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114 火の精霊が付いてる人
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「とりあえず、中へどうぞ。遠いところを……その、なんというか、ありがとうございます!」
カモミールはエミリアを工房に招き入れ、椅子を勧めた。玄関でのやりとりは当然中にも聞こえていて、キャリーが口を開けて驚いたまま固まっていた。気持ちはわかる、とカモミールは苦笑する。
今日は天気がよく、しかもエミリアは馬車から降りてからは早足で来たらしい。住所だけを頼りに、多くの人に道を聞いたりもしただろう。
木製のコップにレモンの果実水を注いで出すと、「ありがと!」と軽く礼を言ってエミリアは一気にそれを飲み干した。お替わりを注ぎながら、カモミールは彼女を改めてよく見た。
濃い金色の髪は少し癖があり、成人女性には珍しい短い髪はいかにも快活そうだ。水色の目も活力が溢れているようで、いかにもな錬金術師――もしくは、青果店のおかみさんに見えないこともない。
女性が髪を短くするのはここ十数年で少しずつ浸透し始めたことで、それ以前は長い髪こそが女性らしさの象徴だった。
しかし、そこは新しい物好きの錬金術師だ。ロクサーヌもそうだったが、案外女性の錬金術師には髪を短くしている人もいた。カモミールは単に切るのが面倒なので、まとめやすいように伸ばしてしているだけだ。特に思い入れやこだわりはない。
「工房主のカモミール・タルボットです。お手紙届いてます! というか、こちらから3日前にお手紙を送ったところだったんですけど!?」
それはエミリアの手元には届いていないはずだ。実際に会いたいけどもどうしましょう? という問い合わせの手紙が相手の手元に届く前に、相手がこちらに来てしまった。
「書いて出したはいいんだけど、どうしても実際に作ってるところを見たくなって! そしたらもうたまらなくなって家を飛び出してきたの! そうそう、ギルドで試験管買ってた子って誰? 夫がよろしくって言ってたよ」
「あ、それも、実は私です……」
エミリアは一瞬きょとんとし、それから盛大に口を開けて笑った。
「そっかー! なるほどねえ。ヴィアローズのお披露目会の話は聞いてたから、本人が王都にいることは知ってたけど、工房で働いてる子も一緒に来てるのかくらいにしか思わなかったわ。
うんうん、あんず色の髪の妖精ね。思ってたのと違うけど、納得したわ!」
「エミリアさんはヴィアローズがお披露目会をしたことをご存じなんですか!?」
実際に石けんを買ったのだから、ヴィアローズのことを知っているのはわかる。
けれど、お披露目会は貴族向けだった。それを知っているならかなりの事情通ではないかと思ったのだが――。
「クリスティンで働いてる友達がいんのよ。ちょっと前からそわそわしてて、アタシの顔見ては『言いたいけど言えないー』って肩掴んで揺すぶってきてたんだけどね。
お披露目会が終わった日に、『やっと話せる』ってうちに酒盛って押しかけてきたからいろいろ聞いたの。それで、次の日に夫から石けんの話でしょ? 絶対ヴィアローズの石けんだ! って思って買って使ったのさ。
なにあれ、凄いじゃない。アタシが作りたかったのはこういう物よ! って目から鱗が落ちたわ!」
「熱量……さすが、火の精霊の加護が付いてる人……」
「そうなんだよなあ」
エミリアの勢いにキャリーがぼそりと呟き、テオも頷く。
カモミールが言葉を返せないでいる内に、エミリアはテーブルに勢いよく手を突いて立ち上がった。
「単刀直入に言うよ、あの石けんの作り方を教えて! その代わり、販売して出た利益の一部をこっちに還元するからさ!」
エミリアの提案はまさにカモミールたちの意図したものと同じだった。やはり、考えれば辿り着く先は一緒なのだろう。
カモミールはエミリアの手をがしっと掴んだ。そしてとても「妖精」とは思えない気合いの入った顔で訴える。
「エミリアさんの熱意、確かに受け取りました!
それで提案なんですが、このアトリエで働きませんか? ――ええと、王都に住みながら、アトリエ・カモミールの従業員として石けん部門を任せたいんです!」
「ん? アタシはあの石けんを自分でも作りたいだけなんだけど……。詳しく話を聞こうか」
エミリアが椅子に座り直したので、カモミールは自分も果実水を一口飲んでから説明を始めた。
「あの石けんは普通のマルセラ石けんと違って、作ってから使えるようになるまで5週間かかります。数を作ろうとすると、熟成する場所が今までよりも格段に広く必要なんです」
「5週間!? ひえー」
最初にカモミールがマシューから話を聞いたときと同じような反応が返ってくる。
エミリアは飾り気がなく、率直な人柄らしい。それもカモミールにとっては好感が持てる。
「びっくりしますよね、私も最初驚きました。私たちはこの製法の石けんを広めたいと思ってるんですが、この狭い工房ではできることが限られていて。
なので、王都は王都でヴィアローズの石けんを作って納品してくれる人がいたら、とても助かるんです。エミリアさんが石けんの品質に厳しく対応を取れるなら、王都で石けんを作ってくれる人たちを束ねる役目をお任せしたい。
今はヴィアローズで出している2種類の石けんだけですが、そのうちもっと庶民向けの商品なども増やしたい。でも、私の目が届かないところだから、私以上に厳しく管理できる人が必要なんです。ヴィアローズという国内最高峰の化粧品ブランドを背負う商品なので」
正直、カモミールはエミリアの反応が心配だった。錬金術師はとにかく「自分の研究がしたい」人が多く、責任有る立場を任されたりすることは避ける傾向がある。例えば、嫌々ギルド長をやっているキャリーの父のように。
けれど、カモミールの心配は杞憂だった。エミリアは目を輝かせながら不敵に笑い、「面白いじゃない」と言い放ったのだ。
「いいね、でっかいことは好きだよ。アタシもいつか石けんを変えたいと思ってたけど……」
「エミリアさんがここで勉強したことから、自分独自の石けんを作ってももちろんいいです。その時には皆で相談して商品化するかどうか決めて、ヴィアローズの名前で出すか庶民向けの新ブランドで出すかを考えましょう。
こっちの名前を使う利点は、知名度です。私たちの石けんの師匠が長いことこの冷製法の石けんを広めようとしてきましたが、浸透しなかった。けれど、ヴィアローズという化粧品のブランドの中で出したら話題になっている。そういうことなんです」
「冷製法?」
「あっ、その説明もしますね。というか、マシュー先生を呼びましょう」
「私が行ってきますよ。カモミールさんは、エミリアさんにヴィアローズの説明をしてあげてください」
キャリーが立ち上がったので、マシューを迎えに行くのは彼女に任せることにする。
石けんの説明はマシューに任せることにして、カモミールはまずヴィアローズを詳しく知ってもらおうと商品をテーブルに並べた。
「ヴィアローズは、ミラヴィアの後継ブランドです。一緒にミラヴィアを作っていた師匠が亡くなって、商標権がその息子の方に渡ってしまった問題があって、私が独立して立ち上げました。
ヴィアローズのコンセプトは、全ての女性に幸せを運ぶ化粧品です。王妃陛下に1セット献上して、翌日にお披露目会をしたこともあって、貴族層への知名度はとても高いです。
どうぞ、気になるものがあったら試してみてください」
「へえ、これがヴィアローズの化粧品! ほら、アタシたち錬金術師は、化粧して調合ってできないじゃない? 評判は聞いてたけど使う機会がなかったし、手を出す気になれなかったんだよね。せっかくだし、いろいろ見させてもらうわ」
エミリアは目を輝かせて容器に手を伸ばした。その表情はどこかで見たことがあると思ったら、アナベルが練り香水を作ったときとよく似ていた。
白粉を手の甲に少量のせ、指で摘まんで粉のきめ細やかさなどを確認している。さすがは錬金術師といったところだろう。
「白粉には香りも付けているんですよ。お化粧するときに楽しい気持ちになれるように」
「あっ! 本当だ、いい香り。へえー、こっちは同じ色のクリームか。これはもしかしてそのまま顔に塗れるやつ?」
「そうです! 下地クリームと一緒になってるので、お化粧が格段に楽になりますし、肌に塗った後の仕上がりも粉の時とちょっと違うんですよ。これはヴィアローズが出した新商品なんですけど雲母を砕いた粉で、肌に透明感と輝きを載せることができて」
カモミールの説明の途中で、エミリアがくくっと笑った。何を笑われたかがわからずカモミールがポカンとしていると、エミリアが「ごめんごめん」と手を振る。
「いやさ、アタシの友達が、ヴィアローズを作ったカモミールさんが綺麗すぎて本物の妖精みたいだったって騒いでたから、どんなもんだろうと思ってたのよ。
でもね、やっぱり妖精じゃなくて錬金術師だわ。自分の好きなことにのめり込んでる様が、どうしようもなく一緒だよ、アタシたち」
自分もまたどうしようもなく錬金術師。
それをエミリアに指摘されては、カモミールも笑うしかなかった。
カモミールはエミリアを工房に招き入れ、椅子を勧めた。玄関でのやりとりは当然中にも聞こえていて、キャリーが口を開けて驚いたまま固まっていた。気持ちはわかる、とカモミールは苦笑する。
今日は天気がよく、しかもエミリアは馬車から降りてからは早足で来たらしい。住所だけを頼りに、多くの人に道を聞いたりもしただろう。
木製のコップにレモンの果実水を注いで出すと、「ありがと!」と軽く礼を言ってエミリアは一気にそれを飲み干した。お替わりを注ぎながら、カモミールは彼女を改めてよく見た。
濃い金色の髪は少し癖があり、成人女性には珍しい短い髪はいかにも快活そうだ。水色の目も活力が溢れているようで、いかにもな錬金術師――もしくは、青果店のおかみさんに見えないこともない。
女性が髪を短くするのはここ十数年で少しずつ浸透し始めたことで、それ以前は長い髪こそが女性らしさの象徴だった。
しかし、そこは新しい物好きの錬金術師だ。ロクサーヌもそうだったが、案外女性の錬金術師には髪を短くしている人もいた。カモミールは単に切るのが面倒なので、まとめやすいように伸ばしてしているだけだ。特に思い入れやこだわりはない。
「工房主のカモミール・タルボットです。お手紙届いてます! というか、こちらから3日前にお手紙を送ったところだったんですけど!?」
それはエミリアの手元には届いていないはずだ。実際に会いたいけどもどうしましょう? という問い合わせの手紙が相手の手元に届く前に、相手がこちらに来てしまった。
「書いて出したはいいんだけど、どうしても実際に作ってるところを見たくなって! そしたらもうたまらなくなって家を飛び出してきたの! そうそう、ギルドで試験管買ってた子って誰? 夫がよろしくって言ってたよ」
「あ、それも、実は私です……」
エミリアは一瞬きょとんとし、それから盛大に口を開けて笑った。
「そっかー! なるほどねえ。ヴィアローズのお披露目会の話は聞いてたから、本人が王都にいることは知ってたけど、工房で働いてる子も一緒に来てるのかくらいにしか思わなかったわ。
うんうん、あんず色の髪の妖精ね。思ってたのと違うけど、納得したわ!」
「エミリアさんはヴィアローズがお披露目会をしたことをご存じなんですか!?」
実際に石けんを買ったのだから、ヴィアローズのことを知っているのはわかる。
けれど、お披露目会は貴族向けだった。それを知っているならかなりの事情通ではないかと思ったのだが――。
「クリスティンで働いてる友達がいんのよ。ちょっと前からそわそわしてて、アタシの顔見ては『言いたいけど言えないー』って肩掴んで揺すぶってきてたんだけどね。
お披露目会が終わった日に、『やっと話せる』ってうちに酒盛って押しかけてきたからいろいろ聞いたの。それで、次の日に夫から石けんの話でしょ? 絶対ヴィアローズの石けんだ! って思って買って使ったのさ。
なにあれ、凄いじゃない。アタシが作りたかったのはこういう物よ! って目から鱗が落ちたわ!」
「熱量……さすが、火の精霊の加護が付いてる人……」
「そうなんだよなあ」
エミリアの勢いにキャリーがぼそりと呟き、テオも頷く。
カモミールが言葉を返せないでいる内に、エミリアはテーブルに勢いよく手を突いて立ち上がった。
「単刀直入に言うよ、あの石けんの作り方を教えて! その代わり、販売して出た利益の一部をこっちに還元するからさ!」
エミリアの提案はまさにカモミールたちの意図したものと同じだった。やはり、考えれば辿り着く先は一緒なのだろう。
カモミールはエミリアの手をがしっと掴んだ。そしてとても「妖精」とは思えない気合いの入った顔で訴える。
「エミリアさんの熱意、確かに受け取りました!
それで提案なんですが、このアトリエで働きませんか? ――ええと、王都に住みながら、アトリエ・カモミールの従業員として石けん部門を任せたいんです!」
「ん? アタシはあの石けんを自分でも作りたいだけなんだけど……。詳しく話を聞こうか」
エミリアが椅子に座り直したので、カモミールは自分も果実水を一口飲んでから説明を始めた。
「あの石けんは普通のマルセラ石けんと違って、作ってから使えるようになるまで5週間かかります。数を作ろうとすると、熟成する場所が今までよりも格段に広く必要なんです」
「5週間!? ひえー」
最初にカモミールがマシューから話を聞いたときと同じような反応が返ってくる。
エミリアは飾り気がなく、率直な人柄らしい。それもカモミールにとっては好感が持てる。
「びっくりしますよね、私も最初驚きました。私たちはこの製法の石けんを広めたいと思ってるんですが、この狭い工房ではできることが限られていて。
なので、王都は王都でヴィアローズの石けんを作って納品してくれる人がいたら、とても助かるんです。エミリアさんが石けんの品質に厳しく対応を取れるなら、王都で石けんを作ってくれる人たちを束ねる役目をお任せしたい。
今はヴィアローズで出している2種類の石けんだけですが、そのうちもっと庶民向けの商品なども増やしたい。でも、私の目が届かないところだから、私以上に厳しく管理できる人が必要なんです。ヴィアローズという国内最高峰の化粧品ブランドを背負う商品なので」
正直、カモミールはエミリアの反応が心配だった。錬金術師はとにかく「自分の研究がしたい」人が多く、責任有る立場を任されたりすることは避ける傾向がある。例えば、嫌々ギルド長をやっているキャリーの父のように。
けれど、カモミールの心配は杞憂だった。エミリアは目を輝かせながら不敵に笑い、「面白いじゃない」と言い放ったのだ。
「いいね、でっかいことは好きだよ。アタシもいつか石けんを変えたいと思ってたけど……」
「エミリアさんがここで勉強したことから、自分独自の石けんを作ってももちろんいいです。その時には皆で相談して商品化するかどうか決めて、ヴィアローズの名前で出すか庶民向けの新ブランドで出すかを考えましょう。
こっちの名前を使う利点は、知名度です。私たちの石けんの師匠が長いことこの冷製法の石けんを広めようとしてきましたが、浸透しなかった。けれど、ヴィアローズという化粧品のブランドの中で出したら話題になっている。そういうことなんです」
「冷製法?」
「あっ、その説明もしますね。というか、マシュー先生を呼びましょう」
「私が行ってきますよ。カモミールさんは、エミリアさんにヴィアローズの説明をしてあげてください」
キャリーが立ち上がったので、マシューを迎えに行くのは彼女に任せることにする。
石けんの説明はマシューに任せることにして、カモミールはまずヴィアローズを詳しく知ってもらおうと商品をテーブルに並べた。
「ヴィアローズは、ミラヴィアの後継ブランドです。一緒にミラヴィアを作っていた師匠が亡くなって、商標権がその息子の方に渡ってしまった問題があって、私が独立して立ち上げました。
ヴィアローズのコンセプトは、全ての女性に幸せを運ぶ化粧品です。王妃陛下に1セット献上して、翌日にお披露目会をしたこともあって、貴族層への知名度はとても高いです。
どうぞ、気になるものがあったら試してみてください」
「へえ、これがヴィアローズの化粧品! ほら、アタシたち錬金術師は、化粧して調合ってできないじゃない? 評判は聞いてたけど使う機会がなかったし、手を出す気になれなかったんだよね。せっかくだし、いろいろ見させてもらうわ」
エミリアは目を輝かせて容器に手を伸ばした。その表情はどこかで見たことがあると思ったら、アナベルが練り香水を作ったときとよく似ていた。
白粉を手の甲に少量のせ、指で摘まんで粉のきめ細やかさなどを確認している。さすがは錬金術師といったところだろう。
「白粉には香りも付けているんですよ。お化粧するときに楽しい気持ちになれるように」
「あっ! 本当だ、いい香り。へえー、こっちは同じ色のクリームか。これはもしかしてそのまま顔に塗れるやつ?」
「そうです! 下地クリームと一緒になってるので、お化粧が格段に楽になりますし、肌に塗った後の仕上がりも粉の時とちょっと違うんですよ。これはヴィアローズが出した新商品なんですけど雲母を砕いた粉で、肌に透明感と輝きを載せることができて」
カモミールの説明の途中で、エミリアがくくっと笑った。何を笑われたかがわからずカモミールがポカンとしていると、エミリアが「ごめんごめん」と手を振る。
「いやさ、アタシの友達が、ヴィアローズを作ったカモミールさんが綺麗すぎて本物の妖精みたいだったって騒いでたから、どんなもんだろうと思ってたのよ。
でもね、やっぱり妖精じゃなくて錬金術師だわ。自分の好きなことにのめり込んでる様が、どうしようもなく一緒だよ、アタシたち」
自分もまたどうしようもなく錬金術師。
それをエミリアに指摘されては、カモミールも笑うしかなかった。
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