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38 女たちの石けん会議
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エノラとタリアを石けんを試す入浴会に誘うことに成功し、カモミールは念のため石けんを包丁で半分ずつに切り分けていた。
タリアではなく、ガラス工房のアイザックの妻であるヒラリーを誘うことも考えたのだが、もれなくローラが付いてくることになるので石けんの消費量が心配だったのだ。
タリアは仕事が終わってから汗を流すために風呂に行くと聞いたので、エノラと一緒に入浴道具を持ってタリア陶器工房経由で一番近い風呂屋へ向かった。
80年前の大疫禍から、この国では公衆浴場が国策として増やされた。昔ながらのパン屋の廃熱を利用した蒸し風呂もあるが、湯を満たした大きな浴槽に洗い場があるスタイルの風呂屋は本当にあちこちにあり、しかも公営なので安い。風呂は水を大量に使うのが問題だが、北の山脈からの雪解け水が豊富で川の多い地形であることが幸いした。
100ガラムの入湯料を入り口で払い、更衣室で服を脱ぐ。昔はこんな設備もなく、もっと昔は混浴だったと聞いた。それが伝染病で一度入浴文化自体が廃れ、その後に「やっぱり入浴大切!」となってから作り直されたので設備が良くなったのだという。
1日目の石けんは、一番使われている油脂が少ないものだった。カモミールがレシピとにらめっこしてわかったのは、「おそらくマルセラ石けんに近く、泡立ちの良さと石けん自体の溶けにくさを付加したもの」らしいということだけ。
洗い場で20歳、40代、60代と並んで石けんに「へー」と言った後、石けんを泡立てるための麻布を取り出して濡らす。体はごしごし洗ってもいいが、顔はせめてごしごし洗うな、泡立てろという過去の美容家の言葉に基づくものだ。マシューが持ってきた物とほとんど同じで、荒い網のような麻布に石けんをこすりつけ、お湯を垂らして泡立てる。
「わ、すっごい!」
「石けんってこんなに泡立つものなのねえ!」
「楽しそう、次あたしにやらせて!」
マルセラ石けんでは考えられないほど泡が立って、もこもこの泡で顔を洗うと包み込まれるような感触で気持ちがいい。
かといって、洗い流した後に突っ張りが残るようなことはなく、非常に快適に体を洗うことが出来た。
「見て見て! 凄いよこれ」
タリアははしゃいで、手のひらに作った泡を逆さまにしている。それでも泡は落ちない。
普段使っているマルセラ石けんを50点として、100点満点でふたりには感想を聞いたが、ふたりとも「100点」という答えが返ってきた。
「いつもの石けんより、後までしっとりさが残っているような気がするのよ。そう、冬にかさつきが酷いとき、オリーブオイルを塗ってマッサージしたりするじゃない? あんな感じ」
最年長のエノラの意見は一番参考にすべきだ。しかし冬にオイルでマッサージしたことなどないカモミールはそっちの方に驚いていた。
「エノラさん、そんなこともしてるんですね! 乾燥酷いんですか?」
「そこまでじゃないけど、推しの舞台を見に行く時は一番綺麗な私でいたいじゃない? ふふふふふ」
乙女の顔で笑うエノラに、タリアが感心していた。タリアの知らない世界だったのだろう。
帰りに3人で屋台でご飯を食べて帰ったが、エノラの熱い舞台語りにタリアが食いついていた。今日が初対面のふたりだったが、案外趣味が合いそうだ。
2日目の石けんは、油脂以外にカオリンが副材料として入っていた。色は薄い緑色で、漂白していないカオリンらしい。石けんに粘土を入れるという発想がなく、カモミールが密かに使うのを楽しみにしていた石けんでもある。
「おおっ、これはまた泡立ちが凄いね。しかも昨日のより滑らかな気がする」
「うわー、小鼻の横がつるっつるになった! 泥パックでこうなるのは体験したことがあるけど、石けんで!?」
「マルセラ石けんより洗いやすいけど、私は昨日の方が良かったわ。ただでさえ少ない肌の脂が全部持って行かれちゃいそう」
年齢毎の意見が今度は分かれた。点数としては、タリアが「120点」でエノラが「70点」だ。カモミールもこれには昨日の100点を超えた「110点」を付けた。どちらかというと皮脂の多い男性向きに思える。洗い上がりのさっぱりさでは今まで使ってきた石けんと比べものにならない。
「これは、ガラス工房のヒラリーとローラにあげたら喜ぶよ。脂浮きを気にしてたし、暑い職場だからね」
屋台飯での感想会でタリアがそんな提案をする。ヒラリーとローラだけではなくアイザックも喜びそうだ。彼はいつも鼻の頭から額の辺りがテカっている。
「ちょっとレシピが違うだけで、こんなに想定出来る用途が変わるなんて……石けんって奥が深いわ」
ヴィアローズは化粧品ブランドだが、男性向けにこの系統の石けんを売り出すのも面白いと思った。現状ではそんな余裕はないのだが。
3日目の石けんは、優しいオレンジ色の石けんだった。石けんの中にも花びららしきものが入っているのが見える。
「これはまた変わった石けんねえ」
「オリーブオイルに乾燥させたカレンデュラの花を漬け込んで作ってあるそうですよ。確かカレンデュラオイルは傷の治りを早くしたりする効果があったような」
「使い続けないとわからないんじゃない?」
3人で頭を寄せてうーんと唸る。カレンデュラは確かに外用薬にも使ったりするはずだ。それはロクサーヌの側にいたおかげでなんとなく知っている。その成分がオイルに溶け込んでいるのだろう。
使い心地としては、「花が……ごそごそするわね」「初日の石けんとあんまり変わらない」というもので、カレンデュラオイルの漬け込みの期間を考えると今回はこれは無しと言うことになった。
そして4日目。最後の石けんはレシピを見ても使っている油脂が多く、半分に切ったときも他より少し柔らかかった。
これはきっと贅沢石けんだろうと思うと使うのが楽しみだ。とりあえずエノラとタリアにはそれは伏せて使って貰う。
「あたしにもわかる。これはお高いやつよ……」
泡立てた時点できめ細かい泡がしっとりとクリーム状になっていて、タリアが唸っている。なかなか勘が鋭い。
「あら、本当。これはきっといい材料を使っているのね。肌への当たりが一番柔らかいし、洗い流してもこんなにしっとりしてるなんて」
「うわー、切り分けてきて良かったー! これ、残り半分侯爵夫人に回して路線変更の相談しないといけないやつだー!」
それくらい、4つめの石けんは今までの物とは一線を画したものだった。頭の中での石けんという概念が崩壊したと言うくらいのインパクトがある。
「これ、花の香りを付けたら絶対売れますよね」
「お値段次第! でも、あたしは初日の石けんでも、花の香りがついたら間違いなく売れると思うね。安くなるならそっちの方を買うよ」
「花の香りもいいけど、木の香りもいいものよ。それだと男性も抵抗なく使ってくれると思うわ」
商売人のタリアばかりか、エノラまでネタに出来そうな意見を出してくれる。男性向けというか、労働者向けには2日目のカオリンが入った石けんが良かったな、あれに木の香りを付けたら爽快だろうとカモミールは考える。
しかし、問題はやはり思った通りに「贅沢石けん」だったこの石けんの扱いだ。カモミールは入浴セットをエノラに一緒に持ち帰ってもらえるように頼み、錬金術ギルドへ急いで向かった。
「キャリーさん、います?」
「こんばんは、カモミールさん! お急ぎでどんな御用ですか?」
窓口に顔見知りのキャリーがいたのが幸いだ。カモミールは慌てながら、マシューとすぐに会いたいから住所を教えてくれるように頼む。求人を出したときには仮決定状態になってしまい、お互い契約書をまだ交わしていなかったのだ。先日工房にマシューが来たときはすぐ帰ってしまったのでその辺もなあなあになっている。
「そういえば、あの時契約書書いてませんでしたね。こういう事情がない限り本来はお教え出来ないんですが……」
そう言いながらも融通を利かせてくれるところが、さすがキャリーと喝采したい。
住所を書いたメモを貰い、カモミールは早足でマシューの家へ向かった。
「おや、カモミールさん。儂の作った石けんはどうだったかね?」
マシューはカモミールが訪れることを予想していたらしい。それだけ、あれらの石けんは自信がある物だったのだろう。
「マシュー先生! 一番複雑でいろんなオイルを使ってた石けんなんですが、2週間で作れますか!?」
オイルの仕入れなども考えると、1ヶ月後を想定したヴィアローズのお披露目にはとんでもなくギリギリである。
「おお、やはりあれか。あれはなあ――5週間かかる」
「5週間!! 嘘ー!」
まさかの答えに、カモミールは絶叫するとふらふらとその場に座り込んでしまったのだった。
タリアではなく、ガラス工房のアイザックの妻であるヒラリーを誘うことも考えたのだが、もれなくローラが付いてくることになるので石けんの消費量が心配だったのだ。
タリアは仕事が終わってから汗を流すために風呂に行くと聞いたので、エノラと一緒に入浴道具を持ってタリア陶器工房経由で一番近い風呂屋へ向かった。
80年前の大疫禍から、この国では公衆浴場が国策として増やされた。昔ながらのパン屋の廃熱を利用した蒸し風呂もあるが、湯を満たした大きな浴槽に洗い場があるスタイルの風呂屋は本当にあちこちにあり、しかも公営なので安い。風呂は水を大量に使うのが問題だが、北の山脈からの雪解け水が豊富で川の多い地形であることが幸いした。
100ガラムの入湯料を入り口で払い、更衣室で服を脱ぐ。昔はこんな設備もなく、もっと昔は混浴だったと聞いた。それが伝染病で一度入浴文化自体が廃れ、その後に「やっぱり入浴大切!」となってから作り直されたので設備が良くなったのだという。
1日目の石けんは、一番使われている油脂が少ないものだった。カモミールがレシピとにらめっこしてわかったのは、「おそらくマルセラ石けんに近く、泡立ちの良さと石けん自体の溶けにくさを付加したもの」らしいということだけ。
洗い場で20歳、40代、60代と並んで石けんに「へー」と言った後、石けんを泡立てるための麻布を取り出して濡らす。体はごしごし洗ってもいいが、顔はせめてごしごし洗うな、泡立てろという過去の美容家の言葉に基づくものだ。マシューが持ってきた物とほとんど同じで、荒い網のような麻布に石けんをこすりつけ、お湯を垂らして泡立てる。
「わ、すっごい!」
「石けんってこんなに泡立つものなのねえ!」
「楽しそう、次あたしにやらせて!」
マルセラ石けんでは考えられないほど泡が立って、もこもこの泡で顔を洗うと包み込まれるような感触で気持ちがいい。
かといって、洗い流した後に突っ張りが残るようなことはなく、非常に快適に体を洗うことが出来た。
「見て見て! 凄いよこれ」
タリアははしゃいで、手のひらに作った泡を逆さまにしている。それでも泡は落ちない。
普段使っているマルセラ石けんを50点として、100点満点でふたりには感想を聞いたが、ふたりとも「100点」という答えが返ってきた。
「いつもの石けんより、後までしっとりさが残っているような気がするのよ。そう、冬にかさつきが酷いとき、オリーブオイルを塗ってマッサージしたりするじゃない? あんな感じ」
最年長のエノラの意見は一番参考にすべきだ。しかし冬にオイルでマッサージしたことなどないカモミールはそっちの方に驚いていた。
「エノラさん、そんなこともしてるんですね! 乾燥酷いんですか?」
「そこまでじゃないけど、推しの舞台を見に行く時は一番綺麗な私でいたいじゃない? ふふふふふ」
乙女の顔で笑うエノラに、タリアが感心していた。タリアの知らない世界だったのだろう。
帰りに3人で屋台でご飯を食べて帰ったが、エノラの熱い舞台語りにタリアが食いついていた。今日が初対面のふたりだったが、案外趣味が合いそうだ。
2日目の石けんは、油脂以外にカオリンが副材料として入っていた。色は薄い緑色で、漂白していないカオリンらしい。石けんに粘土を入れるという発想がなく、カモミールが密かに使うのを楽しみにしていた石けんでもある。
「おおっ、これはまた泡立ちが凄いね。しかも昨日のより滑らかな気がする」
「うわー、小鼻の横がつるっつるになった! 泥パックでこうなるのは体験したことがあるけど、石けんで!?」
「マルセラ石けんより洗いやすいけど、私は昨日の方が良かったわ。ただでさえ少ない肌の脂が全部持って行かれちゃいそう」
年齢毎の意見が今度は分かれた。点数としては、タリアが「120点」でエノラが「70点」だ。カモミールもこれには昨日の100点を超えた「110点」を付けた。どちらかというと皮脂の多い男性向きに思える。洗い上がりのさっぱりさでは今まで使ってきた石けんと比べものにならない。
「これは、ガラス工房のヒラリーとローラにあげたら喜ぶよ。脂浮きを気にしてたし、暑い職場だからね」
屋台飯での感想会でタリアがそんな提案をする。ヒラリーとローラだけではなくアイザックも喜びそうだ。彼はいつも鼻の頭から額の辺りがテカっている。
「ちょっとレシピが違うだけで、こんなに想定出来る用途が変わるなんて……石けんって奥が深いわ」
ヴィアローズは化粧品ブランドだが、男性向けにこの系統の石けんを売り出すのも面白いと思った。現状ではそんな余裕はないのだが。
3日目の石けんは、優しいオレンジ色の石けんだった。石けんの中にも花びららしきものが入っているのが見える。
「これはまた変わった石けんねえ」
「オリーブオイルに乾燥させたカレンデュラの花を漬け込んで作ってあるそうですよ。確かカレンデュラオイルは傷の治りを早くしたりする効果があったような」
「使い続けないとわからないんじゃない?」
3人で頭を寄せてうーんと唸る。カレンデュラは確かに外用薬にも使ったりするはずだ。それはロクサーヌの側にいたおかげでなんとなく知っている。その成分がオイルに溶け込んでいるのだろう。
使い心地としては、「花が……ごそごそするわね」「初日の石けんとあんまり変わらない」というもので、カレンデュラオイルの漬け込みの期間を考えると今回はこれは無しと言うことになった。
そして4日目。最後の石けんはレシピを見ても使っている油脂が多く、半分に切ったときも他より少し柔らかかった。
これはきっと贅沢石けんだろうと思うと使うのが楽しみだ。とりあえずエノラとタリアにはそれは伏せて使って貰う。
「あたしにもわかる。これはお高いやつよ……」
泡立てた時点できめ細かい泡がしっとりとクリーム状になっていて、タリアが唸っている。なかなか勘が鋭い。
「あら、本当。これはきっといい材料を使っているのね。肌への当たりが一番柔らかいし、洗い流してもこんなにしっとりしてるなんて」
「うわー、切り分けてきて良かったー! これ、残り半分侯爵夫人に回して路線変更の相談しないといけないやつだー!」
それくらい、4つめの石けんは今までの物とは一線を画したものだった。頭の中での石けんという概念が崩壊したと言うくらいのインパクトがある。
「これ、花の香りを付けたら絶対売れますよね」
「お値段次第! でも、あたしは初日の石けんでも、花の香りがついたら間違いなく売れると思うね。安くなるならそっちの方を買うよ」
「花の香りもいいけど、木の香りもいいものよ。それだと男性も抵抗なく使ってくれると思うわ」
商売人のタリアばかりか、エノラまでネタに出来そうな意見を出してくれる。男性向けというか、労働者向けには2日目のカオリンが入った石けんが良かったな、あれに木の香りを付けたら爽快だろうとカモミールは考える。
しかし、問題はやはり思った通りに「贅沢石けん」だったこの石けんの扱いだ。カモミールは入浴セットをエノラに一緒に持ち帰ってもらえるように頼み、錬金術ギルドへ急いで向かった。
「キャリーさん、います?」
「こんばんは、カモミールさん! お急ぎでどんな御用ですか?」
窓口に顔見知りのキャリーがいたのが幸いだ。カモミールは慌てながら、マシューとすぐに会いたいから住所を教えてくれるように頼む。求人を出したときには仮決定状態になってしまい、お互い契約書をまだ交わしていなかったのだ。先日工房にマシューが来たときはすぐ帰ってしまったのでその辺もなあなあになっている。
「そういえば、あの時契約書書いてませんでしたね。こういう事情がない限り本来はお教え出来ないんですが……」
そう言いながらも融通を利かせてくれるところが、さすがキャリーと喝采したい。
住所を書いたメモを貰い、カモミールは早足でマシューの家へ向かった。
「おや、カモミールさん。儂の作った石けんはどうだったかね?」
マシューはカモミールが訪れることを予想していたらしい。それだけ、あれらの石けんは自信がある物だったのだろう。
「マシュー先生! 一番複雑でいろんなオイルを使ってた石けんなんですが、2週間で作れますか!?」
オイルの仕入れなども考えると、1ヶ月後を想定したヴィアローズのお披露目にはとんでもなくギリギリである。
「おお、やはりあれか。あれはなあ――5週間かかる」
「5週間!! 嘘ー!」
まさかの答えに、カモミールは絶叫するとふらふらとその場に座り込んでしまったのだった。
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