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第二章 秘密の任務と憧れの騎士
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エミリアがその日の午前の三回目の見回りを滞りなく済ませた頃、リンデンの街にお昼を告げる鐘が鳴り響いた。
景色の良いところで弁当を食べようと、フィオナとアウレディオと共に、お城の周りを歩き回っていたエミリアは、大きな木の木陰に、深緑の制服を着たこげ茶色の髪の人物を見つけた。
ドキリと鳴った胸を手で押さえて、息を整え、決心を固める。
「ランドルフ様!」
意識して明るく呼びかけた声に、ランドルフは座ったままこちらをふり返った。
「ああ。エミリオ。フィリス。アウレディオ。君たちか……」
逆光になった太陽が眩しかったらしく、目を細めて笑った表情が今までどおりで、エミリアはホッとひと安心する。
(ちょっと偽名だけど、ランドルフ様が私の名前を呼んでくれる! それってかなり凄いことだよね!)
持ち前の前向きさも、どうやら取り戻せてきたようだ。
「ここでお昼ですか?」
手元をのぞきこみながら尋ねてみたが、ランドルフの膝の上には何もなかった。
「いや。今日は昼食がないんだ」
「えええっ?」
事もなげに言ってのけるランドルフに、驚きの声を上げたのはアウレディオだった。
「信じられない……昼抜きなんて、夕方にはもう俺、動けない……!」
アウレディオが細身のわりには凄い食欲の持ち主であることをよく知るエミリアは、漏れかけた笑いを、なんとかかみ殺した。
「王族の方々が日に二度の食事だから、それにあわせてらっしゃるんですか?」
フィオナの鋭い読みに、エミリアは(ああそうか!)と内心頷いたのだったが、ランドルフは静かに首を横に振った。
「いや……恥ずかしい話、私の失敗なんだ。食事係の者はきちんと用意してくれたのに、私が忘れてきてしまった。申し訳ないことだが、朝、騎士団の宿舎を出る時には、まだはっきりと目が覚めていないことが多くて……実は私は、騎士団一、忘れ物が多いんだ」
(ランドルフ様が? 失敗? 忘れ物?)
ぱちくりと瞳を瞬かせるエミリアに、ランドルフが照れたような笑顔を向けた。
普段の精悍できりっとした横顔とはまた違った、柔らかで魅力的な笑顔。
エミリアは息が止まってしまいそうだった。
遠慮するランドルフを無理矢理に引きこんで、お昼の弁当を広げたエミリアたちは、そのまま休憩の時間をランドルフと共に過ごした。
城の話や、王族方の警護の話。
騎士団の話に話題が及んで、ランドルフの横顔には、かすかに憂いの色が加わった。
ウェラード家は、リンデンの街では知らない者はない、高名な騎士の家系。
ランドルフの父も、祖父も、まだ現役の騎士としてこの城と王家に仕えている。
「じゃあランドルフ様は、騎士になられてもう五年になるんですね」
「十四歳で叙任されたわけだから、そうなるかな?」
「十四歳。俺達よりずっと年下の時にか……凄いな」
高い空を見上げて呟いたアウレディオに、ランドルフは灰青色の瞳を向けた。
「凄くなどないさ、私など。ただ順当に、決められた人生を歩んでいるだけだ」
どこか投げやりな雰囲気を感じさせる言い方に、エミリアは、(なんだかランドルフ様らしくないな……)と感じた。
咄嗟に問いかける。
「ランドルフ様……ひょっとして騎士になりたくなかったんですか?」
「いや。まさか……」
即答するランドルフは、すかさず首を横に振り、顔にはかすかに笑みさえ浮かべている。
だが、その表情はどことなく寂しげだった。
「好きか嫌いかではなく、向いているか向いていないかという話だよ。いつも気を張っていなければ、いつどこで失敗をするかもわからないうっかり者が、陛下のお傍に仕える騎士だなんて……」
「でもランドルフ様は!」
エミリアは抗議の声を上げずにはいられなかった。
いつも遠くから見ていた。
誰よりも騎士らしい所作の近衛騎士。
彼は見た目が素晴らしいだけでなく、人のために骨身を惜しまず働ける人物であるということを、更にこの二日間で知った。
全ての増員兵と共に、何度も何度も城の周りを見回っていたこと。
みなが休んでいる時も、ともすれば他の仕事に動いていたこと。
面と向かうと意識し過ぎてしまうが、ついつい目では追わずにいられなかったエミリアだからこそ、誰よりもよく知っている。
「自分は……ランドルフ様は騎士に向いていると思います! これ以上ないくらい騎士らしい騎士だと思います!」
自分でもびっくりするぐらい強い口調になってしまって、エミリアは内心焦った。
でも言わなければならない。
少し自信をなくして、自分を卑下してしまっているランドルフにちゃんとわかってもらうためには、ここで引くわけにはいかない。
エミリアは一呼吸置いて、一言一言言葉を区切ってゆっくりと語りかけた。
「増員の警備兵に志願した人たち、みんなとっても嬉しそうです。ランドルフ様が親身になって、一つ一つ丁寧に仕事を教えて下さるから、たかが増員なんて思わずに、みんな懸命に働くんです。気づいてますか?」
そういえば、ずっと以前に誰かに、『相手にしっかりと気持ちを伝える時には、目を見て、自信を持って一言一言ゆっくりと話すのよ』と教えられたことがある。
大事な場面ではエミリアはいつも、その言いつけをちゃんと守ってきた。
――あれは、そう、きっと母だったのかもしれない。
「ランドルフ様は、自分が先頭に立って働いています。誰が見ていても、いなくてもその態度はずっと変わらないです。そんな人のあとだからみんなついて行きたいって思うんです。多くの兵に慕われるランドルフ様が騎士らしくないなんて、そんなはずないでしょう?」
ランドルフの灰青色の瞳が、日の光を反射した時のようにキラリと輝いた。
エミリアはその光に、自分の中の信念が彼に受け入れられつつあることを感じた。
「失敗とか忘れ物の話も、逆に親近感を覚えました。人間味があるっていうのかな……失敗をしたことがある人間だからこそ、相手の失敗を許せる。そうは思いませんか?」
知らず知らずの間に満面の笑顔になっていたエミリアに、ランドルフも負けないくらいの笑顔を向けた。
「確かに。騎士としてふさわしくありたいと自分が努力しているから、本当は断らなければならない衛兵志願者も、つい受け入れてしまった……」
「ランドルフ様?」
「すまない。本当は最初から気がついていた。君たちは女の子だろう? それでも城を守りたいと志願してくれた気持ちが嬉しかった。今さら断るつもりはない。他の者にも言わない。だから……もし良ければ本当の名前を教えてくれないだろうか?」
「…………!」
両手で口を覆ってエミリアは絶句した。
まさか気づかれているとは思わなかった。
ましてわかっていて、敢えて黙っていてくれたなんて。
「勇敢なお嬢さん。どうぞお名前を」
ランドルフはまるでお姫様にするかのように、エミリアに向かって恭しく頭を下げた。
その優雅な姿をぼうっと見つめるばかりのエミリアは、アウレディオに肘でつつかれて、慌てて我に返った。
「エミリアです……」
夢見心地のまま呟いた途端、ランドルフに片手を取られ、その甲に挨拶の口づけを落とされる。
見惚れるほどに優美な仕草に、
「誰がどう見たって、立派な騎士だろう……」
「そうよね」
珍しく同意するフィオナとアウレディオの声も、エミリアの耳には入ってこなかった。
ただ自分の目の前で微笑むランドルフのことしか、目に入らなかった。
景色の良いところで弁当を食べようと、フィオナとアウレディオと共に、お城の周りを歩き回っていたエミリアは、大きな木の木陰に、深緑の制服を着たこげ茶色の髪の人物を見つけた。
ドキリと鳴った胸を手で押さえて、息を整え、決心を固める。
「ランドルフ様!」
意識して明るく呼びかけた声に、ランドルフは座ったままこちらをふり返った。
「ああ。エミリオ。フィリス。アウレディオ。君たちか……」
逆光になった太陽が眩しかったらしく、目を細めて笑った表情が今までどおりで、エミリアはホッとひと安心する。
(ちょっと偽名だけど、ランドルフ様が私の名前を呼んでくれる! それってかなり凄いことだよね!)
持ち前の前向きさも、どうやら取り戻せてきたようだ。
「ここでお昼ですか?」
手元をのぞきこみながら尋ねてみたが、ランドルフの膝の上には何もなかった。
「いや。今日は昼食がないんだ」
「えええっ?」
事もなげに言ってのけるランドルフに、驚きの声を上げたのはアウレディオだった。
「信じられない……昼抜きなんて、夕方にはもう俺、動けない……!」
アウレディオが細身のわりには凄い食欲の持ち主であることをよく知るエミリアは、漏れかけた笑いを、なんとかかみ殺した。
「王族の方々が日に二度の食事だから、それにあわせてらっしゃるんですか?」
フィオナの鋭い読みに、エミリアは(ああそうか!)と内心頷いたのだったが、ランドルフは静かに首を横に振った。
「いや……恥ずかしい話、私の失敗なんだ。食事係の者はきちんと用意してくれたのに、私が忘れてきてしまった。申し訳ないことだが、朝、騎士団の宿舎を出る時には、まだはっきりと目が覚めていないことが多くて……実は私は、騎士団一、忘れ物が多いんだ」
(ランドルフ様が? 失敗? 忘れ物?)
ぱちくりと瞳を瞬かせるエミリアに、ランドルフが照れたような笑顔を向けた。
普段の精悍できりっとした横顔とはまた違った、柔らかで魅力的な笑顔。
エミリアは息が止まってしまいそうだった。
遠慮するランドルフを無理矢理に引きこんで、お昼の弁当を広げたエミリアたちは、そのまま休憩の時間をランドルフと共に過ごした。
城の話や、王族方の警護の話。
騎士団の話に話題が及んで、ランドルフの横顔には、かすかに憂いの色が加わった。
ウェラード家は、リンデンの街では知らない者はない、高名な騎士の家系。
ランドルフの父も、祖父も、まだ現役の騎士としてこの城と王家に仕えている。
「じゃあランドルフ様は、騎士になられてもう五年になるんですね」
「十四歳で叙任されたわけだから、そうなるかな?」
「十四歳。俺達よりずっと年下の時にか……凄いな」
高い空を見上げて呟いたアウレディオに、ランドルフは灰青色の瞳を向けた。
「凄くなどないさ、私など。ただ順当に、決められた人生を歩んでいるだけだ」
どこか投げやりな雰囲気を感じさせる言い方に、エミリアは、(なんだかランドルフ様らしくないな……)と感じた。
咄嗟に問いかける。
「ランドルフ様……ひょっとして騎士になりたくなかったんですか?」
「いや。まさか……」
即答するランドルフは、すかさず首を横に振り、顔にはかすかに笑みさえ浮かべている。
だが、その表情はどことなく寂しげだった。
「好きか嫌いかではなく、向いているか向いていないかという話だよ。いつも気を張っていなければ、いつどこで失敗をするかもわからないうっかり者が、陛下のお傍に仕える騎士だなんて……」
「でもランドルフ様は!」
エミリアは抗議の声を上げずにはいられなかった。
いつも遠くから見ていた。
誰よりも騎士らしい所作の近衛騎士。
彼は見た目が素晴らしいだけでなく、人のために骨身を惜しまず働ける人物であるということを、更にこの二日間で知った。
全ての増員兵と共に、何度も何度も城の周りを見回っていたこと。
みなが休んでいる時も、ともすれば他の仕事に動いていたこと。
面と向かうと意識し過ぎてしまうが、ついつい目では追わずにいられなかったエミリアだからこそ、誰よりもよく知っている。
「自分は……ランドルフ様は騎士に向いていると思います! これ以上ないくらい騎士らしい騎士だと思います!」
自分でもびっくりするぐらい強い口調になってしまって、エミリアは内心焦った。
でも言わなければならない。
少し自信をなくして、自分を卑下してしまっているランドルフにちゃんとわかってもらうためには、ここで引くわけにはいかない。
エミリアは一呼吸置いて、一言一言言葉を区切ってゆっくりと語りかけた。
「増員の警備兵に志願した人たち、みんなとっても嬉しそうです。ランドルフ様が親身になって、一つ一つ丁寧に仕事を教えて下さるから、たかが増員なんて思わずに、みんな懸命に働くんです。気づいてますか?」
そういえば、ずっと以前に誰かに、『相手にしっかりと気持ちを伝える時には、目を見て、自信を持って一言一言ゆっくりと話すのよ』と教えられたことがある。
大事な場面ではエミリアはいつも、その言いつけをちゃんと守ってきた。
――あれは、そう、きっと母だったのかもしれない。
「ランドルフ様は、自分が先頭に立って働いています。誰が見ていても、いなくてもその態度はずっと変わらないです。そんな人のあとだからみんなついて行きたいって思うんです。多くの兵に慕われるランドルフ様が騎士らしくないなんて、そんなはずないでしょう?」
ランドルフの灰青色の瞳が、日の光を反射した時のようにキラリと輝いた。
エミリアはその光に、自分の中の信念が彼に受け入れられつつあることを感じた。
「失敗とか忘れ物の話も、逆に親近感を覚えました。人間味があるっていうのかな……失敗をしたことがある人間だからこそ、相手の失敗を許せる。そうは思いませんか?」
知らず知らずの間に満面の笑顔になっていたエミリアに、ランドルフも負けないくらいの笑顔を向けた。
「確かに。騎士としてふさわしくありたいと自分が努力しているから、本当は断らなければならない衛兵志願者も、つい受け入れてしまった……」
「ランドルフ様?」
「すまない。本当は最初から気がついていた。君たちは女の子だろう? それでも城を守りたいと志願してくれた気持ちが嬉しかった。今さら断るつもりはない。他の者にも言わない。だから……もし良ければ本当の名前を教えてくれないだろうか?」
「…………!」
両手で口を覆ってエミリアは絶句した。
まさか気づかれているとは思わなかった。
ましてわかっていて、敢えて黙っていてくれたなんて。
「勇敢なお嬢さん。どうぞお名前を」
ランドルフはまるでお姫様にするかのように、エミリアに向かって恭しく頭を下げた。
その優雅な姿をぼうっと見つめるばかりのエミリアは、アウレディオに肘でつつかれて、慌てて我に返った。
「エミリアです……」
夢見心地のまま呟いた途端、ランドルフに片手を取られ、その甲に挨拶の口づけを落とされる。
見惚れるほどに優美な仕草に、
「誰がどう見たって、立派な騎士だろう……」
「そうよね」
珍しく同意するフィオナとアウレディオの声も、エミリアの耳には入ってこなかった。
ただ自分の目の前で微笑むランドルフのことしか、目に入らなかった。
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