117 / 310
冒険者科夏合宿の巻
第109話 私ですねー!?
しおりを挟む
あいちゃんのイラつきは収まらず、聖弥くんに対するお説教が続く。
「この合宿の意義わかってる!? 実戦だよ、LV10まで上げることだよ。つまりあんたがやるべき事は何!?」
「じ、実習だから、真面目に武器や盾の扱いを……」
聖弥くんがたじたじだ……凄い、腹黒王子のこんな顔初めて見た!
じゃなくて。
聖弥くんの回答は、あいちゃんの怒りの炎に油を注いでしまった。Oh……。
「そうじゃない! あんたやゆーちゃんはおまけの戦力ブーストでしかない! 須藤くんや法月さんみたいに普段パーティーを組みにくくて、ダンジョン行くのが厳しくて、LVが上がってない人の経験値を稼ぐのが主目的なの! つまり、あんたは主役じゃない、サポート!」
「あ……」
聖弥くん、多分人生で初めて「あんたは主役じゃない」って言われたんだろうなあ。
目を見開いて、多分今鱗をポロポロ落としてる最中。
「そうなんだよ、聖弥くん……もちろん私たちの経験値稼ぎもできるけど、それはあくまで『みんなで経験値稼ぎした結果』なんだよ。実戦で盾の扱いを学ぶのも大事なんだけどさ、それは聖弥くんの場合普段できるんだよね」
強いから。
装備もあって、初級ダンジョンが脅威にならないから。
でも、今回は違うのだ。学校の実習だから装備品の性能は均一だし、装備の補正は攻撃にしかつかない。人数が多いから死ぬことはないだろうけど、立ち回りを間違えれば大怪我もあり得る。
そこで「練習」はのんきすぎるんだよ。
蓮はビビりだから、多分そこのところは勘違いしないと思うんだ。
でも、根っからの冒険者科ではない上に、半端に強くて余裕ある聖弥くんは受け取り方が違ったんだろうなあ。
「……ごめん、僕は考え違いしてた。『学校だから』って思ってて、それは前の普通の学校の意識であって、冒険者科の考え方じゃないって忘れてた。
そうだよ、ダンジョンは危ないところなんだよね……柚香ちゃんのおかげで凄い装備を使えて、僕は自分自身が強くなったって勘違いしてたみたいだ。平原さん、須藤くん、法月さん、それと柚香ちゃん、ごめん。午後潜るときは盾は置いてくるよ。言われたとおり、今これを使う意義は全然ないんだ」
聖弥くんが真顔で頭を下げたので、私はほっと胸をなで下ろした。
よかったー。聖弥くんは頭がいいけど、外から情報を取り入れるときにフィルターが既に掛かってたら、処理を間違えることもあるんだよね。
「わかったらいい。叩いてごめん」
まだちょっとブスッとむくれたあいちゃんが、横を向いたままで言った。これは多分、ビンタした相手に素直に謝られてどういう顔をしたらいいかわからなくなった奴だな。
あいちゃんが男子をビンタするのは何回か見たことあるけど、その後は大体掴み合いの喧嘩に発展してたから、このタイミングで向こうから謝られた事ってないんだよね。
凶暴だけど、理不尽に相手を責めることはないんだよ、あいちゃんは。手が出るほどのことになるときは、必ずそれなりの理由がある。
今回の場合は、ダンジョンは危なくて、命懸けって事ね。
いやー、しかし、肋骨折ったくせにダンジョンを軽く見てたのは私も驚きだったわ。……って、装備のせいかー! この前大涌谷ダンジョン行った時にダメージが全然通らなかったからかー!
あの時、結局私たちの中でHPが減ったのは私とヤマトだけで、それは蓮のフレンドリーファイアーでやられた奴だからね!!
「結果的に私のせいかー!」
私が頭抱えてしゃがみ込んだら、あいちゃんには力強く「そうだよ!」と言われ、聖弥くんには「そうじゃないよ」と言われた。盾と矛で挟まれるぅー。
「とりあえず、下行こうよ。由井はその盾ここに置いてって。誰もそんなの盗まないから」
須藤くんのごく現実的な提案が出て、こんな荷物になる盾を持っていく奴いないよねって事で盾は壁際に置いていくことになった。
確かに、今ここにいるのはうちの学校の人だけだからねー。そもそも聖弥くん以外誰もタワーシールドなんて使ってないから、一目で誰が置いてったのかわかるし。
私でもあいちゃんでも聖弥くんでもなく、須藤くんが一言入れてくれたおかげでその場は収まった。
お昼には戻らなきゃいけないから、私たちは敵の強さを量りつつ、結局7層で時間ぎりぎりまで戦いまくった。私と聖弥くんはソロ狩りで、クラフト3人はスリーマンセルで「囲んでボコる」を体現。
金太郎ダンジョンの7層以降は森林エリアだったから、ミニアルミラージも出てくる。寧々ちゃんはやっぱりこれをテイムするのがいいんだろうな。
てか、さっき誰かのすっごい悲鳴が聞こえたんだけど、誰だろうか。うちの班以外にも、3パーティーくらいこの階にいるみたいなんだよね。
「やっぱり、ツノウサがいいんじゃないかな」
「うん、攻撃力もそれなりにあるし、小さいから家で飼えるしね」
テイムするモンスターについて寧々ちゃんとダンジョンを戻りながら話してたら、須藤くんがぎょっとしてた。
「法月、テイマー目指すの? クラフトだけでも大変なのに」
「クラフトってDEX大事でしょ? 柚香ちゃんがヤマトをテイムしたとき、LV2だったからジョブボーナスも成長補正に組み込まれたんだって。だから、適当なモンスターをテイムして、テイマージョブだけ取っちゃおうかなと思って」
「それマジ? 僕もやろうかな」
おっと、須藤くんもテイムする気になったみたいだ。寧々ちゃんと須藤くんはLV7まで上がったけど、須藤くんの方がステータス低いんだよね。やっぱり普段の訓練の差かなあ。
普段学校だけでいっぱいいっぱいみたいだし、仕方ないけども。
「ツノウサテイムしたら、家で飼わなきゃいけなくなるよ」
「あっ、そうか。うち無理かも」
あいちゃんの一言で須藤くん断念。早い。
帰りは他の人たちがモンスを倒してた後だから、さくさくと帰れるね。
行きが大変だったけど、帰りは順調だな。
……聖弥くんが喋ってないことを除けばねぇぇぇぇぇ。
「この合宿の意義わかってる!? 実戦だよ、LV10まで上げることだよ。つまりあんたがやるべき事は何!?」
「じ、実習だから、真面目に武器や盾の扱いを……」
聖弥くんがたじたじだ……凄い、腹黒王子のこんな顔初めて見た!
じゃなくて。
聖弥くんの回答は、あいちゃんの怒りの炎に油を注いでしまった。Oh……。
「そうじゃない! あんたやゆーちゃんはおまけの戦力ブーストでしかない! 須藤くんや法月さんみたいに普段パーティーを組みにくくて、ダンジョン行くのが厳しくて、LVが上がってない人の経験値を稼ぐのが主目的なの! つまり、あんたは主役じゃない、サポート!」
「あ……」
聖弥くん、多分人生で初めて「あんたは主役じゃない」って言われたんだろうなあ。
目を見開いて、多分今鱗をポロポロ落としてる最中。
「そうなんだよ、聖弥くん……もちろん私たちの経験値稼ぎもできるけど、それはあくまで『みんなで経験値稼ぎした結果』なんだよ。実戦で盾の扱いを学ぶのも大事なんだけどさ、それは聖弥くんの場合普段できるんだよね」
強いから。
装備もあって、初級ダンジョンが脅威にならないから。
でも、今回は違うのだ。学校の実習だから装備品の性能は均一だし、装備の補正は攻撃にしかつかない。人数が多いから死ぬことはないだろうけど、立ち回りを間違えれば大怪我もあり得る。
そこで「練習」はのんきすぎるんだよ。
蓮はビビりだから、多分そこのところは勘違いしないと思うんだ。
でも、根っからの冒険者科ではない上に、半端に強くて余裕ある聖弥くんは受け取り方が違ったんだろうなあ。
「……ごめん、僕は考え違いしてた。『学校だから』って思ってて、それは前の普通の学校の意識であって、冒険者科の考え方じゃないって忘れてた。
そうだよ、ダンジョンは危ないところなんだよね……柚香ちゃんのおかげで凄い装備を使えて、僕は自分自身が強くなったって勘違いしてたみたいだ。平原さん、須藤くん、法月さん、それと柚香ちゃん、ごめん。午後潜るときは盾は置いてくるよ。言われたとおり、今これを使う意義は全然ないんだ」
聖弥くんが真顔で頭を下げたので、私はほっと胸をなで下ろした。
よかったー。聖弥くんは頭がいいけど、外から情報を取り入れるときにフィルターが既に掛かってたら、処理を間違えることもあるんだよね。
「わかったらいい。叩いてごめん」
まだちょっとブスッとむくれたあいちゃんが、横を向いたままで言った。これは多分、ビンタした相手に素直に謝られてどういう顔をしたらいいかわからなくなった奴だな。
あいちゃんが男子をビンタするのは何回か見たことあるけど、その後は大体掴み合いの喧嘩に発展してたから、このタイミングで向こうから謝られた事ってないんだよね。
凶暴だけど、理不尽に相手を責めることはないんだよ、あいちゃんは。手が出るほどのことになるときは、必ずそれなりの理由がある。
今回の場合は、ダンジョンは危なくて、命懸けって事ね。
いやー、しかし、肋骨折ったくせにダンジョンを軽く見てたのは私も驚きだったわ。……って、装備のせいかー! この前大涌谷ダンジョン行った時にダメージが全然通らなかったからかー!
あの時、結局私たちの中でHPが減ったのは私とヤマトだけで、それは蓮のフレンドリーファイアーでやられた奴だからね!!
「結果的に私のせいかー!」
私が頭抱えてしゃがみ込んだら、あいちゃんには力強く「そうだよ!」と言われ、聖弥くんには「そうじゃないよ」と言われた。盾と矛で挟まれるぅー。
「とりあえず、下行こうよ。由井はその盾ここに置いてって。誰もそんなの盗まないから」
須藤くんのごく現実的な提案が出て、こんな荷物になる盾を持っていく奴いないよねって事で盾は壁際に置いていくことになった。
確かに、今ここにいるのはうちの学校の人だけだからねー。そもそも聖弥くん以外誰もタワーシールドなんて使ってないから、一目で誰が置いてったのかわかるし。
私でもあいちゃんでも聖弥くんでもなく、須藤くんが一言入れてくれたおかげでその場は収まった。
お昼には戻らなきゃいけないから、私たちは敵の強さを量りつつ、結局7層で時間ぎりぎりまで戦いまくった。私と聖弥くんはソロ狩りで、クラフト3人はスリーマンセルで「囲んでボコる」を体現。
金太郎ダンジョンの7層以降は森林エリアだったから、ミニアルミラージも出てくる。寧々ちゃんはやっぱりこれをテイムするのがいいんだろうな。
てか、さっき誰かのすっごい悲鳴が聞こえたんだけど、誰だろうか。うちの班以外にも、3パーティーくらいこの階にいるみたいなんだよね。
「やっぱり、ツノウサがいいんじゃないかな」
「うん、攻撃力もそれなりにあるし、小さいから家で飼えるしね」
テイムするモンスターについて寧々ちゃんとダンジョンを戻りながら話してたら、須藤くんがぎょっとしてた。
「法月、テイマー目指すの? クラフトだけでも大変なのに」
「クラフトってDEX大事でしょ? 柚香ちゃんがヤマトをテイムしたとき、LV2だったからジョブボーナスも成長補正に組み込まれたんだって。だから、適当なモンスターをテイムして、テイマージョブだけ取っちゃおうかなと思って」
「それマジ? 僕もやろうかな」
おっと、須藤くんもテイムする気になったみたいだ。寧々ちゃんと須藤くんはLV7まで上がったけど、須藤くんの方がステータス低いんだよね。やっぱり普段の訓練の差かなあ。
普段学校だけでいっぱいいっぱいみたいだし、仕方ないけども。
「ツノウサテイムしたら、家で飼わなきゃいけなくなるよ」
「あっ、そうか。うち無理かも」
あいちゃんの一言で須藤くん断念。早い。
帰りは他の人たちがモンスを倒してた後だから、さくさくと帰れるね。
行きが大変だったけど、帰りは順調だな。
……聖弥くんが喋ってないことを除けばねぇぇぇぇぇ。
13
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる