174 / 301
体育祭!ダンジョンダンジョンダンジョン!の巻
第162話 乙女5人の雑談配信・1
しおりを挟む
「というわけで、体育祭が終わりましたー!」
「期末テストもうすぐだけどねー」
「こんばんはー、ミレイでーす! 覚えててくれてる人いるかなー?」
体育祭が終わった熱気が冷めやらぬうちにと、翌日の夜うちで雑談配信をすることになった。
ゆ~かチャンネルでやるけど、あいちゃんや寧々ちゃんのチャンネルにも告知出してるから、そっちから来る人もいる。
メンバーは私・あいちゃん・寧々ちゃん・五十嵐先輩・滝山先輩の5人だ。3年生のふたりはourtuberじゃないけど、五十嵐先輩は例の鎌倉ダンジョン事件の時に出てるし、滝山先輩は演劇関係の道に進むことを決めたそうなので、顔出しOKとのこと。
わちゃわちゃお喋りしたかったから、カルロッタ役の西山先輩とかも誘ったんだけど顔出しNGだって。残念。
「はい、メンバーはご存じ私の幼馴染みのあいちゃんと、クラスメイトの寧々ちゃん。それと冒険者科の先輩のミレイ先輩と……あっ、なんて呼んだらいいです?」
「先にそこ確認しておくべきだったねー! 普通に名前で呼んでいいよ」
私のちょっと手際の悪い紹介に、滝山先輩は笑う。
クリスティーヌを演じてる間に、滝山先輩とは結構仲良くなれて良かったよ。
「え、でも、ほら、ミレイ先輩じゃないですか? 名字でいいんですか?」
配信では五十嵐という名字を使わずに「美鈴」を名乗ってる人を引き合いに出して訊いてみたら、ひくりと滝山先輩は頬を引きつらせた。
「いいよ、名字で」
「あのね、この人の名前、これなの」
五十嵐先輩がA4の紙を取り出してぺらりとカメラに向ける。わざわざ用意してきたんだー!?
紙には「真珠」と書いてあるけど――。
「しんじゅ……ですか?」
「ノン」
「じゃあ、まじゅ?」
「ノンノン」
普通に読んでみたあいちゃんと寧々ちゃんは五十嵐先輩に否定されて、ちょっと戸惑ってる。
「ヒントは、誕生日が9月3日ってことかな」
9月3日……クミ、じゃなさそうだし?
誕生日からすると乙女座だなあ。乙女座がヒント?
と私が考えているところで、あいちゃんが思いっきり立ち上がった。
「スピカだ!! スピカって真珠星とも言うんだもん!」
「そうだよ! 冒険者科クラフト専攻3年、滝山真珠ですっ!」
ブチ切れ気味の滝山先輩が、五十嵐先輩の用意した紙を雑巾絞りにした後画面外に放り投げた。
スピカかぁ……。乙女座の青白い一等星だね。響きだけならキラキラしてた滝山先輩っぽい名前なんだけど、「真珠と書いてスピカ」って言われると一瞬反応に戸惑ってしまう。
雑談配信だけど、あいちゃんが顔出ししてるということでおわかりいただける通り、全員きれいめメイクをして、髪型もいじってるし服もこだわってる。
寧々ちゃんと私とあいちゃんは、昨日の体育祭で着たクリスティーヌのドレス。滝山先輩はマダム・ジリーで、五十嵐先輩はファントム。彩花ちゃんの着てた、女子用に作った唯一のファントムの衣装だね。
『ゆ~かちゃん、こんばんはー』
『なんか豪華なメンバー』
『リアル縦ロールだ』
『ドレス着てる!』
『体育祭でドレス着たのか?』
『スピカwww 早速面白いことやってるな』
初配信なのに「自分の名前が書かれた紙を、雑巾絞りにしてぶん投げる」というかっ飛ばした行動を見せた滝山先輩、既に面白い認定されているよ。
「まあ、最近ダン配できてなかったので、言い訳の場をこのように用意させていただいた次第でございます」
「全くもってその通り。私もコーデ動画の更新できなかった。体育祭がこんなにきついなんて思わなかった」
「私もクラフトしてる余裕はありませんでした」
1年生が3人揃ってカメラに向かって頭を下げる。
「説明しますとー、うちの学校の体育祭、熱の入り方が異様で。もうこれは伝統らしいんですよ。昔は体育祭と文化祭を年ごとに交互にやってた時期があって、その頃は『体育祭2回の学年は現役合格率が落ちる』って言われてたそうです。私の母情報」
「ミレイ先輩のお母さんって、うちの学校の卒業生なんですか!?」
「うん、2代続けて同じ高校ー。まあ、母の時代は普通科しかなくて、私は冒険者科だからいろいろ違うところはあるんだけどねー。母の頃は3学期制で今は2学期制なのに、行事がほとんど変わってなくて、なんなら1年の間に文化祭も体育祭もやる様になった分大変になってるって」
「うわー、時代に逆行してる」
北峰、行事がなんでこんなにあるんだろうと思ってたら、そういうことなんだ。伝統なんだね。
でも、進学校なのに球技大会とかにすっごい熱が入るその校風、私は好きだなあ。普通科じゃないけど。
「体育祭ね、何が大変だったかって、マスゲームが独特で大変だったの。夏休みに鎌倉ダンジョンに行ったとき、ミレイ先輩が『配信できなくなるかもー』とか言ってたでしょ? 本当にその通りで!」
「あと、滝山先輩の勢いが凄かったよねー。3年生ってそんなに体育祭に情熱傾けてるんだーって最初に一撃入れられた感じ」
「アイリちゃん、アイリちゃん、猫……」
5人いるせいか、いつも配信の時に被ってるはずの猫が完全に剥がれてて、あいちゃんは寧々ちゃんにこそっと耳打ちされて「やばっ!」って顔で口を押さえた。
いや、多分遅いね……さっき「スピカだ!」って叫んだところからもういつも通りのあいちゃんだったもん。
「もう、あいちゃんの白猫は今日は家出してるって事でいいよ。ここで問題です! 今日着てるのはマスゲームの衣装なんだけど、私たちのテーマはなんだったでしょうか!」
『マスゲームにテーマがあるの?』
『オペラ座の怪人!』
『オペラ座の怪人以外に何があるとw』
『ミレイの付けてる仮面が、何も隠すつもりがないwww』
うん、やっぱり速攻バレたね。ファントムじゃなくてカルロッタとか着てたらバレなかっただろうけど、まあこういうお約束展開も必要って事で。
「そう、オペラ座の怪人でした! 滝山先輩がシナリオ作って演出はほとんどやって……どんだけオペラ座の怪人好きなんですか?」
「うんうん、私も疑問ー。滝山ちゃんが3年間オペラ座の怪人に掛けた情熱は凄かったもん」
一応進行役っぽい役目になってる私以外に、五十嵐先輩もずっと疑問だったらしくて質問してる。
「うーん、うちねえ、おばあちゃんがミュージカル好きで結構DVDが家にあったのね。こどもの頃から天ラブとかマンマ・ミーア! とか見て育ったんだけど、オペラ座の怪人のあの世界観がビビビっときて」
「あー、天ラブって、『天使にラブソングを』ですよね? うちにもありますよ」
「天ラブは名作だよねー。見るのは好きだったけど、歌とかダンスはそれほど凄くできるわけじゃないし、見る専門だったんだよね。オペラ座の怪人はそりゃあ好きだったけど、一番好き! ってなったのは、25周年記念公演のBlu-rayを見てからかな。初代クリスティーヌの歌が凄くて鳥肌立っちゃって」
滝山先輩の話を妨げない様に、私はうんうんと頷いた。
それ、初代クリスティーヌの歌。あれは凄かった。
クリスティーヌが分からんって思いながら見てたときにママにカーテンコールの部分早送りされて、そこだけ何回も見せられたんだよね。というか、見たいママに付き合わされた。
役の理解には関係なかったけど、確かに鳥肌物だった。
「……で、念願叶って冒険者科のテーマはオペラ座の怪人になったわけですよ。しかも、ゆ~かちゃんや蓮くんとかがいるでしょ? MVも出してるアイドルですよ、私の中ではこの子たちの認識って! そりゃもう、生歌唱入れてやれーって」
『ゆ~かちゃんと蓮くんの生歌唱!?』
『マスゲーム、とは……』
『それはもはや文化祭でやることなのでは?』
コメント欄は私と蓮の生歌唱に反応したり、根本的なところに疑問を呈してきたり、なかなか盛り上がっていた。
「期末テストもうすぐだけどねー」
「こんばんはー、ミレイでーす! 覚えててくれてる人いるかなー?」
体育祭が終わった熱気が冷めやらぬうちにと、翌日の夜うちで雑談配信をすることになった。
ゆ~かチャンネルでやるけど、あいちゃんや寧々ちゃんのチャンネルにも告知出してるから、そっちから来る人もいる。
メンバーは私・あいちゃん・寧々ちゃん・五十嵐先輩・滝山先輩の5人だ。3年生のふたりはourtuberじゃないけど、五十嵐先輩は例の鎌倉ダンジョン事件の時に出てるし、滝山先輩は演劇関係の道に進むことを決めたそうなので、顔出しOKとのこと。
わちゃわちゃお喋りしたかったから、カルロッタ役の西山先輩とかも誘ったんだけど顔出しNGだって。残念。
「はい、メンバーはご存じ私の幼馴染みのあいちゃんと、クラスメイトの寧々ちゃん。それと冒険者科の先輩のミレイ先輩と……あっ、なんて呼んだらいいです?」
「先にそこ確認しておくべきだったねー! 普通に名前で呼んでいいよ」
私のちょっと手際の悪い紹介に、滝山先輩は笑う。
クリスティーヌを演じてる間に、滝山先輩とは結構仲良くなれて良かったよ。
「え、でも、ほら、ミレイ先輩じゃないですか? 名字でいいんですか?」
配信では五十嵐という名字を使わずに「美鈴」を名乗ってる人を引き合いに出して訊いてみたら、ひくりと滝山先輩は頬を引きつらせた。
「いいよ、名字で」
「あのね、この人の名前、これなの」
五十嵐先輩がA4の紙を取り出してぺらりとカメラに向ける。わざわざ用意してきたんだー!?
紙には「真珠」と書いてあるけど――。
「しんじゅ……ですか?」
「ノン」
「じゃあ、まじゅ?」
「ノンノン」
普通に読んでみたあいちゃんと寧々ちゃんは五十嵐先輩に否定されて、ちょっと戸惑ってる。
「ヒントは、誕生日が9月3日ってことかな」
9月3日……クミ、じゃなさそうだし?
誕生日からすると乙女座だなあ。乙女座がヒント?
と私が考えているところで、あいちゃんが思いっきり立ち上がった。
「スピカだ!! スピカって真珠星とも言うんだもん!」
「そうだよ! 冒険者科クラフト専攻3年、滝山真珠ですっ!」
ブチ切れ気味の滝山先輩が、五十嵐先輩の用意した紙を雑巾絞りにした後画面外に放り投げた。
スピカかぁ……。乙女座の青白い一等星だね。響きだけならキラキラしてた滝山先輩っぽい名前なんだけど、「真珠と書いてスピカ」って言われると一瞬反応に戸惑ってしまう。
雑談配信だけど、あいちゃんが顔出ししてるということでおわかりいただける通り、全員きれいめメイクをして、髪型もいじってるし服もこだわってる。
寧々ちゃんと私とあいちゃんは、昨日の体育祭で着たクリスティーヌのドレス。滝山先輩はマダム・ジリーで、五十嵐先輩はファントム。彩花ちゃんの着てた、女子用に作った唯一のファントムの衣装だね。
『ゆ~かちゃん、こんばんはー』
『なんか豪華なメンバー』
『リアル縦ロールだ』
『ドレス着てる!』
『体育祭でドレス着たのか?』
『スピカwww 早速面白いことやってるな』
初配信なのに「自分の名前が書かれた紙を、雑巾絞りにしてぶん投げる」というかっ飛ばした行動を見せた滝山先輩、既に面白い認定されているよ。
「まあ、最近ダン配できてなかったので、言い訳の場をこのように用意させていただいた次第でございます」
「全くもってその通り。私もコーデ動画の更新できなかった。体育祭がこんなにきついなんて思わなかった」
「私もクラフトしてる余裕はありませんでした」
1年生が3人揃ってカメラに向かって頭を下げる。
「説明しますとー、うちの学校の体育祭、熱の入り方が異様で。もうこれは伝統らしいんですよ。昔は体育祭と文化祭を年ごとに交互にやってた時期があって、その頃は『体育祭2回の学年は現役合格率が落ちる』って言われてたそうです。私の母情報」
「ミレイ先輩のお母さんって、うちの学校の卒業生なんですか!?」
「うん、2代続けて同じ高校ー。まあ、母の時代は普通科しかなくて、私は冒険者科だからいろいろ違うところはあるんだけどねー。母の頃は3学期制で今は2学期制なのに、行事がほとんど変わってなくて、なんなら1年の間に文化祭も体育祭もやる様になった分大変になってるって」
「うわー、時代に逆行してる」
北峰、行事がなんでこんなにあるんだろうと思ってたら、そういうことなんだ。伝統なんだね。
でも、進学校なのに球技大会とかにすっごい熱が入るその校風、私は好きだなあ。普通科じゃないけど。
「体育祭ね、何が大変だったかって、マスゲームが独特で大変だったの。夏休みに鎌倉ダンジョンに行ったとき、ミレイ先輩が『配信できなくなるかもー』とか言ってたでしょ? 本当にその通りで!」
「あと、滝山先輩の勢いが凄かったよねー。3年生ってそんなに体育祭に情熱傾けてるんだーって最初に一撃入れられた感じ」
「アイリちゃん、アイリちゃん、猫……」
5人いるせいか、いつも配信の時に被ってるはずの猫が完全に剥がれてて、あいちゃんは寧々ちゃんにこそっと耳打ちされて「やばっ!」って顔で口を押さえた。
いや、多分遅いね……さっき「スピカだ!」って叫んだところからもういつも通りのあいちゃんだったもん。
「もう、あいちゃんの白猫は今日は家出してるって事でいいよ。ここで問題です! 今日着てるのはマスゲームの衣装なんだけど、私たちのテーマはなんだったでしょうか!」
『マスゲームにテーマがあるの?』
『オペラ座の怪人!』
『オペラ座の怪人以外に何があるとw』
『ミレイの付けてる仮面が、何も隠すつもりがないwww』
うん、やっぱり速攻バレたね。ファントムじゃなくてカルロッタとか着てたらバレなかっただろうけど、まあこういうお約束展開も必要って事で。
「そう、オペラ座の怪人でした! 滝山先輩がシナリオ作って演出はほとんどやって……どんだけオペラ座の怪人好きなんですか?」
「うんうん、私も疑問ー。滝山ちゃんが3年間オペラ座の怪人に掛けた情熱は凄かったもん」
一応進行役っぽい役目になってる私以外に、五十嵐先輩もずっと疑問だったらしくて質問してる。
「うーん、うちねえ、おばあちゃんがミュージカル好きで結構DVDが家にあったのね。こどもの頃から天ラブとかマンマ・ミーア! とか見て育ったんだけど、オペラ座の怪人のあの世界観がビビビっときて」
「あー、天ラブって、『天使にラブソングを』ですよね? うちにもありますよ」
「天ラブは名作だよねー。見るのは好きだったけど、歌とかダンスはそれほど凄くできるわけじゃないし、見る専門だったんだよね。オペラ座の怪人はそりゃあ好きだったけど、一番好き! ってなったのは、25周年記念公演のBlu-rayを見てからかな。初代クリスティーヌの歌が凄くて鳥肌立っちゃって」
滝山先輩の話を妨げない様に、私はうんうんと頷いた。
それ、初代クリスティーヌの歌。あれは凄かった。
クリスティーヌが分からんって思いながら見てたときにママにカーテンコールの部分早送りされて、そこだけ何回も見せられたんだよね。というか、見たいママに付き合わされた。
役の理解には関係なかったけど、確かに鳥肌物だった。
「……で、念願叶って冒険者科のテーマはオペラ座の怪人になったわけですよ。しかも、ゆ~かちゃんや蓮くんとかがいるでしょ? MVも出してるアイドルですよ、私の中ではこの子たちの認識って! そりゃもう、生歌唱入れてやれーって」
『ゆ~かちゃんと蓮くんの生歌唱!?』
『マスゲーム、とは……』
『それはもはや文化祭でやることなのでは?』
コメント欄は私と蓮の生歌唱に反応したり、根本的なところに疑問を呈してきたり、なかなか盛り上がっていた。
12
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気が付くと見知らぬ部屋にいた。
最初は、何が起こっているのか、状況を把握する事が出来なかった。
でも、鏡に映った自分の姿を見た時、この世界で生きてきた、リュカとしての記憶を思い出した。
記憶を思い出したはいいが、状況はよくなかった。なぜなら、貴族では失敗した人がいない、召喚の儀を失敗してしまった後だったからだ!
貴族としては、落ちこぼれの烙印を押されても、5歳の子供をいきなり屋敷の外に追い出したりしないだろう。しかも、両親共に、過保護だからそこは大丈夫だと思う……。
でも、両親を独占して甘やかされて、勉強もさぼる事が多かったため、兄様との関係はいいとは言えない!!
このままでは、兄様が家督を継いだ後、屋敷から追い出されるかもしれない!
何とか兄様との関係を改善して、追い出されないよう、追い出されてもいいように勉強して力を付けるしかない!
だけど、勉強さぼっていたせいで、一般常識さえも知らない事が多かった……。
それに、勉強と兄様との関係修復を目指して頑張っても、兄様との距離がなかなか縮まらない!!
それでも、今日も関係修復頑張ります!!
5/9から小説になろうでも掲載中
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる