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断章 あるいは閑話
57 神々の部屋
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鮮やかな花を飾ったアールデコ調の部屋に、黒いローブに身を包んだ青年が現れた。
本を読んでいた女神は来訪者の気配に気付き、本を閉じて微笑む。
「ごきげんよう、ウィザーワさん。こちらに来るのは初めてね?」
「お久しぶりです、テトゥーコ様。そうですね、テトゥーコ様の領域にお邪魔するのは初めてです」
「例のお話ね。どうぞ、お座りになって」
テトゥーコがソファを勧めると、謎解きと知識の神ウィザーワは失礼しますと断ってから3人掛けのソファに腰掛けた。
これから始まるのはトーク番組――ではない。
神々の情報交換だった。
「こちらは悪い報告です。我々3柱の知識と捜査力をもっても、『あの方』の行方は掴めませんでした」
「そう……」
テトゥーコは眉を曇らせる。神々は常に増え、あるいは消えていくものもある。
けれど、存在が浸透していれば簡単に消えはしない。
ここ最近、テトゥーコを始めとする古き神々の間では、とある神の不在が度々話題に上っていた。
知名度と存在感、どちらから考えても消失があり得ない神でありながら、気がついたら姿を消していた。
そういえば最近あの方見ないわねと誰かが言い出したときには、既に彼の足取りを追うことはできなくなっていた。
何らかの意図を持って自らどこかに身を隠したのか、他の神の手によって隠されたのか、それすらもわからない。
それが、天界での現在最も大きな不安材料である。
「勇者はどうしているかしら?」
「現在のところ、特に変化は見られません。いい意味でも、悪い意味でも」
ウィザーワの報告に、ふたりは揃ってため息をついた。
「勇者アーノルド……一体誰が加護を与えてるんでしょうねえ」
「結局テトゥーコ様側から他の神々に尋ねてもわからなかったのですか」
「勇者認定の儀はタ・モリさんのところでやったそうなの。でもアーノルドはタ・モリさんが加護を与えた勇者じゃない。例外的な先天性の勇者……生まれつき勇者の印を持っていた例は初めてね」
「誰が加護を与えているかわからない。だからこそ、万が一のことを考えれば彼を抑えられる聖人や聖女、もしくは代わりの勇者が必要だったということですか」
「ええ、ジョーさんがこちらに来るときに勇者スキルは提示したけども、こればかりは押しつけられるものでもないし、あの人は性格的に勇者向きじゃないわね」
「結果的に、聖女の卵のひとりであったサーシャが、ジョーの影響を受けながら聖女として孵化した……。少なくとも、勇者アーノルドに対する保険は用意されたということですね」
「そうね……」
テトゥーコは悲しげに目を閉じる。
サーシャとアーノルド、ふたりが敵対する未来は来て欲しくない。
彼女がそう思うほどにふたりは仲の良い兄妹のようだった。
サーシャは数多いテトゥーコのプリーストの中でも、そのひたむきさや純真さ、善良さなどが群を抜いていた。与えられた愛情を素直に受け取って育ち、その愛情を尊く思ったからこそ「慈愛の女神」のプリーストとして人々を助けようという志を持った。
そんな少女に女神が目を留めたのも、加護を与えたのも、当然のことだった。
権力を望まず、見返りを望まず、「人々の役に立ちたい」というある意味空虚になりかねない理想を掲げて努力を重ねられる者はそうそういない。
サーシャは、自身の善性によってそれを貫き通そうとした少女だ。
その清い心は聖女にふさわしい。
けれども、彼女には決定的に欠けているものがあった。
「あの聖女認定の儀のドレスは、テトゥーコ様がサーシャのサイズに合わせて用意していたようですが、テトゥーコ様は彼女が聖女になるという確信を持っていたんですか?」
若い神は鋭いところを突いてきた。
彼の追及をかわすのはなかなかに厳しいだろう。何せ、同じく「知識の神」という属性を持ちながらも、ウィザーワの頭の回転の速さと博識さは広く轟いている。
「ジョーさんがこちらに来ることになったのはただの事故で、たまたま居合わせたのは私でしたけど、何か予感のようなものを感じたのよ。
私たちに未来を見通す力はないけども、『あ、この子は世界を変えるわ』とあの時思いました。どうしてそう思ったのかはわかりません。彼自身は豊かな順応性を持ってはいたけども、天才でもなく、ごくごく普通に知識を積み重ねた学生だったから。敢えて言うなら、私と話していたときでも真面目な青年だということはわかった。その程度」
「それでも故意にサーシャと出会わせたんですよね?」
「いいえ。彼が彼女を助けてくれたらいいなとは思ったわよ、もちろん。でも、アナタもよくご存じの通り、人間は神の思うままに動くものじゃない。目の前に転移させても、ジョーさんがサーシャを助ける確証はなかった。だって、こんな文字だけのデータではあの子の何もわからないもの。まさかタンバーさんの加護まで得ることになるなんて、誰が想像できたかしら」
女神の手元に紙を挟んだバインダーがスッと現れる。テトゥーコはそれをウィザーワに差し出した。「御厩条」という地球に生きていた高校生のデータに目を通したウィザーワは、苦笑してそれをパタリと閉じる。
「確かに、何もわかりませんね。行動指針も、彼が実際に秘めている才能も」
「でしょう? あちらの神は随分と適当ね。
サーシャは聖女候補のひとりだった。私自身もサーシャが一番聖女に近いと思っていました。でも彼女が聖女になるには、試練が必要だったのよ。わかるかしら、『誰かのために』なんて曖昧な動機では強い想いは生み出せないの。
何が何でもここは一歩も退かないという不退転の決意、それは特別な誰かのために生まれるもの。命を賭けた請願、それが聖女となるには必要だった。そして、サーシャにとってのその特別な誰かがジョーさんだった。……全て、ただの偶然、あるいは私たちにも見えない運命」
「ロマンティックですね」
外向きの笑みを浮かべるウィザーワに、女神は微笑み返す。
「誰かひとりを真剣に愛せないのに、万民に愛を注げるわけがないじゃない。そう、人間はいつだって、見知らぬ1億人のためよりも特別なひとりのために戦ってきたのよ。ひとりを守ることが、全てを守ることに繋がる戦い。その戦いこそが『慈愛』」
「これからサーシャは、現世での女神テトゥーコの代理として、その『慈愛を貫く戦い』に身を投じるわけですね」
「何もなければそれでいいのよ。むしろ、何もないことを私は願っています」
「……すると、サーシャとジョーに親愛を抱いている勇者アーノルドにとってもこれは試練なんでしょうか」
「かもしれないわね。……でも、その試練、誰が助けてくれるのかしら。私がサーシャとジョーさんを見守っているように、アーノルドを見守っているのは誰なのかしら」
明るい空気が似合う部屋に、重い沈黙が漂った。
本を読んでいた女神は来訪者の気配に気付き、本を閉じて微笑む。
「ごきげんよう、ウィザーワさん。こちらに来るのは初めてね?」
「お久しぶりです、テトゥーコ様。そうですね、テトゥーコ様の領域にお邪魔するのは初めてです」
「例のお話ね。どうぞ、お座りになって」
テトゥーコがソファを勧めると、謎解きと知識の神ウィザーワは失礼しますと断ってから3人掛けのソファに腰掛けた。
これから始まるのはトーク番組――ではない。
神々の情報交換だった。
「こちらは悪い報告です。我々3柱の知識と捜査力をもっても、『あの方』の行方は掴めませんでした」
「そう……」
テトゥーコは眉を曇らせる。神々は常に増え、あるいは消えていくものもある。
けれど、存在が浸透していれば簡単に消えはしない。
ここ最近、テトゥーコを始めとする古き神々の間では、とある神の不在が度々話題に上っていた。
知名度と存在感、どちらから考えても消失があり得ない神でありながら、気がついたら姿を消していた。
そういえば最近あの方見ないわねと誰かが言い出したときには、既に彼の足取りを追うことはできなくなっていた。
何らかの意図を持って自らどこかに身を隠したのか、他の神の手によって隠されたのか、それすらもわからない。
それが、天界での現在最も大きな不安材料である。
「勇者はどうしているかしら?」
「現在のところ、特に変化は見られません。いい意味でも、悪い意味でも」
ウィザーワの報告に、ふたりは揃ってため息をついた。
「勇者アーノルド……一体誰が加護を与えてるんでしょうねえ」
「結局テトゥーコ様側から他の神々に尋ねてもわからなかったのですか」
「勇者認定の儀はタ・モリさんのところでやったそうなの。でもアーノルドはタ・モリさんが加護を与えた勇者じゃない。例外的な先天性の勇者……生まれつき勇者の印を持っていた例は初めてね」
「誰が加護を与えているかわからない。だからこそ、万が一のことを考えれば彼を抑えられる聖人や聖女、もしくは代わりの勇者が必要だったということですか」
「ええ、ジョーさんがこちらに来るときに勇者スキルは提示したけども、こればかりは押しつけられるものでもないし、あの人は性格的に勇者向きじゃないわね」
「結果的に、聖女の卵のひとりであったサーシャが、ジョーの影響を受けながら聖女として孵化した……。少なくとも、勇者アーノルドに対する保険は用意されたということですね」
「そうね……」
テトゥーコは悲しげに目を閉じる。
サーシャとアーノルド、ふたりが敵対する未来は来て欲しくない。
彼女がそう思うほどにふたりは仲の良い兄妹のようだった。
サーシャは数多いテトゥーコのプリーストの中でも、そのひたむきさや純真さ、善良さなどが群を抜いていた。与えられた愛情を素直に受け取って育ち、その愛情を尊く思ったからこそ「慈愛の女神」のプリーストとして人々を助けようという志を持った。
そんな少女に女神が目を留めたのも、加護を与えたのも、当然のことだった。
権力を望まず、見返りを望まず、「人々の役に立ちたい」というある意味空虚になりかねない理想を掲げて努力を重ねられる者はそうそういない。
サーシャは、自身の善性によってそれを貫き通そうとした少女だ。
その清い心は聖女にふさわしい。
けれども、彼女には決定的に欠けているものがあった。
「あの聖女認定の儀のドレスは、テトゥーコ様がサーシャのサイズに合わせて用意していたようですが、テトゥーコ様は彼女が聖女になるという確信を持っていたんですか?」
若い神は鋭いところを突いてきた。
彼の追及をかわすのはなかなかに厳しいだろう。何せ、同じく「知識の神」という属性を持ちながらも、ウィザーワの頭の回転の速さと博識さは広く轟いている。
「ジョーさんがこちらに来ることになったのはただの事故で、たまたま居合わせたのは私でしたけど、何か予感のようなものを感じたのよ。
私たちに未来を見通す力はないけども、『あ、この子は世界を変えるわ』とあの時思いました。どうしてそう思ったのかはわかりません。彼自身は豊かな順応性を持ってはいたけども、天才でもなく、ごくごく普通に知識を積み重ねた学生だったから。敢えて言うなら、私と話していたときでも真面目な青年だということはわかった。その程度」
「それでも故意にサーシャと出会わせたんですよね?」
「いいえ。彼が彼女を助けてくれたらいいなとは思ったわよ、もちろん。でも、アナタもよくご存じの通り、人間は神の思うままに動くものじゃない。目の前に転移させても、ジョーさんがサーシャを助ける確証はなかった。だって、こんな文字だけのデータではあの子の何もわからないもの。まさかタンバーさんの加護まで得ることになるなんて、誰が想像できたかしら」
女神の手元に紙を挟んだバインダーがスッと現れる。テトゥーコはそれをウィザーワに差し出した。「御厩条」という地球に生きていた高校生のデータに目を通したウィザーワは、苦笑してそれをパタリと閉じる。
「確かに、何もわかりませんね。行動指針も、彼が実際に秘めている才能も」
「でしょう? あちらの神は随分と適当ね。
サーシャは聖女候補のひとりだった。私自身もサーシャが一番聖女に近いと思っていました。でも彼女が聖女になるには、試練が必要だったのよ。わかるかしら、『誰かのために』なんて曖昧な動機では強い想いは生み出せないの。
何が何でもここは一歩も退かないという不退転の決意、それは特別な誰かのために生まれるもの。命を賭けた請願、それが聖女となるには必要だった。そして、サーシャにとってのその特別な誰かがジョーさんだった。……全て、ただの偶然、あるいは私たちにも見えない運命」
「ロマンティックですね」
外向きの笑みを浮かべるウィザーワに、女神は微笑み返す。
「誰かひとりを真剣に愛せないのに、万民に愛を注げるわけがないじゃない。そう、人間はいつだって、見知らぬ1億人のためよりも特別なひとりのために戦ってきたのよ。ひとりを守ることが、全てを守ることに繋がる戦い。その戦いこそが『慈愛』」
「これからサーシャは、現世での女神テトゥーコの代理として、その『慈愛を貫く戦い』に身を投じるわけですね」
「何もなければそれでいいのよ。むしろ、何もないことを私は願っています」
「……すると、サーシャとジョーに親愛を抱いている勇者アーノルドにとってもこれは試練なんでしょうか」
「かもしれないわね。……でも、その試練、誰が助けてくれるのかしら。私がサーシャとジョーさんを見守っているように、アーノルドを見守っているのは誰なのかしら」
明るい空気が似合う部屋に、重い沈黙が漂った。
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