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どえらい装備!! の巻
第42話 灯台が歩いてきた
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「んもー、昨日のゆーちゃん酷かったんだから! 急に普通の服選んでーって言い出してさ! いいお店は知ってたけどその場で許可は取れなくて、私が服を選んでる間にゆーちゃんがお店の外でトークで繋いで、ゆーちゃんが試着してる間に今度は私がトークで繋いでさ!
アーカイブ見直したら、ゆーちゃんってば幼稚園のお泊まり会で私が夜中に『おうちかえるー』って泣いたことまで話してて! サイアクー!」
「あいちゃんだって私が中学校の時に制服の下にジャージ穿いたまま登校してたことバラしたじゃん!? あのせいでまたX'sで芋ジャーコール起きたんだよ? それにあいちゃんが選んだワンピちゃんと買って、その場で着替えて出て来たんだから配信的にはOKだったよね?」
「悔しいけどワンピ着て出て来たゆーちゃんが好評で、チャンネル登録者数増えたしコメントも多かった! だから余計に腹立つ! でもあのワンピ良かったでしょ?」
「うん、ポロシャツなのが特に良かった。シンプルでスポーティーでジャスト私好み! アイテムバッグが一見高級そうなショルダーバッグだからさ、違和感なく持ち歩くためにワンピが欲しかったんだよねー」
「アイテムバッグが柚香の服選びの基準なんだ……」
あいちゃんと私のマシンガン愚痴をチョコスティックつまみながら聞いていたかれんちゃんが呆れたみたいに言う。
そりゃもうこれから服を買うときはアイテムバッグ基準ですよ! あれ便利すぎるんだもん。ダンジョンばかりか、普段のお買い物でも大活躍だからママにも使用権付与したよ。
あれ本当に凄いの。コ○トコのお寿司のファミリーパックがそのまま入るの。あまりにも便利!
昨日帰ったらママが推しのバースデーイベントを配信で見てて、夕飯にそのお寿司がテーブルの上にどーんと置かれていたから試してみたんだけどね。正直、あのままパパに内緒でこっそりお寿司を全部自分の物にしてしまおうかと思ったよ。
今は2限が終わった後の休み時間。お菓子をつまみながらおしゃべりするのが私たちの日課になってる。お菓子っていうか、もはや早弁に近いエネルギー補給ね。
女子はせいぜいシリアルバーくらいで済ませるけど、男子はガチで早弁してる人もいる。
今日も元気にギャーギャーと言い合いしていたら、私の様子を窺うようにしながらひとりの女子がそろりそろりと近付いてきている。
中学が違ったからあんまり知らない子だね。長い髪を三つ編みにして眼鏡を掛けた一見地味に見える子だ。
私に話しかけたいんだろうけど、あいちゃんの勢いが凄すぎて近づけないとみた。
「どうしたの?」
笑顔を浮かべてこっちから声を掛けると、彼女――法月寧々ちゃんはあからさまにほっとした顔でこっちに来た。クラフト志望ってことは知ってるんだけど、かなりの内気さんらしくて必要事項以外しゃべったことがなかったんだよね。
「あ、あのね、柳川さんのダンジョン配信のアーカイブ、最近やっと見たの。それでね、昨日の平原さんのコーディネート配信も見たんだ。私の参考になりそうだからチャンネル登録もしたんだけど……」
「うっそ、ありがとー! アイリ嬉しいー!」
早速法月さんの手を取って喜ぶ猫かぶりのあいちゃん。そしてその勢いにビビってる法月さん。あ、なんか初日のヤマトとカンタ思い出すな……。法月さんはやんのかステップで逃げていくことはないと思うけど。
よーし、クラスには女子は10人しかいなくて「セミ男」って言われてるから、向こうから話しかけてくれたこの機会に仲良くなっちゃおう!
セミ男って、男子だけの「男子クラス」通称「男クラ」に対して、「いくらか女子がいる、男子ばっかりのクラス」ってことね。北峰高校一般科は3年生になると選択科目の関係で、女子が多いクラスと男子が多いクラスができてしまうのだ。
特にうちのクラスは冒険者科だから仕方ないけども、女子は少ない!
中でもガチ戦闘系女子はかれんちゃんと彩花ちゃんだけで、女子は後はクラフトの子ばかり。リタイヤしちゃった子がふたりいるけど、どっちもクラフト志望の女子だったんだよね。
ちなみにテイマー志望は男女問わず私ひとりです! いいもん、冒険者になるつもりじゃないんだから!
「うち、お父さんが防具クラフトやってて、おじさんが紡績工場やってるの。それでね、伝説鉱石から糸を作る仕事もしてるんだけど」
「えっ!? もしかしてミスリルを糸にしたりしてるところ!?」
「う、うん」
あいちゃんの食いつきに一歩下がる法月さん。そのビビり方が本当にカンタに似てて、私は思わずあいちゃんの肩に手を置いて「ステイ」と言っていた。
「ステイ、あいちゃん……寧々ちゃんビビってるよ。食いつきすぎだよ」
「あ、ごめんー。……ってか、ゆーちゃんなんでいきなり名前呼びしてんの?」
「だって、私に話しに来てくれたんだよね? これから3年間同じクラスじゃん? じゃあもう仲良くしたら友達じゃん? というわけで、今このときから寧々ちゃんって呼ぶけどいいかな? 女の子少ないから、せっかくだしみんなと仲良くなりたいんだー」
時々通学路にいる警戒心の強い猫を触ろうとする時みたいに、私はフレンドリーかつ相手の反応を見ながら距離を縮める。
引かれるかなーってちょっと心配だったけど、寧々ちゃんはちょっと恥ずかしそうに笑顔を見せてくれた。
「私の名字だけじゃなくて名前まで憶えててくれたんだ。柳川さんって凄いね。男子と話すときも女子と話すときも全然態度変わらないし、元気で明るくって友達多くて」
「だから、寧々ちゃんも今日から私の友達です! 私のことも柚香って呼んで」
「柚香ちゃん……わあ、誰かのことをそんなふうに呼ぶの初めて。なんだか嬉しい」
はにかむ笑顔が守ってあげたくなるような可憐さ……。うーむ、内気で控えめで、あいちゃんと足して割ったらちょうど良いような……。さすがにそれは失礼か。
「話戻るんだけどね、柚香ちゃんのアポイタカラからうちで糸作って布織って、お父さんが防具クラフト出来るよ。ミスリル混じりの布じゃなくて、純アポイタカラ製の布防具。
使用感的には布に限りなく近いけど、それで作るとフルアーマーと性能は全然変わらないんだ」
「えっ! 凄っ! 灯台下暗しってこの事!? じゃあ寧々ちゃんのうちに頼めばすっごい高性能防具が作れるってこと?」
「お父さんのクラフトマンLVは40なの。スキルは凄いんだけどデザインするセンスはないから、デザイン画さえあればスキルでその通りに作れるよ」
「待って待って、凄い話すぎてちょっと頭整理させて」
なんということでしょう! 昨日ミスリル織り込み布の防具もいいなーなんて思ってたら、更に凄い話が向こうからやってきたよ!
これは早速飛びつきたい話なんだけど、アポイタカラ鉱石を糸にしてそれを織って布にして更に防具にするとなると、どのくらい鉱石が必要になるんだろう。
「実は土日で武器クラフト職人さんの予約取れてて、鎌倉まで武器作りに行ってくるんだ。私の武器が決まってなくて、どのくらい鉱石使うかまだわからないの。だから、月曜日にもう一回この話させてもらっていい?」
「大丈夫だよ。あのアポイタカラってどのくらい残ってるの? 今市場に出回ってるから、売ったんだよね?」
「えーとね、確か残ってるのが120キロ。でもホラ、適正武器が大マサカリだったりしたらすっごい金属使いそうでしょ? だから保険を掛けて……」
余分に取ってあるんだと言おうとしたら、チョコスティック食べてたかれんちゃんがブーって吹き出してむせた。
ジャージの袖で口を押さえてひとしきり咳き込んだ後、顔を引きつらせて私に向かって文句言ってくる。
「ちょっと! 想像しちゃったじゃん! マサカリ担いだ柚香! 熊に乗ってるやつ!」
「うん、お腹に金って書いてある腹掛けしてるゆーちゃんね。私も想像した」
あいちゃんはすっごい残念そうな顔で頭抱えてる。どういう絵面を想像したんだろうか。私的には熊+金太郎風の私なんて可愛い要素しかないじゃん? って思うんだけど。
「金太郎の? あのお腹の奴腹掛けって言うんだ。へー」
「ご、ごめん……私も今吹き出しそうになるのすっごく我慢した……」
寧々ちゃんまで肩を振るわせて笑ってるよ!
そんなにおかしなことを言ったつもりはないんですが? 想像出来るでっかい武器が大マサカリだっただけなのに!
アーカイブ見直したら、ゆーちゃんってば幼稚園のお泊まり会で私が夜中に『おうちかえるー』って泣いたことまで話してて! サイアクー!」
「あいちゃんだって私が中学校の時に制服の下にジャージ穿いたまま登校してたことバラしたじゃん!? あのせいでまたX'sで芋ジャーコール起きたんだよ? それにあいちゃんが選んだワンピちゃんと買って、その場で着替えて出て来たんだから配信的にはOKだったよね?」
「悔しいけどワンピ着て出て来たゆーちゃんが好評で、チャンネル登録者数増えたしコメントも多かった! だから余計に腹立つ! でもあのワンピ良かったでしょ?」
「うん、ポロシャツなのが特に良かった。シンプルでスポーティーでジャスト私好み! アイテムバッグが一見高級そうなショルダーバッグだからさ、違和感なく持ち歩くためにワンピが欲しかったんだよねー」
「アイテムバッグが柚香の服選びの基準なんだ……」
あいちゃんと私のマシンガン愚痴をチョコスティックつまみながら聞いていたかれんちゃんが呆れたみたいに言う。
そりゃもうこれから服を買うときはアイテムバッグ基準ですよ! あれ便利すぎるんだもん。ダンジョンばかりか、普段のお買い物でも大活躍だからママにも使用権付与したよ。
あれ本当に凄いの。コ○トコのお寿司のファミリーパックがそのまま入るの。あまりにも便利!
昨日帰ったらママが推しのバースデーイベントを配信で見てて、夕飯にそのお寿司がテーブルの上にどーんと置かれていたから試してみたんだけどね。正直、あのままパパに内緒でこっそりお寿司を全部自分の物にしてしまおうかと思ったよ。
今は2限が終わった後の休み時間。お菓子をつまみながらおしゃべりするのが私たちの日課になってる。お菓子っていうか、もはや早弁に近いエネルギー補給ね。
女子はせいぜいシリアルバーくらいで済ませるけど、男子はガチで早弁してる人もいる。
今日も元気にギャーギャーと言い合いしていたら、私の様子を窺うようにしながらひとりの女子がそろりそろりと近付いてきている。
中学が違ったからあんまり知らない子だね。長い髪を三つ編みにして眼鏡を掛けた一見地味に見える子だ。
私に話しかけたいんだろうけど、あいちゃんの勢いが凄すぎて近づけないとみた。
「どうしたの?」
笑顔を浮かべてこっちから声を掛けると、彼女――法月寧々ちゃんはあからさまにほっとした顔でこっちに来た。クラフト志望ってことは知ってるんだけど、かなりの内気さんらしくて必要事項以外しゃべったことがなかったんだよね。
「あ、あのね、柳川さんのダンジョン配信のアーカイブ、最近やっと見たの。それでね、昨日の平原さんのコーディネート配信も見たんだ。私の参考になりそうだからチャンネル登録もしたんだけど……」
「うっそ、ありがとー! アイリ嬉しいー!」
早速法月さんの手を取って喜ぶ猫かぶりのあいちゃん。そしてその勢いにビビってる法月さん。あ、なんか初日のヤマトとカンタ思い出すな……。法月さんはやんのかステップで逃げていくことはないと思うけど。
よーし、クラスには女子は10人しかいなくて「セミ男」って言われてるから、向こうから話しかけてくれたこの機会に仲良くなっちゃおう!
セミ男って、男子だけの「男子クラス」通称「男クラ」に対して、「いくらか女子がいる、男子ばっかりのクラス」ってことね。北峰高校一般科は3年生になると選択科目の関係で、女子が多いクラスと男子が多いクラスができてしまうのだ。
特にうちのクラスは冒険者科だから仕方ないけども、女子は少ない!
中でもガチ戦闘系女子はかれんちゃんと彩花ちゃんだけで、女子は後はクラフトの子ばかり。リタイヤしちゃった子がふたりいるけど、どっちもクラフト志望の女子だったんだよね。
ちなみにテイマー志望は男女問わず私ひとりです! いいもん、冒険者になるつもりじゃないんだから!
「うち、お父さんが防具クラフトやってて、おじさんが紡績工場やってるの。それでね、伝説鉱石から糸を作る仕事もしてるんだけど」
「えっ!? もしかしてミスリルを糸にしたりしてるところ!?」
「う、うん」
あいちゃんの食いつきに一歩下がる法月さん。そのビビり方が本当にカンタに似てて、私は思わずあいちゃんの肩に手を置いて「ステイ」と言っていた。
「ステイ、あいちゃん……寧々ちゃんビビってるよ。食いつきすぎだよ」
「あ、ごめんー。……ってか、ゆーちゃんなんでいきなり名前呼びしてんの?」
「だって、私に話しに来てくれたんだよね? これから3年間同じクラスじゃん? じゃあもう仲良くしたら友達じゃん? というわけで、今このときから寧々ちゃんって呼ぶけどいいかな? 女の子少ないから、せっかくだしみんなと仲良くなりたいんだー」
時々通学路にいる警戒心の強い猫を触ろうとする時みたいに、私はフレンドリーかつ相手の反応を見ながら距離を縮める。
引かれるかなーってちょっと心配だったけど、寧々ちゃんはちょっと恥ずかしそうに笑顔を見せてくれた。
「私の名字だけじゃなくて名前まで憶えててくれたんだ。柳川さんって凄いね。男子と話すときも女子と話すときも全然態度変わらないし、元気で明るくって友達多くて」
「だから、寧々ちゃんも今日から私の友達です! 私のことも柚香って呼んで」
「柚香ちゃん……わあ、誰かのことをそんなふうに呼ぶの初めて。なんだか嬉しい」
はにかむ笑顔が守ってあげたくなるような可憐さ……。うーむ、内気で控えめで、あいちゃんと足して割ったらちょうど良いような……。さすがにそれは失礼か。
「話戻るんだけどね、柚香ちゃんのアポイタカラからうちで糸作って布織って、お父さんが防具クラフト出来るよ。ミスリル混じりの布じゃなくて、純アポイタカラ製の布防具。
使用感的には布に限りなく近いけど、それで作るとフルアーマーと性能は全然変わらないんだ」
「えっ! 凄っ! 灯台下暗しってこの事!? じゃあ寧々ちゃんのうちに頼めばすっごい高性能防具が作れるってこと?」
「お父さんのクラフトマンLVは40なの。スキルは凄いんだけどデザインするセンスはないから、デザイン画さえあればスキルでその通りに作れるよ」
「待って待って、凄い話すぎてちょっと頭整理させて」
なんということでしょう! 昨日ミスリル織り込み布の防具もいいなーなんて思ってたら、更に凄い話が向こうからやってきたよ!
これは早速飛びつきたい話なんだけど、アポイタカラ鉱石を糸にしてそれを織って布にして更に防具にするとなると、どのくらい鉱石が必要になるんだろう。
「実は土日で武器クラフト職人さんの予約取れてて、鎌倉まで武器作りに行ってくるんだ。私の武器が決まってなくて、どのくらい鉱石使うかまだわからないの。だから、月曜日にもう一回この話させてもらっていい?」
「大丈夫だよ。あのアポイタカラってどのくらい残ってるの? 今市場に出回ってるから、売ったんだよね?」
「えーとね、確か残ってるのが120キロ。でもホラ、適正武器が大マサカリだったりしたらすっごい金属使いそうでしょ? だから保険を掛けて……」
余分に取ってあるんだと言おうとしたら、チョコスティック食べてたかれんちゃんがブーって吹き出してむせた。
ジャージの袖で口を押さえてひとしきり咳き込んだ後、顔を引きつらせて私に向かって文句言ってくる。
「ちょっと! 想像しちゃったじゃん! マサカリ担いだ柚香! 熊に乗ってるやつ!」
「うん、お腹に金って書いてある腹掛けしてるゆーちゃんね。私も想像した」
あいちゃんはすっごい残念そうな顔で頭抱えてる。どういう絵面を想像したんだろうか。私的には熊+金太郎風の私なんて可愛い要素しかないじゃん? って思うんだけど。
「金太郎の? あのお腹の奴腹掛けって言うんだ。へー」
「ご、ごめん……私も今吹き出しそうになるのすっごく我慢した……」
寧々ちゃんまで肩を振るわせて笑ってるよ!
そんなにおかしなことを言ったつもりはないんですが? 想像出来るでっかい武器が大マサカリだっただけなのに!
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