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とどめ

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「お食事を持ってきて運んでおいたので、食べにきませんかー、って、ええええぇぇぇぇぇ!!どうしたんですか!?殿下、そんな、必死にやってるのに上手くいかなくて自殺寸前の男みたいになって!!」

「自殺寸前ではないけれど、必死にやってるのに上手くいっていないのは事実だね。」

 食堂から帰ってきたであろう匂いをぷんぷんさせて帰ってきた先輩は、図書館であるにも関わらず、びっくりするような叫び声を上げました。普通に言ってうるさいですし、なんだかその叫びによってニックがなおのことうなだれちゃっていますし、本当にもうやめてほしいですね。

「ニック、大丈夫?私でよかったら手を貸すわ。」

 ニックのお膝の上でくるんと姿勢を変えて、ニックににこっと笑いかけました。幼馴染の彼が必死になってもできないこと、是非ともお手伝いしたいものです。魔王でも倒しに行くのでしょうか?

「うぐっ!!」

「あぁーあ、とどめ刺しちゃった。」

「え、えぇ?」

 私はもっと項垂れて私をぎゅうっと抱きしめたニックと、苦笑した挙句憐憫の視線をニックに向けている先輩に首を傾げました。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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