を表している。
「なるほど……それで不意を突かれてゆ~かちゃんが刺された、と」
「傷自体は俺がグレートヒールですぐ治せたはずです。それでも柚香が動けないから聖弥がグレートキュアをって指示を出してきて、それでもダメでコメントで『不滅の指輪を使え』って言われたから聖弥がすぐ対応して。……俺、冒険者としては魔法しか取り柄がないから、魔法関係は凄く勉強してるつもりだったんです。でも、グレートキュアで治らない状態異常は知らなかった。俺の努力が足りなかった! あそこで柚香がまともに動けたら何か変わったかもしれないのに!」
彩花ちゃんの反対側の私の隣に座ってる蓮が、悔しそうに自分の膝を拳で叩く。それが痛々しくて、私は思わず手を伸ばして蓮の手に重ねた。
「蓮はできることをやってくれたよ。もちろん彩花ちゃんも。私たちも必死だったけど、撫子も必死だった。ヤマトを私から奪い返すために。……わかるんだ、私も撫子も、本当にヤマトのことを大事に思ってたからこそ、お互い戦うしかなかったんだって」
「柚香……」
蓮の目にじわりと涙が浮かぶ。わかってるよ、ありがとうという気持ちを込めて、私は彼に向かって頷いた。
「LVはなんとでもなるのよ、ぶっちゃけね。――その上で、問題はやっぱりヤマトだよね。で、タイムさん、そろそろゆ~かちゃんにわかりやすいように説明してあげて」
椅子が足りないから立ったままで腕を組んで、颯姫さんがタイムさんに視線を投げかける。妙に落ち着いたその様子は、タイムさんと同じく「ヤマトが生きていて、居場所に心当たりがある」ことをわかってるみたいだ。
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