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花束と揶揄い

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「花束も贈られています。44本で『変わらぬ愛を誓う』ですね。愛されていらっしゃいますね。ローゼンベルク侯爵令嬢。」

「………。」

 王妃様の侍女にまで頬を染めながら羨ましそうに言われ、居た堪れなさに加速がかかります。

「髪飾りはリボン付きのバレッタですねー!お洋服とお揃いの刺繍の施されたリボンに、サファイアとアメジスト、いやー、本当にものすっごい独占欲。お嬢様ー、まだお返事前でしたよね?婚約前でしたよね?なのにこれはなんなのですか?いやまじでやばくない?」

「カロリーナ?」

 少し低い声で笑みを浮かべると、途端にカロリーナが引き攣った表情で数歩後ろに下がります。本当に皆さま失礼ですね。

「ひぃっ、せ、せせせ、せっかくの可愛い顔が台無しですよー!!」

「元から可愛い顔ではないことは100も承知ですわ。言うならば、もっとマシな言葉を言ってください。」

「………無自覚って良くないと思いますー!お嬢様は綺麗で綺麗で、とーっても可愛いんですからー!!」

 私は今、じとっとした目をしていると思います。まぁ、仕方がありませんよね。
 嘘くさいんですもの。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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感想 20

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