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37 アイーシャの眠った後
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結局アイーシャは朝の1時まで作業をしていた。エステルはアイーシャの新たなる作品が見たいという誘惑に見事大敗したのだ。
「《うぅ、負けた。この光の精霊王たるわたしがまた負けた。うぅ~………》」
「おやすみなさい、エステル。手伝ってくれてありがとう」
そんな悲観にくれているエステルをすっぱりさっぱり無視したアイーシャは、ルンルンといったご機嫌な様子ですっぽりと布団を被って、1分もしない内にすやすやと寝息を立て始めてしまった。
「《エステル~、いい加減諦めたら?》」
「《いいえ、わたしは精霊王なのよ。本当ならば負けるはずなんてないの。今日は調子が出なかっただけ。だから、次こそはぎゃふんと言わせてやるの!!》」
ユエのアドバイスをなんの躊躇いもなく無視したエステルは、眠っているアイーシャの上でぐっと拳を握った。
「《あぁ~あ、また無様で見事に負けるだけなのに~》」
「《ユエ?》」
「《ひぃっ!!つ、次こそ惨敗じゃなくてどうにか勝てたらいいね!!》」
エステルの満面の笑みを受けたユエは、またまた墓穴を掘ってエステルに追いかけられることになり、他の上位精霊、炎の上位精霊フー、水の上位精霊アクア、土の上位精霊エアデ、風の上位精霊ヴィントは見慣れたように温かな表情でその光景を眺めた。そう、これはアイーシャの契約精霊のアイーシャが眠った後のごくごく一般的な日常の風景なのである。
「《いーやー!!》」
「《待ちなさい!!ユエ!!》」
今日もアイーシャの心強いお友だちこと契約精霊達は、有り余るほどに元気である。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「《うぅ、負けた。この光の精霊王たるわたしがまた負けた。うぅ~………》」
「おやすみなさい、エステル。手伝ってくれてありがとう」
そんな悲観にくれているエステルをすっぱりさっぱり無視したアイーシャは、ルンルンといったご機嫌な様子ですっぽりと布団を被って、1分もしない内にすやすやと寝息を立て始めてしまった。
「《エステル~、いい加減諦めたら?》」
「《いいえ、わたしは精霊王なのよ。本当ならば負けるはずなんてないの。今日は調子が出なかっただけ。だから、次こそはぎゃふんと言わせてやるの!!》」
ユエのアドバイスをなんの躊躇いもなく無視したエステルは、眠っているアイーシャの上でぐっと拳を握った。
「《あぁ~あ、また無様で見事に負けるだけなのに~》」
「《ユエ?》」
「《ひぃっ!!つ、次こそ惨敗じゃなくてどうにか勝てたらいいね!!》」
エステルの満面の笑みを受けたユエは、またまた墓穴を掘ってエステルに追いかけられることになり、他の上位精霊、炎の上位精霊フー、水の上位精霊アクア、土の上位精霊エアデ、風の上位精霊ヴィントは見慣れたように温かな表情でその光景を眺めた。そう、これはアイーシャの契約精霊のアイーシャが眠った後のごくごく一般的な日常の風景なのである。
「《いーやー!!》」
「《待ちなさい!!ユエ!!》」
今日もアイーシャの心強いお友だちこと契約精霊達は、有り余るほどに元気である。
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