44 / 257
どえらい装備!! の巻
第41話 アイリとゆ~かのダンジョンコーディネート
しおりを挟む
ドレッサーで顔を作られること15分。私、他人に睫毛にビューラー掛けられる怖さを初めて知りました……。
お目々ぱっちり、ほっぺたはつるんつるんの卵肌……っぽさを毛穴完全カバーのパウダーで出してて、唇は薄いピンクでツヤっとしてる可愛い女子高生のできあがりだよ、驚いたなー!
全部、化粧品とあいちゃんのおかげ・で・す・け・ど・も!!
「よしよし。ゆーちゃんは元々目がくりっとしてるから、目を強調させるメイクがやりやすいんだよね。爽やか可愛いシンデレラガールゆ~かちゃんのできあがり♪」
何故かあいちゃんは、私にメイクをしている間にご機嫌になっていた。ほんと、私にはこういうところ理解不能。
あいちゃんの余分な荷物は私のアイテムバッグに収納して、いざ、お店へ!
最初はいろんなブランドを扱ってるスポーツ用品店だね。売り場が広くて、ダンジョン防具コーナーもある。
「アイリと」
「ゆ~かの」
「ダンジョンコーディネートー! パチパチ~! 今日はダンジョン配信50万再生のシンデレラガール、ゆ~かちゃんをゲストにお招きしてます!」
「こんにちワンコー! ゆ~かでーす。よろしくお願いしまーす! 装備たくさん見るの楽しみ!」
『アイリちゃんこんにちはー』
『こんにちワンコー』
『こんにちワンコー』
『アイリちゃん今日も可愛い!』
『ゆ~か、今日はなんか違うぞ』
この差よ……。私のチャンネルの人たちは擬態するという習性がないのか。すぐバレるよ、コメで。
「ゆ~かちゃん、装備買い換えようと思ってるんだよね?」
配信が始まって、猫を被ったあいちゃんが打ち合わせ通りに私に尋ねてくる。
ちなみに、打ち合わせしたのは最初の挨拶と、ここまでだけだ! 後は幼馴染みの阿吽の呼吸だけで乗り切るZE☆
「んー、新しい装備を作って貰うまでは初心者の服でいようと思ってるよ。下手に私がいい物買ったら、蓮くんに恨まれるから」
「買う気ないの!? なんで来たの!?」
「幼馴染みのあいちゃんのチャンネル登録者数稼ぎに駆り出されました!」
率直な本音を述べて、カメラに寄ってウインクでてへぺろしつつ顔の横でVサイン。
そしたら美少女ourtuberのガワを被ってたあいちゃんが通常モードに戻って、人のほっぺたを両手でぎゅむっとしてきた!
「本当のことをライブで平然と言うなし! だから編集したかったのにぃ! この口が、この口がぁ~!」
「だってあいちゃん、ライブにしないと私が全然関係ないところで『いいねー』とか言った奴を凄いところに切り貼りするじゃん! この切り貼り職人め!」
「ゆーちゃんホント何しに来たの!? 暴露系ourtuberか!」
『出た、ゆ~かの天然!』
『アイリちゃん、美少女台無しだよ!』
『仲良しだねー^^』
『えっ、アイリとゆ~かが幼馴染み!?』
『アイリちゃん、猫、猫どっか行ってるよー』
『アイリちゃんの素が……』
『アイリちゃんの猫ならここに落ちてる』
『いつもの白猫ね』
アイリちゃんが猫を被ってるのは割とバレてるんだ……。
私はあいちゃんの攻撃を止めるために、両手を挙げてギブアップ! を表明した。
「訂正! これ絶対欲しいってやつをあいちゃんが見つけられたら買います! 買う気は0ではありません! おとといパパのクレカの家族カードを急ぎで作って貰って、しかも一時的に上限をあげてもらってます! カード会社さんありがとうー!」
「なによー、買う準備万端じゃない!」
「何かがあったときのためにね! それに、あいちゃんのセンスは信頼してるよ」
「さすがゆーちゃん! アイリ、張り切って選ぶね!」
「イエーイ!」
態度を豹変させたあいちゃんとハイタッチして、私たちはお店の中を歩き出した。
『仲良しw』
『ゆ~かちゃんもこうしてみると可愛いね』
『普通に女子高生のお買い物だー』
まだ夕方だしあいちゃんのチャンネル登録者は同世代が多いから、いかにも私のチャンネルから来ましたってコメントは少ないね。目立つけど。
だけど、普通に女子高生がスポーツ用品店に冒険者装備買いに来ないからね!?
「これ、ヴェークスの最新夏モデルだよ! ダンジョンの中は特殊フロア以外温度差が年間通してないんだけど、見た目がごっつい鎧とかじゃないから、ダンジョンハウスで着替えたりせずに家から着ていける優れものなの。
なんと、ミスリル繊維を織り込んであって、見た目が軽そうなのにステータス補正がこんなに付いてるんです!」
あいちゃんがカメラに向けてマネキンが着てる服を紹介する。見た目全然冒険者装備っぽくないな! セットアップでボトムスはふくらはぎの途中までのクロップドパンツ、トップスは背中の部分があいててレースアップになってて、肩はひらひら多めのフレンチスリーブだ。
色のバリエーションも多いし、確かに着て歩いてても誰も冒険者装備だとは思わないよね。
肩周りの動きが邪魔にならないのはよし。触ってみたら伸縮性のある素材で、芋ジャーみたいに「ダブついて邪魔になるよー」ってこともなさそうなのもよし。
「いきなり凄いの出してきたね、あいちゃん本気モード?」
「うん。ゆーちゃんが飽きる前に片付けるつもりで巻いてる」
輝く笑顔で言われてしまった……。幼馴染みの把握怖い。
でも確かに、ミスリル織り込みっていうのはいいなー。
「長袖じゃないと防御力に心配があるのは私だけ?」
「どっちかというと中衛から後衛向け装備かな。MAG修正高いしRST修正も高いから、ゆーちゃんの弱いところを補えるよ。RST低かったよね?」
「私前衛だよ? 私が前衛やらないとヒーラーを守れないから」
「テイマーなのに前衛なんかーいっ!」
キレのいいツッコミがビシッと私の薄い胸に入る。ああ、学校ノリ出ちゃった。
『アイリちゃんのツッコミ……』
『大阪ノリだった』
『これはきっと、いつもこんな感じなんだろうな』
バレてるバレてる。そう、あいちゃんは気が強くてひっそりと姉御気質なんだよね。可愛い顔してババンバンってやつ。
「私向きじゃないけど、可愛いよねー。これ、おいくら万円?」
「えーとね、95万9800円」
「ぐふっ……」
アポイタカラを売ったお金は直視しなかったから、普通に「たっかーい!」って思っちゃったよ!
「このお店のアプリ入れて会員登録すると、初回クーポン貰えて1品15%オフだよー」
「却下で」
「早い!」
私、今日のお買い物配信のために、アポイタカラと性能が同じというヒヒイロカネ製防具の値段と性能調べたんだよね。
おしゃれさを置き去りにした総ヒヒイロカネ製チェインメイルで2億円とかだったけど、この防具とは補正値が桁違いなんだよ。
私は鉱石持ってるから、鉱石持ち込みで作って貰うと加工費だけで済むし。
それ考えたら……ねえ……。
「このお店で一番いい防具を見せてください!」
「ちょっ! ゆーちゃん、それじゃあコーディネート配信にならないでしょ!」
「一番いい防具見て、それを私が気に入ったらそれに合う物を提案してよ。あいちゃんならできるよね~」
「くっ、その挑戦、受けて立つよ!」
店員さんが出してきてくれた防具は、これもミスリル織り込みのもので、織り込んでるミスリルの量がさっきの服よりもかなり多いというものだった。
お値段、なんと352万9800円! なんで必ず「9800円」が付くんだろうね!
「あいちゃん、残念なお知らせです。これだとカードの限度額オーバーです」
「そりゃそうでしょ~? で、この収拾はどうしろと?」
「そうだ、私ワンピース欲しかったんだ! 夏用のアクティブな感じのワンピ選んでよ。防具じゃない奴」
「自由か!! お店に事前許可取らないと撮影出来ないのー!」
『ゆ~か、ヤマト並みに暴走してる』
「ほんとそれだよ! アイリ、こんなフリーダム娘に幼稚園から高校までほとんど学校一緒で振り回されてるんだよ、かわいそくない!?」
『かわいそーw』
『でもどっちもどっちな感じ』
『今日はいつも見られないアイリちゃんが見られました♡』
『ゆ~かちゃんのおかげ^^』
カメラに向かって思いっきり可哀想アピールをして見せたアイリちゃんは、そんなに同情してくれないコメント欄にがくりと膝をついた。
……うん、防具も持ち込みでどこかで作って貰おう。
防具クラフトの職人さんかぁ、あいちゃんのお父さんはクラフトマンではないんだよね。
これもママに探して貰おうかなあ。
お目々ぱっちり、ほっぺたはつるんつるんの卵肌……っぽさを毛穴完全カバーのパウダーで出してて、唇は薄いピンクでツヤっとしてる可愛い女子高生のできあがりだよ、驚いたなー!
全部、化粧品とあいちゃんのおかげ・で・す・け・ど・も!!
「よしよし。ゆーちゃんは元々目がくりっとしてるから、目を強調させるメイクがやりやすいんだよね。爽やか可愛いシンデレラガールゆ~かちゃんのできあがり♪」
何故かあいちゃんは、私にメイクをしている間にご機嫌になっていた。ほんと、私にはこういうところ理解不能。
あいちゃんの余分な荷物は私のアイテムバッグに収納して、いざ、お店へ!
最初はいろんなブランドを扱ってるスポーツ用品店だね。売り場が広くて、ダンジョン防具コーナーもある。
「アイリと」
「ゆ~かの」
「ダンジョンコーディネートー! パチパチ~! 今日はダンジョン配信50万再生のシンデレラガール、ゆ~かちゃんをゲストにお招きしてます!」
「こんにちワンコー! ゆ~かでーす。よろしくお願いしまーす! 装備たくさん見るの楽しみ!」
『アイリちゃんこんにちはー』
『こんにちワンコー』
『こんにちワンコー』
『アイリちゃん今日も可愛い!』
『ゆ~か、今日はなんか違うぞ』
この差よ……。私のチャンネルの人たちは擬態するという習性がないのか。すぐバレるよ、コメで。
「ゆ~かちゃん、装備買い換えようと思ってるんだよね?」
配信が始まって、猫を被ったあいちゃんが打ち合わせ通りに私に尋ねてくる。
ちなみに、打ち合わせしたのは最初の挨拶と、ここまでだけだ! 後は幼馴染みの阿吽の呼吸だけで乗り切るZE☆
「んー、新しい装備を作って貰うまでは初心者の服でいようと思ってるよ。下手に私がいい物買ったら、蓮くんに恨まれるから」
「買う気ないの!? なんで来たの!?」
「幼馴染みのあいちゃんのチャンネル登録者数稼ぎに駆り出されました!」
率直な本音を述べて、カメラに寄ってウインクでてへぺろしつつ顔の横でVサイン。
そしたら美少女ourtuberのガワを被ってたあいちゃんが通常モードに戻って、人のほっぺたを両手でぎゅむっとしてきた!
「本当のことをライブで平然と言うなし! だから編集したかったのにぃ! この口が、この口がぁ~!」
「だってあいちゃん、ライブにしないと私が全然関係ないところで『いいねー』とか言った奴を凄いところに切り貼りするじゃん! この切り貼り職人め!」
「ゆーちゃんホント何しに来たの!? 暴露系ourtuberか!」
『出た、ゆ~かの天然!』
『アイリちゃん、美少女台無しだよ!』
『仲良しだねー^^』
『えっ、アイリとゆ~かが幼馴染み!?』
『アイリちゃん、猫、猫どっか行ってるよー』
『アイリちゃんの素が……』
『アイリちゃんの猫ならここに落ちてる』
『いつもの白猫ね』
アイリちゃんが猫を被ってるのは割とバレてるんだ……。
私はあいちゃんの攻撃を止めるために、両手を挙げてギブアップ! を表明した。
「訂正! これ絶対欲しいってやつをあいちゃんが見つけられたら買います! 買う気は0ではありません! おとといパパのクレカの家族カードを急ぎで作って貰って、しかも一時的に上限をあげてもらってます! カード会社さんありがとうー!」
「なによー、買う準備万端じゃない!」
「何かがあったときのためにね! それに、あいちゃんのセンスは信頼してるよ」
「さすがゆーちゃん! アイリ、張り切って選ぶね!」
「イエーイ!」
態度を豹変させたあいちゃんとハイタッチして、私たちはお店の中を歩き出した。
『仲良しw』
『ゆ~かちゃんもこうしてみると可愛いね』
『普通に女子高生のお買い物だー』
まだ夕方だしあいちゃんのチャンネル登録者は同世代が多いから、いかにも私のチャンネルから来ましたってコメントは少ないね。目立つけど。
だけど、普通に女子高生がスポーツ用品店に冒険者装備買いに来ないからね!?
「これ、ヴェークスの最新夏モデルだよ! ダンジョンの中は特殊フロア以外温度差が年間通してないんだけど、見た目がごっつい鎧とかじゃないから、ダンジョンハウスで着替えたりせずに家から着ていける優れものなの。
なんと、ミスリル繊維を織り込んであって、見た目が軽そうなのにステータス補正がこんなに付いてるんです!」
あいちゃんがカメラに向けてマネキンが着てる服を紹介する。見た目全然冒険者装備っぽくないな! セットアップでボトムスはふくらはぎの途中までのクロップドパンツ、トップスは背中の部分があいててレースアップになってて、肩はひらひら多めのフレンチスリーブだ。
色のバリエーションも多いし、確かに着て歩いてても誰も冒険者装備だとは思わないよね。
肩周りの動きが邪魔にならないのはよし。触ってみたら伸縮性のある素材で、芋ジャーみたいに「ダブついて邪魔になるよー」ってこともなさそうなのもよし。
「いきなり凄いの出してきたね、あいちゃん本気モード?」
「うん。ゆーちゃんが飽きる前に片付けるつもりで巻いてる」
輝く笑顔で言われてしまった……。幼馴染みの把握怖い。
でも確かに、ミスリル織り込みっていうのはいいなー。
「長袖じゃないと防御力に心配があるのは私だけ?」
「どっちかというと中衛から後衛向け装備かな。MAG修正高いしRST修正も高いから、ゆーちゃんの弱いところを補えるよ。RST低かったよね?」
「私前衛だよ? 私が前衛やらないとヒーラーを守れないから」
「テイマーなのに前衛なんかーいっ!」
キレのいいツッコミがビシッと私の薄い胸に入る。ああ、学校ノリ出ちゃった。
『アイリちゃんのツッコミ……』
『大阪ノリだった』
『これはきっと、いつもこんな感じなんだろうな』
バレてるバレてる。そう、あいちゃんは気が強くてひっそりと姉御気質なんだよね。可愛い顔してババンバンってやつ。
「私向きじゃないけど、可愛いよねー。これ、おいくら万円?」
「えーとね、95万9800円」
「ぐふっ……」
アポイタカラを売ったお金は直視しなかったから、普通に「たっかーい!」って思っちゃったよ!
「このお店のアプリ入れて会員登録すると、初回クーポン貰えて1品15%オフだよー」
「却下で」
「早い!」
私、今日のお買い物配信のために、アポイタカラと性能が同じというヒヒイロカネ製防具の値段と性能調べたんだよね。
おしゃれさを置き去りにした総ヒヒイロカネ製チェインメイルで2億円とかだったけど、この防具とは補正値が桁違いなんだよ。
私は鉱石持ってるから、鉱石持ち込みで作って貰うと加工費だけで済むし。
それ考えたら……ねえ……。
「このお店で一番いい防具を見せてください!」
「ちょっ! ゆーちゃん、それじゃあコーディネート配信にならないでしょ!」
「一番いい防具見て、それを私が気に入ったらそれに合う物を提案してよ。あいちゃんならできるよね~」
「くっ、その挑戦、受けて立つよ!」
店員さんが出してきてくれた防具は、これもミスリル織り込みのもので、織り込んでるミスリルの量がさっきの服よりもかなり多いというものだった。
お値段、なんと352万9800円! なんで必ず「9800円」が付くんだろうね!
「あいちゃん、残念なお知らせです。これだとカードの限度額オーバーです」
「そりゃそうでしょ~? で、この収拾はどうしろと?」
「そうだ、私ワンピース欲しかったんだ! 夏用のアクティブな感じのワンピ選んでよ。防具じゃない奴」
「自由か!! お店に事前許可取らないと撮影出来ないのー!」
『ゆ~か、ヤマト並みに暴走してる』
「ほんとそれだよ! アイリ、こんなフリーダム娘に幼稚園から高校までほとんど学校一緒で振り回されてるんだよ、かわいそくない!?」
『かわいそーw』
『でもどっちもどっちな感じ』
『今日はいつも見られないアイリちゃんが見られました♡』
『ゆ~かちゃんのおかげ^^』
カメラに向かって思いっきり可哀想アピールをして見せたアイリちゃんは、そんなに同情してくれないコメント欄にがくりと膝をついた。
……うん、防具も持ち込みでどこかで作って貰おう。
防具クラフトの職人さんかぁ、あいちゃんのお父さんはクラフトマンではないんだよね。
これもママに探して貰おうかなあ。
32
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
浮気中の婚約者が私には塩対応なので塩対応返しすることにした
今川幸乃
恋愛
スターリッジ王国の貴族学園に通うリアナにはクリフというスポーツ万能の婚約者がいた。
リアナはクリフのことが好きで彼のために料理を作ったり勉強を教えたりと様々な親切をするが、クリフは当然の顔をしているだけで、まともに感謝もしない。
しかも彼はエルマという他の女子と仲良くしている。
もやもやが募るもののリアナはその気持ちをどうしていいか分からなかった。
そんな時、クリフが放課後もエルマとこっそり二人で会っていたことが分かる。
それを知ったリアナはこれまでクリフが自分にしていたように塩対応しようと決意した。
少しの間クリフはリアナと楽しく過ごそうとするが、やがて試験や宿題など様々な問題が起こる。
そこでようやくクリフは自分がいかにリアナに助けられていたかを実感するが、その時にはすでに遅かった。
※4/15日分の更新は抜けていた8話目「浮気」の更新にします。話の流れに差し障りが出てしまい申し訳ありません。
婚約破棄に効く薬
ひろか
ファンタジー
「ルビエット! 君との婚約を破棄し、ここにいるハルーシャを新たな婚約者とする!」
婚約とは家同士の契約。
平民に心奪われたわたくしの婚約者さま。よろしいですわ。わたくしはわたくしのやり方で貴方の心を奪い返しましょう。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる