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ハロンズ編
106 大規模討伐という名の肉狩り
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大規模討伐については全員一致で参加しようという意見になったので、翌日それを伝えにもう一度ネージュに行った。エリクさんは何故かデュークさんにヘッドロックを掛けていたけど、俺たちの参加を聞いて喜んでくれた。
ついでにソニアの実家であるクエリー商会へ。ギルドの窓口について相談をするためだ。このお店はテントも扱ってるから、相談しておいた方がいいと思って。
忙しい中時間を割いてくれたクエリーさんは、新型のテントを見て大いに驚いていた。その素材と原価を聞いて遠い目をし、ホイホイと増産できないことに胸を撫で下ろしている。クエリー商会では既存のテントを扱っているから、需要が完全にはなくならないことを安心したのだろう。
ギルド窓口のことや価格設定など、俺の迷っていることに大して丁寧に相談に乗ってくれ、ソニアが出資した織物はクエリー商会に卸すように伝えることを約束させられた。確かに、鎧下を作るだけなら防具屋でなくても構わないし、クエリーさんとハワードさんは飲み友達で仲が良い。
布の原価は安いから、間にクエリーさんが噛んでも冒険者の買える値段に落ち着くだろう。
その代わりとして、ネージュの冒険者ギルドではクエリー商会の店員が交替で窓口担当を受け持ってもらえることになった。とてもありがたい。
そのままオーサカに移動して、オールマン食堂のショーンさんにも相談をする。こちらはテント販売に絡んでないから、信頼できる店員を紹介してもらうのが目的だ。
ふたつ返事で承諾してくれたショーンさんは、そのまま俺を連れ出し、オーサカの中央部近くにある店に入っていった。
「オールマン商会本店や。うちのおとんが会長をしててな、ここの系列は兄と弟がやってるんや。それで店員やけど、自分の姪っ子――つまりサイモンの従妹やな、そいつがハロンズに行きたがってんねん。サイモンがハロンズに行ってからというもの、うるさくて敵わんってこっちに愚痴が来てたんや。まさに渡りに船っちゅうこっちゃ!」
「確かにハロンズに住んでもらった方がいいですし、部屋は一応空いてますが」
「国立大学院に入りたいんやて。店番の合間に本が読めたら文句はないって子や。オールマン一族の中でも変わりもんやでー」
なるほど……窓口はテントが5個しかない以上物凄く忙しいことにはならないから、本を読んだりできる余裕は十分ある
ショーンさんから紹介されたのは、15才のマリオンという少女だった。勝ち気な顔をしていて、黒髪はサイモンさんにも似ている。
「えっ、うちをハロンズに住まわせてくれんの? ほんま!?」
「ギルドのテント貸出窓口で働いてもらうことになるけど、忙しくはないと思うから本は読んでいてもいいよ。……ただ、冒険者ギルドは荒っぽい人もいるから……」
15才の女の子ではどうかなあ、と思うところがそれだ。冒険者同士ならともかく、お金が絡む店と客になるといろいろ難癖付けられそう。
「ああ、それも含めてマリオンを紹介したんよ。マリオン、あれやって見せ」
「うちの実力見せたるわ」
マリオンはニカッと笑って、俺の腕を掴んだ。その途端に俺の体からへなへなと力が抜ける。
「な……なんですか、これ」
床に座り込んでしまったままマリオンを見上げると、彼女は薄い胸を張って「呪術や」と答えた。
「呪術?」
「4属性魔法に含まれない、儀式魔法の一種やな。魔法陣を描いたりして、媒体を使って発動させるんや。うちの場合はこの腕輪の内側に魔法陣を描き込んであって、自分の魔力を媒体にしていつでも発動させられるようにしてあるんよ」
そういえば……タンバー神殿で床に血で魔法陣が描いてあったことを思い出した。あれと同じ系統なのか。
「呪術使いは少ないんや。国立大学院には後天性4属性魔法使いの偉ーい先生がおるんやて! その先生と一緒に呪術の研究をしたいんや!」
「……その偉い教授、うちの近所に住んでてしょっちゅう遊びに来るよ。リンゼイ・レッドモンド教授でしょ?」
そうか、教授は一部からは憧れの存在なんだ……。俺たちにとって憧れる要素は0なんだけど。
「ほ、ほほほほんま!? 住むところと食事が付いてたらそれ以上の給料はいらんから、お願いします! ハロンズのでっかいテトゥーコ神殿の図書館に通いたいんや!」
「そういうことなら……。冒険者に絡まれても自衛できそうだし、少なめだけどお給料も出すよ。半月後くらいからになるけど、引っ越しの準備をしておいて。部屋は……書斎が空いてるからそこを使う? 本も少し残ってるよ」
「最っ高や! ジョーはん、おおきに!」
こうして店員問題は解決し、テントの貸出料金も「市販品を買うよりは高く、宿に泊まるよりは安く」ということで1日1000マギル、前金で2000マギルと言うことに決まった。
そして、冒険者ギルドネージュ支部の大規模討伐の日がやってきた。
山に強いスカウトには猪の追い込みの役目があるので、レヴィさんだけは2日前から現地入りしている。
今回用意した目印の羽は、前回より増やして50個。サーシャに40個、ソニアに10個渡しておいた。
「補助魔法で魔法制御も上がったらええのになあ……」
簡単な依頼をいくつか受け、ソニアの壊滅的な魔法制御を目の当たりにしてきたサイモンさんが力なく笑う。
「魔力が底上げされたらこっちの杖を使うからいいのよ」
ソニアはエリクさんからもらった杖を出してみせる。確かにそっちを使えば、「人並みにちょい届かないくらい」の魔法制御ができる。魔力の消費も激しいけど、「《旋風斬》を10発当てればいい簡単なお仕事」だ。
前回メリンダさんの戦いを見てる俺は、普通の風魔法使いが一撃で大猪を倒せるわけではないと知ってるけど、ソニアは全属性耐性のある古代竜の首すら両断する常識外れの魔力を持っている。
「それにしても、前の大規模討伐から数ヶ月でまた100頭狩らなければいけないなんて……。何が起きているんでしょうね」
前回の大規模討伐で圧倒的な活躍を見せたサーシャが、現在の状況に眉を曇らせた。
「わからないけど、アーノルドさんたちはそれに関することを調べに行ったみたいだよ」
「何事もなく、無事に戻ってきてくれるといいですね」
「テント屋のことがあるから、この先俺はちょくちょくネージュに行くことも増えるし、その内サーシャも一緒にアーノルドさんたちに会いに行こうよ」
「そうですね。まずは目の前の大猪に集中しないと!」
「ハムとベーコンのためだから頑張って!」
俺が変な励まし方をしたせいか、サーシャは肩を振るわせて笑っていた。
今回は一度ギルドに買取をしてもらってから卸値で引き取るんじゃなくて、不要なところだけをギルドに買い取ってもらうつもりだ。ロースも! バラも! もも肉も! ハムとベーコンにしてやる! その他の可食部位はレベッカさんから「格安で入手できるなら欲しいわ」と言われているし。
猪肉は豚肉より癖はあるしちょっとスジが固いけど、その分味が濃いんだよな。脂身の部分なんかは猪肉の方が美味しいように感じる。ベーコンは脂が命と俺は思ってるから、ベーコンにするにはちょうどいい。
「ジョーさん、目が遠くを見ちゃってますよ」
「……はっ、これから作れるハムとベーコンのことを考えてたら」
「暢気ねえ。私は大規模討伐初めてだから緊張してるわ……」
「ソニアさんが、緊張……ですか?」
「人に当てたらと思うと怖くて」
俺とサーシャとサイモンさんは同時に「ああー」と唸った。
できればソニアの近くは立ち入り禁止にして欲しいな。安全のために。
ガツリーに移動してからそれをエリクさんに提案しに行ったら、真っ青な顔で「仕切りを作る! 大至急だ!」と言っていた。
そして始まった大規模討伐。今回も目標は100頭。アーノルドさんたちがいない分前回より時間は掛かるかもしれないけど、サイモンさんが他のパーティーに補助魔法を掛けて回ることになった。
補助魔法を掛ける相手がソニアだけなので、その辺にいた4人パーティーに一緒に補助魔法を掛け、そのまま「ほな、行ってきますわ」と言い残してどんどん移動しながら補助魔法を掛けていく。
そのおかげか、2倍掛けになった他の冒険者パーティーも以前より大猪を倒しやすくなったようで感謝されていた。
他の人たちも補助魔法を掛け合えば5倍掛けとか簡単になるのでは? と思ったけども、基本的には全員瀕死とかの緊急事態以外、余程親しくない限りは他パーティーへの手出しはしないという不文律があるそうだ。プライドとかいろいろ関係してるんだろう。
他パーティーに補助魔法を掛けたことを疑問に思われたとき、サイモンさんはサーシャのパーティーメンバーであることを明かし、「自分、こうでもせんと仕事ないんで」と言って笑いを誘っていた。
開始の合図からすぐ、補助魔法を掛けたサーシャは斜面を駆け上がりながら山の奥へ向かった。ソニアの魔法と違って人を巻き込む心配はないけど、手前にいる大猪は他のパーティーに任せようというのだろう。
ソニアは――端っこでエリクさんの出した《防壁》に場所を仕切られ、納得いかなさそうな顔をしている。
あれ? 「背中を見せるのも星5冒険者の仕事」とかエリクさん言ってなかったっけ……。これじゃソニアの魔法は他から見えないな。
ソニアの倒した大猪は一目でわかる。すっぱり両断されていたり首を一撃で落とされていたり、倒し方が派手なのだ。それを見て他の風魔法使いたちが威力に驚嘆していた。
サーシャの倒した大猪は相変わらず綺麗なもので、毛皮も丸々残るから喜ばれる。
僅か5時間後、今回の大規模討伐は幕を閉じた。
ついでにソニアの実家であるクエリー商会へ。ギルドの窓口について相談をするためだ。このお店はテントも扱ってるから、相談しておいた方がいいと思って。
忙しい中時間を割いてくれたクエリーさんは、新型のテントを見て大いに驚いていた。その素材と原価を聞いて遠い目をし、ホイホイと増産できないことに胸を撫で下ろしている。クエリー商会では既存のテントを扱っているから、需要が完全にはなくならないことを安心したのだろう。
ギルド窓口のことや価格設定など、俺の迷っていることに大して丁寧に相談に乗ってくれ、ソニアが出資した織物はクエリー商会に卸すように伝えることを約束させられた。確かに、鎧下を作るだけなら防具屋でなくても構わないし、クエリーさんとハワードさんは飲み友達で仲が良い。
布の原価は安いから、間にクエリーさんが噛んでも冒険者の買える値段に落ち着くだろう。
その代わりとして、ネージュの冒険者ギルドではクエリー商会の店員が交替で窓口担当を受け持ってもらえることになった。とてもありがたい。
そのままオーサカに移動して、オールマン食堂のショーンさんにも相談をする。こちらはテント販売に絡んでないから、信頼できる店員を紹介してもらうのが目的だ。
ふたつ返事で承諾してくれたショーンさんは、そのまま俺を連れ出し、オーサカの中央部近くにある店に入っていった。
「オールマン商会本店や。うちのおとんが会長をしててな、ここの系列は兄と弟がやってるんや。それで店員やけど、自分の姪っ子――つまりサイモンの従妹やな、そいつがハロンズに行きたがってんねん。サイモンがハロンズに行ってからというもの、うるさくて敵わんってこっちに愚痴が来てたんや。まさに渡りに船っちゅうこっちゃ!」
「確かにハロンズに住んでもらった方がいいですし、部屋は一応空いてますが」
「国立大学院に入りたいんやて。店番の合間に本が読めたら文句はないって子や。オールマン一族の中でも変わりもんやでー」
なるほど……窓口はテントが5個しかない以上物凄く忙しいことにはならないから、本を読んだりできる余裕は十分ある
ショーンさんから紹介されたのは、15才のマリオンという少女だった。勝ち気な顔をしていて、黒髪はサイモンさんにも似ている。
「えっ、うちをハロンズに住まわせてくれんの? ほんま!?」
「ギルドのテント貸出窓口で働いてもらうことになるけど、忙しくはないと思うから本は読んでいてもいいよ。……ただ、冒険者ギルドは荒っぽい人もいるから……」
15才の女の子ではどうかなあ、と思うところがそれだ。冒険者同士ならともかく、お金が絡む店と客になるといろいろ難癖付けられそう。
「ああ、それも含めてマリオンを紹介したんよ。マリオン、あれやって見せ」
「うちの実力見せたるわ」
マリオンはニカッと笑って、俺の腕を掴んだ。その途端に俺の体からへなへなと力が抜ける。
「な……なんですか、これ」
床に座り込んでしまったままマリオンを見上げると、彼女は薄い胸を張って「呪術や」と答えた。
「呪術?」
「4属性魔法に含まれない、儀式魔法の一種やな。魔法陣を描いたりして、媒体を使って発動させるんや。うちの場合はこの腕輪の内側に魔法陣を描き込んであって、自分の魔力を媒体にしていつでも発動させられるようにしてあるんよ」
そういえば……タンバー神殿で床に血で魔法陣が描いてあったことを思い出した。あれと同じ系統なのか。
「呪術使いは少ないんや。国立大学院には後天性4属性魔法使いの偉ーい先生がおるんやて! その先生と一緒に呪術の研究をしたいんや!」
「……その偉い教授、うちの近所に住んでてしょっちゅう遊びに来るよ。リンゼイ・レッドモンド教授でしょ?」
そうか、教授は一部からは憧れの存在なんだ……。俺たちにとって憧れる要素は0なんだけど。
「ほ、ほほほほんま!? 住むところと食事が付いてたらそれ以上の給料はいらんから、お願いします! ハロンズのでっかいテトゥーコ神殿の図書館に通いたいんや!」
「そういうことなら……。冒険者に絡まれても自衛できそうだし、少なめだけどお給料も出すよ。半月後くらいからになるけど、引っ越しの準備をしておいて。部屋は……書斎が空いてるからそこを使う? 本も少し残ってるよ」
「最っ高や! ジョーはん、おおきに!」
こうして店員問題は解決し、テントの貸出料金も「市販品を買うよりは高く、宿に泊まるよりは安く」ということで1日1000マギル、前金で2000マギルと言うことに決まった。
そして、冒険者ギルドネージュ支部の大規模討伐の日がやってきた。
山に強いスカウトには猪の追い込みの役目があるので、レヴィさんだけは2日前から現地入りしている。
今回用意した目印の羽は、前回より増やして50個。サーシャに40個、ソニアに10個渡しておいた。
「補助魔法で魔法制御も上がったらええのになあ……」
簡単な依頼をいくつか受け、ソニアの壊滅的な魔法制御を目の当たりにしてきたサイモンさんが力なく笑う。
「魔力が底上げされたらこっちの杖を使うからいいのよ」
ソニアはエリクさんからもらった杖を出してみせる。確かにそっちを使えば、「人並みにちょい届かないくらい」の魔法制御ができる。魔力の消費も激しいけど、「《旋風斬》を10発当てればいい簡単なお仕事」だ。
前回メリンダさんの戦いを見てる俺は、普通の風魔法使いが一撃で大猪を倒せるわけではないと知ってるけど、ソニアは全属性耐性のある古代竜の首すら両断する常識外れの魔力を持っている。
「それにしても、前の大規模討伐から数ヶ月でまた100頭狩らなければいけないなんて……。何が起きているんでしょうね」
前回の大規模討伐で圧倒的な活躍を見せたサーシャが、現在の状況に眉を曇らせた。
「わからないけど、アーノルドさんたちはそれに関することを調べに行ったみたいだよ」
「何事もなく、無事に戻ってきてくれるといいですね」
「テント屋のことがあるから、この先俺はちょくちょくネージュに行くことも増えるし、その内サーシャも一緒にアーノルドさんたちに会いに行こうよ」
「そうですね。まずは目の前の大猪に集中しないと!」
「ハムとベーコンのためだから頑張って!」
俺が変な励まし方をしたせいか、サーシャは肩を振るわせて笑っていた。
今回は一度ギルドに買取をしてもらってから卸値で引き取るんじゃなくて、不要なところだけをギルドに買い取ってもらうつもりだ。ロースも! バラも! もも肉も! ハムとベーコンにしてやる! その他の可食部位はレベッカさんから「格安で入手できるなら欲しいわ」と言われているし。
猪肉は豚肉より癖はあるしちょっとスジが固いけど、その分味が濃いんだよな。脂身の部分なんかは猪肉の方が美味しいように感じる。ベーコンは脂が命と俺は思ってるから、ベーコンにするにはちょうどいい。
「ジョーさん、目が遠くを見ちゃってますよ」
「……はっ、これから作れるハムとベーコンのことを考えてたら」
「暢気ねえ。私は大規模討伐初めてだから緊張してるわ……」
「ソニアさんが、緊張……ですか?」
「人に当てたらと思うと怖くて」
俺とサーシャとサイモンさんは同時に「ああー」と唸った。
できればソニアの近くは立ち入り禁止にして欲しいな。安全のために。
ガツリーに移動してからそれをエリクさんに提案しに行ったら、真っ青な顔で「仕切りを作る! 大至急だ!」と言っていた。
そして始まった大規模討伐。今回も目標は100頭。アーノルドさんたちがいない分前回より時間は掛かるかもしれないけど、サイモンさんが他のパーティーに補助魔法を掛けて回ることになった。
補助魔法を掛ける相手がソニアだけなので、その辺にいた4人パーティーに一緒に補助魔法を掛け、そのまま「ほな、行ってきますわ」と言い残してどんどん移動しながら補助魔法を掛けていく。
そのおかげか、2倍掛けになった他の冒険者パーティーも以前より大猪を倒しやすくなったようで感謝されていた。
他の人たちも補助魔法を掛け合えば5倍掛けとか簡単になるのでは? と思ったけども、基本的には全員瀕死とかの緊急事態以外、余程親しくない限りは他パーティーへの手出しはしないという不文律があるそうだ。プライドとかいろいろ関係してるんだろう。
他パーティーに補助魔法を掛けたことを疑問に思われたとき、サイモンさんはサーシャのパーティーメンバーであることを明かし、「自分、こうでもせんと仕事ないんで」と言って笑いを誘っていた。
開始の合図からすぐ、補助魔法を掛けたサーシャは斜面を駆け上がりながら山の奥へ向かった。ソニアの魔法と違って人を巻き込む心配はないけど、手前にいる大猪は他のパーティーに任せようというのだろう。
ソニアは――端っこでエリクさんの出した《防壁》に場所を仕切られ、納得いかなさそうな顔をしている。
あれ? 「背中を見せるのも星5冒険者の仕事」とかエリクさん言ってなかったっけ……。これじゃソニアの魔法は他から見えないな。
ソニアの倒した大猪は一目でわかる。すっぱり両断されていたり首を一撃で落とされていたり、倒し方が派手なのだ。それを見て他の風魔法使いたちが威力に驚嘆していた。
サーシャの倒した大猪は相変わらず綺麗なもので、毛皮も丸々残るから喜ばれる。
僅か5時間後、今回の大規模討伐は幕を閉じた。
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