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冒険者科夏合宿の巻
第122話 勇者を育成しよう
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さて、最終日の午前中は最後のダンジョンである。
寧々ちゃんと須藤くんをLV10にするのが目的だ。これは確実にいけるだろう。ふたりとももう9だしね。
だから、私はひとつ提案をしてみた。
「今日の予定ですが、マユちゃんを連れて9層を目指して、寧々ちゃんと須藤くんをLV10にします。これはいいよね?」
あいちゃん、寧々ちゃん、聖弥くん、須藤くんが頷く。ここまではよし、と。
「それは簡単にいけると思う。マユちゃんもいるしね。そこで」
私はちょっと緊張しながらメンバーの顔を見渡す。そして、ちょっと思い切った提案をしてみた。
「聖弥くんは直接戦わずに、全員の状況と戦場を把握する訓練をして欲しい」
戦力は十分だ。だからこそできるし、逆に「今」じゃないととっかかれない。
「昨日の片桐先生と安達先生見てたでしょ? 前衛斥候は私がやるから、聖弥くんは今後全体を把握して判断する役を受け持って欲しいんだ。合宿の先、Y quartetとして戦う事を考えると、多分それがいいと思う」
「そうだね、その分今日の経験値は少なくなってもいいよ。夏休みにまたこのメンバーでサザンビーチダンジョンでも行こう」
須藤くんはいい提案をするなあ。
それなら私たちもチート級装備でいけるし、須藤くんやあいちゃんの安全度は上がる。
「そうだね、それまでに私はマユちゃんを鍛えたいな」
「寧々ちゃんにはとっておきの師匠を紹介するねー。で、聖弥くんはどう?」
「僕は……そうだね、多分それは僕がやるのがベストなんだよね。今までは柚香ちゃんが司令塔の役もやってたけど、今後敵が強くなることを考えると、目の前の敵に専念して欲しいし。パーティーの中で欠けた場所を補うのが僕の役目だと思うから」
静かに頷き、聖弥くんはきっぱりと宣言した。
ああ、良かった。なかなか運用が難しい勇者ステータスだけど、本人が「自分の役目はこう」と見定めることができると変わってくるはずだよね。
「まあ、勇者ステータスの生かしどころってそういうところだよね。ゆーちゃんの戦い方は聖弥くんにはできないんだし、蓮くんはそもそも代わりになれる人がいないし。まして盾持ちでガチガチにステータス上がってるから、戦いに余裕も出やすいだろうし」
パーティー全体の中での役割というものに重きを置きがちなあいちゃんも、これには賛成してくれた。途端に、聖弥くんの笑顔が輝く!
「そうだよね!? アイリちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな!」
由井聖弥ァ……。漏れてる漏れてる……。
あいちゃんはその勢いになんか引いてるわ。
「じゃあ、僕は一応武器は持つけど、後方からみんなの動きとか周囲の状況に気を配ることにするよ。指示ができそうな場面があったらしてみるから」
「うん、よろしく! じゃあ行こうか! 目標は9層、多分進路上にいるモンスと戦っていけば、9層に着いてすぐLVは上がると思うんだ」
メンバー全員の了承を確認し、私たちは金太郎ダンジョンへと足を踏み入れた。
入ったところで聖弥くんがスタミナブーストとラピッドブーストを掛ける。両方ともMP消費が6だからこれで残りが5になって、もう魔法は使えない。
でも、パーティーまるごとVITとAGIが上がるのは大きいね!
「10時木の上にヘビ」
「了解。落ちてきたら柚香ちゃんお願い。3時化けキノコにマユちゃんを突進させて、体勢崩したらアイリちゃんと須藤くんで叩いて。法月さんはマユちゃんの攻撃後に2時ツノウサにもう一度マユちゃん突進」
私の索敵報告の後に、聖弥くんの指示が流れるように続く。
早い。慣れるのが早い……。
戦ってないから全部のリソースが観察と処理に割かれてるのか、聖弥くんは恐ろしく早く指示出しを習得した。
具体的には、こちらの戦力の正確な把握と、どのモンスは誰のどのくらいの攻撃で倒せるかっていうことの把握。それによる適切な振り分け。
今まで化けキノコはクラフトズが3人がかりでボコってたけど、マユちゃんの一撃を先制で入れると、あいちゃんと須藤くんの攻撃だけで倒せてしまうことがわかった。
なんでマユちゃんかというと、モンスから見て的が小さく、素早くてスタミナがあるからだ。その素早さを生かしてヒット&アウェイで、次々にターゲットを変えて攻撃をしている。
今回は寧々ちゃんはテイマーとしての運用だ。これも慣れないといけないしね。自分が攻撃するんじゃなくて、マユちゃんの状態を常に把握して、コマンドを送る係。
うん、寧々ちゃんは割と戦闘実技も下手じゃないから、今日はこれでいいな。
「なんか……サクサク倒せるね」
「実質戦力的にはひとり減ってるのにね」
あいちゃんと須藤くんはちょっと解せぬって顔だけど、一歩引いたところから俯瞰で見てる人がいるって、効率を大幅に上げるんだよねえ。
昨日の片桐先生を見てて思ったんだけどさ。
「片桐先生はもっと凄かったよ。マップも全部頭に入ってたし、事前にルートのシミュレーションもしてたみたいだし」
だから僕はまだまだ、と続ける聖弥くん。
比較をそこに持って行くと、そりゃあ「まだまだ」だけどね。
期間限定パーティーの、促成運用としては上出来じゃないかな?
私とは一緒に戦ったことはあったけど、今回は武器も違うし。
「あ、LV上がった!」
「私も!」
「ミッションコンプリート!」
須藤くんと寧々ちゃんが同時にLV上がって、私たちの目標はこれで達成だ!
全員でハイタッチをしてから、速やかに撤収! 他のパーティーに敵を譲る意味でもね。
「凄いよ、由井くん。今日は勇者っぽかった」
マユちゃんを抱っこして、寧々ちゃんが笑顔で聖弥くんを褒めた。
「勇者っぽい? そうかな?」
「うん、ほら、RPGで勇者って主人公だからコマンド入力するじゃない? ああいう感じ」
「あー」
「わかるようなわからんような」
「そういうゲームやったことないかも……」
メンバーの反応はバラバラだけど、主人公=自分だと確かに勇者が指示出してる感じはするかも。
そういう意味では、聖弥くんは勇者として確実に一歩成長しました!
昨日は一時ギスギスしたけど、今日はスッキリだよー。良かったー。
寧々ちゃんと須藤くんをLV10にするのが目的だ。これは確実にいけるだろう。ふたりとももう9だしね。
だから、私はひとつ提案をしてみた。
「今日の予定ですが、マユちゃんを連れて9層を目指して、寧々ちゃんと須藤くんをLV10にします。これはいいよね?」
あいちゃん、寧々ちゃん、聖弥くん、須藤くんが頷く。ここまではよし、と。
「それは簡単にいけると思う。マユちゃんもいるしね。そこで」
私はちょっと緊張しながらメンバーの顔を見渡す。そして、ちょっと思い切った提案をしてみた。
「聖弥くんは直接戦わずに、全員の状況と戦場を把握する訓練をして欲しい」
戦力は十分だ。だからこそできるし、逆に「今」じゃないととっかかれない。
「昨日の片桐先生と安達先生見てたでしょ? 前衛斥候は私がやるから、聖弥くんは今後全体を把握して判断する役を受け持って欲しいんだ。合宿の先、Y quartetとして戦う事を考えると、多分それがいいと思う」
「そうだね、その分今日の経験値は少なくなってもいいよ。夏休みにまたこのメンバーでサザンビーチダンジョンでも行こう」
須藤くんはいい提案をするなあ。
それなら私たちもチート級装備でいけるし、須藤くんやあいちゃんの安全度は上がる。
「そうだね、それまでに私はマユちゃんを鍛えたいな」
「寧々ちゃんにはとっておきの師匠を紹介するねー。で、聖弥くんはどう?」
「僕は……そうだね、多分それは僕がやるのがベストなんだよね。今までは柚香ちゃんが司令塔の役もやってたけど、今後敵が強くなることを考えると、目の前の敵に専念して欲しいし。パーティーの中で欠けた場所を補うのが僕の役目だと思うから」
静かに頷き、聖弥くんはきっぱりと宣言した。
ああ、良かった。なかなか運用が難しい勇者ステータスだけど、本人が「自分の役目はこう」と見定めることができると変わってくるはずだよね。
「まあ、勇者ステータスの生かしどころってそういうところだよね。ゆーちゃんの戦い方は聖弥くんにはできないんだし、蓮くんはそもそも代わりになれる人がいないし。まして盾持ちでガチガチにステータス上がってるから、戦いに余裕も出やすいだろうし」
パーティー全体の中での役割というものに重きを置きがちなあいちゃんも、これには賛成してくれた。途端に、聖弥くんの笑顔が輝く!
「そうだよね!? アイリちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな!」
由井聖弥ァ……。漏れてる漏れてる……。
あいちゃんはその勢いになんか引いてるわ。
「じゃあ、僕は一応武器は持つけど、後方からみんなの動きとか周囲の状況に気を配ることにするよ。指示ができそうな場面があったらしてみるから」
「うん、よろしく! じゃあ行こうか! 目標は9層、多分進路上にいるモンスと戦っていけば、9層に着いてすぐLVは上がると思うんだ」
メンバー全員の了承を確認し、私たちは金太郎ダンジョンへと足を踏み入れた。
入ったところで聖弥くんがスタミナブーストとラピッドブーストを掛ける。両方ともMP消費が6だからこれで残りが5になって、もう魔法は使えない。
でも、パーティーまるごとVITとAGIが上がるのは大きいね!
「10時木の上にヘビ」
「了解。落ちてきたら柚香ちゃんお願い。3時化けキノコにマユちゃんを突進させて、体勢崩したらアイリちゃんと須藤くんで叩いて。法月さんはマユちゃんの攻撃後に2時ツノウサにもう一度マユちゃん突進」
私の索敵報告の後に、聖弥くんの指示が流れるように続く。
早い。慣れるのが早い……。
戦ってないから全部のリソースが観察と処理に割かれてるのか、聖弥くんは恐ろしく早く指示出しを習得した。
具体的には、こちらの戦力の正確な把握と、どのモンスは誰のどのくらいの攻撃で倒せるかっていうことの把握。それによる適切な振り分け。
今まで化けキノコはクラフトズが3人がかりでボコってたけど、マユちゃんの一撃を先制で入れると、あいちゃんと須藤くんの攻撃だけで倒せてしまうことがわかった。
なんでマユちゃんかというと、モンスから見て的が小さく、素早くてスタミナがあるからだ。その素早さを生かしてヒット&アウェイで、次々にターゲットを変えて攻撃をしている。
今回は寧々ちゃんはテイマーとしての運用だ。これも慣れないといけないしね。自分が攻撃するんじゃなくて、マユちゃんの状態を常に把握して、コマンドを送る係。
うん、寧々ちゃんは割と戦闘実技も下手じゃないから、今日はこれでいいな。
「なんか……サクサク倒せるね」
「実質戦力的にはひとり減ってるのにね」
あいちゃんと須藤くんはちょっと解せぬって顔だけど、一歩引いたところから俯瞰で見てる人がいるって、効率を大幅に上げるんだよねえ。
昨日の片桐先生を見てて思ったんだけどさ。
「片桐先生はもっと凄かったよ。マップも全部頭に入ってたし、事前にルートのシミュレーションもしてたみたいだし」
だから僕はまだまだ、と続ける聖弥くん。
比較をそこに持って行くと、そりゃあ「まだまだ」だけどね。
期間限定パーティーの、促成運用としては上出来じゃないかな?
私とは一緒に戦ったことはあったけど、今回は武器も違うし。
「あ、LV上がった!」
「私も!」
「ミッションコンプリート!」
須藤くんと寧々ちゃんが同時にLV上がって、私たちの目標はこれで達成だ!
全員でハイタッチをしてから、速やかに撤収! 他のパーティーに敵を譲る意味でもね。
「凄いよ、由井くん。今日は勇者っぽかった」
マユちゃんを抱っこして、寧々ちゃんが笑顔で聖弥くんを褒めた。
「勇者っぽい? そうかな?」
「うん、ほら、RPGで勇者って主人公だからコマンド入力するじゃない? ああいう感じ」
「あー」
「わかるようなわからんような」
「そういうゲームやったことないかも……」
メンバーの反応はバラバラだけど、主人公=自分だと確かに勇者が指示出してる感じはするかも。
そういう意味では、聖弥くんは勇者として確実に一歩成長しました!
昨日は一時ギスギスしたけど、今日はスッキリだよー。良かったー。
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