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ダンジョンの謎とヤマトの謎の巻
第195話 和風きのこパスタ(ベニテングタケ使用)
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醤油を垂らしたベニテングタケの網焼きはすっごいいい香りだ。これは、期待!
毒無効の指輪を付けてるから、生焼けで食べてもどうって事ないんだけども、やっぱり美味しい方がいいよねってことで、焼き上がってからひとつずつお皿に載せる。
「はい、ふたりともお皿持ってー。お箸これね」
「……やっぱ食べるのか、このいかにもな毒きのこを」
「蓮、もう諦めようよ。指輪の効果を試すいい機会でもあるしさ」
「えっ、聖弥くんフラグ立てるのやめて? 効果無かったらヤバいじゃん」
私たちはカメラに向かって3人並んで、お皿とお箸を持った。
「いただきまーす!」
「いただきます……」
「いただきます」
『わあ、さっき泣いてたゆ~かが凄い笑顔に』
『ずっとベニテングタケ食べたいって言ってたもんなあ』
『むしろ昔のSE-RENの企画物に近い動画になってるw』
『蓮の眉間の皺凄いな』
『付き合って二日目で毒きのこを食べさせられる彼氏……』
おっ、聖弥くんの予想通り、「フリーダムな私に振り回される可哀想な彼氏」という印象が蓮についてるっぽい。
でも半分は2人とも納得済みで食べてるんだよね。嫌そうにしてるのは演技混じりだと思う。……多分。
さて、それじゃあ念願のベニテングタケを……うわあーーーーーー。
「すごっ、美味しい! うまみ濃厚! これはリスも鹿も爆食するわけだわ!」
「やべえ、予想外にうまい」
「凄いね、うまみ爆弾って感じ」
口々に感想を言うけど、とにかく美味しいんだ、これが!
思わずバクバクと焼いた分を食べきってしまったよね!
「なんかねえ、とにかく毒成分がうまみ成分で毒があるのに食べるところがあるっていうだけあって、うまみが濃いです。えーとね、お吸い物にうまみ調味料をガンガン入れて、とろみつけたのを飲んだ感じ? 口の中にうまみ成分べったりっていうのが近いかも。あっ、これはきのこパスタにしたら絶対美味しい奴だ! 私作ってくる!」
残りのきのこを持って、私は慌てて家の中に駆け込んだ。
湯沸かしポットでお湯を沸かし、フライパンにも水を張ってお湯を並行して沸かしてとにかく時短。
ポットのお湯が先に沸いたからフライパンに足して、沸騰したら二つ折りにした早茹でパスタをフライパンに放り込んで茹でる。
フライパンでパスタ茹でてる間に、残りのベニテングタケは適当に薄めに切って、バターと醤油を用意。味はこれだけで十分だと思う。
パスタが茹で上がったら水切りをして、フライパンにはバターを放り込んできのこを炒める! 火が通ったら醤油を掛けて、パスタも入れてちょっと混ぜて出来上がり!
パスタは大皿に盛って、フォーク3本持って庭に戻ると蓮と聖弥くんが私のいない間をトークでつないでた。
「ゆ~かちゃんって料理できるの?」
「できるんだよな。あんまり複雑なのはできないって言ってたけど。聖弥がまだいなかったボイトレの初期の頃、皿うどん出されて普通に美味いって驚いたことがある」
『料理できるの意外だな』
『禿同』
『禿同』
『禿同』
うわあ、禿同がたくさん流れていく……そんなに私料理できなさそうかなあ?
「できましたー! ベニテングタケをバターと醤油で炒めて、パスタと和えただけだけど! 絶対これ美味しい奴だよ」
テーブルの真ん中にどんとパスタを置くと、『WWWW』が弾幕で流れていった。
「はい、フォーク持って。各自お皿に好きなだけ取って食べてください! 私は大盛りで行くよ」
「蓮、ここでガッツリ行かないと男が廃るよ」
「お、おう……いや、まずくなる要素が何もないから味は心配してないんだけどさ」
「じゃあ、蓮の分は私がよそってあげるね!」
『あっw』
『草』
『みせつけられているのか、惨劇を目撃しているのか』
蓮のお皿にまだ使ってないフォーク2本を使ってパスタを山盛り盛り付けて、最後にくるっとフォークを回転させる。すると綺麗にパスタの流れができてお店の盛り付けっぽくなるんだよね。
「聖弥くんにも取ってあげようか?」
「ううん、自分で取れるから大丈夫」
「じゃあ、私の分も取っちゃうからちょっと待って」
蓮のお皿にしたのと同じように高さを出してパスタを盛り付けると、コメントが沸いた。
『意外に器用だな、ゆ~かは』
『料理できる彼女欲しい』
『冷静になって考えてみたら、可愛くて料理ができて強くて金持ってる最高の彼女では』
『暴走ドッグとサンバ仮面付いてくるけどな』
『ゆ~かちゃんの手料理食べてみたーい』
『さっきまで哀れんでたのに、手のひら返す奴らが多すぎて草生える』
コメントを流し読みしつつ、改めてフォークを持って2回目のいただきます。
ベニテングタケは薄く切ったから、パスタを巻くと一緒に付いてくるね。よしよし。
「うわー、美味しい~! 私の勘に外れなし!」
うまみ成分ばっかりが強い印象だったベニテングタケだけど、バターと醤油で炒めてパスタと和えたことでそのうまみが全体に広がってる! 一口ごとに美味しい!
「やべえ、ゆ~かに惚れ直しそう。毒きのこだけど」
最初は怖々だった蓮も、バクバクと勢いよく食べ進めてる。聖弥くんは無言だけど、「グー!」ってアクションしてるね。
『待て、早まるなw』
『ちょっと毒無効の指輪買ってくるわ。2万円くらいだっけ』
『使い道がおかしいけど、これが一番正しい様な気もしてきた』
『毒無効の指輪はともかく、不滅の指輪の使い道としては不憫なんよ』
『平和だな……』
大盛り1人前くらい作ったパスタだけど、3人であっという間に食べてしまった!
一応、毒無効の指輪を付けてるとはいえ中毒症状が出たらまずいので30分くらい様子見することにして、その間はトーク。
「いやー、期待に違わぬ美味しさだったね、ベニテングタケ!」
「期待に違わぬっていうか、予想外っつーか」
「きっと、Y quartetの配信以外で敢えて毒きのこを食べようなんて一生経験しなかったと思うねー」
『付き合って初の彼女の手料理(毒入り)を食べた感想は』
「うまかったです。いや、俺ゆ~かの作った物なら毒でも食べる自信あるし」
蓮がキリッとした顔で格好付けて言ってるけど……。
『言い切りよったw』
『作って貰う側の鑑だな』
「でも、毒無効の指輪ありきの話しですよ、それ。それに私そうじゃなかったらそもそも毒を人に食べさせたりしないもーん!」
『そりゃそうだね』
『むしろ日常的に毒作ってると思われるのは心外』
うんうん、それね。
結局ちゃんと装備の効果が出て私たちは誰も中毒を起こしたりせず、ただ美味しいだけだったベニテングタケ実食配信は和やかに終わった。
終わった後聖弥くんが「ねっ、僕の言ったとおりだったでしょ」ってドヤ顔してたけどね。
毒無効の指輪を付けてるから、生焼けで食べてもどうって事ないんだけども、やっぱり美味しい方がいいよねってことで、焼き上がってからひとつずつお皿に載せる。
「はい、ふたりともお皿持ってー。お箸これね」
「……やっぱ食べるのか、このいかにもな毒きのこを」
「蓮、もう諦めようよ。指輪の効果を試すいい機会でもあるしさ」
「えっ、聖弥くんフラグ立てるのやめて? 効果無かったらヤバいじゃん」
私たちはカメラに向かって3人並んで、お皿とお箸を持った。
「いただきまーす!」
「いただきます……」
「いただきます」
『わあ、さっき泣いてたゆ~かが凄い笑顔に』
『ずっとベニテングタケ食べたいって言ってたもんなあ』
『むしろ昔のSE-RENの企画物に近い動画になってるw』
『蓮の眉間の皺凄いな』
『付き合って二日目で毒きのこを食べさせられる彼氏……』
おっ、聖弥くんの予想通り、「フリーダムな私に振り回される可哀想な彼氏」という印象が蓮についてるっぽい。
でも半分は2人とも納得済みで食べてるんだよね。嫌そうにしてるのは演技混じりだと思う。……多分。
さて、それじゃあ念願のベニテングタケを……うわあーーーーーー。
「すごっ、美味しい! うまみ濃厚! これはリスも鹿も爆食するわけだわ!」
「やべえ、予想外にうまい」
「凄いね、うまみ爆弾って感じ」
口々に感想を言うけど、とにかく美味しいんだ、これが!
思わずバクバクと焼いた分を食べきってしまったよね!
「なんかねえ、とにかく毒成分がうまみ成分で毒があるのに食べるところがあるっていうだけあって、うまみが濃いです。えーとね、お吸い物にうまみ調味料をガンガン入れて、とろみつけたのを飲んだ感じ? 口の中にうまみ成分べったりっていうのが近いかも。あっ、これはきのこパスタにしたら絶対美味しい奴だ! 私作ってくる!」
残りのきのこを持って、私は慌てて家の中に駆け込んだ。
湯沸かしポットでお湯を沸かし、フライパンにも水を張ってお湯を並行して沸かしてとにかく時短。
ポットのお湯が先に沸いたからフライパンに足して、沸騰したら二つ折りにした早茹でパスタをフライパンに放り込んで茹でる。
フライパンでパスタ茹でてる間に、残りのベニテングタケは適当に薄めに切って、バターと醤油を用意。味はこれだけで十分だと思う。
パスタが茹で上がったら水切りをして、フライパンにはバターを放り込んできのこを炒める! 火が通ったら醤油を掛けて、パスタも入れてちょっと混ぜて出来上がり!
パスタは大皿に盛って、フォーク3本持って庭に戻ると蓮と聖弥くんが私のいない間をトークでつないでた。
「ゆ~かちゃんって料理できるの?」
「できるんだよな。あんまり複雑なのはできないって言ってたけど。聖弥がまだいなかったボイトレの初期の頃、皿うどん出されて普通に美味いって驚いたことがある」
『料理できるの意外だな』
『禿同』
『禿同』
『禿同』
うわあ、禿同がたくさん流れていく……そんなに私料理できなさそうかなあ?
「できましたー! ベニテングタケをバターと醤油で炒めて、パスタと和えただけだけど! 絶対これ美味しい奴だよ」
テーブルの真ん中にどんとパスタを置くと、『WWWW』が弾幕で流れていった。
「はい、フォーク持って。各自お皿に好きなだけ取って食べてください! 私は大盛りで行くよ」
「蓮、ここでガッツリ行かないと男が廃るよ」
「お、おう……いや、まずくなる要素が何もないから味は心配してないんだけどさ」
「じゃあ、蓮の分は私がよそってあげるね!」
『あっw』
『草』
『みせつけられているのか、惨劇を目撃しているのか』
蓮のお皿にまだ使ってないフォーク2本を使ってパスタを山盛り盛り付けて、最後にくるっとフォークを回転させる。すると綺麗にパスタの流れができてお店の盛り付けっぽくなるんだよね。
「聖弥くんにも取ってあげようか?」
「ううん、自分で取れるから大丈夫」
「じゃあ、私の分も取っちゃうからちょっと待って」
蓮のお皿にしたのと同じように高さを出してパスタを盛り付けると、コメントが沸いた。
『意外に器用だな、ゆ~かは』
『料理できる彼女欲しい』
『冷静になって考えてみたら、可愛くて料理ができて強くて金持ってる最高の彼女では』
『暴走ドッグとサンバ仮面付いてくるけどな』
『ゆ~かちゃんの手料理食べてみたーい』
『さっきまで哀れんでたのに、手のひら返す奴らが多すぎて草生える』
コメントを流し読みしつつ、改めてフォークを持って2回目のいただきます。
ベニテングタケは薄く切ったから、パスタを巻くと一緒に付いてくるね。よしよし。
「うわー、美味しい~! 私の勘に外れなし!」
うまみ成分ばっかりが強い印象だったベニテングタケだけど、バターと醤油で炒めてパスタと和えたことでそのうまみが全体に広がってる! 一口ごとに美味しい!
「やべえ、ゆ~かに惚れ直しそう。毒きのこだけど」
最初は怖々だった蓮も、バクバクと勢いよく食べ進めてる。聖弥くんは無言だけど、「グー!」ってアクションしてるね。
『待て、早まるなw』
『ちょっと毒無効の指輪買ってくるわ。2万円くらいだっけ』
『使い道がおかしいけど、これが一番正しい様な気もしてきた』
『毒無効の指輪はともかく、不滅の指輪の使い道としては不憫なんよ』
『平和だな……』
大盛り1人前くらい作ったパスタだけど、3人であっという間に食べてしまった!
一応、毒無効の指輪を付けてるとはいえ中毒症状が出たらまずいので30分くらい様子見することにして、その間はトーク。
「いやー、期待に違わぬ美味しさだったね、ベニテングタケ!」
「期待に違わぬっていうか、予想外っつーか」
「きっと、Y quartetの配信以外で敢えて毒きのこを食べようなんて一生経験しなかったと思うねー」
『付き合って初の彼女の手料理(毒入り)を食べた感想は』
「うまかったです。いや、俺ゆ~かの作った物なら毒でも食べる自信あるし」
蓮がキリッとした顔で格好付けて言ってるけど……。
『言い切りよったw』
『作って貰う側の鑑だな』
「でも、毒無効の指輪ありきの話しですよ、それ。それに私そうじゃなかったらそもそも毒を人に食べさせたりしないもーん!」
『そりゃそうだね』
『むしろ日常的に毒作ってると思われるのは心外』
うんうん、それね。
結局ちゃんと装備の効果が出て私たちは誰も中毒を起こしたりせず、ただ美味しいだけだったベニテングタケ実食配信は和やかに終わった。
終わった後聖弥くんが「ねっ、僕の言ったとおりだったでしょ」ってドヤ顔してたけどね。
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