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45 魔王様はロリッ娘だった
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オウムの来訪の翌日、私たちは早朝からオウムの凄い叫び声に叩き起こされ、一度だけモンスターと戦って朝ご飯を食べた後にまた地獄の行軍が始まった。
もう、何せこのオウム、自分が長時間飛べるからってこっちの休憩とかものともしないの! 私が力尽きて、「オウムサマ! すこし休ませて下さい!!」って倒れる寸前で申告しないと止まってくれない。
確かにモンスターは襲いかかってこないんだけど、精神的にも体力的にもきついよー!
むしろ食事を得る為の戦闘が休憩に感じる!
「ハシレ! コンジョウナシ!」
「ぐぬぬ……」
このオウム、やっぱり魔王に言葉を教わったのかなあ。だとしたらちょっと魔王も性格悪いんじゃないのかな。凄く心配になってきた。
私より先を走っている芽依ちゃんが「せんせー、だいじょーぶ?」という目で私を見ている。
私は頬を引き攣らせて作り笑顔を見せるのが精一杯だった。
「モウスグ! ガンバレ!」
オウムの言葉が変わったのは、走り始めて2日目の午後。どのくらいの距離を稼いだか、もはや私にもさっぱりわからない。
ひとつだけ言えるのは、私の走るスピードですら、マラソン選手よりかなり速度出てた……。単純に考えて、200キロくらいは余裕で移動したんじゃないかと思う。
唐突に、視界を埋め尽くしていた木々が消えた。
何が起きたんだ? と一瞬思ってしまったのだけど、単純に森の中にある広場のような場所に出たのだと気付く。
そして、かなりの広さを持つ広場の中央に、白亜の宮殿を見つけて私は更に驚いた。
「ツイタ、ツイタヨー!!」
ホバリングしながらオウムが告げる。おおよそイメージしていた「魔王の城」という感じではなく、むしろ「世界遺産」とかそんな感じがする。
「む、早いではないか!?」
オウムの声を聞きつけたのか、ドーム状の出入り口から小柄な人影が駆け出してきた。
あのシステム管理者のような真っ白なシンプル極まりない服を身に纏った、紫色の長い髪の少女だった。
外見だけなら、システム管理者と兄妹に見えるかもしれない。
この子が、魔王?
「お、おぬしら、大丈夫か!? 特にそこのそなた! 倒れる寸前ではないか!」
少女は慌てた様子で私に駆け寄ると、背をさすってくれた。
「ま、まおうさま、……ですか?」
息を切らしながら私は尋ねた。紫の髪でただの人間ではないとわかっているけども、もしかしたら「魔王の眷属」とかそういう可能性もある。
「いかにも。妾が魔王じゃ。そなたがミカコ、か?」
私の顔を覗き込んでくる、紫髪に金色の目の美少女。システム管理者の様に冷たい印象はなくて、むしろ表情豊かそうだ。
年齢は……うん、5年生くらいに見えるから10歳か11歳くらいかな。
ロリ魔王だー!!
「は、はい……わたしが、ミカコです……」
「大丈夫か!? なにゆえにそこまで消耗しておるのじゃ!?」
「オウム様がですね……ほとんど休ませてくれませんで」
「な、なにー!? 馬鹿者ー!」
馬鹿者、という言葉はオウムに向かって発せられた言葉だった。オウムはギャーと鳴くと私の頭に止まる。
「痛い痛い痛い! 羽ばたかないで!」
「お、おぬし! 妾は『疾く迎えに行け』とは命じたが、それはおぬしに対してのことじゃぞ!? 可哀想に、このようにへろへろになって……とにかくそなたらは、中で休むがよい」
「あ、ありがとうございます」
私はヨロヨロと立ち上がると、魔王様に城の中へと案内された。
もちろん、こんなにヨロヨロになってるのは私だけ。
VITが子供たちの中でも最低の智輝くんですら、数値的には私の1.4倍くらいある。ちょっと疲れたなって顔はしてるけど、こんなに酷いことにはなってない。
「わぁ……」
白亜の宮殿の中は、天井がとても高くて、ひんやりとしていた。外が蒸し暑かったからとても気持ちいい。
これ、きっと床が大理石とかなんだろうな。寝転びたい!
「部屋を用意しよう。4人が寝られる部屋が10もあればいいか」
「すみません、それは8でいいので、6人が寝られる大部屋をひとつ下さい」
なにせ、優安ちゃんや希望ちゃんという私と一緒に寝たがる子がいるからね。
私の図々しいお願いに、魔王様はうむ、と頷くとスッと手を上げた。途端に、広々としていた宮殿の中に部屋がいくつも現れる。
「凄っ!?」
「妾はこの世界の魔力を司る者じゃ。このくらいは朝飯前よ」
いかにも当然といった様子で、魔王様は軽く微笑む。
子供たちは大喜びで早速部屋を見学に行き、興奮した声で「せんせー!」と呼んできた。
その声が招くままに手近な部屋を覗き、私は思わず奇声を上げてしまった。
「うおおおっ!?」
「すげー! 椅子よりすげー!」
敦くんが大興奮なのも仕方がない。部屋の中はベッドが4つに、テーブルと椅子、そして窓らしきものまで付いているのだ。
「ホテルみたい!」
久々に見たちゃんとしたベッドに思わず涙が出そうになる。
気持ち的にはこのままベッドにダイブして寝てしまいたいけど、さすがにそれはマナー違反だな。
「魔王様、ありがとうございます。こんな立派な部屋を用意していただいて。――それで、単刀直入にお伺いしますが、私たちを呼ばれた理由はなんでしょうか?」
ホールに戻って私が頭を下げると、魔王様は少し難しい顔になった。
「まず、安心せよ。妾にはそなたらを害するつもりは毛の先ほどもない。それは神と同じじゃ。とりあえずはしばし休むがよい。話はそれからでもよかろう。この城の中には魔物も入っては来ぬしの」
「ありがとうございます! お言葉に甘えて休ませていただきます」
わー、魔王様優しい! あのオウムの飼い主とは思えない。
私がそんな謎の感動をしていると、希望ちゃんが魔王様のところへ行って、ニコニコとして尋ねた。
「お姉さんの髪の毛、凄くきれい! お名前は? 私は河村希望っていうの」
「名前……名前か。ふふ、人と話すのもあまりに久しぶりで、うっかり忘れるところじゃったぞ。妾の名は――そうじゃのう、ジュスタ、と呼ばれておった」
彼女の金色の目が優しく和んだ。きっとジュスタという名前は誰かがこの人に付けたものなんだろう。
そして、見た目通りの年齢ではないのだということが、その表情からありありとわかった。
魔王ジュスタ様のお言葉に甘えて、私は大部屋のベッドで掛け布団の上に寝転んだ。
ひんやりしてて気持ちいい……。
目を閉じると、とろとろと眠気がやってくる。私はそれに抗わずに眠りの世界へ落ちていった。
眠っていたのはどのくらいかわからないけど、私はとてもすっきりと目を覚ますことができた。
やっぱり、ちゃんとした寝具はいい……。今までは椅子テントの中で毛布に包まって眠ることが多かったけど、南の森に来てからは毛布はいらなくなったから床にごろ寝だった。むしろ暑くなったから、悠真くんが発明した「椅子冷蔵庫」を横に倒して冷風が吹き出すようにした「椅子クーラー」でテントの中を冷やしていたくらいだ。
気がつくと、周りのベッドでは結局子供たちが眠っていた。希望ちゃんも優安ちゃんも私と手を繋がなくても眠れたみたいだ。崇晴くんはうつ伏せで眠ってるし、智輝くんは大の字で夏乃羽ちゃんは横向き。こうして見てると本当に面白いくらいバラバラだ。
「ふふ、子供は愛いのう。起きているときは姦しくとも、こうして寝顔を見ていると先程の大騒ぎなど忘れられるわ」
いつの間にか魔王様が来ていて、誰にともなく話ながら部屋の中に入ってきた。眠っている子供たちに近づいて、寝顔を覗き込んではニコニコとしている。
「魔王様は子供がお好きなのですか?」
「これ、ミカコ。そのようにへりくだった口を利くでない。妾の事はジュスタと呼ぶがいいぞ」
「わ、わかりました。ジュスタ様」
「ぬう、まだ言葉が固いのう。様、などやめよ」
「だ、だって、オーラが違って……何というか、敬わなければいけない感じがひしひしとするので」
「なるほど、それは仕方あるまいな。ならばそなたにとっての自然体であるがいいぞ」
魔王様――ジュスタさんは苦笑すると、私が横になっていたベッドに腰掛けた。私もその横に並んで腰掛ける。
「さて、妾がそなたらを招いた理由を話そう。
この世界に溢れてしまった存在力が魔物となって増えすぎ、それを正しき状態に戻すためにそなたらが喚ばれたということは神から聞いておろう?」
「はい、聞きました。――あの、ジュスタさんと神様の関係は?」
「神の姿を見たならばある程度見当は付いていたかもしれぬが、妾とあやつは対になる存在。あやつは世界の裏側に引っ込んだまま仕組みをつくり、妾が世界の表で流れる魔力を調節する。そういうことじゃ。――しかし、今回の騒動、妾にも責任の一端があってな……」
ジュスタさんが小さな背中を丸めて肩を落とす。ちょっと待て、今聞き捨てならない言葉が聞こえたね?
今回の騒動というのは、私たちがこちらに召喚されたことだろう。
その責任の一端が、ジュスタさんに?
もう、何せこのオウム、自分が長時間飛べるからってこっちの休憩とかものともしないの! 私が力尽きて、「オウムサマ! すこし休ませて下さい!!」って倒れる寸前で申告しないと止まってくれない。
確かにモンスターは襲いかかってこないんだけど、精神的にも体力的にもきついよー!
むしろ食事を得る為の戦闘が休憩に感じる!
「ハシレ! コンジョウナシ!」
「ぐぬぬ……」
このオウム、やっぱり魔王に言葉を教わったのかなあ。だとしたらちょっと魔王も性格悪いんじゃないのかな。凄く心配になってきた。
私より先を走っている芽依ちゃんが「せんせー、だいじょーぶ?」という目で私を見ている。
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「モウスグ! ガンバレ!」
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ひとつだけ言えるのは、私の走るスピードですら、マラソン選手よりかなり速度出てた……。単純に考えて、200キロくらいは余裕で移動したんじゃないかと思う。
唐突に、視界を埋め尽くしていた木々が消えた。
何が起きたんだ? と一瞬思ってしまったのだけど、単純に森の中にある広場のような場所に出たのだと気付く。
そして、かなりの広さを持つ広場の中央に、白亜の宮殿を見つけて私は更に驚いた。
「ツイタ、ツイタヨー!!」
ホバリングしながらオウムが告げる。おおよそイメージしていた「魔王の城」という感じではなく、むしろ「世界遺産」とかそんな感じがする。
「む、早いではないか!?」
オウムの声を聞きつけたのか、ドーム状の出入り口から小柄な人影が駆け出してきた。
あのシステム管理者のような真っ白なシンプル極まりない服を身に纏った、紫色の長い髪の少女だった。
外見だけなら、システム管理者と兄妹に見えるかもしれない。
この子が、魔王?
「お、おぬしら、大丈夫か!? 特にそこのそなた! 倒れる寸前ではないか!」
少女は慌てた様子で私に駆け寄ると、背をさすってくれた。
「ま、まおうさま、……ですか?」
息を切らしながら私は尋ねた。紫の髪でただの人間ではないとわかっているけども、もしかしたら「魔王の眷属」とかそういう可能性もある。
「いかにも。妾が魔王じゃ。そなたがミカコ、か?」
私の顔を覗き込んでくる、紫髪に金色の目の美少女。システム管理者の様に冷たい印象はなくて、むしろ表情豊かそうだ。
年齢は……うん、5年生くらいに見えるから10歳か11歳くらいかな。
ロリ魔王だー!!
「は、はい……わたしが、ミカコです……」
「大丈夫か!? なにゆえにそこまで消耗しておるのじゃ!?」
「オウム様がですね……ほとんど休ませてくれませんで」
「な、なにー!? 馬鹿者ー!」
馬鹿者、という言葉はオウムに向かって発せられた言葉だった。オウムはギャーと鳴くと私の頭に止まる。
「痛い痛い痛い! 羽ばたかないで!」
「お、おぬし! 妾は『疾く迎えに行け』とは命じたが、それはおぬしに対してのことじゃぞ!? 可哀想に、このようにへろへろになって……とにかくそなたらは、中で休むがよい」
「あ、ありがとうございます」
私はヨロヨロと立ち上がると、魔王様に城の中へと案内された。
もちろん、こんなにヨロヨロになってるのは私だけ。
VITが子供たちの中でも最低の智輝くんですら、数値的には私の1.4倍くらいある。ちょっと疲れたなって顔はしてるけど、こんなに酷いことにはなってない。
「わぁ……」
白亜の宮殿の中は、天井がとても高くて、ひんやりとしていた。外が蒸し暑かったからとても気持ちいい。
これ、きっと床が大理石とかなんだろうな。寝転びたい!
「部屋を用意しよう。4人が寝られる部屋が10もあればいいか」
「すみません、それは8でいいので、6人が寝られる大部屋をひとつ下さい」
なにせ、優安ちゃんや希望ちゃんという私と一緒に寝たがる子がいるからね。
私の図々しいお願いに、魔王様はうむ、と頷くとスッと手を上げた。途端に、広々としていた宮殿の中に部屋がいくつも現れる。
「凄っ!?」
「妾はこの世界の魔力を司る者じゃ。このくらいは朝飯前よ」
いかにも当然といった様子で、魔王様は軽く微笑む。
子供たちは大喜びで早速部屋を見学に行き、興奮した声で「せんせー!」と呼んできた。
その声が招くままに手近な部屋を覗き、私は思わず奇声を上げてしまった。
「うおおおっ!?」
「すげー! 椅子よりすげー!」
敦くんが大興奮なのも仕方がない。部屋の中はベッドが4つに、テーブルと椅子、そして窓らしきものまで付いているのだ。
「ホテルみたい!」
久々に見たちゃんとしたベッドに思わず涙が出そうになる。
気持ち的にはこのままベッドにダイブして寝てしまいたいけど、さすがにそれはマナー違反だな。
「魔王様、ありがとうございます。こんな立派な部屋を用意していただいて。――それで、単刀直入にお伺いしますが、私たちを呼ばれた理由はなんでしょうか?」
ホールに戻って私が頭を下げると、魔王様は少し難しい顔になった。
「まず、安心せよ。妾にはそなたらを害するつもりは毛の先ほどもない。それは神と同じじゃ。とりあえずはしばし休むがよい。話はそれからでもよかろう。この城の中には魔物も入っては来ぬしの」
「ありがとうございます! お言葉に甘えて休ませていただきます」
わー、魔王様優しい! あのオウムの飼い主とは思えない。
私がそんな謎の感動をしていると、希望ちゃんが魔王様のところへ行って、ニコニコとして尋ねた。
「お姉さんの髪の毛、凄くきれい! お名前は? 私は河村希望っていうの」
「名前……名前か。ふふ、人と話すのもあまりに久しぶりで、うっかり忘れるところじゃったぞ。妾の名は――そうじゃのう、ジュスタ、と呼ばれておった」
彼女の金色の目が優しく和んだ。きっとジュスタという名前は誰かがこの人に付けたものなんだろう。
そして、見た目通りの年齢ではないのだということが、その表情からありありとわかった。
魔王ジュスタ様のお言葉に甘えて、私は大部屋のベッドで掛け布団の上に寝転んだ。
ひんやりしてて気持ちいい……。
目を閉じると、とろとろと眠気がやってくる。私はそれに抗わずに眠りの世界へ落ちていった。
眠っていたのはどのくらいかわからないけど、私はとてもすっきりと目を覚ますことができた。
やっぱり、ちゃんとした寝具はいい……。今までは椅子テントの中で毛布に包まって眠ることが多かったけど、南の森に来てからは毛布はいらなくなったから床にごろ寝だった。むしろ暑くなったから、悠真くんが発明した「椅子冷蔵庫」を横に倒して冷風が吹き出すようにした「椅子クーラー」でテントの中を冷やしていたくらいだ。
気がつくと、周りのベッドでは結局子供たちが眠っていた。希望ちゃんも優安ちゃんも私と手を繋がなくても眠れたみたいだ。崇晴くんはうつ伏せで眠ってるし、智輝くんは大の字で夏乃羽ちゃんは横向き。こうして見てると本当に面白いくらいバラバラだ。
「ふふ、子供は愛いのう。起きているときは姦しくとも、こうして寝顔を見ていると先程の大騒ぎなど忘れられるわ」
いつの間にか魔王様が来ていて、誰にともなく話ながら部屋の中に入ってきた。眠っている子供たちに近づいて、寝顔を覗き込んではニコニコとしている。
「魔王様は子供がお好きなのですか?」
「これ、ミカコ。そのようにへりくだった口を利くでない。妾の事はジュスタと呼ぶがいいぞ」
「わ、わかりました。ジュスタ様」
「ぬう、まだ言葉が固いのう。様、などやめよ」
「だ、だって、オーラが違って……何というか、敬わなければいけない感じがひしひしとするので」
「なるほど、それは仕方あるまいな。ならばそなたにとっての自然体であるがいいぞ」
魔王様――ジュスタさんは苦笑すると、私が横になっていたベッドに腰掛けた。私もその横に並んで腰掛ける。
「さて、妾がそなたらを招いた理由を話そう。
この世界に溢れてしまった存在力が魔物となって増えすぎ、それを正しき状態に戻すためにそなたらが喚ばれたということは神から聞いておろう?」
「はい、聞きました。――あの、ジュスタさんと神様の関係は?」
「神の姿を見たならばある程度見当は付いていたかもしれぬが、妾とあやつは対になる存在。あやつは世界の裏側に引っ込んだまま仕組みをつくり、妾が世界の表で流れる魔力を調節する。そういうことじゃ。――しかし、今回の騒動、妾にも責任の一端があってな……」
ジュスタさんが小さな背中を丸めて肩を落とす。ちょっと待て、今聞き捨てならない言葉が聞こえたね?
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