殴り聖女の彼女と、異世界転移の俺

加藤伊織

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ハロンズ編

99 パワーレベリングってやつ

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 ヒュドラ討伐が終わり、俺たちはしばらく平穏な日々を過ごしていた。実はヒュドラを高いところから落としたために内臓に損傷があって、それについては解体後にちょっと注意されたりもしたけど。
 平穏と言っても、教授&ルイによる「突撃! 隣の晩ご飯」や、近隣で終わる危なげない依頼など、そういうことは日常茶飯事であった。
 前触れもない教授の奇行にも慣れてきたなと思った頃、俺はギルドから呼び出されてギルド長の部屋を訪れていた。
 

「空間魔法の講習会、ですか」

 空間魔法の講習会を開きたいのだが、とアンギルド長に開口一番切り出され、俺は思わず鸚鵡返しにしてしまった。
 あー、そういうのあったらいいよなあ。もっと空間魔法使いが冒険者としてだけでなく、交易分野にも進出してくれたらいいし。ヘイズさんにもそういうものがあったら違っていたんじゃないかと思う。

「他人事のような顔をしているんじゃないぞ、君が講師だ。ジョー・ミマヤ」

 優雅にお茶を飲みながら、アンギルド長が俺に向かって薄く笑った。
 ……って、俺!? 俺が講師!?

「えっと!? あ、あの、確かに俺は移動魔法まで習得していますが、経緯が特殊なので人に教えられることはないのではないかと……」
「経緯が特殊とはいえ、この世界随一の空間魔法使いであることには変わりない。空間魔法使いはもっとこうしたらいいとか思うこともいろいろあるのではないか?」
「それは……確かに思っています」

 空間魔法使いとしては異例の星5冒険者。レベッカさんも俺のことを「空間魔法使いの成功ケース」と言っていた。確かに、俺は若いけどもそういう点なら話を聞いてくれる人はいるかもしれない。

「ハロンズ登録の冒険者の中には、君以外の空間魔法使いがふたりいる。それと、近隣の街にまだ年が若くて冒険者にはなっていない少女がひとり。その3人にだけでいい、空間魔法使いの今までの型を破る話を聞かせてやってくれないか」

 俺は確かに思っていた。
 もっと積極的に空間魔法使いが物流を担えば、この世界はいい方へ向かっていくと。
 移動魔法は行ったことのある場所にしか移動できないけど、先輩の空間魔法使いが主要な街だけでも移動魔法で連れ歩けば、後輩空間魔法使いもそこに行けるようになる。
 そういう縦の繋がりができていけば、この先俺がいなくなっても俺の担った役割は誰かが受け継いでくれる――。

「わかりました。それと、俺もできるだけ空間魔法使いの育成に協力します」
「ああ、よろしく頼む」

 今度、ケルボより北の方面とか、ハロンズよりも西の方面とか、移動できる範囲を増やしていきたいなあ。ついでにレヴィさんの言っていた「マーテナ山より楽に溶岩をゲットできる山」にも行きたい。
 俺が行ける範囲を増やすことは、他の空間魔法使いのためにもなるから。
 

 その話を受けてから、俺は講習会の準備に取りかかった。サーシャにとあることを頼み、その間に俺自身は北街道を更に北上して移動できる距離を伸ばす。
 1週間ほど準備をした頃、アンギルド長から日程の連絡があった。
 なんと、開催日は2日後だという。えらく急だな……。
 そして、まだ冒険者になっていない少女については、アンギルド長を連れて俺が移動魔法で迎えに行って欲しいと言われた。
 どうしてかと思ったら、その少女の住んでいる場所はチェーチ――大街道の宿場町なのだそうだ。確かにそこ、ハロンズに来る時に通った!
 
 迎えた講習会当日、俺はいつも通りの服装ながらもガチガチに緊張してギルドへと向かった。

「そういえば、魔法の素質ってどうやって判別するんですか?」

 ふと疑問に思ってアンギルド長に尋ねてみる。ソニアが小さい頃から風魔法を暴走させまくってたって前に聞いたから4属性魔法ならまだわかるけども、空間魔法の素質持ちってどうやって判別するんだろうか。

「空間魔法使いについては、呪文を唱えてみるのが一番だ。だいたいみんな一度は空間魔法の呪文を唱えたことがある。使えたら便利だからな」

 そう言ってアンギルド長はくすりと笑った。この人も小さい頃に空間魔法に憧れて呪文を唱えたことがあるのかもしれない。アンナさんは絶対唱えたことがありそうだし。
 4属性魔法についてはだいたい《送風ブロワー》《水生成クリエイトウォーター》などの根幹魔法を幼少期に無意識に使ってしまうことが多いことと、その後他の属性についても使ってみればわかるということで判別は容易につくそうだ。
 それを聞いて、「もしかしたら俺にも魔法の素質があるかもしれない」と思って4属性試してみたけどやっぱり駄目だった。

 チェーチの街に移動して、栗色の髪をした13才のアリスという少女と合流する。俺と同じくらい緊張していて、ギルド長直々の、しかも移動魔法での迎えに顔を強張らせていた。
 
「はじめまして。俺はジョー。君は将来冒険者になりたいの?」

 俺がアリスに尋ねると彼女は一瞬きょとんとして、それから大真面目な顔で答えてくれた。

「はい。だって空間魔法使いですから、冒険者になるのが一番だと思います」
「そう……」

 やっぱり、空間魔法使いならば冒険者という固定観念が物凄く強いみたいだ。
 今日俺が話すことが、もしかしたら彼女の将来を変えるかもしれない。――いや、ひとつの選択肢として数えられるようになって欲しい。

 冒険者ギルドには会議室もある。大規模討伐などの時はここで説明があったりするらしい。そして、今日の講習会はこの会議室で行われることになっていた。
 広めの会議室の中に、30代くらいの男性と、それよりは年上に見える女性。このふたりが、ハロンズにいる空間魔法使いなのだろう。
 そのふたりに並んで座るようにギルド長がアリスに促し、俺には部屋の前を示す。
 うっ……。緊張するなあ。

「今日の空間魔法講習会の講師を務めさせていただきます。ジョー・ミマヤです」

 よろしくお願いします、と頭を下げると、俺より年長のふたりが驚いた表情を隠せていない。

「ギルド長から説明があったかもしれませんが、俺は空間魔法の最高峰と言われる移動魔法を習得しています。ご存じの通り空間魔法は、『希少なものを』『より遠くへ』運ぶことで練度が上がるものです。これが4属性魔法や聖魔法とは違う空間魔法習得の仕組みです。
 ですが、知られていないことがひとつあります。同じ神の加護を受けた人間と一緒にいると、その入る経験値が2048倍になるのです。俺は異世界で生まれて育ちましたが、元いた世界では死んだことになっていて、テトゥーコ様お導きでこの世界で生きることになりました。その際に女神様の加護を受け、空間魔法を習得したんです。
 経緯が特殊すぎて参考にはならないと思いますが、同じくテトゥーコ様の加護を受けている聖女サーシャと一緒に行動をしていたので、古代竜をマーテナ山からネージュに運んだだけで魔法収納空間内の時間操作ができるようになりました」
「時間操作が……私でもまだできていないのに」

 黒い髪を束ねた女性が呆然と呟く。うん、大変申し訳ないけどそれは俺がずるいと思う。

「移動魔法は伝説の域といいますが、過去に習得した例もあります。その人が俺と同じく2048倍の加護の効果を持っていたかはわかりません。……その上で俺が出した結論は、冒険者として狩った魔物を運ぶことだけしていても空間魔法のレベルは上がりづらいということです。より多くのものをと思うなら、商人の荷を運ぶのでもいい。収納したら時間が経たない空間魔法は、交易にとても向いています。
 冒険者にこだわることはないんです。街から街に荷物を運び、移動魔法を習得した時のために行ける場所を増やす、そんな経験も大事だと思います」

 見るからに冒険者風の男性の目が剣呑に光った。ヘイズさんと同じで、彼は冒険者であることに誇りを持っているのかもしれない。

「つまり、空間魔法のレベルを上げたければ商人のまねごとをしろと?」
「それも有効だという話です。一番は神の加護ですが、これはどうにかしようと思ってどうにかできるものではないので。
 冒険者パーティーに所属して、倒した魔物を運ぶ。それは今までの空間魔法使いにとって当たり前だったかもしれませんが、恐らく入る経験値であれば、古代竜などの余程希少な魔物で無い限りは多くの荷物を運ぶ交易の方が安全で大きいのではないかと思います。
 俺が今日提案するのは、空間魔法使いの縦の繋がりです。移動魔法を習得した者が、積極的に年下の者を支援する仕組み、そういうような。
 ――というわけで、俺は若輩者ですが移動魔法を習得した者として、みなさんの空間魔法のレベルを上げるためにとあるものを用意しました」

 そう、俺はこの話を聞いてからサーシャに手伝ってもらって準備をしていたのだ。
 3人を伴って倉庫に向かい、そこで古代竜を出してみせる。
 全員古代竜を見るのは始めてだったようで、とても驚いていた。

「人数分用意してあります。これを各自収納してください。ええと、まずそちらの方から」
「私はダイアン。……いいの? こんなものを受け取ってしまって」
「後で返してくれればいいですよ。これから、古代竜を魔法収納空間に入れた状態で、移動魔法を使ってコーンウェイとここを何往復もします。今までの経験値のたまり方によっては、時間操作が使えるようになるかもしれません」

 なにせ、マーテナ山とネージュの距離よりも、ハロンズからケルボへの距離の方が3倍くらい遠いのだ。俺が一生懸命距離を稼いで更に北上した限界のコーンウェイならば、効果も高まる。
 コーンウェイへのドアを出して、出たり入ったりを繰り返せばかなりの経験値が溜まるだろう。移動魔法を使った分はカウントしないとか言われたらお手上げだけど、やってみないとわからない。

 男性の空間魔法使いはアンディさんというそうだ。俺が出した移動魔法のドアを見て、その向こうに異なる景色が広がっているのを実際に見たら肩を落としていた。……なんだかなあ、ヘイズさんを見ているような気になるなあ。

 その後はしばらく、ひたすら3人でドアの出入りを繰り返してもらった。かなりの回数出入りを繰り返し、途中でアリスが目を回すなんてことも起きた。
 1時間ほど経ったところで、水に浸した干しトウモロコシを渡して時間経過を試してもらう。この時点でダイアンさんが成功したので、後のふたりも俄然やる気を出した。

 休憩を挟みつつ4時間ほど延々とそれを繰り返す。アンディさんに続いてアリスが時間操作を習得した時点で一度それは終了にした。
 俺が提案したことが実際に効果を上げたことで、3人の俺を見る目が変わっている。

「ハロンズから離れた時に思いましたが、ここから遠くに産地があるということで価値が高い商品などもたくさんあります。そういったものを流通させるだけで安全にお金も経験値も稼げますよ。――だから、冒険者であることにこだわることはないと思います。そこにこだわりすぎて道を誤ってしまった人を見たことがあるので……。
 ああ、それと、もしまた経験値稼ぎをしたい時には都合が合えばお手伝いします。今やった方法を使えば、移動魔法の習得もいずれできると思いますので」
「なんであんたは、そんなに面倒見がいいんだ? 俺たちは本来無関係だろう?」

 純粋に不思議そうにアンディさんが尋ねてくる。それに対する答えは既に俺の中で出ていた。

「後進のために、いつか同じようにして欲しいからです。ダイアンさんとアンディさんは俺より空間魔法使いとしては先輩なので、少しでも交易の力になってくれたらと思いますし、若いアリスにはその内に後輩ができた時に先輩としてその力になってあげて欲しい。
 ……俺は、今俺がしていることも俺が死んだら廃れてしまうと思っていました。でも、志が継がれていればその道は消えないんです」

 そうしたらケルボの方で取れる夏の岩牡蠣がこっちでも簡単に食べられるようになったり、フォーレの安い塩が広く使われるようになったり、商人の行きにくい村へも簡単に行けるようになったり、いろんなことが起きるだろう。
 それと、米味噌醤油も定着したり!
 米味噌醤油については俺がパーグに行ければ解決するんだけども、今ハロンズ本部は警戒態勢で、高ランク冒険者は遠くに行くなと連絡が来てるんだよな。

 空間魔法は容量に制限がないから、絶対に交易は向いているはずなんだ。
 それがこの世界を豊かにしたらいいなと俺は思っている。
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