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体育祭!ダンジョンダンジョンダンジョン!の巻
第158話 黒組出陣!
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「寧々ちゃん、お願いがあります」
「どうしたの?」
体育祭の朝一番、私は寧々ちゃんに頼み事をしておいた。
この策を仕込んでおかないと、大一番で番狂わせが起きちゃうかもしれないからね。
体育祭は知らない普通科の3年生男子の選手宣誓で始まった。
ギャラリーはそれなりにいるね。保護者も高校になるとあんまり見に来ないっていうんだけど、中にはうちのママとかお祭り大好き人間もいるし。
ま、ママのお目当てはマスゲームですよ。私の話聞いて妙に楽しみにしてるしね。
その割に、なんか「あれ? 推しの名前書いてあるうちわでも持ってる?」っていう様なでっかいトートバッグ持ってるけど。
私のお弁当は私が自分で持ってるから、中身はお弁当じゃないはずだし。
最初は1年生の競技じゃないから周囲を見てたら、ママと眼が合った。即座に「こっち来て」と手招きされる。
何事かと思ったら、ママはトートバッグの中からいつものサンバ仮面を取り出してすちゃっと装着! ええええぇー……。周りの人驚いてるんですけど。
「知り合い見つけちゃったのよ。モブさーん! こっちこっちー!」
「モブさん……?」
モブって一般人名でしたっけ? と私が悩んでたら、女性がひとり凄い勢いで走ってきた。
「ゆ~かママさん、おはようございます! ゆ~かちゃんもおはようございます。大変良いお日柄で! いやー、熱中症日和の体育祭ですね」
「あっ、この前鎌倉ダンジョンに来てくれた方ですよね? あの時はありがとうございました」
モブさんなる女性は、聖弥くんが鎌倉ダンジョンに罠張ったときに裏で手伝ってくれた冒険者さんたちのひとりだ。……ってことは、スレの住人さんかー。体育祭まで見に来るんだなあ。
「この人、多分日本――ううん、世界で一番SE-RENに詳しい人よ。コテハンが『SE-RENを推すモブ』っていうの」
「恥ずかしいからそれ言わないでくださいよう!」
「あー、蓮と聖弥くん連れてきます? すぐ近くにいると思いますけど」
「えっ、嘘っ、いや嘘じゃないってば。是非お願いしますぅー」
「ゆ~かちゃーーーーーん!!!!」
ママたちとしゃべってたら、別の方向からまた誰かが凄い勢いで走ってきた。
あれ、なんかこの人は見たことある気がする。
「あーっ! 蓮と鎌倉に武器を作りに行った時に、電車で会ったお姉さんだ!」
デートと言われたのが不本意だったので、わざわざ異議申し立てに行ったんだよね。巻き髪がいかにもな女子大生っぽい人だったし、髪型一緒だから思い出せた。
「覚えてくれてた! もう私召されてもいい! 神よ、マイエンジェル・ゆ~かちゃんをお遣わしくださりありがとうございました」
私の前に跪いて祈りながら、召されそうになってるー!? 思わず私も一歩引くよ。
確かにあの時ふたりでファンサしたけど、蓮じゃなくて私のファンになっちゃったのか……。
「も、もしかして、『東海道線の女』さん?」
「そうです! え、あなたは?」
「私、『SE-RENを推すモブ』! リアルでは初めましてー!」
「モブ姉さん! やだー、会えて嬉しいー!」
……オタクって、どうして声がでかいんだろうね。手を取り合ってキャッキャしてるのは女性特有の感じだけど。
私も声の大きさではあんまり人のことは言えないんだけどさ。
この人たち注目集めちゃってる……いや、ママが一番注目集めてるのか。
「私ね、私ね、実は北峰のOGなの! 体育祭が狂ってるのもマスゲームがおかしいのも知ってるから、すっごい楽しみにしてます!! 頑張ってね!」
「わー、先輩だったんですねー。そりゃ、東海道線に乗ってたらそういうこともあるか」
「ふーぅ、神様、マイエンジェル・ゆ~かちゃんと話させてくださりありがとうございました。召されます」
「召されないでください。私、蓮と聖弥くんを呼んできます」
テンション高い人たちからちょっと離れようと、私は黒組の陣地へ向かった。
SE-RENのファンが来てるよって言ったら、蓮も聖弥くんも驚いて、妙に緊張しながらモブさんに挨拶しに行った。
お互いぺこぺこ頭下げまくってて、端から見てるとちょっと面白い。
そうこうしているうちにプログラムナンバー3・馬入下りの招集がかかって、私たちはその場を離れることに。
ママはどうも、顔バレが嫌らしくて今日はあのまま過ごすっぽいね。
今更だけど、恥ずかしくないんだろうか……。
馬入下りの前は3年生の「サザンビーチdeフラッグス」で、黒組は通常20メートルのところを30メートル走るハンデを付けられてた。
結果は8組中6位……長距離になればなるほどステータスによる差が出てくるから、こういう短距離は厳しいんだよね。
陸上系競技は全部「走る距離が普通科の1.5倍」ってハンデが決まってるから、400メートル走とかに期待するしかないかな。
「黒組1年集合ー」
大泉先生が私たちを集めて円陣を組ませた。
うん、私たちにとっては最初の競技だから、気合い入れなきゃね。
「勝ちたい気持ちは大事だが、とにかく怪我をするんじゃないぞー」
「はーい!」
「リハーサルでは1位だったが、あれを見て他チームも競技のやり方を変えてきてるかもしれない。走者の柳川、今日の調子はどうだ?」
「義経も真っ青の八艘飛びを見せてやりますよ! 来年からこの競技の名前は『壇ノ浦の戦い』だ!」
「ヒュー! さっすがゆずっち!」
すかさず彩花ちゃんが抱きついてくるけど、暑いので普通に引っぺがします。どうして9月に体育祭なんだろうな、この学校は。本当に今日なんて良い天気で熱中症日和だよ。
「じゃあ、いくぞー。黒組1年ー、ファイッ」
「オー!」
クラス全員で気合いを入れて、壇ノ浦の合戦――もとい、馬入下りが始まった。
結果はやっぱりぶっちぎりの1位。他チームは幅を開けるとかしてたところもあるみたいだけど、それでやっぱり走者が落ちたりしたみたいだね。それは五十嵐先輩が教えてくれた。
「2年と3年の渋い競技は終わったし、1年の馬入下りは1位だ。幸先良いぞ!」
体育祭実行委員だから本来はそっちの仕事が忙しいはずなのに、3年の松尾先輩が陣地で士気を上げるためか「もうマイナス要素はない!」と叫んでいった。
2年生の綱引きはハンデがあっても2位。3年生の台風の目は1位。そして私も出場した1年生の障害物競走も1位。
「今年こそ、悲願の優勝ができるかも」
午前の部ラストの部活動対抗リレーは私たちは関係ない。
得点ボードを見ると、黒組は現在総合3位にいる。
お昼を挟んで午後になったら、北峰高校体育祭の華、そして大一番のマスゲームだ!
「どうしたの?」
体育祭の朝一番、私は寧々ちゃんに頼み事をしておいた。
この策を仕込んでおかないと、大一番で番狂わせが起きちゃうかもしれないからね。
体育祭は知らない普通科の3年生男子の選手宣誓で始まった。
ギャラリーはそれなりにいるね。保護者も高校になるとあんまり見に来ないっていうんだけど、中にはうちのママとかお祭り大好き人間もいるし。
ま、ママのお目当てはマスゲームですよ。私の話聞いて妙に楽しみにしてるしね。
その割に、なんか「あれ? 推しの名前書いてあるうちわでも持ってる?」っていう様なでっかいトートバッグ持ってるけど。
私のお弁当は私が自分で持ってるから、中身はお弁当じゃないはずだし。
最初は1年生の競技じゃないから周囲を見てたら、ママと眼が合った。即座に「こっち来て」と手招きされる。
何事かと思ったら、ママはトートバッグの中からいつものサンバ仮面を取り出してすちゃっと装着! ええええぇー……。周りの人驚いてるんですけど。
「知り合い見つけちゃったのよ。モブさーん! こっちこっちー!」
「モブさん……?」
モブって一般人名でしたっけ? と私が悩んでたら、女性がひとり凄い勢いで走ってきた。
「ゆ~かママさん、おはようございます! ゆ~かちゃんもおはようございます。大変良いお日柄で! いやー、熱中症日和の体育祭ですね」
「あっ、この前鎌倉ダンジョンに来てくれた方ですよね? あの時はありがとうございました」
モブさんなる女性は、聖弥くんが鎌倉ダンジョンに罠張ったときに裏で手伝ってくれた冒険者さんたちのひとりだ。……ってことは、スレの住人さんかー。体育祭まで見に来るんだなあ。
「この人、多分日本――ううん、世界で一番SE-RENに詳しい人よ。コテハンが『SE-RENを推すモブ』っていうの」
「恥ずかしいからそれ言わないでくださいよう!」
「あー、蓮と聖弥くん連れてきます? すぐ近くにいると思いますけど」
「えっ、嘘っ、いや嘘じゃないってば。是非お願いしますぅー」
「ゆ~かちゃーーーーーん!!!!」
ママたちとしゃべってたら、別の方向からまた誰かが凄い勢いで走ってきた。
あれ、なんかこの人は見たことある気がする。
「あーっ! 蓮と鎌倉に武器を作りに行った時に、電車で会ったお姉さんだ!」
デートと言われたのが不本意だったので、わざわざ異議申し立てに行ったんだよね。巻き髪がいかにもな女子大生っぽい人だったし、髪型一緒だから思い出せた。
「覚えてくれてた! もう私召されてもいい! 神よ、マイエンジェル・ゆ~かちゃんをお遣わしくださりありがとうございました」
私の前に跪いて祈りながら、召されそうになってるー!? 思わず私も一歩引くよ。
確かにあの時ふたりでファンサしたけど、蓮じゃなくて私のファンになっちゃったのか……。
「も、もしかして、『東海道線の女』さん?」
「そうです! え、あなたは?」
「私、『SE-RENを推すモブ』! リアルでは初めましてー!」
「モブ姉さん! やだー、会えて嬉しいー!」
……オタクって、どうして声がでかいんだろうね。手を取り合ってキャッキャしてるのは女性特有の感じだけど。
私も声の大きさではあんまり人のことは言えないんだけどさ。
この人たち注目集めちゃってる……いや、ママが一番注目集めてるのか。
「私ね、私ね、実は北峰のOGなの! 体育祭が狂ってるのもマスゲームがおかしいのも知ってるから、すっごい楽しみにしてます!! 頑張ってね!」
「わー、先輩だったんですねー。そりゃ、東海道線に乗ってたらそういうこともあるか」
「ふーぅ、神様、マイエンジェル・ゆ~かちゃんと話させてくださりありがとうございました。召されます」
「召されないでください。私、蓮と聖弥くんを呼んできます」
テンション高い人たちからちょっと離れようと、私は黒組の陣地へ向かった。
SE-RENのファンが来てるよって言ったら、蓮も聖弥くんも驚いて、妙に緊張しながらモブさんに挨拶しに行った。
お互いぺこぺこ頭下げまくってて、端から見てるとちょっと面白い。
そうこうしているうちにプログラムナンバー3・馬入下りの招集がかかって、私たちはその場を離れることに。
ママはどうも、顔バレが嫌らしくて今日はあのまま過ごすっぽいね。
今更だけど、恥ずかしくないんだろうか……。
馬入下りの前は3年生の「サザンビーチdeフラッグス」で、黒組は通常20メートルのところを30メートル走るハンデを付けられてた。
結果は8組中6位……長距離になればなるほどステータスによる差が出てくるから、こういう短距離は厳しいんだよね。
陸上系競技は全部「走る距離が普通科の1.5倍」ってハンデが決まってるから、400メートル走とかに期待するしかないかな。
「黒組1年集合ー」
大泉先生が私たちを集めて円陣を組ませた。
うん、私たちにとっては最初の競技だから、気合い入れなきゃね。
「勝ちたい気持ちは大事だが、とにかく怪我をするんじゃないぞー」
「はーい!」
「リハーサルでは1位だったが、あれを見て他チームも競技のやり方を変えてきてるかもしれない。走者の柳川、今日の調子はどうだ?」
「義経も真っ青の八艘飛びを見せてやりますよ! 来年からこの競技の名前は『壇ノ浦の戦い』だ!」
「ヒュー! さっすがゆずっち!」
すかさず彩花ちゃんが抱きついてくるけど、暑いので普通に引っぺがします。どうして9月に体育祭なんだろうな、この学校は。本当に今日なんて良い天気で熱中症日和だよ。
「じゃあ、いくぞー。黒組1年ー、ファイッ」
「オー!」
クラス全員で気合いを入れて、壇ノ浦の合戦――もとい、馬入下りが始まった。
結果はやっぱりぶっちぎりの1位。他チームは幅を開けるとかしてたところもあるみたいだけど、それでやっぱり走者が落ちたりしたみたいだね。それは五十嵐先輩が教えてくれた。
「2年と3年の渋い競技は終わったし、1年の馬入下りは1位だ。幸先良いぞ!」
体育祭実行委員だから本来はそっちの仕事が忙しいはずなのに、3年の松尾先輩が陣地で士気を上げるためか「もうマイナス要素はない!」と叫んでいった。
2年生の綱引きはハンデがあっても2位。3年生の台風の目は1位。そして私も出場した1年生の障害物競走も1位。
「今年こそ、悲願の優勝ができるかも」
午前の部ラストの部活動対抗リレーは私たちは関係ない。
得点ボードを見ると、黒組は現在総合3位にいる。
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