89 / 362
Y quartet結成! の巻
第83話 由井の変
しおりを挟む
「こんばんワンコー! SE-REN(仮)とSE-RENの配信、はっじまっるよー!」
私が参加することになってから慌ててX‘sに「出ます。重大発表あります」と告知を打ち……。
『こんばんワンコー』
『こんばんワンコー』
『聖弥くんだー、久しぶりー!』
『こんばんワンコー』
『SE-RENやっと揃った』
『重大発表って何?』
『配信久しぶりー』
『ゆ~かちゃあああああああん!!!! こんばんワンコーー! 会いたかったー!!!!』
完全にコメントがSE-RENファン(?)の人と私のチャンネルの人で割れてるな。ひとりだけすっごい私の強火担がいるけど。
聖弥さんの重大発表は退所届出しましたってやつだけど、私と蓮くんの重大発表はMV発表なんだよね。
この温度差よ……グッピー死んじゃう。
「こんばんはー。みんな久しぶり~」
「こんばんは」
にこやかにカメラに向かって手を振る聖弥さん。爆弾を抱えてるように見えない怖い人。
それに対して蓮くんは目の端がピクピクしてる。
「今日は突然の告知なのに見てくれてありがとう! さーて、今日の配信ですが、ドドン!」
私はスケッチブックを取り出して、「1・聖弥さんの重大発表! 2・SE-REN(仮)重大発表! ○○作ったよ!」と書かれた面を見せた。
『重大発表2つー!』
『何を作ったんだ、何を』
『楽しみな気持ちと怖い気持ちが』
こっそりと胃を押さえる蓮くんを隠すように位置取りしつつ、私は「じゃあ、早速ですが聖弥さんどうぞ」と話を振った。
今日はスマホのカメラをママが操作してる。いつもはズームしたりとかしないんだけど、今日は使った方がいいだろうってことで。
「由井聖弥です。この度は、僕が怪我をしたことでみなさんにご心配をお掛けして申し訳ありませんでした」
カメラに向かって真顔でお辞儀をする聖弥さん。コメントは『もう大丈夫?』『聖弥くんのせいじゃないよー』『うん、心配したよー』とか聖弥さんを案じるものばっかりだね。
SE-RENファン、人数は少ないけど温かいな……。本当に、社長さえまともだったらよかったのに。
「両親とも相談して決定したことですが、僕は本日付でアルバトロスオフィスを退所しました」
『えええええええ』
『ええええーーーー!?』
『退所!?』
多分予想外だったんだろうな。コメントが阿鼻叫喚だ。中には釣られて驚いてるだけの人もいるだろうけど。
聖弥さんはカメラに向かって、ぴらりと1枚の紙を見せる。用意いいなあー。
「これが、僕がアルバトロスオフィスに所属契約をしたときの契約書です。
注目していただきたい点はここ。
『甲、乙共に契約関係を損ねる重大な瑕疵がない場合、一方的な契約破棄はできないものとする』という部分があります。
これはおそらく乙――僕たちがスキャンダルを起こしたりしたときに一方的に事務所から解雇宣告をするための項目だと思うんですが、その逆もまた当てはめることができます。
未成年の僕たちに保護者的な人物を付けることもなく危険なダンジョン配信を強要し、更には怪我を負った際にも十分な補償や見舞いなどがなかったことは、『契約関係を損ねる重大な瑕疵』と判断します。これを社長が受け入れなかった場合、法の場で争うことも辞していません。
ちなみに、僕が怪我をした当日はゆ~かちゃんのお母さんが社長を叱りつけたため慌てて病院に飛んできましたが、それ以降は一度の見舞いなどもなく、蓮経由で辰屋のお詫び用の羊羹が1本来ただけです」
『十分な補償がなかった!?』
『社長、頭までアホウドリなの!?』
『ああ、あれ凄かったなあ。その場にいたけど』
『逆にどんな補償があったの』
『辰屋の詫び羊羹1本で済むレベルじゃないぞ……』
『ゆ~かママ、強いな』
聖弥さんがアップで映ってるので、コメントでみんなの反応をまったりと眺めてる気楽な私ですよ。半目になってるけど。
法の場で争うことも辞していません、かぁ……。高校1年生が普通口に出す言葉じゃないよね。
親が弁護士って怖いねえ。
「これを事由にして、本日退所届を内容証明郵便で事務所宛に発送しました。これをもって、アルバトロスオフィスを退所しましたことを報告いたします。
――で、今この場で蓮にも同様の退所届を書かせます」
最後だけ何故か笑顔になる聖弥さん。
この人、怒らせちゃいけない人だ……。
『退所届記入生配信とな』
『社長のHPはもう0よー』
『もう引導渡してやれ』
ここでカメラが引いて、元の画角に戻る。半分目が死んでる蓮くんが、聖弥さんが用意してきた用紙とペンを持ってテーブルの前に座る。
「はい、これ僕の書いた退所届の写し。名前だけ変えて丸写しすればいいから」
「わ、わかった……これ、書き間違えたらどうする?」
「10枚くらいコピーして持ってきてるから大丈夫だよ!」
これは……BでLなジャンルで言うと、聖弥さんが左で蓮くんが右な立場だね……。詰めの甘い蓮くんに比べて、聖弥さんが用意周到すぎるんだわ。
「あ」
思い出したことがあってつい声を出してしまったら、蓮くんと聖弥さんの目がこっちに向く。
これは……きっと勘違いさせたままにしておくとよくない案件だよねえ。
そろりそろりと私が挙手すると、聖弥さんが「どうしたの?」と尋ねてくる。うん、この人、当たりは柔らかいんだよね。
初対面時に「アイドルって口が悪くてもやれるの?」って言われた蓮くんとは確かに反対。
「ひとつ、大変な補足があります……」
言いたかないけど言わなきゃいけないやつだよ。気が重くなるね。
「さっき聖弥さんが言ってた『辰屋の羊羹1本だけ』の話ですけど、実はあれ社長がうちに持ってきたやつなんです。杉箱に2本入ってて、お詫び1割お願い9割くらいの感じで謝罪に来て。
で、私は食べたいって言ったんだけど、ママが蓮くんと聖弥さんの家に1本ずつって蓮くんに持たせたものなの。
つまり――」
「社長は、実質俺たちには謝罪も補償もなーにもしてません」
私の言葉の後を、退所届書きながら蓮くんが引き取った。うん、そういうことだね。
『あほかぁぁぁぁぁあ!!』
『社長!』
『ゆ~かもそこで食べたいとか言うな。突き返せ!』
『今すぐやめていい! 俺たちが証人だ』
『とんでもねえ暴露配信になった』
ピキッと青筋立てる聖弥さん。青筋も立つね。唯一のお詫びだと思ってた羊羹が実はうちから回ってきたものだなんてさ。
コメント欄が再び阿鼻叫喚だ。
でも、これでいいんだよ。SE-RENは正当な理由をもって退所して、アルバトロスオフィスはタレント所属0のオフィスになって、しかも社長のしでかしが同接4000人の前で明るみに出た。
しかも、内容が内容だからこの配信、アーカイブで見る人がたくさんいてバズるよ。
社長、終わったね。
私が参加することになってから慌ててX‘sに「出ます。重大発表あります」と告知を打ち……。
『こんばんワンコー』
『こんばんワンコー』
『聖弥くんだー、久しぶりー!』
『こんばんワンコー』
『SE-RENやっと揃った』
『重大発表って何?』
『配信久しぶりー』
『ゆ~かちゃあああああああん!!!! こんばんワンコーー! 会いたかったー!!!!』
完全にコメントがSE-RENファン(?)の人と私のチャンネルの人で割れてるな。ひとりだけすっごい私の強火担がいるけど。
聖弥さんの重大発表は退所届出しましたってやつだけど、私と蓮くんの重大発表はMV発表なんだよね。
この温度差よ……グッピー死んじゃう。
「こんばんはー。みんな久しぶり~」
「こんばんは」
にこやかにカメラに向かって手を振る聖弥さん。爆弾を抱えてるように見えない怖い人。
それに対して蓮くんは目の端がピクピクしてる。
「今日は突然の告知なのに見てくれてありがとう! さーて、今日の配信ですが、ドドン!」
私はスケッチブックを取り出して、「1・聖弥さんの重大発表! 2・SE-REN(仮)重大発表! ○○作ったよ!」と書かれた面を見せた。
『重大発表2つー!』
『何を作ったんだ、何を』
『楽しみな気持ちと怖い気持ちが』
こっそりと胃を押さえる蓮くんを隠すように位置取りしつつ、私は「じゃあ、早速ですが聖弥さんどうぞ」と話を振った。
今日はスマホのカメラをママが操作してる。いつもはズームしたりとかしないんだけど、今日は使った方がいいだろうってことで。
「由井聖弥です。この度は、僕が怪我をしたことでみなさんにご心配をお掛けして申し訳ありませんでした」
カメラに向かって真顔でお辞儀をする聖弥さん。コメントは『もう大丈夫?』『聖弥くんのせいじゃないよー』『うん、心配したよー』とか聖弥さんを案じるものばっかりだね。
SE-RENファン、人数は少ないけど温かいな……。本当に、社長さえまともだったらよかったのに。
「両親とも相談して決定したことですが、僕は本日付でアルバトロスオフィスを退所しました」
『えええええええ』
『ええええーーーー!?』
『退所!?』
多分予想外だったんだろうな。コメントが阿鼻叫喚だ。中には釣られて驚いてるだけの人もいるだろうけど。
聖弥さんはカメラに向かって、ぴらりと1枚の紙を見せる。用意いいなあー。
「これが、僕がアルバトロスオフィスに所属契約をしたときの契約書です。
注目していただきたい点はここ。
『甲、乙共に契約関係を損ねる重大な瑕疵がない場合、一方的な契約破棄はできないものとする』という部分があります。
これはおそらく乙――僕たちがスキャンダルを起こしたりしたときに一方的に事務所から解雇宣告をするための項目だと思うんですが、その逆もまた当てはめることができます。
未成年の僕たちに保護者的な人物を付けることもなく危険なダンジョン配信を強要し、更には怪我を負った際にも十分な補償や見舞いなどがなかったことは、『契約関係を損ねる重大な瑕疵』と判断します。これを社長が受け入れなかった場合、法の場で争うことも辞していません。
ちなみに、僕が怪我をした当日はゆ~かちゃんのお母さんが社長を叱りつけたため慌てて病院に飛んできましたが、それ以降は一度の見舞いなどもなく、蓮経由で辰屋のお詫び用の羊羹が1本来ただけです」
『十分な補償がなかった!?』
『社長、頭までアホウドリなの!?』
『ああ、あれ凄かったなあ。その場にいたけど』
『逆にどんな補償があったの』
『辰屋の詫び羊羹1本で済むレベルじゃないぞ……』
『ゆ~かママ、強いな』
聖弥さんがアップで映ってるので、コメントでみんなの反応をまったりと眺めてる気楽な私ですよ。半目になってるけど。
法の場で争うことも辞していません、かぁ……。高校1年生が普通口に出す言葉じゃないよね。
親が弁護士って怖いねえ。
「これを事由にして、本日退所届を内容証明郵便で事務所宛に発送しました。これをもって、アルバトロスオフィスを退所しましたことを報告いたします。
――で、今この場で蓮にも同様の退所届を書かせます」
最後だけ何故か笑顔になる聖弥さん。
この人、怒らせちゃいけない人だ……。
『退所届記入生配信とな』
『社長のHPはもう0よー』
『もう引導渡してやれ』
ここでカメラが引いて、元の画角に戻る。半分目が死んでる蓮くんが、聖弥さんが用意してきた用紙とペンを持ってテーブルの前に座る。
「はい、これ僕の書いた退所届の写し。名前だけ変えて丸写しすればいいから」
「わ、わかった……これ、書き間違えたらどうする?」
「10枚くらいコピーして持ってきてるから大丈夫だよ!」
これは……BでLなジャンルで言うと、聖弥さんが左で蓮くんが右な立場だね……。詰めの甘い蓮くんに比べて、聖弥さんが用意周到すぎるんだわ。
「あ」
思い出したことがあってつい声を出してしまったら、蓮くんと聖弥さんの目がこっちに向く。
これは……きっと勘違いさせたままにしておくとよくない案件だよねえ。
そろりそろりと私が挙手すると、聖弥さんが「どうしたの?」と尋ねてくる。うん、この人、当たりは柔らかいんだよね。
初対面時に「アイドルって口が悪くてもやれるの?」って言われた蓮くんとは確かに反対。
「ひとつ、大変な補足があります……」
言いたかないけど言わなきゃいけないやつだよ。気が重くなるね。
「さっき聖弥さんが言ってた『辰屋の羊羹1本だけ』の話ですけど、実はあれ社長がうちに持ってきたやつなんです。杉箱に2本入ってて、お詫び1割お願い9割くらいの感じで謝罪に来て。
で、私は食べたいって言ったんだけど、ママが蓮くんと聖弥さんの家に1本ずつって蓮くんに持たせたものなの。
つまり――」
「社長は、実質俺たちには謝罪も補償もなーにもしてません」
私の言葉の後を、退所届書きながら蓮くんが引き取った。うん、そういうことだね。
『あほかぁぁぁぁぁあ!!』
『社長!』
『ゆ~かもそこで食べたいとか言うな。突き返せ!』
『今すぐやめていい! 俺たちが証人だ』
『とんでもねえ暴露配信になった』
ピキッと青筋立てる聖弥さん。青筋も立つね。唯一のお詫びだと思ってた羊羹が実はうちから回ってきたものだなんてさ。
コメント欄が再び阿鼻叫喚だ。
でも、これでいいんだよ。SE-RENは正当な理由をもって退所して、アルバトロスオフィスはタレント所属0のオフィスになって、しかも社長のしでかしが同接4000人の前で明るみに出た。
しかも、内容が内容だからこの配信、アーカイブで見る人がたくさんいてバズるよ。
社長、終わったね。
23
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説


底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
ループn回目の妹は兄に成りすまし、貴族だらけの学園へ通うことになりました
gari@七柚カリン
ファンタジー
────すべては未来を変えるため。
転生者である平民のルミエラは、一家離散→巻き戻りを繰り返していた。
心が折れかけのn回目の今回、新たな展開を迎える。それは、双子の兄ルミエールに成りすまして学園に通うことだった。
開き直って、これまでと違い学園生活を楽しもうと学園の研究会『奉仕活動研究会』への入会を決めたルミエラだが、この件がきっかけで次々と貴族たちの面倒ごとに巻き込まれていくことになる。
子爵家令嬢の友人との再会。初めて出会う、苦労人な侯爵家子息や気さくな伯爵家子息との交流。間接的に一家離散エンドに絡む第二王子殿下からの寵愛?など。
次々と襲いかかるフラグをなぎ倒し、平穏とはかけ離れた三か月間の学園生活を無事に乗り切り、今度こそバッドエンドを回避できるのか。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる