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ハロンズ編
77 神殿訪問
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荘厳な空間に大勢の人間が集っていた。
扉から神像まで、赤い絨毯が敷かれた道が空けられていて、後はびっしりと人垣ができている。
もちろん俺たちは最前列に案内されて、これから起こる一種の「儀式」を見守っていた。
俺はどこの王子様だよっていうような白い礼服に身を包み、……テンテンを抱いて立っていた。もちろん足元にはクロもいる。
大概この格好も意味がわからなくて、さっきから注目の的になっていた。
ゴーン、ゴーン……。
重い鐘の音が響く。それを合図に大扉が開けられ、聖女認定の儀の時と同じドレスに身を包んだサーシャが現れる。
神像の間に集った人々の間にどよめきが起こった。
サーシャはアップにした髪に前回とは違って白い花を飾っていた。……いや、違う。白い花をかたどった髪飾りだ。光を反射してそれがキラリと光ったから気がついた。
きりりと前を向き、凛として歩くサーシャは――うん、前回と同じかそれ以上に緊張してるな。
あんなことがあったから当然か……。
サーシャの神殿訪問は、やはりガチガチのガチで格式張って行われることになった。
案としてはいくつかあって、この前発注した薄紫のドレスで総大主教に挨拶をするだけというものから、「聖女」の存在を知らしめるために神殿の威信をかけて盛大にやろうというものまで、神殿上層部の人間の数と同じくらいばらばらなものが出たらしい。
結局ガチガチのガチになった理由は、唯一の「聖女」を要する神殿として、民衆にアピールするのが狙いだとか。その辺はアンギルド長がげんなりとした顔で教えてくれた。
女神テトゥーコ様から直々に使命を受けたサーシャは、人間同士の権力闘争で神殿の地位を得た総大主教よりも遥かに女神に近い立場。つまり、形式上のテトゥーコ神殿トップになる。
サーシャは神殿の経営とかできないから、「これからも一信者として活動します」と言っているんだけど、やはり象徴としての「聖女」という役割は大きい。
ハロンズでのお披露目という意味も含めて、その日は神殿の扉を開け放って見物客もどんどん入れて、テトゥーコ様の威光を見せつけてやろうぜ! ということになったのだ。
「私……どうしたらいいんでしょう……。テトゥーコ様への請願も、ジョーさんを生き返らせたいという私情だけのものだったのに。こんな大事になるなんて」
レヴィさんとアンギルド長から神殿訪問について決定したこととその経緯を伝えられたとき、サーシャは顔を青くしていた。元々白い肌から血の気が引いて、真っ白になっていた。
そのままだと倒れそうだったので、俺はサーシャの手を引いて彼女の部屋まで連れて行ったんだけど、その時にサーシャがぽつりと弱音を吐いたのだ。
サーシャが腰掛けたベッドに並んで腰掛けて、俺は冷たくなった彼女の手を握った。
「サーシャは、テトゥーコ様への請願を後悔してる?」
「まさか。あのままだったらジョーさんは今ここにいないじゃないですか。……私には、あの時あなたを失うのが耐えられませんでした」
「俺も、サーシャが生き返らせてくれて良かったと思ってる。テトゥーコ様なんかお見通しだったみたいだけど。『大事な話があります』なんて言って、『移動魔法を習得したわよ』なんて言われたときには膝から力が抜けそうになったし」
「テトゥーコ様が……そうなんですか、ふふふっ。聖女認定の儀の時にお声を聞いて、前よりももっと女神様を身近に感じられるようになったんです。ジョーさんのおかげですね」
あまり力は入っていないけど、俺の手が握り返される。
「サーシャはいつも優しくて、慈愛と知識の女神の聖女として相応しいと思うよ。なにより、テトゥーコ様がサーシャを選んだんだから、サーシャは胸を張ってればいい。神殿訪問は大事になって大変かもしれないけど、その後は普通に暮らせるはずだよ。ギルド長も『神殿側がサーシャに実権を握らせるわけがない』って言ってたじゃないか。
それに……俺の私情だけどさ、あのドレスを着て、綺麗にお化粧したサーシャをもう一度見られると思うと嬉しいんだ。その、凄く、綺麗だったから」
俺の胸の辺りにぼすりとサーシャが頭を預けてきた。俺から見えるのはサーシャの後頭部だけで、どんな顔をしているかはわからない。
でも、消え入りそうな小さな声で「もう、ジョーさんったら……」って照れたような声が聞こえたから、俺は思いきって彼女の頭を撫でた。
サーシャの金髪はすべすべで、撫でているだけで気持ちいい。クロを撫でている時とはまた違う感触だ。それにやっぱりいい香りがする。
「サーシャ、何か付けてる?」
朝すれ違ったときにソニアからも別の香りがしたことを思いだして、俺は尋ねてみた。するといきなりサーシャが顔をがばりと上げ、彼女の後頭部が俺の顎に盛大にヒットした。
「ぐあっ……」
「いたた……ごめんなさい、ジョーさん!! サーナ・メンテュア・エトゥ……」
「か、回復魔法までは掛けなくていいよ」
「は、はいっ! あの、気付いてもらえて嬉しくて……。この前ソニアさんと買い物に行ったときに、今王都で流行していると聞いて買った香油なんです。あの、髪に付ければしっとりするし、いい香りだし……。好きな香りを選んで油に足して作ってもらうんですよ。作ったレシピは保存しておいてもらえるので次も同じものを作ってもらえるんですが、その人ごとに作る香りが違うから、同じものはないそうです」
「へええ。サーシャがそういうのに興味を持つのはちょっと意外だったけど、凄く合ってると思うよ、その香り」
「買ってよかった……1000マギルは高かったけど……ジョーさんにそう言ってもらえるなら」
サーシャは俺の膝にばたんと倒れ込んだ。
オーダーメイド香水みたいなものか。1000マギルもしたって、それはサーシャにとっては清水の舞台から飛び降りるってやつだったろうなあ。
でも、ニヤニヤしちゃうな。俺が気付いたことでサーシャが喜んで、さっきは真っ白だった顔色が真っ赤になるくらいなんだから。
耳が見えてるから、赤くなってることはわかるんだ。
「神殿訪問の時にも付けていったらいいと思う。一番綺麗なサーシャをみんなに見せびらかそう。俺は最前列で見守ってるからさ」
「が、頑張ります……」
そんなやりとりがあって、その後ソニアや仕立屋の人からのアドバイスもあって、今日のサーシャは髪だけでなくてほとんど全身にマッサージのように香油を塗り込められている。
おかげで一瓶なくなってしまって、サーシャは「1000マギルが……」ってショックを受けてたけど、後で俺がプレゼントすることにした。
だから、サーシャが歩くとふわりと香りが漂う。俺の前を歩いて行ったときにはっきりとわかった。
爽やかさも含んだ、甘い花の香り。連想するのは小さな白い花。
その香りだけで周囲がうっとりしているのがわかる。
「サーシャ・アリアスと申します。総大主教猊下にはお初にお目に掛かります」
「お顔を上げられよ。聖女サーシャ、我らが母、我が女神テトゥーコ様より聖女の任を賜ったこと、御祝い申し上げる。貴女の行く道は険しいものになるかもしれないが、我ら兄弟姉妹が全力でお支えいたします。その道行きに祝福がありますよう。
さあ、神像の隣へ」
「ふえっ!? し、神像の隣、ですか?」
サーシャが慌てているのがわかった。打ち合わせの時にない流れになっているようだ。見ているこちらもハラハラするけど、本人は死にそうな気分なんだろうな……。
「聖女とは、現世において女神の代理となるもの。貴女には女神像に並び立つ資格があるのですよ。さあ、その高みから、我らに祝福を」
総大主教は終始ニコニコとしている。こういう人は食えない人なんだ。俺は学習してるんだぞ……。
サーシャは恐る恐る神像の隣に立った。背格好は違うけども、ドレスが同じなのは見てわかるし、ちょうど光が当たるからドレスに付いた宝石がキラキラと輝いていて本当に綺麗だ。素顔のサーシャがもちろん一番可愛いけど、今はただ「綺麗」としか言うことができない。
「わ、わたくしは、我らが母、我が女神テトゥーコ様の代理たる聖女として、その教えを全うするために生きることを誓います。同じ神を奉じる兄弟姉妹に女神の祝福がありますよう」
見上げる視線の先で、サーシャがドレスの裾を摘まんで一礼した。
メリンダさんに来てもらって礼儀作法の地獄の特訓もしただけあって、優雅で完璧な礼だった。
どこからか、聖女万歳という声が湧き上がり、それは神像の間だけではなく外に集まった人たちにまであっという間に広まっていった。
言う方はいいけど、受ける方はたまらないな。そう思いながら俺は無言でサーシャを見つめていたけども、サーシャはしっかりと視線を上げて、口元を引き締め、人々の熱狂をその身で受け止めていた。
「生きている間に聖女をこの目に見ることができるとは思っていなかったよ。うーん、興味深いね」
「おい、余計なこと言うなよ、こういう時は黙ってろ」
俺のすぐ後ろで楽しそうな男性の呟きが聞こえ、それをたしなめる少年らしき声が続いた。
正直、俺は彼らの方が、サーシャの名前を熱狂的に叫んでいる人たちよりも健全に思えた。
扉から神像まで、赤い絨毯が敷かれた道が空けられていて、後はびっしりと人垣ができている。
もちろん俺たちは最前列に案内されて、これから起こる一種の「儀式」を見守っていた。
俺はどこの王子様だよっていうような白い礼服に身を包み、……テンテンを抱いて立っていた。もちろん足元にはクロもいる。
大概この格好も意味がわからなくて、さっきから注目の的になっていた。
ゴーン、ゴーン……。
重い鐘の音が響く。それを合図に大扉が開けられ、聖女認定の儀の時と同じドレスに身を包んだサーシャが現れる。
神像の間に集った人々の間にどよめきが起こった。
サーシャはアップにした髪に前回とは違って白い花を飾っていた。……いや、違う。白い花をかたどった髪飾りだ。光を反射してそれがキラリと光ったから気がついた。
きりりと前を向き、凛として歩くサーシャは――うん、前回と同じかそれ以上に緊張してるな。
あんなことがあったから当然か……。
サーシャの神殿訪問は、やはりガチガチのガチで格式張って行われることになった。
案としてはいくつかあって、この前発注した薄紫のドレスで総大主教に挨拶をするだけというものから、「聖女」の存在を知らしめるために神殿の威信をかけて盛大にやろうというものまで、神殿上層部の人間の数と同じくらいばらばらなものが出たらしい。
結局ガチガチのガチになった理由は、唯一の「聖女」を要する神殿として、民衆にアピールするのが狙いだとか。その辺はアンギルド長がげんなりとした顔で教えてくれた。
女神テトゥーコ様から直々に使命を受けたサーシャは、人間同士の権力闘争で神殿の地位を得た総大主教よりも遥かに女神に近い立場。つまり、形式上のテトゥーコ神殿トップになる。
サーシャは神殿の経営とかできないから、「これからも一信者として活動します」と言っているんだけど、やはり象徴としての「聖女」という役割は大きい。
ハロンズでのお披露目という意味も含めて、その日は神殿の扉を開け放って見物客もどんどん入れて、テトゥーコ様の威光を見せつけてやろうぜ! ということになったのだ。
「私……どうしたらいいんでしょう……。テトゥーコ様への請願も、ジョーさんを生き返らせたいという私情だけのものだったのに。こんな大事になるなんて」
レヴィさんとアンギルド長から神殿訪問について決定したこととその経緯を伝えられたとき、サーシャは顔を青くしていた。元々白い肌から血の気が引いて、真っ白になっていた。
そのままだと倒れそうだったので、俺はサーシャの手を引いて彼女の部屋まで連れて行ったんだけど、その時にサーシャがぽつりと弱音を吐いたのだ。
サーシャが腰掛けたベッドに並んで腰掛けて、俺は冷たくなった彼女の手を握った。
「サーシャは、テトゥーコ様への請願を後悔してる?」
「まさか。あのままだったらジョーさんは今ここにいないじゃないですか。……私には、あの時あなたを失うのが耐えられませんでした」
「俺も、サーシャが生き返らせてくれて良かったと思ってる。テトゥーコ様なんかお見通しだったみたいだけど。『大事な話があります』なんて言って、『移動魔法を習得したわよ』なんて言われたときには膝から力が抜けそうになったし」
「テトゥーコ様が……そうなんですか、ふふふっ。聖女認定の儀の時にお声を聞いて、前よりももっと女神様を身近に感じられるようになったんです。ジョーさんのおかげですね」
あまり力は入っていないけど、俺の手が握り返される。
「サーシャはいつも優しくて、慈愛と知識の女神の聖女として相応しいと思うよ。なにより、テトゥーコ様がサーシャを選んだんだから、サーシャは胸を張ってればいい。神殿訪問は大事になって大変かもしれないけど、その後は普通に暮らせるはずだよ。ギルド長も『神殿側がサーシャに実権を握らせるわけがない』って言ってたじゃないか。
それに……俺の私情だけどさ、あのドレスを着て、綺麗にお化粧したサーシャをもう一度見られると思うと嬉しいんだ。その、凄く、綺麗だったから」
俺の胸の辺りにぼすりとサーシャが頭を預けてきた。俺から見えるのはサーシャの後頭部だけで、どんな顔をしているかはわからない。
でも、消え入りそうな小さな声で「もう、ジョーさんったら……」って照れたような声が聞こえたから、俺は思いきって彼女の頭を撫でた。
サーシャの金髪はすべすべで、撫でているだけで気持ちいい。クロを撫でている時とはまた違う感触だ。それにやっぱりいい香りがする。
「サーシャ、何か付けてる?」
朝すれ違ったときにソニアからも別の香りがしたことを思いだして、俺は尋ねてみた。するといきなりサーシャが顔をがばりと上げ、彼女の後頭部が俺の顎に盛大にヒットした。
「ぐあっ……」
「いたた……ごめんなさい、ジョーさん!! サーナ・メンテュア・エトゥ……」
「か、回復魔法までは掛けなくていいよ」
「は、はいっ! あの、気付いてもらえて嬉しくて……。この前ソニアさんと買い物に行ったときに、今王都で流行していると聞いて買った香油なんです。あの、髪に付ければしっとりするし、いい香りだし……。好きな香りを選んで油に足して作ってもらうんですよ。作ったレシピは保存しておいてもらえるので次も同じものを作ってもらえるんですが、その人ごとに作る香りが違うから、同じものはないそうです」
「へええ。サーシャがそういうのに興味を持つのはちょっと意外だったけど、凄く合ってると思うよ、その香り」
「買ってよかった……1000マギルは高かったけど……ジョーさんにそう言ってもらえるなら」
サーシャは俺の膝にばたんと倒れ込んだ。
オーダーメイド香水みたいなものか。1000マギルもしたって、それはサーシャにとっては清水の舞台から飛び降りるってやつだったろうなあ。
でも、ニヤニヤしちゃうな。俺が気付いたことでサーシャが喜んで、さっきは真っ白だった顔色が真っ赤になるくらいなんだから。
耳が見えてるから、赤くなってることはわかるんだ。
「神殿訪問の時にも付けていったらいいと思う。一番綺麗なサーシャをみんなに見せびらかそう。俺は最前列で見守ってるからさ」
「が、頑張ります……」
そんなやりとりがあって、その後ソニアや仕立屋の人からのアドバイスもあって、今日のサーシャは髪だけでなくてほとんど全身にマッサージのように香油を塗り込められている。
おかげで一瓶なくなってしまって、サーシャは「1000マギルが……」ってショックを受けてたけど、後で俺がプレゼントすることにした。
だから、サーシャが歩くとふわりと香りが漂う。俺の前を歩いて行ったときにはっきりとわかった。
爽やかさも含んだ、甘い花の香り。連想するのは小さな白い花。
その香りだけで周囲がうっとりしているのがわかる。
「サーシャ・アリアスと申します。総大主教猊下にはお初にお目に掛かります」
「お顔を上げられよ。聖女サーシャ、我らが母、我が女神テトゥーコ様より聖女の任を賜ったこと、御祝い申し上げる。貴女の行く道は険しいものになるかもしれないが、我ら兄弟姉妹が全力でお支えいたします。その道行きに祝福がありますよう。
さあ、神像の隣へ」
「ふえっ!? し、神像の隣、ですか?」
サーシャが慌てているのがわかった。打ち合わせの時にない流れになっているようだ。見ているこちらもハラハラするけど、本人は死にそうな気分なんだろうな……。
「聖女とは、現世において女神の代理となるもの。貴女には女神像に並び立つ資格があるのですよ。さあ、その高みから、我らに祝福を」
総大主教は終始ニコニコとしている。こういう人は食えない人なんだ。俺は学習してるんだぞ……。
サーシャは恐る恐る神像の隣に立った。背格好は違うけども、ドレスが同じなのは見てわかるし、ちょうど光が当たるからドレスに付いた宝石がキラキラと輝いていて本当に綺麗だ。素顔のサーシャがもちろん一番可愛いけど、今はただ「綺麗」としか言うことができない。
「わ、わたくしは、我らが母、我が女神テトゥーコ様の代理たる聖女として、その教えを全うするために生きることを誓います。同じ神を奉じる兄弟姉妹に女神の祝福がありますよう」
見上げる視線の先で、サーシャがドレスの裾を摘まんで一礼した。
メリンダさんに来てもらって礼儀作法の地獄の特訓もしただけあって、優雅で完璧な礼だった。
どこからか、聖女万歳という声が湧き上がり、それは神像の間だけではなく外に集まった人たちにまであっという間に広まっていった。
言う方はいいけど、受ける方はたまらないな。そう思いながら俺は無言でサーシャを見つめていたけども、サーシャはしっかりと視線を上げて、口元を引き締め、人々の熱狂をその身で受け止めていた。
「生きている間に聖女をこの目に見ることができるとは思っていなかったよ。うーん、興味深いね」
「おい、余計なこと言うなよ、こういう時は黙ってろ」
俺のすぐ後ろで楽しそうな男性の呟きが聞こえ、それをたしなめる少年らしき声が続いた。
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