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ホームスティ?
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ギィッ
その瞬間、大きいリードミスの音が
廊下に響いた。
「あ、ごめんなさい」
思わず言った。
私の声に驚いて、
リードミスしちゃったんだね。
そして、足音がこちらに近付いてくる。
はっ、やばい、
莉子ちゃん達のことすっかり忘れてた。
腕時計を見ると、
もうすぐ3時。
「先生、詳しい話はまた後でお伺いします!」
そう言って、階段裏へ向かう。
「あっ、凜桜ちゃん、行こ。」
そう、彼が爽やかに笑ってそう言った。
私は、さりげなくこんな事を聞いた。
「涼君って、どの辺に越してきたの?」
そう言うと、
涼君はうーん、と言う顔つきをした。
ん?
「実は俺自身もよく知らないんだ。
病弱だった母さんは
俺の弟を産んですぐに死んじゃって。
父さんはベルギーに行ったんだ。
で、俺と弟は
当然ベルギーに着いてこうとしたら、
父さんが
「涼、お前は自立心を鍛えたほうが良い」
って言ったから、
日本に残ったんだけど…
まぁ、小さい弟は
父さんと一緒に行ったんだけどね。」
と、言ったんだ。
「まぁ、父さんの知り合いの家だって言うし。
軽く2年ホームステイ先だって考えてる。」
お父さんのこと、
相当信用してるんだろうなぁ…
…じゃないと、
知らない家にホームステイなんて無理。
その瞬間、大きいリードミスの音が
廊下に響いた。
「あ、ごめんなさい」
思わず言った。
私の声に驚いて、
リードミスしちゃったんだね。
そして、足音がこちらに近付いてくる。
はっ、やばい、
莉子ちゃん達のことすっかり忘れてた。
腕時計を見ると、
もうすぐ3時。
「先生、詳しい話はまた後でお伺いします!」
そう言って、階段裏へ向かう。
「あっ、凜桜ちゃん、行こ。」
そう、彼が爽やかに笑ってそう言った。
私は、さりげなくこんな事を聞いた。
「涼君って、どの辺に越してきたの?」
そう言うと、
涼君はうーん、と言う顔つきをした。
ん?
「実は俺自身もよく知らないんだ。
病弱だった母さんは
俺の弟を産んですぐに死んじゃって。
父さんはベルギーに行ったんだ。
で、俺と弟は
当然ベルギーに着いてこうとしたら、
父さんが
「涼、お前は自立心を鍛えたほうが良い」
って言ったから、
日本に残ったんだけど…
まぁ、小さい弟は
父さんと一緒に行ったんだけどね。」
と、言ったんだ。
「まぁ、父さんの知り合いの家だって言うし。
軽く2年ホームステイ先だって考えてる。」
お父さんのこと、
相当信用してるんだろうなぁ…
…じゃないと、
知らない家にホームステイなんて無理。
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