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91 双子だけの時間
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▫︎◇▫︎
それから少しの時間アイリスとアキレスは伸び伸びと2人だけになったお勉強部屋で本を読みながらころころしていた。
ふかふかのカーペットが敷き詰められた床は、控えめに言って最高だ。靴を脱いでだらだらとしていたら、気分がとっても良くなった。
「第2王子殿下、なにかいってた?」
「なにも。ただはんせーしてたよ」
「そっか………」
ぎゅっとアキレスに抱きついて、本を読むのに飽きてしまったアイリスはぐりぐりと肩口に額を押し付ける。
目が覚めてからずっとずっと甘えたい気分で、ついつい前世の妹の頃のように振る舞ってしまう。
ーーーこんこんこん
「アキレス殿下、アイリス殿下。入室しても構いませんか?」
ノックと声で2人だけの世界はあっという間に壊されて、アイリスは少しだけ寂しくなってため息をついた。双子を呼んだ可愛らしい声の持ち主はもちろんメイドのメアリーだ。
「「いいよ~」」
床のふかふかのカーペットの上に座ったまま、アイリスとアキレスは返事をした。
ガチャンと室内に入ってきたメアリーは、床に座っているアイリスとアキレスに目を見開いた。キョトンとした表情をしたアイリスとアキレスは、そのあと顔を見合わせてくすっと笑った。
「「どうしたの?」」
ぎゅっと手を繋いで首をこてんと傾げると、メアリーは一瞬で落ち着きを取り戻して穏やかな声音で話し始めた。努めてゆっくりと話しかけてくるところが、彼女が未だにこの状況に困惑しているところを伝えている。
「そろそろお部屋に戻る時間ですとお伝えに来たのですが………、ルーカス殿下は………」
「さっきたいちょーが悪くなっておへやに帰ったよ」
「そうですか。では、殿下方も戻られますか?」
優しく腰を折ってアイリスとアキレスの意志を尊重しようとしてくれるメアリーに視線を合わせながら、アイリスとアキレスは心の中で会話する。
(どうする?アキレス)
(アイリスはどうしたい?)
(んー、どうせもう2人っきりではいられないし、どこに行ってもいいよ~)
(じゃあ、戻ろっか)
お互いに自分が読んでいた本をパタンと閉じたアイリスとアキレスは、にっこりとメアリーに笑いかけた。
「「うん。おへやに帰る」」
本をぱたぱたと棚に戻しに行って、2人で協力して元あった場所に戻した。1時間でアイリスもアキレスも5冊読めたのだから、今世の頭脳スペックは相当に高いのだろう。
前世もこれくらいの学力があったら苦労しなかったのになと思いながら、アイリスとアキレスはお勉強部屋をでたのだった。
*************************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
それから少しの時間アイリスとアキレスは伸び伸びと2人だけになったお勉強部屋で本を読みながらころころしていた。
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ーーーこんこんこん
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「「いいよ~」」
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ぎゅっと手を繋いで首をこてんと傾げると、メアリーは一瞬で落ち着きを取り戻して穏やかな声音で話し始めた。努めてゆっくりと話しかけてくるところが、彼女が未だにこの状況に困惑しているところを伝えている。
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前世もこれくらいの学力があったら苦労しなかったのになと思いながら、アイリスとアキレスはお勉強部屋をでたのだった。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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