仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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56 双子の演技

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 出会って2日目のメアリーには、2人の奇行は理解できなかったらしい。そして、暴力が大っ嫌いな双子は怒られる前に保身に走ることにした。

(痛いのは嫌だもんね~、アキレス)
(ね~。ぼくも痛いのは大っ嫌い)
((じゃあ、いっちょ頑張ろ~!!))

 双子は困ったように一瞬だけ肩をすくめると、甘えた子供のように、否、見た目はしっかりとした幼な子なのだが、ふんわりとした甘えて楽しそうな表情を作った。

「アイリスとねー、」
「アキレスとねー、」
「「わちゃわちゃしてたのー!!」」

 年相応に見えるようににんまりと笑うと、ころんとベッドに寝っ転がりながらぎゅっと抱き合った。アイリスは甘えるようにアキレスに抱きつくと、2人は満足そうに笑い合ってから、双子らしく揃った仕草で首を傾げた。

「だめ?」
「だった~?」

 本当は演技とはいえ不安そうに双子が首を傾げたのを見て、メアリーはぎゅっと息を呑む。

「………いえ、年相応で大変よろしいかと存じます。欲しいおもちゃなどはございますか?」

 『か、可愛い!!』と頬を染めて叫びそうになるのを必死に我慢したメアリーは、ごほんと赤い顔をして咳払いをして言葉を紡いだ。

(ねえアイリス、作戦変更にして良い?)
(多分わたしもおんなじこと考えてるよ~)
(じゃあ、はじめよっか~)

 にこっと笑い合うと、双子はちょっとだけ外れた声を紡ぐ。

((メアリーの))
(陥落大作戦!!)(仮面を外そう大作戦!!)

 はじめてに近く声が思いっきり被らなかったことにキョトンとしながら、双子は顔を見合わせる。

(え、………絶対陥落させて使い勝手のいいようにしたほうがいいよ~、アイリス)

 にやっと笑ったアキレスに、アイリスはちょっとだけ考え込んでしまう。

(むうっ、それも捨てがたい)
(にしても、仮面を外そう、か………)
(いいでしょ?)

 頭脳はのアキレスに褒められてちょっとだけご機嫌になったアイリスは、すっと胸を張った。

(うん、………いいかも)

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

この作品は、作者の都合(ストック枯渇)により大変不本意ながら毎週水曜日更新へと変更させていただきます(´・ω・`)
ですが、今日はファンタジー小説大賞の最終日なため、多めに更新させていただきます!!
楽しみにしていた読者のみなさま、毎日更新にできず大変申し訳ございません。
これからも楽しんで読んでいただけると幸いです。
以上お知らせでした。

これからも夜桜惺璃菜改め、桜咲惺華をよろしくお願いいたします(๑>◡<๑)

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