18 / 30
第三章 夜間遠行
3.最速スピード
しおりを挟む
登山の時。
山に登ったからには下りなければならないと同じで、やっとの思いで登った心臓破りの坂もまた、登ったからには下りなければならない。
(あーあ……けっこうここからの景色は気に入ってたのにな……)
眼下に広がる夜景を見ながら、心の中だけで呟いた。
するとすぐ隣から、私が思っていたのとまったく同じセリフが聞こえてくる。
「ちぇっ、この景色見ながらだったらずっと気持ちよく歩けるのに、もう下りるのかよ……」
まったくどこまで、私と諒は似たもの同士なんだろうと思う。
ちょっと嬉しく思いながら隣に視線を向けたら、「なんだよ?」と怒ったように問いただされた。
「なんでもない」
ここで喧嘩になってはもったいない。
せっかくの夜間遠行。
せっかくの同じグループ。
最終的には、肉体の限界に挑むことになる過酷な行事だとはわかっていても、一晩中諒と一緒にいれるのはやっぱり嬉しい。
「そっか……行くぞ?」
「うん」
並んで歩きだせるぐらい、最近では近くなりつつある諒との関係に、私は幸せを感じていた。
「で? 最初の問題はどこで出題されるんだよ……?」
私と並んでグループの先頭を歩きながら、諒がうしろの貴人に問いかける。
「さあ?」
笑い含みの答えに、案の定諒は、貴人を目を剥いてふり返った。
「さあって……お前も知らないのかよ?」
「もちろんだよ。それじゃ不公平になるだろ? オリエンテーリングふうにしたらどうかって提案をしたのは俺だけど……夜間遠行中はあくまでも一生徒、一参加者に過ぎないからね……俺たちのグループだけが優位になるような情報は何も持ってないよ」
爽やかに鮮やかに、堂々と胸を張って言い切る貴人に、諒はちょっとため息をついた。
「まあ……そう言うだろうとは思ってたけどな……」
「ハハハッ、やっぱり?」
二人の会話を聞いているとなんだか嬉しくなる。
仲が良いというか、気心が知れているというか。
『HEAVEN』で半年以上も一緒に活動しているんだから当たり前と言えば、当たり前なのだが、少なくとも諒は、同じクラスの男子といるよりも貴人といる時のほうが楽しそうだ。
そんなことを考えていたら、ドキリとした。
私のことを好きだと言ってくれた貴人。
私の好きな人――諒。
もしこれから先、私が貴人になんらかの返事をしたりとか、諒に想いを告げたりとか、そんなことがあったとしたら、二人の関係はどうなってしまうんだろう。
(ギクシャクしたりしたら……そんなの嫌だな……)
私の決断次第では、二人の仲良い姿を見れなくなるかもしれないと考えると、とても気が重かった。
(それは……嫌だな……)
ズキリと胸が痛んだ時、ピピーッと遥か下方から、笛の音がした。
「全員止まれ! これから第一のチェックポイントを発表する!」
坂の下のほうは真っ暗で何も見えないため、どこにいるのかはわからないが、声だけ聞けば二年五組担任の体育教師、谷先生の声だ。
「いいか! 一回しか言わないぞ!」
暗闇から響いてくる拡声器なしでもじゅうぶんによく通る大きな声を、それでも決して聞き逃してはならないと、全校生徒八百人が口を噤んだ。
こんな時、みんなが一斉に黙ってちゃんと沈黙の時間を作れるところが、我が星颯学園が、よく訓練された「いい子ちゃん」ばかりの学校なのだと再確認させられるところだ。
みんなが固唾を飲む中、発表されたのはちょっと思いがけない事柄だった。
「第一のチェックポイントは坂を下りきったところ、つまり俺が今いる場所だ。先に着いた者から順番に、問題用紙を渡す。だが残念ながら、問題用紙は全グループぶんはない。百枚……百グループぶんしかないから、残りの三十組ぐらいは問題さえ手に入らない!」
暗闇の中でも、みんながザワザワとし始めたことがわかった。
中には、もう谷先生に向かって走りだしているグループもいる。
「待てっ!」
谷先生が見計らったかのように声を上げた。
「いいか? ここからが大切だ。多少声を出しても大丈夫なようにと、この夜間遠行は民家の少ない道を選んでルートを作ってはあるが、それでも用心に越したことはない。大きな声は出さないこと。出したヤツは失格だ。それからおまえたちが今下りてる坂は、傾斜がかなりきついし、距離も長い……よって、俺のところまで駆け下りてきたヤツには問題は渡さない!」
ザワザワザワとざわめきが大きくなる。
「くれぐれも怪我のないように、最善の注意を払って、静かに最速で下りてこい。以上!」
(そんな無茶苦茶な!)
大声で叫べない本音を心の中で叫んだ瞬間、隣にいた諒が私の腕に自分の腕をまわした。
「は? なに!? ……なにすんの!」
思わず叫ぶと、小さな手で口を塞がれる。
繭香だった。
「大声を出すな、馬鹿者! 失格になりたいのか!」
私は慌てて首をぶんぶんと横に振った。
(ごめんなさい……)
夜の闇の中でも爛々と輝く繭香の大きな黒い瞳が、怒りを含んで真近から私を見上げる。
「歩く速度を上げる時には、グループ全体で合わせる……チェックポイントにはグループの全員が揃わないと辿り着いたことにはならないからな。最初からそう決めていただろう?」
(そうだった……!)
出発前にみんなで交わしたいくつかの約束を思い出して、私はうんうんと頷いた。
繭香がようやく口を塞いでいた手を除けてくれる。
「だから俺たちは、速度を上げる時には早い者が遅い者をサポートする。OK?」
貴人に念を押されて、私は慌てて頷いた。
「お、OK……」
すかさず、諒と組んでいるのと反対の私の腕に、貴人が自分の腕を絡めてきた。
(ぎゃあああああ!)
今度はなんとか悲鳴が漏れずに済んだ。
これ以上繭香の怒りを買わなくてよかったと胸をなで下ろす。
しかし見るからに『両手に花』のこの状況はいったいなんなんだろう。
疑問の答えはすぐにわかった。
「琴美……ついて来れなくなったらすぐにそう言って? 俺が抱き抱えてでも連れて行くから」
「…………へっ?」
私が満足に答えもできない内に、諒と貴人に両側から抱え上げられるようにして、私の体が半分宙に浮いた。
(えええええええっ!?)
声に出さずに心の中の悲鳴だけで済んだ自分を、自分で褒めてあげたい。
「行くよ」
笑いたいのを必死で我慢しているような声で貴人が囁いた瞬間、二人は私を抱えて猛スピードで歩き始めた。
すぐうしろには、佳世ちゃんの手をしっかりと引いた渉が続く。
(え? でも、繭香は?)
一人だけどんどん置いていかれる小さな人影を、私が焦りの気持ちでふり返った瞬間、繭香がジャージのポケットからスマホを取り出した。
「あ、先生、藤枝です。坂を下りてたらちょっと辛くなってきたので、しばらく見学のほうにまわってもいいですか?」
携帯の向こうから帰って来たはずの返事は、私にはまったく聞こえなかったけれど、
繭香がこちらに親指を立てて見せたということは上手くいったということだろう。
「これが俺たちのグループの最速……だろう?」
クククと声を忍ばせて笑う貴人は、私を挟んで諒に向かって話しかける。
「確かに!」
諒だって、間にいる私のことなんて、単なる荷物だとでも思っているかのように、貴人に笑い返した。
かなり近い距離で密着しているというのに、そこに照れとか恥ずかしいとかいう気持ちがあるのは私だけなんだろうか。
なんだか理不尽さを感じずにはいられない。
不満に頬を膨らました私に、諒が目ざとく気がついた。
「なんだよ……なんか言いたいことがありそうだな?」
「別に」
ちょっとふて腐れ気味に返事したら、諒が貴人に向かって二カッと笑った。
「貴人。こいつ、もっとスピード上げても大丈夫だってさ」
「は? ちょっと待って、なに言って……」
それ以上はもう、言葉にならなかった。
「了解」
艶やかに笑った貴人と、悪戯っ子みたいな顔で私を見る諒に挟まれて、私は肉体の限界を越えて歩かされた。
(いやああああああ!!)
それは確かに、私たちのグループにとっては、最速だったと思う。
山に登ったからには下りなければならないと同じで、やっとの思いで登った心臓破りの坂もまた、登ったからには下りなければならない。
(あーあ……けっこうここからの景色は気に入ってたのにな……)
眼下に広がる夜景を見ながら、心の中だけで呟いた。
するとすぐ隣から、私が思っていたのとまったく同じセリフが聞こえてくる。
「ちぇっ、この景色見ながらだったらずっと気持ちよく歩けるのに、もう下りるのかよ……」
まったくどこまで、私と諒は似たもの同士なんだろうと思う。
ちょっと嬉しく思いながら隣に視線を向けたら、「なんだよ?」と怒ったように問いただされた。
「なんでもない」
ここで喧嘩になってはもったいない。
せっかくの夜間遠行。
せっかくの同じグループ。
最終的には、肉体の限界に挑むことになる過酷な行事だとはわかっていても、一晩中諒と一緒にいれるのはやっぱり嬉しい。
「そっか……行くぞ?」
「うん」
並んで歩きだせるぐらい、最近では近くなりつつある諒との関係に、私は幸せを感じていた。
「で? 最初の問題はどこで出題されるんだよ……?」
私と並んでグループの先頭を歩きながら、諒がうしろの貴人に問いかける。
「さあ?」
笑い含みの答えに、案の定諒は、貴人を目を剥いてふり返った。
「さあって……お前も知らないのかよ?」
「もちろんだよ。それじゃ不公平になるだろ? オリエンテーリングふうにしたらどうかって提案をしたのは俺だけど……夜間遠行中はあくまでも一生徒、一参加者に過ぎないからね……俺たちのグループだけが優位になるような情報は何も持ってないよ」
爽やかに鮮やかに、堂々と胸を張って言い切る貴人に、諒はちょっとため息をついた。
「まあ……そう言うだろうとは思ってたけどな……」
「ハハハッ、やっぱり?」
二人の会話を聞いているとなんだか嬉しくなる。
仲が良いというか、気心が知れているというか。
『HEAVEN』で半年以上も一緒に活動しているんだから当たり前と言えば、当たり前なのだが、少なくとも諒は、同じクラスの男子といるよりも貴人といる時のほうが楽しそうだ。
そんなことを考えていたら、ドキリとした。
私のことを好きだと言ってくれた貴人。
私の好きな人――諒。
もしこれから先、私が貴人になんらかの返事をしたりとか、諒に想いを告げたりとか、そんなことがあったとしたら、二人の関係はどうなってしまうんだろう。
(ギクシャクしたりしたら……そんなの嫌だな……)
私の決断次第では、二人の仲良い姿を見れなくなるかもしれないと考えると、とても気が重かった。
(それは……嫌だな……)
ズキリと胸が痛んだ時、ピピーッと遥か下方から、笛の音がした。
「全員止まれ! これから第一のチェックポイントを発表する!」
坂の下のほうは真っ暗で何も見えないため、どこにいるのかはわからないが、声だけ聞けば二年五組担任の体育教師、谷先生の声だ。
「いいか! 一回しか言わないぞ!」
暗闇から響いてくる拡声器なしでもじゅうぶんによく通る大きな声を、それでも決して聞き逃してはならないと、全校生徒八百人が口を噤んだ。
こんな時、みんなが一斉に黙ってちゃんと沈黙の時間を作れるところが、我が星颯学園が、よく訓練された「いい子ちゃん」ばかりの学校なのだと再確認させられるところだ。
みんなが固唾を飲む中、発表されたのはちょっと思いがけない事柄だった。
「第一のチェックポイントは坂を下りきったところ、つまり俺が今いる場所だ。先に着いた者から順番に、問題用紙を渡す。だが残念ながら、問題用紙は全グループぶんはない。百枚……百グループぶんしかないから、残りの三十組ぐらいは問題さえ手に入らない!」
暗闇の中でも、みんながザワザワとし始めたことがわかった。
中には、もう谷先生に向かって走りだしているグループもいる。
「待てっ!」
谷先生が見計らったかのように声を上げた。
「いいか? ここからが大切だ。多少声を出しても大丈夫なようにと、この夜間遠行は民家の少ない道を選んでルートを作ってはあるが、それでも用心に越したことはない。大きな声は出さないこと。出したヤツは失格だ。それからおまえたちが今下りてる坂は、傾斜がかなりきついし、距離も長い……よって、俺のところまで駆け下りてきたヤツには問題は渡さない!」
ザワザワザワとざわめきが大きくなる。
「くれぐれも怪我のないように、最善の注意を払って、静かに最速で下りてこい。以上!」
(そんな無茶苦茶な!)
大声で叫べない本音を心の中で叫んだ瞬間、隣にいた諒が私の腕に自分の腕をまわした。
「は? なに!? ……なにすんの!」
思わず叫ぶと、小さな手で口を塞がれる。
繭香だった。
「大声を出すな、馬鹿者! 失格になりたいのか!」
私は慌てて首をぶんぶんと横に振った。
(ごめんなさい……)
夜の闇の中でも爛々と輝く繭香の大きな黒い瞳が、怒りを含んで真近から私を見上げる。
「歩く速度を上げる時には、グループ全体で合わせる……チェックポイントにはグループの全員が揃わないと辿り着いたことにはならないからな。最初からそう決めていただろう?」
(そうだった……!)
出発前にみんなで交わしたいくつかの約束を思い出して、私はうんうんと頷いた。
繭香がようやく口を塞いでいた手を除けてくれる。
「だから俺たちは、速度を上げる時には早い者が遅い者をサポートする。OK?」
貴人に念を押されて、私は慌てて頷いた。
「お、OK……」
すかさず、諒と組んでいるのと反対の私の腕に、貴人が自分の腕を絡めてきた。
(ぎゃあああああ!)
今度はなんとか悲鳴が漏れずに済んだ。
これ以上繭香の怒りを買わなくてよかったと胸をなで下ろす。
しかし見るからに『両手に花』のこの状況はいったいなんなんだろう。
疑問の答えはすぐにわかった。
「琴美……ついて来れなくなったらすぐにそう言って? 俺が抱き抱えてでも連れて行くから」
「…………へっ?」
私が満足に答えもできない内に、諒と貴人に両側から抱え上げられるようにして、私の体が半分宙に浮いた。
(えええええええっ!?)
声に出さずに心の中の悲鳴だけで済んだ自分を、自分で褒めてあげたい。
「行くよ」
笑いたいのを必死で我慢しているような声で貴人が囁いた瞬間、二人は私を抱えて猛スピードで歩き始めた。
すぐうしろには、佳世ちゃんの手をしっかりと引いた渉が続く。
(え? でも、繭香は?)
一人だけどんどん置いていかれる小さな人影を、私が焦りの気持ちでふり返った瞬間、繭香がジャージのポケットからスマホを取り出した。
「あ、先生、藤枝です。坂を下りてたらちょっと辛くなってきたので、しばらく見学のほうにまわってもいいですか?」
携帯の向こうから帰って来たはずの返事は、私にはまったく聞こえなかったけれど、
繭香がこちらに親指を立てて見せたということは上手くいったということだろう。
「これが俺たちのグループの最速……だろう?」
クククと声を忍ばせて笑う貴人は、私を挟んで諒に向かって話しかける。
「確かに!」
諒だって、間にいる私のことなんて、単なる荷物だとでも思っているかのように、貴人に笑い返した。
かなり近い距離で密着しているというのに、そこに照れとか恥ずかしいとかいう気持ちがあるのは私だけなんだろうか。
なんだか理不尽さを感じずにはいられない。
不満に頬を膨らました私に、諒が目ざとく気がついた。
「なんだよ……なんか言いたいことがありそうだな?」
「別に」
ちょっとふて腐れ気味に返事したら、諒が貴人に向かって二カッと笑った。
「貴人。こいつ、もっとスピード上げても大丈夫だってさ」
「は? ちょっと待って、なに言って……」
それ以上はもう、言葉にならなかった。
「了解」
艶やかに笑った貴人と、悪戯っ子みたいな顔で私を見る諒に挟まれて、私は肉体の限界を越えて歩かされた。
(いやああああああ!!)
それは確かに、私たちのグループにとっては、最速だったと思う。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
青天のヘキレキ
ましら佳
青春
⌘ 青天のヘキレキ
高校の保健養護教諭である金沢環《かなざわたまき》。
上司にも同僚にも生徒からも精神的にどつき回される生活。
思わぬ事故に巻き込まれ、修学旅行の引率先の沼に落ちて神将・毘沙門天の手違いで、問題児である生徒と入れ替わってしまう。
可愛い女子とイケメン男子ではなく、オバちゃんと問題児の中身の取り違えで、ギャップの大きい生活に戸惑い、落としどころを探って行く。
お互いの抱えている問題に、否応なく向き合って行くが・・・・。
出会いは化学変化。
いわゆる“入れ替わり”系のお話を一度書いてみたくて考えたものです。
お楽しみいただけますように。
他コンテンツにも掲載中です。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる