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29 手紙の完成
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▫︎◇▫︎
ベラに資料をもらってアイーシャは無事手紙を書き終えた。
始めての手紙を書くという事柄にアイーシャは四苦八苦したが、無事描き終えた頃には満足のいくものが書けた。送り主の名前を書いてその次に季節の挨拶、そして書きたい内容を書いて、相手を気遣う文章、そして締めくくりにお名前。我ながら始めてにしては完璧な出来栄えだとアイーシャは自負した。
「ベラ、この文章でおかしくないかしら」
アイーシャに手紙を手渡されたベラはふむふむと読んだ後、微笑みを浮かべてコクリと頷いた。
「問題ないかと思います。何かプレゼントもお付けになりますか?」
「刺繍を刺そうかと思っているの。だから、お手紙は明日出そうと思うのだけれど、いいかしら?」
「えぇ、よろしいかと思います」
こてんと首を傾げたアイーシャに、ベラは1つ頷いた。
(これは奥様へのご報告が必要ね)
先程シャロンから便箋をもらう際に、アイーシャが刺繍を完成させて誰かに贈るようならば、必ず報告をしなさいと命を受けたベラはここまで早く報告しなけらばならなくなったことに驚くと同時に、刺繍に何か深い秘密があるのかと詮索してみたくなった。
が、プロフェッショナルな彼女は必死に耐えた。ここで質問してしまえば、必ず大事に巻き込まれると長年の直感が感じ取っていたからだ。
「ベラはどんなお花が好き?」
「私、ですか?」
「えぇ、ベラは何が好き?動物でも構わないわよ」
アイーシャのいきなりの質問に、ベラは首を傾げた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
23日から新作を始めます♪
題名は
『本好き元地味令嬢~婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました~』
です。
紹介文は
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
~これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である~
です!
よろしくお願いします!!
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「ベラ、この文章でおかしくないかしら」
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「問題ないかと思います。何かプレゼントもお付けになりますか?」
「刺繍を刺そうかと思っているの。だから、お手紙は明日出そうと思うのだけれど、いいかしら?」
「えぇ、よろしいかと思います」
こてんと首を傾げたアイーシャに、ベラは1つ頷いた。
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「ベラはどんなお花が好き?」
「私、ですか?」
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