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ゲーム終了
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ゴーンゴーン!!
「お昼の鐘、鳴っちゃったね………。」
アスィミがこの国の言葉でぽつりと呟きました。お昼になったらゲーム終了なのでしょうか。
「鐘が鳴ったらお終いなの?」
「そ、みんなお家に帰っちゃうの。お昼からはお家のお手伝いをするから帰らないといけないの。」
アスィミは悲しそうに微笑みました。彼女はデイル・レイモンドの愛娘と有名だから、お仕事はさせてもらえないのでしょう。
「アスィミはお手伝いできないものね。」
アスィミはびっくりしたような表情をした後、頷きました。やっぱり彼女は愛らしいです。
「う~ん………、あ、思いついた。」
私はふふっと笑って、今後の予定を立てました。だって、こんなに可愛い子をお友達としてお城に呼ぶことができそうなのですもの。ルドルフとクロエも呼べそうですし、お父様に今度お願いしてみましょうか。
「私、お昼は出店でいただこうと思っているんだけれど、アスィミは何かおすすめある?」
「う~ん、出店じゃなくていいなら、おすすめあるよー。クロエとルディも一緒。」
「じゃあ私とケイトも一緒でいい?」
「うん。おいでおいで。」
アスィミは手をひらひら振って、誘ってくれます。一緒に遊んでいた人たちと別れたあと、彼女に連れられてたどり着いたのは『舞い踊る子犬亭』という居酒屋でした。
「居酒屋?大丈夫なの?アスィミ。」
「大丈夫。ここ、アスィミのお家だから。」
私はアスィミの言葉にびっくりしました。居酒屋は冒険者が多くいる危険なところだという印象だしたが、彼女に連れられて入ると、見た目がイカツイだけの優しいおじさん達が和気藹々と賭け事のカードをしていました。賭け事は違法なのですけれど………。ま、多めに見ますか。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「お昼の鐘、鳴っちゃったね………。」
アスィミがこの国の言葉でぽつりと呟きました。お昼になったらゲーム終了なのでしょうか。
「鐘が鳴ったらお終いなの?」
「そ、みんなお家に帰っちゃうの。お昼からはお家のお手伝いをするから帰らないといけないの。」
アスィミは悲しそうに微笑みました。彼女はデイル・レイモンドの愛娘と有名だから、お仕事はさせてもらえないのでしょう。
「アスィミはお手伝いできないものね。」
アスィミはびっくりしたような表情をした後、頷きました。やっぱり彼女は愛らしいです。
「う~ん………、あ、思いついた。」
私はふふっと笑って、今後の予定を立てました。だって、こんなに可愛い子をお友達としてお城に呼ぶことができそうなのですもの。ルドルフとクロエも呼べそうですし、お父様に今度お願いしてみましょうか。
「私、お昼は出店でいただこうと思っているんだけれど、アスィミは何かおすすめある?」
「う~ん、出店じゃなくていいなら、おすすめあるよー。クロエとルディも一緒。」
「じゃあ私とケイトも一緒でいい?」
「うん。おいでおいで。」
アスィミは手をひらひら振って、誘ってくれます。一緒に遊んでいた人たちと別れたあと、彼女に連れられてたどり着いたのは『舞い踊る子犬亭』という居酒屋でした。
「居酒屋?大丈夫なの?アスィミ。」
「大丈夫。ここ、アスィミのお家だから。」
私はアスィミの言葉にびっくりしました。居酒屋は冒険者が多くいる危険なところだという印象だしたが、彼女に連れられて入ると、見た目がイカツイだけの優しいおじさん達が和気藹々と賭け事のカードをしていました。賭け事は違法なのですけれど………。ま、多めに見ますか。
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