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番外編
精霊たちの大運動会 4
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▫︎◇▫︎
若い精霊7匹がやってきたことによって唐突に始まった運動会を穏やかに眺める精霊が3匹いた。
1匹目はアイーシャの祖父ラインハルトの契約精霊であり水の中位精霊ウォーティー、2匹目はアイーシャの祖母エカテリーナの契約精霊であり炎の中位精霊ブレイズ、3匹目は同じくエカテリーナの契約精霊であり風の低位精霊ウィンディーだ。
「《………若いというのは良いものですね。元気が有り余っているのを五感全てで感じることができます》」
花紅茶とクッキーを片手にのびのびと呟いた真摯な精霊ウォーティーは、ふっとため息をこぼした。アイーシャの精霊は、主人の前ではとても仲が良いし、協力が得意で和気藹々としているが、実質のところは性格がぶつかってしまうことが多い。ちょっとしたことで溜まっていった不満を発散する場所が必要なことは重々承知しているが、さすがに元気が有り余りすぎているとウォーティーは感じていた。
「《じじくさいよ、ウォーティー》」
「《はっはっは、私たちは十分ジジイですよ》」
真っ赤な精霊ブレイズの言葉に、ウォーティーは朗らかに笑った。それを受け、ごうっと2匹の精霊の周りに炎が上がる。エカテリーナの前ではお淑やかなブレイズは、いつまでもやんちゃ気取りであり、年嵩と言われるのを嫌う。
「《あわわっ、》」
ブレイズに常に守られているウィンディーは、怯えたようでいて困ったような悲鳴をあげる。ブレイズの炎は誰も害さない。けれど、怖がらせるだけの勢いは存在していた。
****************************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
若い精霊7匹がやってきたことによって唐突に始まった運動会を穏やかに眺める精霊が3匹いた。
1匹目はアイーシャの祖父ラインハルトの契約精霊であり水の中位精霊ウォーティー、2匹目はアイーシャの祖母エカテリーナの契約精霊であり炎の中位精霊ブレイズ、3匹目は同じくエカテリーナの契約精霊であり風の低位精霊ウィンディーだ。
「《………若いというのは良いものですね。元気が有り余っているのを五感全てで感じることができます》」
花紅茶とクッキーを片手にのびのびと呟いた真摯な精霊ウォーティーは、ふっとため息をこぼした。アイーシャの精霊は、主人の前ではとても仲が良いし、協力が得意で和気藹々としているが、実質のところは性格がぶつかってしまうことが多い。ちょっとしたことで溜まっていった不満を発散する場所が必要なことは重々承知しているが、さすがに元気が有り余りすぎているとウォーティーは感じていた。
「《じじくさいよ、ウォーティー》」
「《はっはっは、私たちは十分ジジイですよ》」
真っ赤な精霊ブレイズの言葉に、ウォーティーは朗らかに笑った。それを受け、ごうっと2匹の精霊の周りに炎が上がる。エカテリーナの前ではお淑やかなブレイズは、いつまでもやんちゃ気取りであり、年嵩と言われるのを嫌う。
「《あわわっ、》」
ブレイズに常に守られているウィンディーは、怯えたようでいて困ったような悲鳴をあげる。ブレイズの炎は誰も害さない。けれど、怖がらせるだけの勢いは存在していた。
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