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お友だちフリソス
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『承知しましたわ。女王陛下。それとも、アスィミと同じで、呼び捨てにした方がよろしいかしら?』
『あぁ、呼び捨てで気楽にしてくれ。最近は誰も妾の名前を呼んでくれぬでな。』
寂しそうな微笑みに親近感を覚えた私は、楽しくなってきて、彼女のいう通りにアスィミに接するように、彼女に接することといたしました。えぇ、ただ単に、なんとなく、どうしても、アスィミと話している心地になってしまい、敬語で上手に話せなくなってしまっているだけですけれど………!!
『まあ、そうなのね。これからよろしく、フリソス。私のことは、シャルでもロッテでも、なんでも構わないわ。』
『………アスィミはなんて呼んでおるのじゃ?』
『アスィミはロッテって呼んでるよ?』
『じゃあ、妾もそう呼ぼう。』
………やっぱり、フリソスって俗に言うシスコンというやつな気がします。えぇ、多分、絶対、本人の前では言ってはダメなやつですけれど………!!
「シスコン、」
「アインお兄様、何か言いまして?」
勇者アインスお兄様の失言に、私は満面の笑みで問いかけます。どこに一国の王を目の前にして、堂々とシスコンを断言できるやつがいるのでしょうか。
「………失言を見逃すのも1回までです。あまりにひどいようなら、私はアインスお兄様を強制送還いたしますよ?」
私の忠告に、アインスお兄様は頬を引き攣らせながら頷きます。
「はいはい分かったよ。僕の妹は本当に可愛げがないな~。」
「可愛げなんて、なくて結構です。」
私とアインスお兄様は、クスッと笑い合って、そしてフリソスに挨拶をして玉座を去って行きました。
********************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
『あぁ、呼び捨てで気楽にしてくれ。最近は誰も妾の名前を呼んでくれぬでな。』
寂しそうな微笑みに親近感を覚えた私は、楽しくなってきて、彼女のいう通りにアスィミに接するように、彼女に接することといたしました。えぇ、ただ単に、なんとなく、どうしても、アスィミと話している心地になってしまい、敬語で上手に話せなくなってしまっているだけですけれど………!!
『まあ、そうなのね。これからよろしく、フリソス。私のことは、シャルでもロッテでも、なんでも構わないわ。』
『………アスィミはなんて呼んでおるのじゃ?』
『アスィミはロッテって呼んでるよ?』
『じゃあ、妾もそう呼ぼう。』
………やっぱり、フリソスって俗に言うシスコンというやつな気がします。えぇ、多分、絶対、本人の前では言ってはダメなやつですけれど………!!
「シスコン、」
「アインお兄様、何か言いまして?」
勇者アインスお兄様の失言に、私は満面の笑みで問いかけます。どこに一国の王を目の前にして、堂々とシスコンを断言できるやつがいるのでしょうか。
「………失言を見逃すのも1回までです。あまりにひどいようなら、私はアインスお兄様を強制送還いたしますよ?」
私の忠告に、アインスお兄様は頬を引き攣らせながら頷きます。
「はいはい分かったよ。僕の妹は本当に可愛げがないな~。」
「可愛げなんて、なくて結構です。」
私とアインスお兄様は、クスッと笑い合って、そしてフリソスに挨拶をして玉座を去って行きました。
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