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体育祭!ダンジョンダンジョンダンジョン!の巻
第168話 対決デスナイト
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幸いデスナイトは横倒しだ。その胴体目がけて、「薩摩の初太刀は必ず外せ」と言われた渾身の一撃を叩き込む!
振りかぶった村雨丸に走った勢いを全て乗せて斬りかかれば、光沢のある黒い鎧を村雨丸はすっぱりと斬った。さすがに手応えは重かったけど、騎士の体は上下に分かれて地面に転がる。
エルダーキメラだって両断したんだ。あれからLVも上がってる。
必ず斬れる、斬る。――そういう確信が私の中にあった。
倒したかと思ったけど、馬の方は別扱いなのか、ジタバタともがいて起き上がろうとしていた。
一旦バックステップで距離を取って、太刀を顔の横近くで構える霞の構えからの三段突き。太刀の反りを活かして、抉る様に右左右と素早く角度の違う突きを入れていく。
この三段突きは、一撃ごとに馬の巨体が1メートルくらい後ろに移動するほどの突進技だ。
止め、と私は馬の首を切り落とそうと気合いを入れ直して村雨丸を構えた。無意識に気が通ったのか刀身を露が流れていく。
「イエェェェアアア!!」
飛沫を上げながら馬の首を切り落とすと、先に両断した騎士の体がサラサラと崩れていった。――続いて、馬の方も。
ヤマトは噛みついて振り回していた騎士の頭が突然消えて、勢い余って転んでいた。……可愛いなあ! 不意打ちで可愛いの卑怯じゃない!?
蓮たちの方を振り向けば、蓮がファイアーボールを連発してスケルトンやリビングアーマーを凄い勢いで倒しているところだった。聖弥くんも蓮とは別方向の敵にエクスカリバーで攻撃している。これも一撃だ。
「…………強いのは知ってたつもりなんだけど、ここまで強いとはびっくりですわ」
ひとり後方でミスリルダガーを構えていた五十嵐先輩が、気が抜けた声で呟いた。
『禿同』
そして、その言葉に同調する様に、やっぱり呆れ気味のコメントが弾幕でよぎっていったのだった。
「ひとつ言い訳をさせていただきますとー」
『なんか、ちょい前にもこのフレーズ聞いた気がする』
レアボスなのに倒すのがあっけなさ過ぎた件について、私はカメラに向かって言い訳をしようとしていた。そしたらそんなツッコミが!
確かに雑談配信でも似たような事言ったかも。
「夏合宿の時に足柄ダンジョンでレア湧きがあって、2年生のパーティーが隠し部屋に避難したのを救出に行くという事件がありまして。その時にエルダーキメラと戦ったんです」
『レア経験済みか!』
『異様に迷いなく行くと思ったらそういうことか!』
『マイエンジェルの勇姿はこの目に焼き付けたよぉぉぉ!!』
「はい。その時は自分が実際にどのくらいの強さなのかきちんと把握してなくて、エルダーキメラを両断してしまって。先生に『強すぎるのに強さを把握してなくて危ない』と言われて補習受けたんですよ……」
「俺たちと一緒にな……」
「蓮と聖弥くんは勉強の補習でしょ、一緒にしないで」
「俺たち別に成績が悪くて補習受けてたわけじゃねーから! 冒険者科のカリキュラムで習ってないところを受けてただけだから!」
蓮にほっぺたむにーって引っ張られた。ぐぬぬ。
確かに私の言い方だと「成績悪くて補習受けた」ように聞こえたかもね。
「あ、ゆ~かのほっぺた凄い伸びる。怖っ」
私のほっぺの柔らかさにビビった様に、引っ張ったはいいけど蓮はすぐに手を離した。
「女の子のほっぺ引っ張っておいて怖いとは何事だよ! キエエエエエ!」
「やめろ、やめろ! 俺の顔を崩すんじゃない! 顔で売ってんだよ!」
「はいはい、仲良しは良いけど説明に戻ろうか」
蓮のほっぺたを両手で思いっきり引っ張ってやろうとしたのに、聖弥くんに引き剥がされた。フル装備だと力負けするんだよね……。
「えーと……どこまで話したっけ」
「補習内容は違うけど、全員で補習受けた話」
「当然私は別カウントにしてねー」
五十嵐先輩が見切れて、一言残していく。
「うん、『Y quartet全員』であって、ミレイ先輩は関係ないです。その補習の時に、自分がどのくらいの物を斬れるのかって自覚するためにいろんな物を斬らされて、中にはメシャってなってる車とかもあって……だから、デスナイトも『必ず斬れる』って確信があったし、『斬るっ!』っていう気合いもありました。以上!」
私が胸を張って言い切ると、しばらく『……』が画面をよぎった後誰かの一言がぽつりと流れていった。
『次からは上級ダンジョンに行った方がいいぞ』
「そうですね……まだ戦いの技量には不安があるけど、その方が良さそうかも」
私は苦笑いを浮かべながらそう言うしかなかった。
「ところで、青箱がドロップしてるんですよー。気づいてた?」
ミレイ先輩が青箱を頭の上にかざしてみせる。うわっ! 知らなかった!
「青箱だー! 蓮が出した『神々の果実・復活』以来!」
「いや、俺が出したわけじゃないから」
「僕初めて実物みたよー」
青箱に思わずテンション上がるね!
ボスを倒して、ドロップアイテムが素で落ちてないってことは、この青箱は相当良い物が入ってるんだよね!
私たちはワクワクしながら、青箱の罠を解除する五十嵐先輩を見守っていた。
配信でも手元をバッチリ映して、緊迫感のある映像をお届けだよ。
「これは……さすがに青箱だけに手強いなあ。ちょっと時間かかるかも」
「わかりました。じゃあ私たちステータスチェックしちゃおう」
中級ダンジョンのレアボスを倒したんだから、LVあがっててもいいはずだよね。
体育祭の時はLV23だったけど、今のLVは……25だ!
襲われる危険性も考慮してステータスを映すのはやめておくけど、思わずにやけちゃうね。
ゆ~か LV25
HP 185/185(+230)
MP 29/30(+150)
STR 53(+165)
VIT 57(+150)
MAG 10(+95)
RST 10(+100)
DEX 75(+155)
AGI 79(+135)
ジョブ 【テイマー】
装備 【アポイタカラ・セットアップ】【村雨丸】
従魔 【ヤマト】
「やったーーーーーーー!!!!」
突然すっごい大声で叫んだ私に、その場の全員――ヤマトまでもがビクッとしていた。
だって、だって、嬉しすぎて叫ぶしかないでしょ、こんなの!!
「ど、どうしたの?」
「俺わかった。ゆ~かのMAGが10行ったんだろ」
「まだ何も言ってないのに何故わかったの!?」
んもー、蓮の言う通りだよ!
MAGとRSTが10になった! これで私も魔法が使える!!
何を選択するかは全く考えてなかったけど!
「念願の……念願のMAG10です。嬉しくて涙出そう」
「MAG10かー……LV2の時には俺もう超えてたなあ」
「天然魔法使いは黙ってて! 比較しないで!」
思わず蓮の頭をはたいてから、ステータスを眺めてまたニヤニヤしちゃう。
あ、ヤマトのステータスも一応チェックしておこう。
ヤマト LV24
HP 510/510(+25)
MP 175/180(+50)
STR 396(+32)
VIT 434(+35)
MAG 190(+33)
RST 190(+35)
DEX 424(+32)
AGI 580(+33)
装備 【アポイタカラ・Tシャツ】
種族 【柴犬?】
マスター 【ゆ~か】
うん、強い強い。素で補正後の聖弥くんくらい強いもんね。AGIの高さなんか、犬らしく本当に凄い。
にまにましてたら、パチンと音がして、「よしっ!」という五十嵐先輩の力強い声が聞こえた。
罠解除、成功だ!
「さてさて、お楽しみの青箱ターイム!」
「何が出るかな、何が出るかな♪」
宝箱を持ち上げて腰を左右に振る先輩の周りを、私がくるくると回る。
そして開いた宝箱の中身は――。
「ゆ、指輪……」
聖弥くんが思いっきりドン引きしてる。アイドルっぽくない、アイドルっぽくないよ、その表情!
「いや、でもこれ毒無効の指輪じゃないだろ! 鑑定してみようぜ……はぁっ!?」
聖弥くんを励ましておいて自分のスマホで指輪を鑑定した蓮が後ろにふらっと倒れた。なんなの、その反応は。
蓮が倒れたまま手をピクピクさせて起き上がるつもりなさそうなので、私は蓮の手からスマホを取り上げて鑑定結果を見た。――こ、これは!!
【不滅の指輪】装備者に不利になる状態異常を全て無効化する指輪。
「不滅の指輪だって。状態異常無効ってことは……毒無効の指輪の……ランクアップバージョン……」
「やっぱりーーーーー」
聖弥くんはがくりとうなだれ、五十嵐先輩はお腹を抱えて笑い転げた。
その後、地上まで戻る間にコメント欄で散々いじられたのは言うまでもない。
私的にはオッケーなんだけどね! これで3人で毒きのこ食べられるよ!
振りかぶった村雨丸に走った勢いを全て乗せて斬りかかれば、光沢のある黒い鎧を村雨丸はすっぱりと斬った。さすがに手応えは重かったけど、騎士の体は上下に分かれて地面に転がる。
エルダーキメラだって両断したんだ。あれからLVも上がってる。
必ず斬れる、斬る。――そういう確信が私の中にあった。
倒したかと思ったけど、馬の方は別扱いなのか、ジタバタともがいて起き上がろうとしていた。
一旦バックステップで距離を取って、太刀を顔の横近くで構える霞の構えからの三段突き。太刀の反りを活かして、抉る様に右左右と素早く角度の違う突きを入れていく。
この三段突きは、一撃ごとに馬の巨体が1メートルくらい後ろに移動するほどの突進技だ。
止め、と私は馬の首を切り落とそうと気合いを入れ直して村雨丸を構えた。無意識に気が通ったのか刀身を露が流れていく。
「イエェェェアアア!!」
飛沫を上げながら馬の首を切り落とすと、先に両断した騎士の体がサラサラと崩れていった。――続いて、馬の方も。
ヤマトは噛みついて振り回していた騎士の頭が突然消えて、勢い余って転んでいた。……可愛いなあ! 不意打ちで可愛いの卑怯じゃない!?
蓮たちの方を振り向けば、蓮がファイアーボールを連発してスケルトンやリビングアーマーを凄い勢いで倒しているところだった。聖弥くんも蓮とは別方向の敵にエクスカリバーで攻撃している。これも一撃だ。
「…………強いのは知ってたつもりなんだけど、ここまで強いとはびっくりですわ」
ひとり後方でミスリルダガーを構えていた五十嵐先輩が、気が抜けた声で呟いた。
『禿同』
そして、その言葉に同調する様に、やっぱり呆れ気味のコメントが弾幕でよぎっていったのだった。
「ひとつ言い訳をさせていただきますとー」
『なんか、ちょい前にもこのフレーズ聞いた気がする』
レアボスなのに倒すのがあっけなさ過ぎた件について、私はカメラに向かって言い訳をしようとしていた。そしたらそんなツッコミが!
確かに雑談配信でも似たような事言ったかも。
「夏合宿の時に足柄ダンジョンでレア湧きがあって、2年生のパーティーが隠し部屋に避難したのを救出に行くという事件がありまして。その時にエルダーキメラと戦ったんです」
『レア経験済みか!』
『異様に迷いなく行くと思ったらそういうことか!』
『マイエンジェルの勇姿はこの目に焼き付けたよぉぉぉ!!』
「はい。その時は自分が実際にどのくらいの強さなのかきちんと把握してなくて、エルダーキメラを両断してしまって。先生に『強すぎるのに強さを把握してなくて危ない』と言われて補習受けたんですよ……」
「俺たちと一緒にな……」
「蓮と聖弥くんは勉強の補習でしょ、一緒にしないで」
「俺たち別に成績が悪くて補習受けてたわけじゃねーから! 冒険者科のカリキュラムで習ってないところを受けてただけだから!」
蓮にほっぺたむにーって引っ張られた。ぐぬぬ。
確かに私の言い方だと「成績悪くて補習受けた」ように聞こえたかもね。
「あ、ゆ~かのほっぺた凄い伸びる。怖っ」
私のほっぺの柔らかさにビビった様に、引っ張ったはいいけど蓮はすぐに手を離した。
「女の子のほっぺ引っ張っておいて怖いとは何事だよ! キエエエエエ!」
「やめろ、やめろ! 俺の顔を崩すんじゃない! 顔で売ってんだよ!」
「はいはい、仲良しは良いけど説明に戻ろうか」
蓮のほっぺたを両手で思いっきり引っ張ってやろうとしたのに、聖弥くんに引き剥がされた。フル装備だと力負けするんだよね……。
「えーと……どこまで話したっけ」
「補習内容は違うけど、全員で補習受けた話」
「当然私は別カウントにしてねー」
五十嵐先輩が見切れて、一言残していく。
「うん、『Y quartet全員』であって、ミレイ先輩は関係ないです。その補習の時に、自分がどのくらいの物を斬れるのかって自覚するためにいろんな物を斬らされて、中にはメシャってなってる車とかもあって……だから、デスナイトも『必ず斬れる』って確信があったし、『斬るっ!』っていう気合いもありました。以上!」
私が胸を張って言い切ると、しばらく『……』が画面をよぎった後誰かの一言がぽつりと流れていった。
『次からは上級ダンジョンに行った方がいいぞ』
「そうですね……まだ戦いの技量には不安があるけど、その方が良さそうかも」
私は苦笑いを浮かべながらそう言うしかなかった。
「ところで、青箱がドロップしてるんですよー。気づいてた?」
ミレイ先輩が青箱を頭の上にかざしてみせる。うわっ! 知らなかった!
「青箱だー! 蓮が出した『神々の果実・復活』以来!」
「いや、俺が出したわけじゃないから」
「僕初めて実物みたよー」
青箱に思わずテンション上がるね!
ボスを倒して、ドロップアイテムが素で落ちてないってことは、この青箱は相当良い物が入ってるんだよね!
私たちはワクワクしながら、青箱の罠を解除する五十嵐先輩を見守っていた。
配信でも手元をバッチリ映して、緊迫感のある映像をお届けだよ。
「これは……さすがに青箱だけに手強いなあ。ちょっと時間かかるかも」
「わかりました。じゃあ私たちステータスチェックしちゃおう」
中級ダンジョンのレアボスを倒したんだから、LVあがっててもいいはずだよね。
体育祭の時はLV23だったけど、今のLVは……25だ!
襲われる危険性も考慮してステータスを映すのはやめておくけど、思わずにやけちゃうね。
ゆ~か LV25
HP 185/185(+230)
MP 29/30(+150)
STR 53(+165)
VIT 57(+150)
MAG 10(+95)
RST 10(+100)
DEX 75(+155)
AGI 79(+135)
ジョブ 【テイマー】
装備 【アポイタカラ・セットアップ】【村雨丸】
従魔 【ヤマト】
「やったーーーーーーー!!!!」
突然すっごい大声で叫んだ私に、その場の全員――ヤマトまでもがビクッとしていた。
だって、だって、嬉しすぎて叫ぶしかないでしょ、こんなの!!
「ど、どうしたの?」
「俺わかった。ゆ~かのMAGが10行ったんだろ」
「まだ何も言ってないのに何故わかったの!?」
んもー、蓮の言う通りだよ!
MAGとRSTが10になった! これで私も魔法が使える!!
何を選択するかは全く考えてなかったけど!
「念願の……念願のMAG10です。嬉しくて涙出そう」
「MAG10かー……LV2の時には俺もう超えてたなあ」
「天然魔法使いは黙ってて! 比較しないで!」
思わず蓮の頭をはたいてから、ステータスを眺めてまたニヤニヤしちゃう。
あ、ヤマトのステータスも一応チェックしておこう。
ヤマト LV24
HP 510/510(+25)
MP 175/180(+50)
STR 396(+32)
VIT 434(+35)
MAG 190(+33)
RST 190(+35)
DEX 424(+32)
AGI 580(+33)
装備 【アポイタカラ・Tシャツ】
種族 【柴犬?】
マスター 【ゆ~か】
うん、強い強い。素で補正後の聖弥くんくらい強いもんね。AGIの高さなんか、犬らしく本当に凄い。
にまにましてたら、パチンと音がして、「よしっ!」という五十嵐先輩の力強い声が聞こえた。
罠解除、成功だ!
「さてさて、お楽しみの青箱ターイム!」
「何が出るかな、何が出るかな♪」
宝箱を持ち上げて腰を左右に振る先輩の周りを、私がくるくると回る。
そして開いた宝箱の中身は――。
「ゆ、指輪……」
聖弥くんが思いっきりドン引きしてる。アイドルっぽくない、アイドルっぽくないよ、その表情!
「いや、でもこれ毒無効の指輪じゃないだろ! 鑑定してみようぜ……はぁっ!?」
聖弥くんを励ましておいて自分のスマホで指輪を鑑定した蓮が後ろにふらっと倒れた。なんなの、その反応は。
蓮が倒れたまま手をピクピクさせて起き上がるつもりなさそうなので、私は蓮の手からスマホを取り上げて鑑定結果を見た。――こ、これは!!
【不滅の指輪】装備者に不利になる状態異常を全て無効化する指輪。
「不滅の指輪だって。状態異常無効ってことは……毒無効の指輪の……ランクアップバージョン……」
「やっぱりーーーーー」
聖弥くんはがくりとうなだれ、五十嵐先輩はお腹を抱えて笑い転げた。
その後、地上まで戻る間にコメント欄で散々いじられたのは言うまでもない。
私的にはオッケーなんだけどね! これで3人で毒きのこ食べられるよ!
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ステータスについては、近況ボードのステータス講座にまとめてありますので、混乱したらそちらをご覧ください。
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