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15 河童の恋
①
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「うーん……お客さん来ないな……」
宅配便受け付けのカウンターに立ちながら、私は今日もため息まじりに呟く。
昼間の宅配便出張所の話ではない。
狭間の時間の宅配便屋での話だ。
「なんだとー! こら、小娘! わしの背が低くて視界に入らないと愚弄しておるのか! けしからん! そこから出てこい! 成敗してくれる!」
カウンターの向こうでぴょんぴょんと跳ねている背の低い烏天狗に、私は慌てて頭を下げた。
「あ、すみません! 伊助さんのことはちゃんと見えてます。大丈夫です」
「わしは伊助じゃなーい! 呂助じゃー!」
「……すみません、呂助さん」
クロと同じ一族だという小柄な烏天狗は、実は三つ子らしく、伊助さんと呂助さんと波助さんが、営業日のたびに入れ替わりで狭間の宅配便屋へやってくる。
どうやらクロに一度実家へ顔を出すように頼みに来ているようだが、まったく相手にされていない。
私から見れば三つ子の違いがまるでわからないので、しょっちゅう間違えては怒られている。
「あらー、私たちじゃ『お客』として不満なの?」
呂助さんの三つうしろに並んでいた真理恵さんが、長い首を伸ばして、私の顔の前に綺麗にメイクした顔をぬっと近づけた。
「そういうわけじゃないんですけど……」
「なによ、意味深ね……」
しゅるしゅると首を縮めていく真理恵さんに、私は苦笑いを向ける。
私が気にしているのは、先日この狭間の宅配便屋の一画に、新しく設けた窓口の利用客についてだ。
あやかしから人間宛ての荷物を特別に預かろうと、はりきって始めてみたのに、いつまで経っても利用客はいない。
「やっぱり需要ないんじゃないかな……」
「まあまあ……荷物が来ないほうが、休みの日はちゃんと休めていいでしょ?」
「それはそうだけど……」
昼間の営業所も、利用客はほぼいないような状態なので、私は営業中に掃除や草むしりばかりしている。
瑞穂ちゃんは本当に綺麗好きねと、多香子さんなどは褒めてくれるが、決してそういうわけではない。
他にすることがないのだ。
(その上休日も暇となると、この山の上じゃ本当に、スマホをいじってるか、寝るかしかできることがないんですけど……)
二十一歳の若い女が、そんなことではいけないと私はぶるぶると首を横に振った。
「ねえ呂助さん、たまには人間宛てにも荷物を送ってみたりしない?」
試しに訊ねてみると、ぴょんぴょん跳ねて怒られた。
「人間なんぞに用はない! わしを馬鹿にしとるんかー!」
営業所の奥から鋭い声が飛んでくる。
「呂助、荷物を送らないのならもう帰れ」
クロの静かな怒りをこめた声に、呂助さんは慌てて小さな包みをカウンターに持ち上げる。
「送ります! 送りますとも! だから小娘めが受け付けている間、宗主様、どうか私の話を……」
懸命に伸び上がってクロに懇願している呂助さんに、私はさっと控えの木片を渡した。
「はい。いつものとおりに、ろすけさんかららいぞうさんへ。ありがとうございました」
隣でシロがぶっとふき出す。
「瑞穂ちゃんはっや、情け容赦なし」
「んんんんんんっ!」
呂助さんは悔しそうに地団駄踏んで、私の手からひったくるように木簡を受け取った。
「また明後日参りますぞ! 次は、波助めが必ず!」
「ありがとうございましたー」
バタバタと帰っていく小さな背中を見送っていると、ガラス扉の向こうに人影が見えた。
(あ……)
それは豆太くんで、私と目があうとぴょこりとお辞儀する。
どうやら営業所内へ入ってくるつもりはないらしい。
(そうよ……豆太くんがいるじゃない! 彼から田中さん宛ての荷物を預かれば、明日の休みはいったい何をしようかなんて悩む必要もない!)
私は即座に、目の前で列を作っているあやかしたちの荷物を引き受けるスピードを上げた。
「ありがとうございましたー。はい、次!」
豆太くんが年齢を詐称するような外見をしていることについて、私はしばらく怒っていたのだが、あのくりくりの目を潤ませて、「ごめんなさい……」と上目遣いに見つめられると、たいして長続きはしなかった。
そもそも人間と同じ基準で、あやかしの年齢を数えるのかもわからない。
(だから、もういい。必要以上に小さな男の子扱いしなければそれでいいのよ!)
自分に言い聞かせて、これまでどおりに接すると決めた。
自分の窓口の前に出来ていたあやかしの列を全て消化して、カウンターを出た私に、シロが問いかける。
「瑞穂ちゃん、どこ行くの?」
ガラス扉に手をかけながら、私はふり返った。
「ちょっと外に……ダメかな?」
「ダメじゃないけど……」
シロはクロを見て、彼が無言で頷いたので、また私へ視線を向け直す。
「鳥居の向こうには行かないようにね。今の時間だとあちらの世界へ行っちゃうから……」
「え……」
『狭間の時間』の正確な意味に、私はどきりとする。
「なるべくすぐに帰ってきて。日が暮れ終わる前には扉を通って、昼間の出張所へ帰らないと……」
いつもそれだけは絶対に死守させようと、シロとクロがしてくれているのを知っているので、私は素直に頷く。
「うん、すぐに戻る」
豆太くんと話をするだけなので、たいして時間はかからないだろうと思った。
宅配便受け付けのカウンターに立ちながら、私は今日もため息まじりに呟く。
昼間の宅配便出張所の話ではない。
狭間の時間の宅配便屋での話だ。
「なんだとー! こら、小娘! わしの背が低くて視界に入らないと愚弄しておるのか! けしからん! そこから出てこい! 成敗してくれる!」
カウンターの向こうでぴょんぴょんと跳ねている背の低い烏天狗に、私は慌てて頭を下げた。
「あ、すみません! 伊助さんのことはちゃんと見えてます。大丈夫です」
「わしは伊助じゃなーい! 呂助じゃー!」
「……すみません、呂助さん」
クロと同じ一族だという小柄な烏天狗は、実は三つ子らしく、伊助さんと呂助さんと波助さんが、営業日のたびに入れ替わりで狭間の宅配便屋へやってくる。
どうやらクロに一度実家へ顔を出すように頼みに来ているようだが、まったく相手にされていない。
私から見れば三つ子の違いがまるでわからないので、しょっちゅう間違えては怒られている。
「あらー、私たちじゃ『お客』として不満なの?」
呂助さんの三つうしろに並んでいた真理恵さんが、長い首を伸ばして、私の顔の前に綺麗にメイクした顔をぬっと近づけた。
「そういうわけじゃないんですけど……」
「なによ、意味深ね……」
しゅるしゅると首を縮めていく真理恵さんに、私は苦笑いを向ける。
私が気にしているのは、先日この狭間の宅配便屋の一画に、新しく設けた窓口の利用客についてだ。
あやかしから人間宛ての荷物を特別に預かろうと、はりきって始めてみたのに、いつまで経っても利用客はいない。
「やっぱり需要ないんじゃないかな……」
「まあまあ……荷物が来ないほうが、休みの日はちゃんと休めていいでしょ?」
「それはそうだけど……」
昼間の営業所も、利用客はほぼいないような状態なので、私は営業中に掃除や草むしりばかりしている。
瑞穂ちゃんは本当に綺麗好きねと、多香子さんなどは褒めてくれるが、決してそういうわけではない。
他にすることがないのだ。
(その上休日も暇となると、この山の上じゃ本当に、スマホをいじってるか、寝るかしかできることがないんですけど……)
二十一歳の若い女が、そんなことではいけないと私はぶるぶると首を横に振った。
「ねえ呂助さん、たまには人間宛てにも荷物を送ってみたりしない?」
試しに訊ねてみると、ぴょんぴょん跳ねて怒られた。
「人間なんぞに用はない! わしを馬鹿にしとるんかー!」
営業所の奥から鋭い声が飛んでくる。
「呂助、荷物を送らないのならもう帰れ」
クロの静かな怒りをこめた声に、呂助さんは慌てて小さな包みをカウンターに持ち上げる。
「送ります! 送りますとも! だから小娘めが受け付けている間、宗主様、どうか私の話を……」
懸命に伸び上がってクロに懇願している呂助さんに、私はさっと控えの木片を渡した。
「はい。いつものとおりに、ろすけさんかららいぞうさんへ。ありがとうございました」
隣でシロがぶっとふき出す。
「瑞穂ちゃんはっや、情け容赦なし」
「んんんんんんっ!」
呂助さんは悔しそうに地団駄踏んで、私の手からひったくるように木簡を受け取った。
「また明後日参りますぞ! 次は、波助めが必ず!」
「ありがとうございましたー」
バタバタと帰っていく小さな背中を見送っていると、ガラス扉の向こうに人影が見えた。
(あ……)
それは豆太くんで、私と目があうとぴょこりとお辞儀する。
どうやら営業所内へ入ってくるつもりはないらしい。
(そうよ……豆太くんがいるじゃない! 彼から田中さん宛ての荷物を預かれば、明日の休みはいったい何をしようかなんて悩む必要もない!)
私は即座に、目の前で列を作っているあやかしたちの荷物を引き受けるスピードを上げた。
「ありがとうございましたー。はい、次!」
豆太くんが年齢を詐称するような外見をしていることについて、私はしばらく怒っていたのだが、あのくりくりの目を潤ませて、「ごめんなさい……」と上目遣いに見つめられると、たいして長続きはしなかった。
そもそも人間と同じ基準で、あやかしの年齢を数えるのかもわからない。
(だから、もういい。必要以上に小さな男の子扱いしなければそれでいいのよ!)
自分に言い聞かせて、これまでどおりに接すると決めた。
自分の窓口の前に出来ていたあやかしの列を全て消化して、カウンターを出た私に、シロが問いかける。
「瑞穂ちゃん、どこ行くの?」
ガラス扉に手をかけながら、私はふり返った。
「ちょっと外に……ダメかな?」
「ダメじゃないけど……」
シロはクロを見て、彼が無言で頷いたので、また私へ視線を向け直す。
「鳥居の向こうには行かないようにね。今の時間だとあちらの世界へ行っちゃうから……」
「え……」
『狭間の時間』の正確な意味に、私はどきりとする。
「なるべくすぐに帰ってきて。日が暮れ終わる前には扉を通って、昼間の出張所へ帰らないと……」
いつもそれだけは絶対に死守させようと、シロとクロがしてくれているのを知っているので、私は素直に頷く。
「うん、すぐに戻る」
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