仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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29,5 王妃と国王

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▫︎◇▫︎

 可愛らしく、この世のものとは思えないほどに美しく綺麗な双子が寝静まった大きな寝台の側で、この国の儚く美しい王妃たるエレノアはほうっと溜め息をこぼした。

 ーーーコンコンコン

「入るぞ」
「………どうぞ」

 ーーーガチャッ

 コツコツと硬質な靴音を鳴らして、見た目麗しい癖っ毛な黄金の髪を水に濡らしたお風呂上がりの国王、オズワルドがすうすうと眠っている実子たる双子の元へとやってきた。

「貴方、この天使たちに何したの?アキレスくん、貴方のこと聞くたびに殺気じみたものをぶんぶんと出してたわよ?私、びっくりしちゃった」
「………ちょっと挑発しただけだ。保護をする以外に俺がこいつらにしてやれることはないからな。それなら敵になってやったほうがいい。感情をぶつける先は必要だ」
「そんなことはないわよ」

 無表情の男オズワルドの剣だこのある武骨な手を、エレノアはしなやかな手でするりと撫でた。

「………体調は?」
「今日は絶好調よ。この子たちのことを見ていてあげたいの。目が覚めた時、知らないところというのはやっぱり怖い物だから」
「そうか、………くれぐれも、」
「分かっているわ。体調に異変を感じたらすぐに貴方を呼ぶわ」
「そうしてくれ。………俺のためにも」

 優しく小さく微笑んで、オズワルドはエレノアの額にキスを落とした。

「俺は戻る。こいつらを見てやってくれ。お前懐いているようだから」
「えぇ、任せて。虐待を受けていた先達として、責任を持って立派な子に育て上げるわ」

 エレノアは勇気を分け与えてもらうかのようにぎゅっとオズワルドに抱きつき、そして潔く離れた。

「この子たちはね、今1番理解者が必要なの。1人でも多い理解者が。オズワルド、ちょっとずつでいいから、この子たちに向き合ってあげて。貴方なりに、この子たちに」
「………あぁ」

 オズワルドは困ったような瞳で歯切れ悪く頷くと、双子の部屋から去っていった。

「………本当に、素直じゃない人」

 ーーーでも、そこが素敵な私の大事な旦那さま………

 エレノアの呟きは誰にも聞かれることなく、双子の寝息の聞こえる静かな空間に溶け込んでいった。

▫︎◇▫︎

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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