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No.13 グラド様の国は賑やかです!
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経済力の国に到着したアギ―達はそこの統治者に招かれ、城へと向かった。
現れたのはグラドと名乗る男。
彼をみてグレイシモンドは歓喜し、互いに再会を喜んだ。
どうやら二人はよほど親しい仲のようだ。
「我々に出来る最大の歓迎をさせてもらうよ。この紋章が入った首飾りを使って下さい。これがあれば国中の商品、サービス、施設、いずれも無料で使用できますから」
グラドの召使いがアギ―達に一つずつ首飾りを渡す。
「それでは失礼するよ」
「ああ、貴様らは彼のご厚意に甘えるといい」
グラドとグレイシモンドは互いの腰に手を回し、後ろに振り返り、歩き始めた。
「さあ、愛しき君、久々の再会を互いに祝おうじゃないか」
「そうだな、君の話も是非聞きたいよ」
二人は既に自分たちの世界に入っているようで、奥の扉から大広間を出て行く。
「アイツか……グレイシモンドが言ってた”愛しき者”」
フラマーラが呆気にとられた様子でそう言った。
「なぜかみてるこちらがドキドキしてしまいました……」
アギ―は顔を赤くしていた。
「あら?アギーちゃんが良ければ私とダーリンのラブラブな所を見せてあげも良いのよ?」
「え!ら、ラブラブってどんな……?」
「それはもう……」
アウレンデントがアギ―に顔を近づけて何か言いそうになった所でテネバイサスに引き戻される。
「やめろ、全く」
「あーん、ダーリンがそう言うなら♡」
テネバイサスに抱きつくアウレンデント、
「なぜかこちらも観てるだけで……」
「はーい、もう良いから外出るぞ、腹減ったし喉が渇いた。おい、そこの人間!この辺りで旨い酒が呑める所は?」
フラマーラがまた顔を赤くするアギ―を自分の方に引き寄せてそう言った。
「街には酒場もございます。いずれも自慢の一杯が味わえるかと」
召使いがフラマーラの質問に答えた。
「アタシ達はそっちに行くぞ、まあお前らはそこら辺でしっぽりしけこむなり、好きにしてろ。行くぞアギ―」
アギ―に肩組みしながらフラマーラは外に出て行く。
「それじゃあ私達も行きましょうか。二人で過ごせる静かな場所はあるかしら?」
「グラド様からこの城の部屋をご案内するよう仰せつかっております。こちらへ」
アウレンデントとテネバイサスは召使いに案内され部屋と向かった。
城の外に出たフラマーラ達は街中を練り歩く。
住民は皆快く二人を受け入れた。
「お客人、こちらいかがですかこの国で栽培された果物ですよ!」
「うちの自慢の鶏の丸焼きです!お近づきの印にガブッといってくださいな」
両腕で抱える程の品物を酒場に持ち込むフラマーラとアギ―。
「酒だ!酒をありったけもってこい!」
フラマーラはさっそく酒をあおる。
次から次へとテーブルの上に酒が並ぶ、様々な瓶の形をした酒が並べられている。経済力の街では運び込まれた食材や材料から様々な製品を作る事もしているようだ。
片っ端からその酒を飲み干していくフラマーラをみて酒場の客も店主も歓喜していた。
「すげぇ飲みっぷりだ!」
「よっしゃ!おれもおかわりだッ!」
「わたしも!店主さん追加で!」
何やら焚き付けられた客たちも酒をドンドン注文し始める。
「みなさん凄い楽しそうですね、ん?」
アギ―は酒場のカウンターに一輪の花が飾られている事に気付く。
「このお花すごくきれい!なんて言うお花なんですか?」
その花の前に移動して店主に話しかけるアギ―。
まるで清流を汲み上げたような透き通った美しい花弁を持つ花。それは土の上ではなく氷の上に植えられ、育てられていた。
「これは極氷蓮という花です。根っこから特殊な分泌液を出して氷を溶かしちまうんです。その分泌液や根っこは良い燃料になるんですよ。この氷の大地に咲く数少ない花、綺麗でしょう?この国の人間はみんなこの花を家で育てるんですよ」
「みなさんそんなにこのお花の事が好きなんですね!」
アギ―の言葉を聞いて微笑みながら頷く店主。
「確かに!皆この花のようにこの氷の土地でも逞しく生きてけるようにっていう、ゲン担ぎの意味もあるんですよ。外の商店にはこの花を扱ってる店があるのでお気に召したら是非立ち寄ってみてください」
こうして街で時間を過ごしたアギー達。
夜は城で豪華な晩餐会が行われた。
「この国の住民は随分と自由に生活してるんだな」
フラマーラがグラドにそう言った。
グラドとグレイシモンドは隣に座り互いに食事を食べさせ合っていた。
「この国は経済力の国、と位置付けられていますが。この世界の魔王は経済にはまったく興味がないのです。なのでこの国をどのように統治していようが魔王は全く気に留めないのです。だったら自由に過ごせた方が良いでしょ?それに人々は意欲的になれる環境を与えた方が仕事も捗るというものです」
「この土地は中々厳しい環境ではありますが、皆で支え合い生きていますよ」
グラドは微笑む。
「ん?何か外が騒がしいな」
「そうですね、なんでしょう」
食後の紅茶を飲んでいたフラマーラとアギ―がその異変に気付く。
「グラド様!大変です!」
そう言って召使いの1人が慌ててその場に現れた。
一行は召使いに連れられて街の市場へと向かう。
「あそこです!先ほどから妙な事をいって暴れていて」
「我々は打倒魔王を志す勇士である!魔王に従属している者達よ目を覚ますのだ!」
そう言って武器を掲げた者達がどうやらこの騒動を引き起こしているようだ。
周囲には商品や店のテーブルなどが散らかっており、脇にはその者達に傷を負わされた者が他の国民に介抱されていた。
「どうされましたか」
言葉遣いこそいつも通り優しい、だが鋭い目つきでグラドは相手に近づく。
「来たな!魔王の手先め!!貴様のようなものが国民を飼い殺すのだ!そうだ!貴様らをまずは粛清せねば!すべては国のために!」
グラドを見るや否や、相手は武器を彼に向けてそう怒鳴るように言った。
「そうだ!そうだ!」
「この国から消えろっ!!」
その者の背後にいる者達も同様に声を上げる。
「言ってる事がめちゃくちゃで話しづらい奴だなー」
「主語が無駄にデカくて決めつけるタイプは関わりたくないわねー」
フラマーラとアウレンデントが嫌そうにそう言った。
グラドは少しずつ相手に近寄る。
「おい!それ以上近づくな!!こいつを刺すぞ!」
そう言って男は近くにいた少女を自分の元にひっぱり剣を少女の顔に向けた。
「やめろ、そんな事をしても自分を追い込むだけだ」
グラドはあくまでも相手を説得しようとしている。
「ねぇアギ―ちゃん、これ」
アウレンデントがアギ―に耳打ちし手に握っていた種を渡す。
「下に落ちてた奴だけど使えそう?」
「あ!分かりましたやってみます!」
アギ―が頷いて答えた。
「じゃあ行くわねっ」
そう言うとアウレンデントは稲光となって、人質を取っている男の背後を取る。
「はい、こんな危ないものは没収~♥」
相手が持っていた剣を奪った。
「今ですね!」
アギ―がそれに合わせて種を投げる。
「な、なんだ!?」
その場にいた武装した集団は地面から発生した植物に体を縛られ、身動きを封じられる。
彼らの身体を縛る植物から花が咲く。
「なんだこの、甘い、匂……い」
植物に絡めとられた集団は花の香りを嗅ぐと強烈な睡魔に襲われ、あっという間に眠りについた。
「ふぅ、なんとかなりましたね!」
暴動を鎮圧する事に成功したアギ―達。
しかしこの者達は一体なんなのだろうか。
現れたのはグラドと名乗る男。
彼をみてグレイシモンドは歓喜し、互いに再会を喜んだ。
どうやら二人はよほど親しい仲のようだ。
「我々に出来る最大の歓迎をさせてもらうよ。この紋章が入った首飾りを使って下さい。これがあれば国中の商品、サービス、施設、いずれも無料で使用できますから」
グラドの召使いがアギ―達に一つずつ首飾りを渡す。
「それでは失礼するよ」
「ああ、貴様らは彼のご厚意に甘えるといい」
グラドとグレイシモンドは互いの腰に手を回し、後ろに振り返り、歩き始めた。
「さあ、愛しき君、久々の再会を互いに祝おうじゃないか」
「そうだな、君の話も是非聞きたいよ」
二人は既に自分たちの世界に入っているようで、奥の扉から大広間を出て行く。
「アイツか……グレイシモンドが言ってた”愛しき者”」
フラマーラが呆気にとられた様子でそう言った。
「なぜかみてるこちらがドキドキしてしまいました……」
アギ―は顔を赤くしていた。
「あら?アギーちゃんが良ければ私とダーリンのラブラブな所を見せてあげも良いのよ?」
「え!ら、ラブラブってどんな……?」
「それはもう……」
アウレンデントがアギ―に顔を近づけて何か言いそうになった所でテネバイサスに引き戻される。
「やめろ、全く」
「あーん、ダーリンがそう言うなら♡」
テネバイサスに抱きつくアウレンデント、
「なぜかこちらも観てるだけで……」
「はーい、もう良いから外出るぞ、腹減ったし喉が渇いた。おい、そこの人間!この辺りで旨い酒が呑める所は?」
フラマーラがまた顔を赤くするアギ―を自分の方に引き寄せてそう言った。
「街には酒場もございます。いずれも自慢の一杯が味わえるかと」
召使いがフラマーラの質問に答えた。
「アタシ達はそっちに行くぞ、まあお前らはそこら辺でしっぽりしけこむなり、好きにしてろ。行くぞアギ―」
アギ―に肩組みしながらフラマーラは外に出て行く。
「それじゃあ私達も行きましょうか。二人で過ごせる静かな場所はあるかしら?」
「グラド様からこの城の部屋をご案内するよう仰せつかっております。こちらへ」
アウレンデントとテネバイサスは召使いに案内され部屋と向かった。
城の外に出たフラマーラ達は街中を練り歩く。
住民は皆快く二人を受け入れた。
「お客人、こちらいかがですかこの国で栽培された果物ですよ!」
「うちの自慢の鶏の丸焼きです!お近づきの印にガブッといってくださいな」
両腕で抱える程の品物を酒場に持ち込むフラマーラとアギ―。
「酒だ!酒をありったけもってこい!」
フラマーラはさっそく酒をあおる。
次から次へとテーブルの上に酒が並ぶ、様々な瓶の形をした酒が並べられている。経済力の街では運び込まれた食材や材料から様々な製品を作る事もしているようだ。
片っ端からその酒を飲み干していくフラマーラをみて酒場の客も店主も歓喜していた。
「すげぇ飲みっぷりだ!」
「よっしゃ!おれもおかわりだッ!」
「わたしも!店主さん追加で!」
何やら焚き付けられた客たちも酒をドンドン注文し始める。
「みなさん凄い楽しそうですね、ん?」
アギ―は酒場のカウンターに一輪の花が飾られている事に気付く。
「このお花すごくきれい!なんて言うお花なんですか?」
その花の前に移動して店主に話しかけるアギ―。
まるで清流を汲み上げたような透き通った美しい花弁を持つ花。それは土の上ではなく氷の上に植えられ、育てられていた。
「これは極氷蓮という花です。根っこから特殊な分泌液を出して氷を溶かしちまうんです。その分泌液や根っこは良い燃料になるんですよ。この氷の大地に咲く数少ない花、綺麗でしょう?この国の人間はみんなこの花を家で育てるんですよ」
「みなさんそんなにこのお花の事が好きなんですね!」
アギ―の言葉を聞いて微笑みながら頷く店主。
「確かに!皆この花のようにこの氷の土地でも逞しく生きてけるようにっていう、ゲン担ぎの意味もあるんですよ。外の商店にはこの花を扱ってる店があるのでお気に召したら是非立ち寄ってみてください」
こうして街で時間を過ごしたアギー達。
夜は城で豪華な晩餐会が行われた。
「この国の住民は随分と自由に生活してるんだな」
フラマーラがグラドにそう言った。
グラドとグレイシモンドは隣に座り互いに食事を食べさせ合っていた。
「この国は経済力の国、と位置付けられていますが。この世界の魔王は経済にはまったく興味がないのです。なのでこの国をどのように統治していようが魔王は全く気に留めないのです。だったら自由に過ごせた方が良いでしょ?それに人々は意欲的になれる環境を与えた方が仕事も捗るというものです」
「この土地は中々厳しい環境ではありますが、皆で支え合い生きていますよ」
グラドは微笑む。
「ん?何か外が騒がしいな」
「そうですね、なんでしょう」
食後の紅茶を飲んでいたフラマーラとアギ―がその異変に気付く。
「グラド様!大変です!」
そう言って召使いの1人が慌ててその場に現れた。
一行は召使いに連れられて街の市場へと向かう。
「あそこです!先ほどから妙な事をいって暴れていて」
「我々は打倒魔王を志す勇士である!魔王に従属している者達よ目を覚ますのだ!」
そう言って武器を掲げた者達がどうやらこの騒動を引き起こしているようだ。
周囲には商品や店のテーブルなどが散らかっており、脇にはその者達に傷を負わされた者が他の国民に介抱されていた。
「どうされましたか」
言葉遣いこそいつも通り優しい、だが鋭い目つきでグラドは相手に近づく。
「来たな!魔王の手先め!!貴様のようなものが国民を飼い殺すのだ!そうだ!貴様らをまずは粛清せねば!すべては国のために!」
グラドを見るや否や、相手は武器を彼に向けてそう怒鳴るように言った。
「そうだ!そうだ!」
「この国から消えろっ!!」
その者の背後にいる者達も同様に声を上げる。
「言ってる事がめちゃくちゃで話しづらい奴だなー」
「主語が無駄にデカくて決めつけるタイプは関わりたくないわねー」
フラマーラとアウレンデントが嫌そうにそう言った。
グラドは少しずつ相手に近寄る。
「おい!それ以上近づくな!!こいつを刺すぞ!」
そう言って男は近くにいた少女を自分の元にひっぱり剣を少女の顔に向けた。
「やめろ、そんな事をしても自分を追い込むだけだ」
グラドはあくまでも相手を説得しようとしている。
「ねぇアギ―ちゃん、これ」
アウレンデントがアギ―に耳打ちし手に握っていた種を渡す。
「下に落ちてた奴だけど使えそう?」
「あ!分かりましたやってみます!」
アギ―が頷いて答えた。
「じゃあ行くわねっ」
そう言うとアウレンデントは稲光となって、人質を取っている男の背後を取る。
「はい、こんな危ないものは没収~♥」
相手が持っていた剣を奪った。
「今ですね!」
アギ―がそれに合わせて種を投げる。
「な、なんだ!?」
その場にいた武装した集団は地面から発生した植物に体を縛られ、身動きを封じられる。
彼らの身体を縛る植物から花が咲く。
「なんだこの、甘い、匂……い」
植物に絡めとられた集団は花の香りを嗅ぐと強烈な睡魔に襲われ、あっという間に眠りについた。
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