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神を殺す武器の巻
第244話 嵐の前のお休み
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昨日の夜はヤマトの散歩はママに行ってもらったから、今日は私がちゃんと行くよ。
大口真神ってことがわかった後のヤマトは、飼い犬モードの時はいつもとあんまり変わらないようにも感じるけど、前より言うこと聞くようになったようにも思える。
公園で五十嵐先輩のお姉さんの涼香さんにも会って、凄い心配されてしまった。五十嵐先輩から話は聞いてるけど、それでも私が心配だって。
きっと先輩、前世云々のことは話してないだろうけど、「マナ溜まりに落ちたけど無事」ってことは説明してくれたんだね。
「ヤマトが助けてくれたから無事だったんですよ。あの時ヤマトの見た目が変わったから、そこから本当の種族を割り出してくれた人もいて、【柴犬?】じゃなくて【大口真神】だってことが判明しましたし」
「そうなの……大口真神かぁ、お犬様ね。この辺では見ないけど、埼玉の方に行ったりするとお犬様のお札を貼ってる家も結構多いわ」
「あれ、ご存じなんですか?」
涼香さんの口からさらっとお犬様という言葉が出て来たことに驚く私。
大口真神については、ママは「知ってるわよ! 秩父の三峯神社で祀ってるのよね」でパパは「聞いたことない」。蓮と聖弥くんとあいちゃんも知らなかった。
ママについてはなんでそんなに詳しいのとお約束の質問をしたら、昔三峯神社の家系の人が出てくる有名なマンガがあったんだってさ。オタク知識本当に凄いな。
「私、民俗学専攻なの。お犬様は害獣避け以外にも火災避けや災難避けの効果があるっていわれて、武蔵を中心に信仰が広まってるのよね。広まったのは江戸時代だけど」
おお……専門家がいたよ。涼香さんはしゃがんでヤマトを撫でながら、「そっかー、ヤマトちゃんは大口真神だったんだー」って感慨深そうに呟いている。
「神様に直接触れられるって不思議ね。美鈴も何か凄いモンスターをテイムしてこないかなあ」
「五十嵐先輩は今でも凄いクラフトマンなので、テイマーはやらないと思いますよ」
「そう? 家族はその辺はわからないけど、柚香ちゃんがそう言うならそうなんでしょうね」
ダンジョンエンジニアとしての実力も高いし、毒シート以外にも機会があったら作ってもらいたいしね。
涼香さんと話し込んでいたらヤマトが退屈してきたので、私は散歩という名のランニングに、涼香さんはジョギングに戻ることにして今日は別れた。
さて、今日は蓮とどっか行こうって話になってるけど、どうしようかなあ……。
昨日お休みした分今日はボイトレがあるから、そんなに遠出はできないし。
そう私が悩んでいたら、朝食食べ終わったばかりの時間に蓮が家に来た。早いよ!
「れ、蓮……私、まだ出かける支度も何もしてないんだけど」
「だから、一緒にどこ行くか考えるつもりで来たんだけど」
ああ、なるほどねえ。……と私が感心してる間に蓮はヤマトをモフり始めた。おのれ! 実はそっちが本命の理由だな!?
「ボイトレが午後4時からだから、それまでには帰ってこないといけないし、あんまり遠出できないよな」
「今日寧々ちゃんが帰ってくるから、ミスリル買いにダンジョンハウスは行く予定なんだ。ふたりで海沿い散歩する?」
「色気ないわね、あんたたち!」
ふたりで相談していると、ママが後ろで叫んだ。……高校生らしくないとか怒られるならともかく「色気ない」って言われる筋合いはないと思う!
「いや、俺精神的に追い詰められる度に『I LOVE YOU』の完成度が上がっていきそうだから、いろんな事が落ち着くまで穏やかに過ごしたいですよ……」
蓮が胸元のペンダントヘッドをいじりながらぼやく。それは昨日私が上げた奴だ。……気持ちはわからなくもないね。まだ私に危険が残ってる以上、蓮の気持ちが深くなって結果的に酷い傷を負うことになったら嫌だし。
「じゃあさー、ヤマト連れてドッグラン行こう! そしたら蓮も楽しいでしょ?」
「それは有りだな!」
私たちは凄く意気投合してるように見えるけど、本当はふたりとも恐れてるんだよ。
――これ以上踏み込んだときに、深い傷を負うことをさ。
だから、せいぜいが短いキス止まりだし、あんまり雰囲気の出過ぎるようなところは選択肢に出てこない。
……と私は思ってるけど、蓮は本当にそうかはわからないけどね。私以上に心配性の蓮だから、多分同じ事考えてると思うけど。
「じゃあさ、じゃあさ! お弁当作るからそれ持って行こうよ。蓮、待っててくれる?」
「柚香の手作り弁当……あ、なんか幸せで涙出てきそう。彼女の手作り弁当持って、犬パラダイスとか最高じゃん」
「いいんじゃないか? ふたりが幸せそうで」
ママに比べてパパの方は、ニコニコと私たちを見てるね。パパは蓮と仲がいいし、そもそも蓮自体が我が家に馴染みすぎてるからなあ。
「まずヤマトを連れて江ノ島まで走ってってー、タコせん食べてー、江ノ島のダンジョンハウス行ってー、それからドッグランに……」
私が今考えてる予定を列挙すると、蓮が途端に慌て始めた。
「おい待て、なんか俺の思ってたほのぼのデートと違う。なんでまず江ノ島まで走って行かないといけないんだよ」
「タコせんが食べたくなったから!」
「……これが柚香だよな……俺ドッグラン探しとくわ」
蓮が諦めの境地にいたってスマホを取り出したので、私はキッチンへ引っ込んでお弁当を作ることにした。
さて、何を作ろうかな!
大口真神ってことがわかった後のヤマトは、飼い犬モードの時はいつもとあんまり変わらないようにも感じるけど、前より言うこと聞くようになったようにも思える。
公園で五十嵐先輩のお姉さんの涼香さんにも会って、凄い心配されてしまった。五十嵐先輩から話は聞いてるけど、それでも私が心配だって。
きっと先輩、前世云々のことは話してないだろうけど、「マナ溜まりに落ちたけど無事」ってことは説明してくれたんだね。
「ヤマトが助けてくれたから無事だったんですよ。あの時ヤマトの見た目が変わったから、そこから本当の種族を割り出してくれた人もいて、【柴犬?】じゃなくて【大口真神】だってことが判明しましたし」
「そうなの……大口真神かぁ、お犬様ね。この辺では見ないけど、埼玉の方に行ったりするとお犬様のお札を貼ってる家も結構多いわ」
「あれ、ご存じなんですか?」
涼香さんの口からさらっとお犬様という言葉が出て来たことに驚く私。
大口真神については、ママは「知ってるわよ! 秩父の三峯神社で祀ってるのよね」でパパは「聞いたことない」。蓮と聖弥くんとあいちゃんも知らなかった。
ママについてはなんでそんなに詳しいのとお約束の質問をしたら、昔三峯神社の家系の人が出てくる有名なマンガがあったんだってさ。オタク知識本当に凄いな。
「私、民俗学専攻なの。お犬様は害獣避け以外にも火災避けや災難避けの効果があるっていわれて、武蔵を中心に信仰が広まってるのよね。広まったのは江戸時代だけど」
おお……専門家がいたよ。涼香さんはしゃがんでヤマトを撫でながら、「そっかー、ヤマトちゃんは大口真神だったんだー」って感慨深そうに呟いている。
「神様に直接触れられるって不思議ね。美鈴も何か凄いモンスターをテイムしてこないかなあ」
「五十嵐先輩は今でも凄いクラフトマンなので、テイマーはやらないと思いますよ」
「そう? 家族はその辺はわからないけど、柚香ちゃんがそう言うならそうなんでしょうね」
ダンジョンエンジニアとしての実力も高いし、毒シート以外にも機会があったら作ってもらいたいしね。
涼香さんと話し込んでいたらヤマトが退屈してきたので、私は散歩という名のランニングに、涼香さんはジョギングに戻ることにして今日は別れた。
さて、今日は蓮とどっか行こうって話になってるけど、どうしようかなあ……。
昨日お休みした分今日はボイトレがあるから、そんなに遠出はできないし。
そう私が悩んでいたら、朝食食べ終わったばかりの時間に蓮が家に来た。早いよ!
「れ、蓮……私、まだ出かける支度も何もしてないんだけど」
「だから、一緒にどこ行くか考えるつもりで来たんだけど」
ああ、なるほどねえ。……と私が感心してる間に蓮はヤマトをモフり始めた。おのれ! 実はそっちが本命の理由だな!?
「ボイトレが午後4時からだから、それまでには帰ってこないといけないし、あんまり遠出できないよな」
「今日寧々ちゃんが帰ってくるから、ミスリル買いにダンジョンハウスは行く予定なんだ。ふたりで海沿い散歩する?」
「色気ないわね、あんたたち!」
ふたりで相談していると、ママが後ろで叫んだ。……高校生らしくないとか怒られるならともかく「色気ない」って言われる筋合いはないと思う!
「いや、俺精神的に追い詰められる度に『I LOVE YOU』の完成度が上がっていきそうだから、いろんな事が落ち着くまで穏やかに過ごしたいですよ……」
蓮が胸元のペンダントヘッドをいじりながらぼやく。それは昨日私が上げた奴だ。……気持ちはわからなくもないね。まだ私に危険が残ってる以上、蓮の気持ちが深くなって結果的に酷い傷を負うことになったら嫌だし。
「じゃあさー、ヤマト連れてドッグラン行こう! そしたら蓮も楽しいでしょ?」
「それは有りだな!」
私たちは凄く意気投合してるように見えるけど、本当はふたりとも恐れてるんだよ。
――これ以上踏み込んだときに、深い傷を負うことをさ。
だから、せいぜいが短いキス止まりだし、あんまり雰囲気の出過ぎるようなところは選択肢に出てこない。
……と私は思ってるけど、蓮は本当にそうかはわからないけどね。私以上に心配性の蓮だから、多分同じ事考えてると思うけど。
「じゃあさ、じゃあさ! お弁当作るからそれ持って行こうよ。蓮、待っててくれる?」
「柚香の手作り弁当……あ、なんか幸せで涙出てきそう。彼女の手作り弁当持って、犬パラダイスとか最高じゃん」
「いいんじゃないか? ふたりが幸せそうで」
ママに比べてパパの方は、ニコニコと私たちを見てるね。パパは蓮と仲がいいし、そもそも蓮自体が我が家に馴染みすぎてるからなあ。
「まずヤマトを連れて江ノ島まで走ってってー、タコせん食べてー、江ノ島のダンジョンハウス行ってー、それからドッグランに……」
私が今考えてる予定を列挙すると、蓮が途端に慌て始めた。
「おい待て、なんか俺の思ってたほのぼのデートと違う。なんでまず江ノ島まで走って行かないといけないんだよ」
「タコせんが食べたくなったから!」
「……これが柚香だよな……俺ドッグラン探しとくわ」
蓮が諦めの境地にいたってスマホを取り出したので、私はキッチンへ引っ込んでお弁当を作ることにした。
さて、何を作ろうかな!
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