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7 もう一度『初めまして』から始めよう
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「今日、親父とお袋の合同年忌があるらしいから、俺たちもこれから墓参りだけ行くぞ」
父に突然そう告げられたのは、向かいあって遅めの朝ご飯を食べている時だった。
「うん、わかった……って、ええっっ!?」
あまり深く考えないで頷きかけ、私が大きな声を発してしまったのは、「出かけるぞ」「はい」で済むほど、十七歳の女の子の外出の支度は簡単に済まないからだ。
「どうして昨日のうちに言ってくれないの? せめて朝早い時間とか……」
ぶつぶつと文句を言いながらも、急いでご飯を食べる私に、父は悪びれもしない。
「俺だって今聞いたからな、ハナさんに……」
縁側に座ったハナちゃんは、私たちに笑顔でひらひらと手を振ってみせた。
「悪いのは、ご両親の命日を覚えていない親不孝な息子じゃ」
「確かに」
ハナちゃんの意見に賛成して、私は父に訊ねる。
「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんって、同じくらいに亡くなったの?」
「ああ、お袋が亡くなってすぐ、あとを追うように親父も亡くなったから、一か月違いくらいかな」
「それってなんかすごいね」
「まあな。最後まで本当の仲のいい夫婦だったよ」
一度も会ったことのない祖父母のエピソードとして、普通に聞いても思わず頬が緩んでしまいそうだが、私は二人を直接に知っているので、尚更感慨深い。
(そうか……幸せだったんだなぁ、椿ちゃん……本当によかった……)
気持ちは彼女の人生に馳せながらも、私はしっかりと朝ご飯を食べ続けた。
父に突然そう告げられたのは、向かいあって遅めの朝ご飯を食べている時だった。
「うん、わかった……って、ええっっ!?」
あまり深く考えないで頷きかけ、私が大きな声を発してしまったのは、「出かけるぞ」「はい」で済むほど、十七歳の女の子の外出の支度は簡単に済まないからだ。
「どうして昨日のうちに言ってくれないの? せめて朝早い時間とか……」
ぶつぶつと文句を言いながらも、急いでご飯を食べる私に、父は悪びれもしない。
「俺だって今聞いたからな、ハナさんに……」
縁側に座ったハナちゃんは、私たちに笑顔でひらひらと手を振ってみせた。
「悪いのは、ご両親の命日を覚えていない親不孝な息子じゃ」
「確かに」
ハナちゃんの意見に賛成して、私は父に訊ねる。
「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんって、同じくらいに亡くなったの?」
「ああ、お袋が亡くなってすぐ、あとを追うように親父も亡くなったから、一か月違いくらいかな」
「それってなんかすごいね」
「まあな。最後まで本当の仲のいい夫婦だったよ」
一度も会ったことのない祖父母のエピソードとして、普通に聞いても思わず頬が緩んでしまいそうだが、私は二人を直接に知っているので、尚更感慨深い。
(そうか……幸せだったんだなぁ、椿ちゃん……本当によかった……)
気持ちは彼女の人生に馳せながらも、私はしっかりと朝ご飯を食べ続けた。
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