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54 これだけじゃないの!?
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涙目で震えているカモミールをよそに、タマラとキャリーは先に選んだ黄色いブラウスと水色のスカートに合う服を探し始めた。
ああでもないこうでもないと10着以上の服を当てられ、ふたりは納得いかなかったのか似たような仕草で首を傾げながらまた服を探しに行く。
「タマラさん、これどうでしょう!」
さっきからずっと興奮中のキャリーが掲げて見せたのは、一見シンプルな白いブラウスだった。
よく見ると、前開きのボタンの両側に、下から肩に向かって斜めに白いレースが入っている。花柄をあしらったレースは白い生地の上に重なっているせいでより品良く見えた。
「キャリーちゃん! いいわ、すっごくいい。水色のスカートと相性バッチリよ。それに、一見地味だけどレースの華やかさで品があるのもいいわね。これ、横から袖だけ見てたら絶対見つけられないやつよ。ミリーの髪の色にも合うわ」
鼻を膨らませてこちらも興奮中のタマラが絶賛している。一方カモミールは、花柄のレースという部分に腰が引けていた。どこかに引っかけて破いたらかなりショックを受ける。
「白は汚れが目立つから……」
「漂白しなさいよ。得意でしょ?」
言い訳をしてみたがタマラに一刀両断にされた。タルクやカオリンを漂白するのと一緒にされても困ってしまう。使う物が一緒なのは間違いないが、こんなに繊細な物を漂白したくない。
「これは決まりね。白はいいわ、何にでも合わせられるし。そうそう、私ミリーのエプロン姿も好きよ。肩に付いたフリルがとっても可愛いんだもの!」
「あれは私じゃなくてロクサーヌ先生が選んだものだから」
「嬉々として着せてたわよね。ロクサーヌさん、娘が欲しかったって昔言ってたし」
その話は初耳だったが、思い返せばなるほどと思えることが多かった。
ロクサーヌは娘と楽しく化粧品を作りたかったのだろう。結局娘を授かることはできなかったが、その代わりになったのがカモミールというわけだ。
ロクサーヌのことを思い出し、カモミールも大量に並んだ服の間を歩き始めた。
師が生きていたら、きっと可愛い服を着た自分を見て喜んでくれる気がしたのだ。
「ううっ……どうしても紺色に目が行く……あ、でもこれ素敵」
何気なく手に取った紺色のスカートは、ゆったりと丈が長くて生地をたっぷりと使ってあり、水色のスカートとは違うヒダの入り方をしていて落ち着いた雰囲気がある。そして裾に黄色い小花柄がぐるりと描かれていた。これもとても可愛らしい。
「私、これがいいわ」
カモミールが初めて出した提案に、キャリーとタマラが寄ってくる。ふたりはカモミールの選んだスカートを見て目を輝かせた。
「紺色、無意識に避けてました! カモミールさんが前にも着てたので。でもこれは雰囲気が違っていいですね」
「やっとやる気が出たのね~。これなら白と合わせても黄色と合わせてもいいわ。歩くときに翻る裾がとっても優雅。これを着たらミリーが少し歳上に見えるわよ」
「そう? じゃあこれに決めた。あとはタマラのデザイン画から服を作って貰えばいいのね」
「え? 靴下と靴は? 靴下も一枚は絹のを買いなさいよ。侯爵邸に行くとき様にならないでしょう?」
「そうだった……」
タマラの当然といった指摘に、カモミールは脱力した。
最初にお茶会に招かれたときは、イヴォンヌが絹の靴下と靴まで用意してくれたのだ。確かに服だけを買っても仕方が無い。
「キャリーちゃん、ミリーに靴と靴下を見繕ってあげて。私は店長とこのデザイン画から作る服について相談してくるわ」
「待ってタマラ! 私の意見はそこに入れられないの? 色はどんな感じにするつもり? あんまり派手なのは私無理よ?」
「ンフフ、色はもちろん、バラ色よ!」
パチリと器用にウインクをして、タマラは足取りも軽くカウンターに向かっていく。今までも何度もこうしてデザイン画を持ち込んで服を作ったことがあるのだろう。店長とタマラは親しいらしく、時折楽しそうな笑い声を上げながら細かい部分について話を詰めているようだった。
「カモミールさん、靴を見ましょう! タマラさんの描いたワンピースに合わせた靴と、普段履きの靴を一足、それと少しおしゃれなお出かけ用の靴を揃えましょう」
「経費よ!? それ全部経費なのよ? 大丈夫なの?」
「えっ、経費だから思いっきり使うんですよ。収入から経費を引いたものが純収入になるんですから。そこに税金がかかるんですよ? 必要な物は進んで買うべし!」
「勝てない~」
「何と戦ってるんですか?」
わかっているくせにわざとカモミールをからかいながら、楽しげにキャリーが靴を次々とチェックし始める。
凄い勢いで服の色に合わせてキャリー好みらしい可愛らしい靴を選び、次々とカモミールの前に並べていく様は圧巻だ。
「ここからここまでが普段履きの候補です。ここの3足はちょっとしたお出かけ用でヒールが少しあります。それを履き慣れた上で、このヒールのある靴をタマラさんのワンピースに合わせてください」
既にキャリーの言い方が「合わせてはどうでしょう」ではなく「合わせてください」になっていることに気づき、カモミールは戦慄した。
「私、ヒールのある靴は全然履いたことないんだけど」
「慣れが必要ですね。でもこの靴は細いヒールではなくて踵がそのまま高くなったような形のヒールですから、安定感があって歩きにくくはないはずですよ。ちょっと履いてみてください」
キャリーに促され、恐る恐るヒールのある白い靴を履く。真珠のような品のあるきらめきがある靴は、他になんの飾りもないものだ。その分色の美しさが際立っている。
「あっ、本当。ちゃんと立てるわ。履いた瞬間足をくじくかと思ってた」
「どれだけ怖がってるんですか……。少し歩き回ってみてください」
意外にも、キャリーの選んだ靴はカモミールの足にサイズが合っていた。一気に高くなった視界に感動しつつも少し辺りを歩いてみると、案外高いヒールの靴が歩きにくくないことを知って驚いた。
「びっくりよ、思ったよりも普通に歩けるのね。これに決めるわ」
「……もしかして今、早く終わらせるためにさっさと決めようとか思いませんでした?」
「そ、そんなことないわよ! 色も綺麗だしバラ色のドレスならきっと合うと思うし」
キャリーに図星を指されたので、カモミールは慌ててごまかした。キャリーの選択眼は間違いないらしく、「ちょっとしたお出かけ用」と選ばれた靴の中から選ぶのはどれも良かったのでかなり迷った。カモミールから見ても先程選んだ服の数々に合いそうな靴ばかりきちんと選んでくれているのだ。
「好みで決めていいよね?」
「この3足の中からならいいですよ」
一応確認を取ると、キャリーがにこやかに答えた。あらかじめ地味な靴は除外してあるようだ。
「んー、じゃあ、これかな」
悩んだ末に選んだのは白と青のバイカラーの靴だ。甲の部分に金色の斜めのラインがあって、そのラインの内側が白で外側が青になっている。これはどちらかというと大人っぽいデザインで、華やかさがあった。
「あ、それですか。ちょっと意外です。これにするんじゃないかと思ってました」
キャリーが示したのは、編み上げの飾りが付いて踵に控えめながらリボンが付いた水色の靴だった。可愛らしさならこちらが上だが、カモミールは少しでも大人っぽい格好に憧れている。少しヒールがある分背が高く見えるのも嬉しい。
「普段履きはこれ。……これでも、思い切って普段履かない色を選んでるのよ?」
最後の1足は赤ワインのように深みのある赤い色をした靴だ。これは見るからに履きやすそうで安心する。
「じゃあ決まりですね。靴下はすぐ決められるから、あとは――採寸かな」
「あー、嫌ー、緊張しちゃう」
「何言ってるんですか、緊張しても身長は伸びないし、胸もお腹もサイズは変わりませんよ」
「そ、それもそうね」
選んだ3足の靴を近くの店員に託して、キャリーはカモミールの背中をぐいぐいと押していく。向かう先は採寸用のスペースだ。
結局、この店での買い物はキャリーが小切手で済ませたため、カモミールには金額がわからなった。
ああでもないこうでもないと10着以上の服を当てられ、ふたりは納得いかなかったのか似たような仕草で首を傾げながらまた服を探しに行く。
「タマラさん、これどうでしょう!」
さっきからずっと興奮中のキャリーが掲げて見せたのは、一見シンプルな白いブラウスだった。
よく見ると、前開きのボタンの両側に、下から肩に向かって斜めに白いレースが入っている。花柄をあしらったレースは白い生地の上に重なっているせいでより品良く見えた。
「キャリーちゃん! いいわ、すっごくいい。水色のスカートと相性バッチリよ。それに、一見地味だけどレースの華やかさで品があるのもいいわね。これ、横から袖だけ見てたら絶対見つけられないやつよ。ミリーの髪の色にも合うわ」
鼻を膨らませてこちらも興奮中のタマラが絶賛している。一方カモミールは、花柄のレースという部分に腰が引けていた。どこかに引っかけて破いたらかなりショックを受ける。
「白は汚れが目立つから……」
「漂白しなさいよ。得意でしょ?」
言い訳をしてみたがタマラに一刀両断にされた。タルクやカオリンを漂白するのと一緒にされても困ってしまう。使う物が一緒なのは間違いないが、こんなに繊細な物を漂白したくない。
「これは決まりね。白はいいわ、何にでも合わせられるし。そうそう、私ミリーのエプロン姿も好きよ。肩に付いたフリルがとっても可愛いんだもの!」
「あれは私じゃなくてロクサーヌ先生が選んだものだから」
「嬉々として着せてたわよね。ロクサーヌさん、娘が欲しかったって昔言ってたし」
その話は初耳だったが、思い返せばなるほどと思えることが多かった。
ロクサーヌは娘と楽しく化粧品を作りたかったのだろう。結局娘を授かることはできなかったが、その代わりになったのがカモミールというわけだ。
ロクサーヌのことを思い出し、カモミールも大量に並んだ服の間を歩き始めた。
師が生きていたら、きっと可愛い服を着た自分を見て喜んでくれる気がしたのだ。
「ううっ……どうしても紺色に目が行く……あ、でもこれ素敵」
何気なく手に取った紺色のスカートは、ゆったりと丈が長くて生地をたっぷりと使ってあり、水色のスカートとは違うヒダの入り方をしていて落ち着いた雰囲気がある。そして裾に黄色い小花柄がぐるりと描かれていた。これもとても可愛らしい。
「私、これがいいわ」
カモミールが初めて出した提案に、キャリーとタマラが寄ってくる。ふたりはカモミールの選んだスカートを見て目を輝かせた。
「紺色、無意識に避けてました! カモミールさんが前にも着てたので。でもこれは雰囲気が違っていいですね」
「やっとやる気が出たのね~。これなら白と合わせても黄色と合わせてもいいわ。歩くときに翻る裾がとっても優雅。これを着たらミリーが少し歳上に見えるわよ」
「そう? じゃあこれに決めた。あとはタマラのデザイン画から服を作って貰えばいいのね」
「え? 靴下と靴は? 靴下も一枚は絹のを買いなさいよ。侯爵邸に行くとき様にならないでしょう?」
「そうだった……」
タマラの当然といった指摘に、カモミールは脱力した。
最初にお茶会に招かれたときは、イヴォンヌが絹の靴下と靴まで用意してくれたのだ。確かに服だけを買っても仕方が無い。
「キャリーちゃん、ミリーに靴と靴下を見繕ってあげて。私は店長とこのデザイン画から作る服について相談してくるわ」
「待ってタマラ! 私の意見はそこに入れられないの? 色はどんな感じにするつもり? あんまり派手なのは私無理よ?」
「ンフフ、色はもちろん、バラ色よ!」
パチリと器用にウインクをして、タマラは足取りも軽くカウンターに向かっていく。今までも何度もこうしてデザイン画を持ち込んで服を作ったことがあるのだろう。店長とタマラは親しいらしく、時折楽しそうな笑い声を上げながら細かい部分について話を詰めているようだった。
「カモミールさん、靴を見ましょう! タマラさんの描いたワンピースに合わせた靴と、普段履きの靴を一足、それと少しおしゃれなお出かけ用の靴を揃えましょう」
「経費よ!? それ全部経費なのよ? 大丈夫なの?」
「えっ、経費だから思いっきり使うんですよ。収入から経費を引いたものが純収入になるんですから。そこに税金がかかるんですよ? 必要な物は進んで買うべし!」
「勝てない~」
「何と戦ってるんですか?」
わかっているくせにわざとカモミールをからかいながら、楽しげにキャリーが靴を次々とチェックし始める。
凄い勢いで服の色に合わせてキャリー好みらしい可愛らしい靴を選び、次々とカモミールの前に並べていく様は圧巻だ。
「ここからここまでが普段履きの候補です。ここの3足はちょっとしたお出かけ用でヒールが少しあります。それを履き慣れた上で、このヒールのある靴をタマラさんのワンピースに合わせてください」
既にキャリーの言い方が「合わせてはどうでしょう」ではなく「合わせてください」になっていることに気づき、カモミールは戦慄した。
「私、ヒールのある靴は全然履いたことないんだけど」
「慣れが必要ですね。でもこの靴は細いヒールではなくて踵がそのまま高くなったような形のヒールですから、安定感があって歩きにくくはないはずですよ。ちょっと履いてみてください」
キャリーに促され、恐る恐るヒールのある白い靴を履く。真珠のような品のあるきらめきがある靴は、他になんの飾りもないものだ。その分色の美しさが際立っている。
「あっ、本当。ちゃんと立てるわ。履いた瞬間足をくじくかと思ってた」
「どれだけ怖がってるんですか……。少し歩き回ってみてください」
意外にも、キャリーの選んだ靴はカモミールの足にサイズが合っていた。一気に高くなった視界に感動しつつも少し辺りを歩いてみると、案外高いヒールの靴が歩きにくくないことを知って驚いた。
「びっくりよ、思ったよりも普通に歩けるのね。これに決めるわ」
「……もしかして今、早く終わらせるためにさっさと決めようとか思いませんでした?」
「そ、そんなことないわよ! 色も綺麗だしバラ色のドレスならきっと合うと思うし」
キャリーに図星を指されたので、カモミールは慌ててごまかした。キャリーの選択眼は間違いないらしく、「ちょっとしたお出かけ用」と選ばれた靴の中から選ぶのはどれも良かったのでかなり迷った。カモミールから見ても先程選んだ服の数々に合いそうな靴ばかりきちんと選んでくれているのだ。
「好みで決めていいよね?」
「この3足の中からならいいですよ」
一応確認を取ると、キャリーがにこやかに答えた。あらかじめ地味な靴は除外してあるようだ。
「んー、じゃあ、これかな」
悩んだ末に選んだのは白と青のバイカラーの靴だ。甲の部分に金色の斜めのラインがあって、そのラインの内側が白で外側が青になっている。これはどちらかというと大人っぽいデザインで、華やかさがあった。
「あ、それですか。ちょっと意外です。これにするんじゃないかと思ってました」
キャリーが示したのは、編み上げの飾りが付いて踵に控えめながらリボンが付いた水色の靴だった。可愛らしさならこちらが上だが、カモミールは少しでも大人っぽい格好に憧れている。少しヒールがある分背が高く見えるのも嬉しい。
「普段履きはこれ。……これでも、思い切って普段履かない色を選んでるのよ?」
最後の1足は赤ワインのように深みのある赤い色をした靴だ。これは見るからに履きやすそうで安心する。
「じゃあ決まりですね。靴下はすぐ決められるから、あとは――採寸かな」
「あー、嫌ー、緊張しちゃう」
「何言ってるんですか、緊張しても身長は伸びないし、胸もお腹もサイズは変わりませんよ」
「そ、それもそうね」
選んだ3足の靴を近くの店員に託して、キャリーはカモミールの背中をぐいぐいと押していく。向かう先は採寸用のスペースだ。
結局、この店での買い物はキャリーが小切手で済ませたため、カモミールには金額がわからなった。
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