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王女は朝からご機嫌
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次の日の朝、私は朝からずっとそわそわとしていました。何故なら今日は、お父様とお義母様、そしてアルノルトお兄様とアインスお兄様からお誕生日プレゼントをいただく日だからです。
「シャルロッテ殿下、お召し物はいかがなさいますか?」
「この髪飾りに似合う物なら、何でも良いです。」
そう言って、レムに自慢げに昨夜ケイからもらったルビーと黄金でできた髪飾りをきらきらと揺らした私は、ソファーに座って足をぶんぶん揺らしました。
「………ケイくんからのお誕生日プレゼントですか?」
レムは淡々とした口調と表情で、首を傾げて持ってきた5着のドレスを3着に変えました。
「えぇ、昨日の夜もらったんです。とっても素敵でしょう?」
「はい、純金に大粒のルビー、そして最近腕がいいと評判のダプネー伯爵家の鋳造家の作品。ルビーの他にもダイヤモンドが細々と付いているところから言って、王女の普段使いとしても妥当なラインですね。素敵だと思います。」
ダプネー伯爵家はクロエーラの生家のお名前です。そこまで考えていたとは、流石ケイだと絶賛する他ありません。
「でしょう!!私、これから毎日身につけようと思いますの!これなら、他の髪飾りとの併用も可能でしょう?」
「そうですね。腕が鳴りそうです。」
レムは小さく口角を上げ、ドレスを見せてきました。白いもこもこのついた、桃色のドレスは暖かそうであり、機能的っぽいデザインです。
「ふふふっ、今日はお父様達とピクニックだから、可愛くしてくださいね。」
「お任せください。シャルロッテ殿下。」
直角に頭を下げたレムは、今日も姿勢がとっても美しいです。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「シャルロッテ殿下、お召し物はいかがなさいますか?」
「この髪飾りに似合う物なら、何でも良いです。」
そう言って、レムに自慢げに昨夜ケイからもらったルビーと黄金でできた髪飾りをきらきらと揺らした私は、ソファーに座って足をぶんぶん揺らしました。
「………ケイくんからのお誕生日プレゼントですか?」
レムは淡々とした口調と表情で、首を傾げて持ってきた5着のドレスを3着に変えました。
「えぇ、昨日の夜もらったんです。とっても素敵でしょう?」
「はい、純金に大粒のルビー、そして最近腕がいいと評判のダプネー伯爵家の鋳造家の作品。ルビーの他にもダイヤモンドが細々と付いているところから言って、王女の普段使いとしても妥当なラインですね。素敵だと思います。」
ダプネー伯爵家はクロエーラの生家のお名前です。そこまで考えていたとは、流石ケイだと絶賛する他ありません。
「でしょう!!私、これから毎日身につけようと思いますの!これなら、他の髪飾りとの併用も可能でしょう?」
「そうですね。腕が鳴りそうです。」
レムは小さく口角を上げ、ドレスを見せてきました。白いもこもこのついた、桃色のドレスは暖かそうであり、機能的っぽいデザインです。
「ふふふっ、今日はお父様達とピクニックだから、可愛くしてくださいね。」
「お任せください。シャルロッテ殿下。」
直角に頭を下げたレムは、今日も姿勢がとっても美しいです。
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