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44 嵐の前のポーション
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「カモミール・タルボットさんですね、郵便です」
「はーい、ありがとうございます」
侯爵家のアナベル姫のために新しい香水を作っている途中、カモミールの元に手紙が届いた。裏面の署名は父のもので、この工房に住んで2日目に出した手紙の返事がようやく来たことになる。
手紙には半月ほど後にハーブを届けに行くと書かれていた。かさばらないようにカモミールの手紙を受け取った後で収穫して乾燥してくれたらしい。他にもカールセンに売りに行く物があるから、上の兄がこちらに来ることになるとも書いてあった。
「そういえばここ、狭すぎて馬車が入れなかったのよね……」
イヴォンヌが初めて来たときのことを思い出す。一本表の通りに馬車を置いて、彼女はそこから歩いていた。距離はたいしたことは無いが、荷物を積んだ荷馬車を放置するのは危険だ。
「大体の時間を決めて貰って表通りで待つか……それとも、前の日に私が一度家に帰ろうかなあ」
思えば、なまじ近くに実家があるためにもう1年も帰省していなかった。
その1年に起きたことがあまりにも多すぎて、家族に思い切り話したい衝動に駆られる。――けれど、今はまだやることが多すぎて家に帰る余裕はなさそうだ。
「王都でお披露目が終わって一段落したら帰ることにしよう。その方が土産話も多いし」
手紙にはロクサーヌのことでのお悔やみの言葉や、カモミールもくれぐれも健康に気をつけるようにと心配性の家族からの言葉がたくさん綴られていた。
すぐにペンと紙を用意して、王都で新ブランドのお披露目会をすることになったことや、王妃陛下に香水を献上することを手紙に書く。それが終わって一段落したら帰省する、とも書いた。
こうして手紙に改めて書いてみると、ロクサーヌの葬儀が終わってから起こったことは本当に慌ただしかった。
今は陶器工房とガラス工房に発注した容器の出来上がり待ちをしつつ、化粧水と香水を新しく作らなければいけないところだ。アナベルのためには基剤として精製ワセリンを使うことを決めているのだが、何か可愛い容器に入れたい。それも買いに行きたいがおそらく今日はクリスティンと侯爵夫人から石けんについてのなにがしかの連絡があるはずなので、今は待ちの時間である。
ちなみにマシューは今日は休みだ。石けんを木箱から出せる1週間後まで彼の仕事はない。
「そうだ、テオ、ポーションに使う薬草について教えて欲しいんだけど」
「よしきた! ちょっと摘んでくるから待ってろよ」
軽い返事と共にテオが庭に出て、すぐに戻ってきた。根っこの付いたままの草は、以前聞いた「通称・癒やし草」だ。それと、四角い茎が特徴的なミントを摘んできている。
「癒やし草は根っこを使う。それと、ジュニパーの葉っぱ付きの枝、ミントの葉、リコリスの根、ムラサキ草の根……根っこばっかりだな。根っこは全部細かく刻んで蒸留水で水の状態から煮込んで成分を抽出する。十分に成分が出たら火を止めてジュニパーを枝ごと突っ込んでミントを入れて、魔力を少しずつ入れながら混ぜてできあがりだ。材料は一応古いけどここにあるぞ。試しに作ってみるか」
「本当? やってみたい! で、化粧水に入れるならやっぱり癒やし草の根っこがいいと思う?」
「いっそのことポーション入れたらどうだ? このポーションは傷に外用でも効くし、疲労回復とかの内服でも効くぞ。消毒効果もあるから化粧水に入れても間違いないと思うぜ」
「ぽ、ポーションを化粧水に……いや、うん、濃度にもよるよね。反則な気もするけど錬金術で作ってる以上今更な気もする」
カモミールが悩んでいる間にテオは戸棚の中から古い密閉瓶に入れられた材料を出し、ご機嫌で鼻歌を歌いながら計量を始めた。
化粧水に使おうと思っていたラベンダーとローズマリー、植物の方のカモミールは乾燥したハーブを高濃度のアルコールに漬け込んである。
アルコールに漬け込んで作ったティンクシャーと、トゥルー・ローズの精油、そこまでは材料が決まっていて、更に肌への効能を出したいとカモミールとは別方面からアプローチ出来そうなテオに薬草のことを聞いてみたのだが、「薬草の煮汁」どころではなく現在ではほとんどお目にかかれないポーションを贅沢にも化粧水に入れられそうだ。
三脚をセットし、下にアルコールランプを、上に丸底のフラスコを置いて蒸留水を注ぎ、刻んだ根っこ系を入れて熱し始める。ふつふつとガラスのフラスコに空気の泡が付いて、刻まれた材料が踊り始めるとカモミールもわくわくした。
抽出時間は沸騰が始まってからきっちり10分。そこで火を止めて、テオの指示通りに葉っぱの付いたジュニパーの枝とミントの葉を入れる。そこから先は魔力のあるテオにしか出来ない作業なので交代だ。
テオはただガラス棒で攪拌しているだけに見えるが、きっとヴァージルが見れば魔力が動いているのがわかるのだろう。しばらくして、テオが満足げに「出来たぞ!」と鼻を膨らませた。
「……すっごい紫色ね」
自分が同じ材料で作ったときとは見た目からして違う。あの時は茶色で、ハーブティーと大して違いは無かった。
「ムラサキ草がな……魔力に反応しやすいらしいぜ」
冷ましてから煮沸消毒済みのガーゼでフラスコの中身を漉すと、確かに最初は紫色だったムラサキ草の根っこの色が抜けている。それだけ薬効もポーションに溶け出しているということだろう。
ティンクシャーの方はあと1週間の漬け込みが必要だが、早く化粧水にしてみたくてたまらない。
できあがったポーションを見ながらカモミールがニヤニヤしていると、ヴァージルがやってきて開けっぱなしの工房のドアをノックした。
「ミリー、クリスティンさんが話したいから来て欲しいって言ってるんだけど、侯爵夫人からの連絡は来た?」
「ううん、まだなの。だから私も外出出来なくて。アナベル様のために『練り香水』を作りたいんだけど容器がないから、テオとポーション作ってたところ」
フラスコに入った紫色の液体を見せると、ヴァージルは物珍しそうに近くへ寄ってきた。
「へえ、これがポーションなんだ。僕は初めて見るよ……って、まさかテオが魔力を使って作ったの? テオは大丈夫?」
「オ、オウ……とりあえず今のところなんともない、ぜ」
ヴァージルの指摘にテオはぎくりと身を強ばらせて、挙動が少し怪しくなった。
「…………ほんの少しだけど、魔力が目減りしてるような」
蛍石の目をすがめて、ヴァージルがテオを凝視する。ヴァージルが見れば魔力が減っていることがわかってしまうらしい。
「そ、そうだ! カモミール、昨日のクッキーまだあるか?」
「私が食べちゃったわよ。あ、魔力回復の実験ね! そういうことならこれあげるわ」
エノラから渡されたお弁当の包みをカモミールは開けた。今日は白いパンの間にベリーのジャムが塗られたものが入っている。さすがに全部テオに食べさせるわけにはいかないので、パンをざっくりと半分に割ってテオに差し出した。
「おお! じゃあ食べてみるぜ。……甘っ、と思ったら後が意外に酸っぱいな。案外いける。嫌いじゃねえ」
「テオって物を食べられるの!?」
テオの行動に昨日のいきさつを知らないヴァージルが激しく驚いていた。
「うん、試してみたら行けたのよ。見ての通り、ちゃんと味もわかってるし」
「魔力は……」
「んー、なんか物足りねえな」
指に付いたジャムを舐めてテオが首を傾げている。思い切ってカモミールは残りのパンもテオに渡した。
「お腹いっぱいになったら回復するんじゃない? 気になるからこれも食べて! 私のお昼は後で買ってくればいいわ」
「悪いな、じゃあいただくぜ」
テオは甘い物が好みなのかもしれない。ジャムパンをいかにも嬉しそうに頬張って食べている。そしてそんなテオをじっと見ていたヴァージルが、信じられない物を見たように声を絞り出す。
「魔力が……増えた。いや、回復したってことかな。食べ物で? いや、考えてみたら全然おかしくないか……」
考え込んでしまったヴァージルは置いておき、カモミールとテオは「実験成功!」と手を打ち合わせた。
「はーい、ありがとうございます」
侯爵家のアナベル姫のために新しい香水を作っている途中、カモミールの元に手紙が届いた。裏面の署名は父のもので、この工房に住んで2日目に出した手紙の返事がようやく来たことになる。
手紙には半月ほど後にハーブを届けに行くと書かれていた。かさばらないようにカモミールの手紙を受け取った後で収穫して乾燥してくれたらしい。他にもカールセンに売りに行く物があるから、上の兄がこちらに来ることになるとも書いてあった。
「そういえばここ、狭すぎて馬車が入れなかったのよね……」
イヴォンヌが初めて来たときのことを思い出す。一本表の通りに馬車を置いて、彼女はそこから歩いていた。距離はたいしたことは無いが、荷物を積んだ荷馬車を放置するのは危険だ。
「大体の時間を決めて貰って表通りで待つか……それとも、前の日に私が一度家に帰ろうかなあ」
思えば、なまじ近くに実家があるためにもう1年も帰省していなかった。
その1年に起きたことがあまりにも多すぎて、家族に思い切り話したい衝動に駆られる。――けれど、今はまだやることが多すぎて家に帰る余裕はなさそうだ。
「王都でお披露目が終わって一段落したら帰ることにしよう。その方が土産話も多いし」
手紙にはロクサーヌのことでのお悔やみの言葉や、カモミールもくれぐれも健康に気をつけるようにと心配性の家族からの言葉がたくさん綴られていた。
すぐにペンと紙を用意して、王都で新ブランドのお披露目会をすることになったことや、王妃陛下に香水を献上することを手紙に書く。それが終わって一段落したら帰省する、とも書いた。
こうして手紙に改めて書いてみると、ロクサーヌの葬儀が終わってから起こったことは本当に慌ただしかった。
今は陶器工房とガラス工房に発注した容器の出来上がり待ちをしつつ、化粧水と香水を新しく作らなければいけないところだ。アナベルのためには基剤として精製ワセリンを使うことを決めているのだが、何か可愛い容器に入れたい。それも買いに行きたいがおそらく今日はクリスティンと侯爵夫人から石けんについてのなにがしかの連絡があるはずなので、今は待ちの時間である。
ちなみにマシューは今日は休みだ。石けんを木箱から出せる1週間後まで彼の仕事はない。
「そうだ、テオ、ポーションに使う薬草について教えて欲しいんだけど」
「よしきた! ちょっと摘んでくるから待ってろよ」
軽い返事と共にテオが庭に出て、すぐに戻ってきた。根っこの付いたままの草は、以前聞いた「通称・癒やし草」だ。それと、四角い茎が特徴的なミントを摘んできている。
「癒やし草は根っこを使う。それと、ジュニパーの葉っぱ付きの枝、ミントの葉、リコリスの根、ムラサキ草の根……根っこばっかりだな。根っこは全部細かく刻んで蒸留水で水の状態から煮込んで成分を抽出する。十分に成分が出たら火を止めてジュニパーを枝ごと突っ込んでミントを入れて、魔力を少しずつ入れながら混ぜてできあがりだ。材料は一応古いけどここにあるぞ。試しに作ってみるか」
「本当? やってみたい! で、化粧水に入れるならやっぱり癒やし草の根っこがいいと思う?」
「いっそのことポーション入れたらどうだ? このポーションは傷に外用でも効くし、疲労回復とかの内服でも効くぞ。消毒効果もあるから化粧水に入れても間違いないと思うぜ」
「ぽ、ポーションを化粧水に……いや、うん、濃度にもよるよね。反則な気もするけど錬金術で作ってる以上今更な気もする」
カモミールが悩んでいる間にテオは戸棚の中から古い密閉瓶に入れられた材料を出し、ご機嫌で鼻歌を歌いながら計量を始めた。
化粧水に使おうと思っていたラベンダーとローズマリー、植物の方のカモミールは乾燥したハーブを高濃度のアルコールに漬け込んである。
アルコールに漬け込んで作ったティンクシャーと、トゥルー・ローズの精油、そこまでは材料が決まっていて、更に肌への効能を出したいとカモミールとは別方面からアプローチ出来そうなテオに薬草のことを聞いてみたのだが、「薬草の煮汁」どころではなく現在ではほとんどお目にかかれないポーションを贅沢にも化粧水に入れられそうだ。
三脚をセットし、下にアルコールランプを、上に丸底のフラスコを置いて蒸留水を注ぎ、刻んだ根っこ系を入れて熱し始める。ふつふつとガラスのフラスコに空気の泡が付いて、刻まれた材料が踊り始めるとカモミールもわくわくした。
抽出時間は沸騰が始まってからきっちり10分。そこで火を止めて、テオの指示通りに葉っぱの付いたジュニパーの枝とミントの葉を入れる。そこから先は魔力のあるテオにしか出来ない作業なので交代だ。
テオはただガラス棒で攪拌しているだけに見えるが、きっとヴァージルが見れば魔力が動いているのがわかるのだろう。しばらくして、テオが満足げに「出来たぞ!」と鼻を膨らませた。
「……すっごい紫色ね」
自分が同じ材料で作ったときとは見た目からして違う。あの時は茶色で、ハーブティーと大して違いは無かった。
「ムラサキ草がな……魔力に反応しやすいらしいぜ」
冷ましてから煮沸消毒済みのガーゼでフラスコの中身を漉すと、確かに最初は紫色だったムラサキ草の根っこの色が抜けている。それだけ薬効もポーションに溶け出しているということだろう。
ティンクシャーの方はあと1週間の漬け込みが必要だが、早く化粧水にしてみたくてたまらない。
できあがったポーションを見ながらカモミールがニヤニヤしていると、ヴァージルがやってきて開けっぱなしの工房のドアをノックした。
「ミリー、クリスティンさんが話したいから来て欲しいって言ってるんだけど、侯爵夫人からの連絡は来た?」
「ううん、まだなの。だから私も外出出来なくて。アナベル様のために『練り香水』を作りたいんだけど容器がないから、テオとポーション作ってたところ」
フラスコに入った紫色の液体を見せると、ヴァージルは物珍しそうに近くへ寄ってきた。
「へえ、これがポーションなんだ。僕は初めて見るよ……って、まさかテオが魔力を使って作ったの? テオは大丈夫?」
「オ、オウ……とりあえず今のところなんともない、ぜ」
ヴァージルの指摘にテオはぎくりと身を強ばらせて、挙動が少し怪しくなった。
「…………ほんの少しだけど、魔力が目減りしてるような」
蛍石の目をすがめて、ヴァージルがテオを凝視する。ヴァージルが見れば魔力が減っていることがわかってしまうらしい。
「そ、そうだ! カモミール、昨日のクッキーまだあるか?」
「私が食べちゃったわよ。あ、魔力回復の実験ね! そういうことならこれあげるわ」
エノラから渡されたお弁当の包みをカモミールは開けた。今日は白いパンの間にベリーのジャムが塗られたものが入っている。さすがに全部テオに食べさせるわけにはいかないので、パンをざっくりと半分に割ってテオに差し出した。
「おお! じゃあ食べてみるぜ。……甘っ、と思ったら後が意外に酸っぱいな。案外いける。嫌いじゃねえ」
「テオって物を食べられるの!?」
テオの行動に昨日のいきさつを知らないヴァージルが激しく驚いていた。
「うん、試してみたら行けたのよ。見ての通り、ちゃんと味もわかってるし」
「魔力は……」
「んー、なんか物足りねえな」
指に付いたジャムを舐めてテオが首を傾げている。思い切ってカモミールは残りのパンもテオに渡した。
「お腹いっぱいになったら回復するんじゃない? 気になるからこれも食べて! 私のお昼は後で買ってくればいいわ」
「悪いな、じゃあいただくぜ」
テオは甘い物が好みなのかもしれない。ジャムパンをいかにも嬉しそうに頬張って食べている。そしてそんなテオをじっと見ていたヴァージルが、信じられない物を見たように声を絞り出す。
「魔力が……増えた。いや、回復したってことかな。食べ物で? いや、考えてみたら全然おかしくないか……」
考え込んでしまったヴァージルは置いておき、カモミールとテオは「実験成功!」と手を打ち合わせた。
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