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許可

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 夕食の時間、私は待ちに待った禁書を読んでいいかということをとを尋ねました。

「お父様、禁書を読んでも構いませんか?」

「突然どうしたのだ?」

 お父様は口をナプキンで拭きながら、不思議そうに首を傾げました。

「今日ニックに図書館で出会って、禁書が読みたいのなら許可を取ってくれると言われたのですが、禁書を読んでしまえば国を出られなくなるかもしれないから、一応読んでいいか聞いてこいって。」

「そういうことか。……………坊主もよく考えたな。」

 顎をさすって何事かを呟いたお父様に、私は首を傾げました。何か言ったのですが、うまく聞き取れなかったのです。

「? いかがなさいましたか?お父様。」

「いや、なんでもない。」

 嬉しそうなお父様は本当に不思議です。

「禁書、お前に好きなようにして構わない。お前は外国に嫁ぐ気はないのだろう?」

「えぇ、お父様がお許ししてくださるのなら、結婚する気もありませんわ。」

 私は私に甘いお父様に、ねだるような甘い微笑みを浮かべて、ねぇ?いいでしょう?お父様、と尋ねました。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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