《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?

桐生桜月姫

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続編

25 男はみんな狼さんらしい

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 わたくしはそっと自分の豊かな胸元に視線を落とした。

「………ーーーー」

 すると、わたくしの視線の先には、彼に身体に押しつけられてむにゅっと形を変えたお胸があった。

「な、なななっ、なにが言いたいのかしら!?」
「………………」

 気づかなかったふりをしようとしたが、わたくしの声は思いっきり裏返った。悲鳴のような声になってしまい、わたくしが自分の胸のあられもない姿に気づいたことが丸分かりだ。

「………ひとまず少しだけ離れて。男はみんな狼なんだから」
「? おおかみさん?もふもふの毛皮もお耳も尻尾もないじゃない」
「そうじゃない。………ーーそうじゃない」

 2度言われてしまった。何故男の人は皆狼さんなのだろうか。意味が分からない。

 狼さんというのは、大型のイヌ属の哺乳動物のことで、30種類以上の亜種が認識されている生き物のことだったはずだ。
 現存するイヌ科の動物の中で最大の動物であり、また他のイヌ科の動物とは、耳やマズル、動物の鼻面・口吻を指す鼻口部、つまり動物の鼻先から奥歯のあたりまでの口元全体を指す部分があまり尖っていないこと、胴体が短く、尾が長いことで区別されている。しかし、狼さんはコヨーテやゴールデンジャッカルなどの小型のイヌ科動物と近縁で、それらの動物との間に子供を産むことのできる交配種を生み出している。
 狼さんのもふもふふわふわの毛皮は通常、白色、茶色、灰色、黒色が混ざっているが、とっても寒い地域の亜種はほとんど白であることもある。
 狼さんはイヌ属の中で最も、協力的な狩猟に特化していて、大きな獲物に挑むための身体的適応や、より社会的な性質、高度な表現行動などがそのことを示している。狼さんは、夫婦になったペアとその子供からなる核家族、1組の夫婦と未婚の子供で移動する。子は大人に成熟する、もしくは、群れの中での餌の奪い合いに応じて、それぞれの群れを形成するために離れることがある。他にも、狼さんには縄張り意識があり、縄張りをめぐる争いがオオカミの主な死亡原因となっている。
 狼さんは主に肉食性で、角を持つ大型哺乳類のほか、小動物、家畜、腐肉、生ゴミなどを食べる。単独の狼さんやつがいの狼さんは、一般的に大きな群れよりも狩りの成功率が高くなる。狂犬病ウイルスをはじめとする病原体や寄生虫が狼さんに感染する可能性もある。

「何を考えているのです?」
「狼さんの基礎情報を思い出していたの」

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊
犬好き炸裂で狼さん🐺情報がほとんどになってお話が進みませんでした(>_<)

新作
『ふむふむ成る程、わたくし、虐めてなどおりませんわよ?』を始めました。
紹介文は
 ミルフィーユ・アフォガードは虐めっ子が原因で婚約破棄されたけれど、実は正義の味方だった!?
 この際、自分を馬鹿にしてくる血筋至上主義のおバカどもを懲らしめます!!
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です。是非読んでみてください!!

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