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嘘もほどほどに
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「はいはい!!わたくしからお話しするわ!!わたくしは5歳の顔合わせでお互い一目惚れ!!わたくしは婚約者候補の筆頭だったからお互いに望んでいたこともあって簡単に決まったわ!!今でもラブラブ夫婦なの!!」
私は王妃様の参考にならなそうな話に、にこやかに相槌を打つました。ですが、ここで1つ不思議に思うことがあります。それはニックに何故婚約者がいないのかということです。この国で位が高ければ高いほど婚約の決定が早い傾向にあります。ですが、ニックには婚約者がいません。顔合わせという名のお茶会も開かれませんでした。彼が昼間に言っていたことが本当ならば、私はその時点で婚約者になっていたはずです。
「私の時も同じ。初めての顔合わせでお互いにそこそこ気に入って、両親が問題ないと判断して婚約。以上よ。」
お母様も同様であったことに私はずぅんと俯きました。
「………お話しいただきありがとうございました。参考になりました。」
「嘘もほどほどになさい。分かりやすすぎるわよ。」
「うっ、」
お母様の冷たい声に、私は視線を横に向けました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
私は王妃様の参考にならなそうな話に、にこやかに相槌を打つました。ですが、ここで1つ不思議に思うことがあります。それはニックに何故婚約者がいないのかということです。この国で位が高ければ高いほど婚約の決定が早い傾向にあります。ですが、ニックには婚約者がいません。顔合わせという名のお茶会も開かれませんでした。彼が昼間に言っていたことが本当ならば、私はその時点で婚約者になっていたはずです。
「私の時も同じ。初めての顔合わせでお互いにそこそこ気に入って、両親が問題ないと判断して婚約。以上よ。」
お母様も同様であったことに私はずぅんと俯きました。
「………お話しいただきありがとうございました。参考になりました。」
「嘘もほどほどになさい。分かりやすすぎるわよ。」
「うっ、」
お母様の冷たい声に、私は視線を横に向けました。
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