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今日の本

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 禁書庫についた後も、私達は恋人繋ぎのままで歩を進めました。記憶が朧げなのにも関わらず、この歩き方はとても懐かしいです。

「じゃあロマンス小説コーナーに行こうか。」

「禁書庫にあるロマンス小説は碌なものではない気がするわ。」

「あはは、バレちゃった。じゃあ魔法学のコーナー行こうか。」

 肩をすくめたあとに、ニックは方向転換して魔法学の本があるであろうコーナーに移動し始めました。ニックは本当に記憶力がいいですよね。先輩は私にびっくりしていましたが、ニックも同じくらい、いいえ、それ以上の記憶力があります。

「そうね。」

「シャーリーはなんの属性について学ぶの?」

「………炎。」

 ニックは嬉しそうに破顔しました。

「僕の属性調べてくれるんだ。」

「私もお忘れかもしれないけれど、炎の属性持ちよ。」

「そうだっけ?」

「えぇ、全属性持ちよ。」

 ぱあぁっと全属性の魔力を顕現させた私に、ニックは苦笑しました。魔力の球をぷわぷわうかせると、ニックが感嘆の溜め息をこぼしました。

「やっぱりシャーリーはすごいや。」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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感想 20

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