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強くなります! の巻
第92話 特訓後半
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「ヤマト、疲れた? よしよし、頑張ったね」
私が手を伸ばしてヤマトの頭をわしわしと撫でると、ヤマトは伏せたままで尻尾をぶんぶん振った。
そして柴犬スマイル。へっへっへ、と息をつきながら「まだ行けるよ!」みたいな笑顔。
うーん、確実に疲れてるみたいなんだけど、あれかな。体育祭の後の興奮状態というか、体は疲れてるのに脳内麻薬かなんか出てて「まだ行ける!」って思っちゃってる奴。
「毛利さん、犬にポーションって飲ませて平気だと思います?」
「犬に……ポーション?」
「そもそもヤマトは従魔だから厳密に言って犬じゃないね。大丈夫だよ」
宇宙猫の顔をした蓮とは対照的に、あっさりと毛利さんは頷いた。
そうだ、そもそもヤマトは犬じゃないんだった……いつも忘れるよ。
「飲んでみるかーい?」
空になったヤマトのお皿に、たぷたぷと上級ポーションを注いでみる。
すると、何かを感じたのかヤマトは急に立ち上がって、がぶがぶとそれを飲み始めた。
上級ポーションって黄色い炭酸飲料の味がするんだよねえ。ああ、炭酸は入ってないから栄養ドリンクが近いかな。……匂いもそっち系だし。よく飲む気になったなあ、ヤマト。
綺麗に皿の中身を空にし、ヤマトは「シャキーン!」って効果音が付きそうな勢いで立ち上がった。よし、私も上級ポーション飲んで、あとちょっと頑張ろう!
「毛利さん、ひとつ聞いてもいいですか?」
私が上級ポーションを飲みながら尋ねると、「ん?」と彼は振り返った。
「アグさんのマスターさんは、いきなりアグさんをコントロールできたんですか?」
「柚香ちゃんはヤマトをちゃんとコントロールできてないんだね?」
念押しするかのような毛利さんの聞き方。ハイッ、すみません!!
「できてません! というか、テイマーになったら命令を聞いて貰えるもんだとばかり思ってて……一度だけコマンドに魔力が乗った感じがして、その時は命令を聞いてくれたんですが。アグさんのマスターさんは、どのくらいMAGがあったんですか?」
「MAG自体はそんなに高くなかったよ。確か引退する直前、LV50くらいあった時点で20ちょっとだった気がする」
あれぇー?
私の予測と違うなあ? ていうか、LV50でMAG20はかなり低いんじゃないかなー?
てっきり、魔力が乗らないと言うことを聞いてくれないから、高MAGの方がテイマーとして向いてるのかと思ったんだけど……。
「魔力必要、みたいなことは確かに言ってたね。でもそれは運用の話で、テイムするのに必要なわけでもなくて、高いからって言うことを聞いてもらえるわけでもないらしい」
「えええっ、じゃあ、どうやって言うことを聞いてもらうんですか?」
「俺はテイマーじゃないから実感はできないけど、『気合い』って言ってた」
気合いか……。やっぱりそこなのか。
「実際、モンスターを従えるには凄い気力が必要だと思うよ? 柚香ちゃんみたいに低レベルでテイマーになった人は他にいないんじゃないかな?
本来モンスターは敵対存在だから、簡単には下ってくれないし……アグさんの時も凄かったよ。フレイムドラゴン前にして、いきなり『うちの子にする!』って言い出して数時間睨み合いでね。本当に怖かった……あ、マスターの方が怖かった、ってことだけど」
「数時間! ひえええー」
「フレイムドラゴンと睨み合い……俺には絶対無理だ」
「本来テイムってそういうものなんだよ。うんと格下ならともかく、自分と対等か、それ以上に強い相手をテイムしようとしたら、一歩間違えたら死ぬ危険もあるからね。あの時はアグさんが睨み合いに応じないでブレス吐いてたら、そこで終わってた」
確かに、そうなんだよね。
だからヤマトはおかしいというか、初対面からこっちに好意的だったから私もまさか普通の犬じゃないなんて思わなかったし。
それにしても、気合いか……。
魔力必要なのに気合い? ああー、ちっともわからないよー!
ひとつだけ、ひとつだけわかったことがあるけどね!
「よし、あとちょっとスパーリングしたらLVあげちゃおう! 多分もう特訓よりもLV上げしてった方がいい段階に来てる! MAGの高さとコマンドの成功率が関係しないなら、MAGが上がらない問題は一旦どけておいて。
上級ダンジョン2層のモンスってどのくらい強いんですか?」
「お、おい、ゆ~か、おまえまさか……」
「そうだなあ、LV40相当から、ってところだよ。2層でちょっとだけLVあげるつもりなら、柚香ちゃんもフル装備で補正付ければ戦えないこともない。俺もいるし。……問題は、ヤマトかな」
名前を呼ばれて「なんですか?」って首を傾げるヤマト。可愛いねえ、可愛いねえ。
でも暴走ドッグなんだよね……。
「ヤマトが片っ端からモンスに喧嘩売ってたら、収拾付かなくなる可能性が高い」
ため息交じりの毛利さんの言葉に、私も思わずため息をついた。
それですよねー。
さっきのアグさんみたいに、敵が器用に気絶させてくれるわけじゃないしね。
「いや? ヤマト連れて行かなきゃいいんじゃないですか? 俺がここでヤマト押さえてるから、毛利さんとゆ~かだけが戦ってくれば」
当たり前のようにヤマトを抱っこしながら蓮が言った言葉が冴えてる!
なーるほどー! パーティー登録しておいて1体だけ倒せば、LV40の敵なら私もヤマトも蓮もLVアップするね。
「ああ、それなら大丈夫そうだ」
「ちょっと待って、アグさんのHP確認してみる。――うん、ほとんど減ってない。じゃあ私、着替えてくる!」
ヤマトと私の素殴りだったらアグさんにほとんどダメージは入ってない。つまり、蓮がアグさんを回復してくれること前提だけど、村雨丸さえ使わなければ、防具の補正が付いてもたいしたダメージは入らないっぽい。
じゃあ、着替えてきますかね! ステータスが高い方が特訓効果が上がるんだし!
公衆トイレでささっと着替えさせて貰う。マナー違反なんだけど、他に着替えられるところがないんだよね。
黒のスパッツにオレンジのキュロット、黄色のトップスに着替えると、改めて初心者の服より動きやすいなーと思う。あいちゃん様々ですわ。
「お待たせ~。じゃあ、休憩は終わりにしてもうちょっとアグさんと戦わせて貰おう! 今度は素手でいくぞー」
私が気合い入れて声を張ると、真ん中の辺りで牛乳を入れたお皿に顔を突っ込んでいたアグさんが「ギョ?」って顔を上げた。
く、口の周りに牛乳付いてるよ、このドラゴン……。
ああ、もう、可愛いなあっ!
私が手を伸ばしてヤマトの頭をわしわしと撫でると、ヤマトは伏せたままで尻尾をぶんぶん振った。
そして柴犬スマイル。へっへっへ、と息をつきながら「まだ行けるよ!」みたいな笑顔。
うーん、確実に疲れてるみたいなんだけど、あれかな。体育祭の後の興奮状態というか、体は疲れてるのに脳内麻薬かなんか出てて「まだ行ける!」って思っちゃってる奴。
「毛利さん、犬にポーションって飲ませて平気だと思います?」
「犬に……ポーション?」
「そもそもヤマトは従魔だから厳密に言って犬じゃないね。大丈夫だよ」
宇宙猫の顔をした蓮とは対照的に、あっさりと毛利さんは頷いた。
そうだ、そもそもヤマトは犬じゃないんだった……いつも忘れるよ。
「飲んでみるかーい?」
空になったヤマトのお皿に、たぷたぷと上級ポーションを注いでみる。
すると、何かを感じたのかヤマトは急に立ち上がって、がぶがぶとそれを飲み始めた。
上級ポーションって黄色い炭酸飲料の味がするんだよねえ。ああ、炭酸は入ってないから栄養ドリンクが近いかな。……匂いもそっち系だし。よく飲む気になったなあ、ヤマト。
綺麗に皿の中身を空にし、ヤマトは「シャキーン!」って効果音が付きそうな勢いで立ち上がった。よし、私も上級ポーション飲んで、あとちょっと頑張ろう!
「毛利さん、ひとつ聞いてもいいですか?」
私が上級ポーションを飲みながら尋ねると、「ん?」と彼は振り返った。
「アグさんのマスターさんは、いきなりアグさんをコントロールできたんですか?」
「柚香ちゃんはヤマトをちゃんとコントロールできてないんだね?」
念押しするかのような毛利さんの聞き方。ハイッ、すみません!!
「できてません! というか、テイマーになったら命令を聞いて貰えるもんだとばかり思ってて……一度だけコマンドに魔力が乗った感じがして、その時は命令を聞いてくれたんですが。アグさんのマスターさんは、どのくらいMAGがあったんですか?」
「MAG自体はそんなに高くなかったよ。確か引退する直前、LV50くらいあった時点で20ちょっとだった気がする」
あれぇー?
私の予測と違うなあ? ていうか、LV50でMAG20はかなり低いんじゃないかなー?
てっきり、魔力が乗らないと言うことを聞いてくれないから、高MAGの方がテイマーとして向いてるのかと思ったんだけど……。
「魔力必要、みたいなことは確かに言ってたね。でもそれは運用の話で、テイムするのに必要なわけでもなくて、高いからって言うことを聞いてもらえるわけでもないらしい」
「えええっ、じゃあ、どうやって言うことを聞いてもらうんですか?」
「俺はテイマーじゃないから実感はできないけど、『気合い』って言ってた」
気合いか……。やっぱりそこなのか。
「実際、モンスターを従えるには凄い気力が必要だと思うよ? 柚香ちゃんみたいに低レベルでテイマーになった人は他にいないんじゃないかな?
本来モンスターは敵対存在だから、簡単には下ってくれないし……アグさんの時も凄かったよ。フレイムドラゴン前にして、いきなり『うちの子にする!』って言い出して数時間睨み合いでね。本当に怖かった……あ、マスターの方が怖かった、ってことだけど」
「数時間! ひえええー」
「フレイムドラゴンと睨み合い……俺には絶対無理だ」
「本来テイムってそういうものなんだよ。うんと格下ならともかく、自分と対等か、それ以上に強い相手をテイムしようとしたら、一歩間違えたら死ぬ危険もあるからね。あの時はアグさんが睨み合いに応じないでブレス吐いてたら、そこで終わってた」
確かに、そうなんだよね。
だからヤマトはおかしいというか、初対面からこっちに好意的だったから私もまさか普通の犬じゃないなんて思わなかったし。
それにしても、気合いか……。
魔力必要なのに気合い? ああー、ちっともわからないよー!
ひとつだけ、ひとつだけわかったことがあるけどね!
「よし、あとちょっとスパーリングしたらLVあげちゃおう! 多分もう特訓よりもLV上げしてった方がいい段階に来てる! MAGの高さとコマンドの成功率が関係しないなら、MAGが上がらない問題は一旦どけておいて。
上級ダンジョン2層のモンスってどのくらい強いんですか?」
「お、おい、ゆ~か、おまえまさか……」
「そうだなあ、LV40相当から、ってところだよ。2層でちょっとだけLVあげるつもりなら、柚香ちゃんもフル装備で補正付ければ戦えないこともない。俺もいるし。……問題は、ヤマトかな」
名前を呼ばれて「なんですか?」って首を傾げるヤマト。可愛いねえ、可愛いねえ。
でも暴走ドッグなんだよね……。
「ヤマトが片っ端からモンスに喧嘩売ってたら、収拾付かなくなる可能性が高い」
ため息交じりの毛利さんの言葉に、私も思わずため息をついた。
それですよねー。
さっきのアグさんみたいに、敵が器用に気絶させてくれるわけじゃないしね。
「いや? ヤマト連れて行かなきゃいいんじゃないですか? 俺がここでヤマト押さえてるから、毛利さんとゆ~かだけが戦ってくれば」
当たり前のようにヤマトを抱っこしながら蓮が言った言葉が冴えてる!
なーるほどー! パーティー登録しておいて1体だけ倒せば、LV40の敵なら私もヤマトも蓮もLVアップするね。
「ああ、それなら大丈夫そうだ」
「ちょっと待って、アグさんのHP確認してみる。――うん、ほとんど減ってない。じゃあ私、着替えてくる!」
ヤマトと私の素殴りだったらアグさんにほとんどダメージは入ってない。つまり、蓮がアグさんを回復してくれること前提だけど、村雨丸さえ使わなければ、防具の補正が付いてもたいしたダメージは入らないっぽい。
じゃあ、着替えてきますかね! ステータスが高い方が特訓効果が上がるんだし!
公衆トイレでささっと着替えさせて貰う。マナー違反なんだけど、他に着替えられるところがないんだよね。
黒のスパッツにオレンジのキュロット、黄色のトップスに着替えると、改めて初心者の服より動きやすいなーと思う。あいちゃん様々ですわ。
「お待たせ~。じゃあ、休憩は終わりにしてもうちょっとアグさんと戦わせて貰おう! 今度は素手でいくぞー」
私が気合い入れて声を張ると、真ん中の辺りで牛乳を入れたお皿に顔を突っ込んでいたアグさんが「ギョ?」って顔を上げた。
く、口の周りに牛乳付いてるよ、このドラゴン……。
ああ、もう、可愛いなあっ!
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