殴り聖女の彼女と、異世界転移の俺

加藤伊織

文字の大きさ
上 下
96 / 122
ハロンズ編

92 ご近所さんだった

しおりを挟む
 1ヶ月後にはサイモンさんが来てくれると伝えると、サーシャは喜んだけどソニアとレヴィさんが若干渋い顔をしていた。

「何かありますか?」
「もう少し早まらないかと思ったんだが……」
「ハロンズ周辺は魔物が弱いし少ないわ。でも、ロクオには結構たくさん魔物がいるし、ロキャット湖のヒュドラも最近目撃者が多いらしいの。早めにプリーストが欲しいわね。あ、もしくはサーシャ以外にもうひとり前衛ができる人でもいいんだけど」

 なるほど、そういうことか。
 でも上位聖魔法が使えるプリーストはだいたいもう所属が決まってるらしいし、冒険者でスカウトできるプリーストというのは稀だ。
 多分、アーノルドさんがサーシャにコディさんと新人プリーストばかりパーティーに加えたのはそういった事情があるんだと思う。

「神殿に声を掛けておきますか?」
「だったらサイモンの方がまだ確実なくらいだな……ギルドからも俺たちに依頼したい討伐があるらしいから、今の4人で向かってもいいんだが」

 サーシャの提案にレヴィさんがため息をつく。
 上位聖魔法の使えるプリーストか……。
 難題だな。


 そんなことを話し合った翌日、厩で馬たちの世話をしていた俺をコリンが呼んだ。

「ジョー! ちょっと出てきてー! 紹介したい人がいるんだ!」
「紹介したい人? 俺に?」
「うん! ハンドミキサーのことなんだけどさ、鍛冶ギルドで木の歯車作ってすっごい悩んでたんだよ。その時に教授がたまたま立ち寄って、手伝ってくれたから作れたんだ。今、散歩してたらしくてそこにいるから、ジョーに会わせたいなって」

 教授? 既視感のある言葉だな……。
 俺がそう思いつつ外に出ると、そこにいたのは金髪を束ねた長身の男性だった。

「あーっ! 教授!」
「あれ? ジョー、知り合い?」
「おや? 僕のことを知っているのかい?」

 おっと、向こうが俺のことを覚えていない。これはまさかの展開だ。

「えーと、聖女のパーティーメンバーです。一度神殿でお会いしました」
「ああ! なるほど! あの時はパンダに夢中になりすぎて誰の顔も覚えてないんだよ。 ということは、ここは君たちの家かい?」

 ニコニコと問いかけてくるのは、4属性魔法に上位聖魔法が使えるというレッドモンド男爵――通称教授だった。
 
 
 教授は鍛冶ギルドに「何か面白いことはないかと」立ち寄ったところで、歯車を削りながらうんうん唸っているコリンを見つけたらしい。それで面白そうだったので手伝い、3時間ほどで仕組みを作ってしまったのだとか。
 その3時間には歯車をコリンが削り出す時間や、教授が図面を引いた時間も含まれていると言うから、「我が国最高の頭脳」とテイオ猊下が言っていたのも誇張ではないらしい。

「あの、教授は――ええと、教授とお呼びした方がいいでしょうか、男爵とお呼びした方がいいでしょうか」
「リンゼイで構わないよ。僕は男爵といっても元が平民の法衣貴族だしね」
「法衣貴族?」
「領地を持たない貴族のことさ。そういえば君たちはネージュから来たんだったね。あちらには貴族は住んでいないらしいから、貴族のことを知らないのも仕方ないか」

 いや、俺が詳しくないだけだよな……。

「あ、すみません、実は俺――」
「あーっ、こんなところにいやがった!! いきなりふらっと出て行くなよ! せめていつ頃帰るか言えって毎日毎日言ってんだろ!」

 凄い勢いで走ってきた少年がリンゼイ教授の腕を掴む。
 そして周囲にいる俺とコリンに気付き、俺の顔を見て「あれ」という顔をした。

「あんた、テトゥーコ神殿で聖女と一緒にいた……」
「こっちは覚えてくれてる!?」

 少年は確かルイという名前だったはずだ。フランス王によくある名前と同じだから俺は覚えてた。

「ルイ様、ですよね」
「俺に様とか付けなくていいぜ、気持ち悪ぃ」
「えっ、でも、確か伯爵……」
「あー、話すと長いんだけどよ」
「……お茶でも飲んでいきませんか?」
「いいね! 是非いろいろ聞かせてもらいたい!」

 俺の話に飛びついてきたのは教授の方だった。すかさずルイのチョップが教授の頭に入る。

「自重しろ。あんたは『自重』って書いた紙を顔面にぶら下げて歩け」
「えー、でもぉ、ルイくぅん」
「可愛く言っても駄目だ」
「……まあまあ、ここに立ってても暑いだけだし、中にどうぞ。コリンも話したいんだよね?」
「うん!」
「僕は聖女と話がしたいな!」
「は……はは……聞いて来ますね」

 コリンにふたりを応接室へ案内するように頼んで、俺は2階へと上がった。
 そっとサーシャの部屋をノックすると、何かを察したらしいサーシャが静かにドアを開けた。

「どうしました?」
「あ、あのさ……神殿に挨拶に行った時に会った教授が来てるんだけど、サーシャと話がしたいって。どうする?」
「ひえっ……いないと言ってください」
「だよね、わかった」

 俺はドアを閉め、何事もなかったように階段を降りた。厨房へ行ってマヨネーズの副産物であるメレンゲを皿に盛り、冷たいジンジャーエールと一緒にお盆に載せて応接室へ向かった。

「お待たせしました。サーシャは生憎今外出していました。すみません」
「そうなのかー。それは残念だ」
「悪いな、気を使わせて」

 口を尖らせて残念がる大人の教授と、恐縮する少年のルイの対比が酷い。
 明らかにこれ、お目付役だよなあ……。

「えーと、まず何からお話ししましょうか……」

 やっぱり俺のことから話した方がいいよな。相手の名前を聞く時にはまず名乗りなさいっていうくらいだし。

「ジョー・ミマヤです。パーティーメンバーとここに住んでます。空間魔法使いで……」
「おや、このお菓子は初めて見るね? 飲み物も飲んだことがないものだ、面白い!」
「空気読めよ!」

 俺の自己紹介中にメレンゲをもぐもぐ食べた教授がそっちに気を取られている……。自由すぎないか、この人。
 
「すまねえな……簡単にこの馬鹿と俺のことから話すわ」
「えっ、逆になんかすみません」
「覚えてるかもしれねーけど、ルイ・ウォルトンだ。こっちの変な奴はリンゼイ・レッドモンド。一応貴族だけど俺も教授も生まれは平民で、貴族になったのは最近だからその辺は気にすんなよ」
「ルイくん、ルイくん、これは美味しいよ。食べてごらん」
「ちょっとは黙って……あ、うめえ」

 教授によってメレンゲを口に押し込まれたルイが、ブチ切れかけてメレンゲの美味しさの前に屈した……。そして3個ほど続けてメレンゲに手を伸ばす。頬が緩んでいるから、かなりお気に召したんだろう。

「えーと、そう、生まれも育ちも平民でさ。教授の方は魔法研究の功績で叙爵されて、そのついでに俺がウォルトン伯爵家に認知されてそっちを名乗ることになったわけだ。伯爵がメイドに手を付けて産ませたのが俺なんだよ。ハロンズの下町で生まれ育って、物心ついた頃に教授が近所に住み始めた」
「ルイくんのお母さんには僕もよく面倒を見てもらってね。小さいルイくんの子守をしたこともあったのさ」
「子守……」

 想像つかないな……。典型的な天才のこの人が子守をするところ。

「あ、騙されるなよ。俺はガキの頃から自分のことは自分でやってたぜ。この教授は自分の魔法理論を俺で試してて、たまたま俺がうまくいっちまって、学術界で注目されたんだ。……で、自分が叙爵される時にウォルトン家に俺のことを認知しろって切り込んでって、俺の地位を勝ち取る代わりに研究成果は後ろ盾になるウォルトン家が管理してもいいってことにしちまった。……馬鹿だよなー」
「えっ、すっごいいい人じゃん!?」

 コリンが驚いて思わず叫んでいる。俺も同意だ。そこは同意なんだけど、でもやっぱり教授の方が圧倒的にルイに迷惑掛けてるようにしか見えないのは何でだろう。

「今のところ、利益ほとんど出てねえし。俺たちが住んでる家もウォルトン家に買ってもらった」
「あ、そうなんだ」
「この近所にふたりで住んでるんだ。ここからだと通りを挟んで斜め向かい辺りだな。北17の東52。そういえば、ケーキがやたら回ってきたことがあったけど、あれっておまえたちが引っ越してきた時か?」
「そうだよ。冒険者ギルドの側に蜜蜂亭ってお店が新しくできたんだけど、そこの店員さんたちもここに住んでて、店長のレベッカさんが作ったケーキなんだ。本店はネージュにあって、俺について……あ、話の順番が逆になったけど、俺のことを話すね。
 ちょっと信じられない話かもしれないけど、俺は別の世界で生まれ育って、5ヶ月くらい前に事故に遭って、『死ぬはずの運命じゃないから』ってテトゥーコ様にこっちの世界で生き直すように導かれたんだ。空間魔法はその時にテトゥーコ様からいただいたもので、テトゥーコ様の加護と、いろいろあってタンバー様の加護を受けてる」
「別の世界で生まれ育って!?」

 予想はしてたから叫ばなかったけど、ガタッと立ち上がった教授に両手を掴まれていた。
 すっごい目がキラキラしてるなあ……。サーシャが逃げた気持ちがよくわかる。

「だからか! コリンくんが自分でもよくわからない仕組みのものを作っていたのは何故かと疑問だったんだよ。君が未知の技術を教えたんだね!?」
「あ、はい、そういうことです……」
「僕にも教えて欲しい! いろいろと!」
「座れ座れ、引いてるだろ、ジョーが」

 ルイが教授の首を猫掴みして着席させる。凄いな、扱いを完全に心得てる。

「そういえば、ルイはどうして教授と一緒に住んでるの?」
「俺以外にこの危険物の世話をさせられねえからだよ。部屋の掃除とか危ねえぞ? 伯爵令息っていってもやってることはメイドだよ」
「ええと、ルイのお母さんは?」
「俺が11の時に死んだ。4年前だな。……それで教授がウォルトン家に乗り込んだんじゃないかと俺は思ってるんだけど、そういうことだけははっきり言わねえんだよな、こいつ」
「僕はルイくんを大事にしてるよ。なにせ小さい頃から見てるし、僕の研究を実証してくれたし、そのおかげで叙爵されたんだしね」
「別に叙爵とかどうでもよかったんじゃねえの? ウォルトン伯爵に俺のこと認めさせるのが目的だったんだろ」
「てへっ」
「ほら、こういうごまかし方するんだよな……」

 教授の方は「てへぺろ」の顔をしているし、なんだかんだ言いながらルイの方もこの人の世話を焼くのは自分の役目だと思ってそうだ。

 あれ? 待てよ?

「ルイが教授の理論を実証って、もしかして魔法の属性を後天的に得るって話?」
「ああ、そうだよ。俺は火魔法の素質があったけど、今は火と水の2属性が使える」
「後天的!? 初めて聞いたよ」

 コリンは驚いてるけど、俺も驚いてる。教授以外に実例があったんだ!
 後天的素質獲得ができるなら、ソニアが土魔法を使えるようになるかもしれない!
 それに――。

「確か教授はテトゥーコのプリーストで上位聖魔法を使えるんですよね?」
「そうだよ」
「結構近くにいたー!? パーティーに所属してないプリースト!」

 俺は思わず叫んでしまった。そりゃ叫ぶよ!

「何の話だい? もしかして僕をプリーストとしてスカウトしたいのかい? 楽しそうだね!」
「や、やめとけやめとけ! ヒュドラが瞬きするのか確認したいってロキャット湖に張り込んだりする奴だぞ!?」
「ルイも同行したんだ? 戦える?」
「俺は魔法使いというよりは剣士だ。魔法は一応使えるが威力もねえし制御も大してうまくねえな」
「レヴィさーん! ソニアー!! ここに上位聖魔法が使える人がいまーす!」

 危険物の香りはするけど、ルイがいるなら平気な気もする!
 案外近くにいい人がいたよ!!
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!

暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい! 政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。

藍生蕗
恋愛
 かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。  そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……  偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。 ※ 設定は甘めです ※ 他のサイトにも投稿しています

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

二度目の召喚なんて、聞いてません!

みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。 その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。 それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」 ❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。 ❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。 ❋他視点の話があります。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です

葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。 王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。 孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。 王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。 働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。 何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。 隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。 そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。 ※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。 ※小説家になろう様でも掲載予定です。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界に来たからといってヒロインとは限らない

あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理! ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※ ファンタジー小説大賞結果発表!!! \9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/ (嬉しかったので自慢します) 書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン) 変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします! (誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願 ※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。      * * * やってきました、異世界。 学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。 いえ、今でも懐かしく読んでます。 好きですよ?異世界転移&転生モノ。 だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね? 『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。 実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。 でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。 モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ? 帰る方法を探して四苦八苦? はてさて帰る事ができるかな… アラフォー女のドタバタ劇…?かな…? *********************** 基本、ノリと勢いで書いてます。 どこかで見たような展開かも知れません。 暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。

処理中です...