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花冠譲渡
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「うわー、間に合わんかったー!!」
ちょっとというか、だいぶ砕けた口調なアルノルトお兄様がお花畑に背中から思いっきりダイブしながら、手足をバタつかせて文句を言いました。………5歳児?
「アル兄上は計画性がなさすぎるんだ。時間内にどういう風に、どんなものを作るか考えて行動しないとーーーーーー………………、」
「あぁ、分かった!分かったから、一旦黙れ!!早くて聞き取れん!!」
………アルノルトお兄様って本当に、人のお話をよく聞こうとしますよね。アインスお兄様の面倒くさいとーっても長ーいお小言にも、しっかりと耳を傾けようとするのですから。本当に心の底から尊敬します。すごいです。
ですが、このまま放っておけば、結果発表どころではなくなりそうですね。ストップをかけましょうかー
「………アルお兄様、無理に聞き取る必要ございませんよ。ただのお小言ですから。」
「いや、駄目だ。人の話は目と耳と心で1~10までじっと聞く必要がある。」
「何歳児ですか?」
………情景反射で聞いてしまった私は、多分、おそらく、ちっとも、悪くないと思います。いえ、ちょっとは悪いと思いますが………。
「12だが?」
「あ、はい、そうですか。知ってますよ。そのくらい。私は精神年齢を聞いているのです。」
「こーら、シャル、めっ!じゃあ、結果発表ですわね。皆さん、花冠をプレゼントしてください。」
お義母様の言葉を受け、私達家族は皆花冠をそれぞれのプレゼント相手に渡し始めました。お父様はお義母様に、お義母様はお父様に、そしてアルノルトお兄様とアインスお兄様、ケイは私に。
「シャルは………、」
「冠ではないけれど、みんなにブレスレットを作りました。」
私はにこっと微笑みを浮かべました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
ちょっとというか、だいぶ砕けた口調なアルノルトお兄様がお花畑に背中から思いっきりダイブしながら、手足をバタつかせて文句を言いました。………5歳児?
「アル兄上は計画性がなさすぎるんだ。時間内にどういう風に、どんなものを作るか考えて行動しないとーーーーーー………………、」
「あぁ、分かった!分かったから、一旦黙れ!!早くて聞き取れん!!」
………アルノルトお兄様って本当に、人のお話をよく聞こうとしますよね。アインスお兄様の面倒くさいとーっても長ーいお小言にも、しっかりと耳を傾けようとするのですから。本当に心の底から尊敬します。すごいです。
ですが、このまま放っておけば、結果発表どころではなくなりそうですね。ストップをかけましょうかー
「………アルお兄様、無理に聞き取る必要ございませんよ。ただのお小言ですから。」
「いや、駄目だ。人の話は目と耳と心で1~10までじっと聞く必要がある。」
「何歳児ですか?」
………情景反射で聞いてしまった私は、多分、おそらく、ちっとも、悪くないと思います。いえ、ちょっとは悪いと思いますが………。
「12だが?」
「あ、はい、そうですか。知ってますよ。そのくらい。私は精神年齢を聞いているのです。」
「こーら、シャル、めっ!じゃあ、結果発表ですわね。皆さん、花冠をプレゼントしてください。」
お義母様の言葉を受け、私達家族は皆花冠をそれぞれのプレゼント相手に渡し始めました。お父様はお義母様に、お義母様はお父様に、そしてアルノルトお兄様とアインスお兄様、ケイは私に。
「シャルは………、」
「冠ではないけれど、みんなにブレスレットを作りました。」
私はにこっと微笑みを浮かべました。
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